「獨協大学」の版間の差分
14.11.66.0 (会話) →その他: 誤記訂正 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
103行目: | 103行目: | ||
* ''チャットルーム'' |
* ''チャットルーム'' |
||
ICZ内に設置され、授業外に無料で[[英語]]、[[ドイツ語]]、[[フランス語]]、[[スペイン語]]、[[中国語]]、[[朝鮮語|韓国語]]の[[ |
ICZ内に設置され、授業外に無料で[[英語]]、[[ドイツ語]]、[[フランス語]]、[[スペイン語]]、[[中国語]]、[[朝鮮語|韓国語]]の[[母語話者]]と気軽に会話が出来る。 |
||
英語は初級・中級で月曜~金曜の週5日実施。それ以外の言語は入門・初級で週1~2日実施。 |
英語は初級・中級で月曜~金曜の週5日実施。それ以外の言語は入門・初級で週1~2日実施。 |
2017年2月27日 (月) 17:50時点における版
獨協大学 | |
---|---|
獨協さくら橋よりキャンパスを望む | |
大学設置 | 1964年 |
創立 | 1883年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人獨協学園 |
本部所在地 |
埼玉県草加市学園町1番1号 北緯35度50分23.5秒 東経139度47分39.6秒 / 北緯35.839861度 東経139.794333度座標: 北緯35度50分23.5秒 東経139度47分39.6秒 / 北緯35.839861度 東経139.794333度 |
キャンパス | 学園町(埼玉県草加市) |
学部 |
外国語学部 国際教養学部 経済学部 法学部 |
研究科 |
外国語学研究科 経済学研究科 法学研究科 法務研究科 |
ウェブサイト | http://www.dokkyo.ac.jp/ |
獨協大学(どっきょうだいがく、英語: Dokkyo University)は、埼玉県草加市学園町1番1号に本部を置く日本の私立大学。1883年創立、1964年大学設置。大学の略称は獨協、獨協大。
概観
大学全体
埼玉県草加市に所在し、語学・経済学・法学などの4学部4研究科を置く、人文科学・社会科学系総合大学である。
伝統的に「語学の獨協」と称される。
ドイツ学の教授を目的として1883年に創立された獨逸學協會學を起源とし、その流れを汲む語学教育を標榜している。
建学の理念
人間形成はもともと人間一生の仕事であって、種々の方法によって行われる。(中略)心を統一して、それにうち込むことほど精神をねり、人間を作ることはない。学問的努力によって確かに人間は形成される。意志は鍛錬される。しかもその意志は純粋でなければならない。(以下省略) — 獨協大学公式ウェブサイトより一部抜粋[1]
学風および特色[2]
「国際社会における教養人の育成」を目指し、「国際交流の拡充、学際的な学問の修学機会の提供」を指針としている。
- 学則第1条「目的および使命」[3]
「外国語教育を重視し、複雑な国内および国際情勢に対処できる、実践的で独立した人格の育成」を目的とする
- 「学位授与方針」[3]
「外国語能力を有し、深い教養に基礎づけられた専門知識を習得した教養人」に学位を授与する。
上記の指針に基づき、語学教育・学際的 (Inter-disciplinary) 教育・少人数教育を柱としている。
語学教育
語学教育を「生涯にわたる人間教育」とし、理念である「学問を通じての人間形成」に対応する本学のコアと位置づけている[4]。
「言語とは、単なるコミュニケーションの道具ではなく、話者の現実認識を制約し、その世界観を体現する。それ故、外国語を学ぶことで他の世界観を知ることができる。自分の生まれ育った文化の中での判断は主観的なものでしかなく、それを相対化・補正するには、他の視点を自分の中に確保することが必要」(Wissenschaft2016「外国語学部紹介」より抜粋)
外国語教育研究所により、最新メディアと言語学研究に基づいた「語学教育のフレームワーク構築」が行われており、豊富に設置されたCAL(Computer Assisted Learning)教室での授業や、少人数教育が、全学部学科で実践されている。
英語教育は特に徹底されており、専門組織による教材・プログラム開発や、ICTを活用した自律学習支援など、授業の内外で充実したサポートが行われている。
授業における語学教育
本学での英語教育はEGAPとESAPに大別される。
・EGAP(English for General Academic Purpose:一般学術目的の英語)
どの専攻分野でも必要とされる基本言語技能「読む・書く・聞く・話す」の4技能の養成を目的とする。
法学部法律学科のみ他の言語を第1外国語として選択できるが、原則全ての学部学科で主に1・2年に行われる。
学生の習熟度の目安の一つとして、TOEICが採用され、外国語学部英語学科・交流文化学科では、例年、新入生の4月時点での平均スコアは600前後だが、1年終了時 (翌年の1月) には700前後まで上昇する。[5]TOEICは、あくまで目安の一つだが、これらの学科では全員が800以上の英語力をつけることを基準としている。
その他、全ての学部学科で、学年が上がるごとにTOEICの平均スコアは上昇していく。
語学に加え、外国語学部英語学科による英語圏のエリア・スタディーズ科目が全学共通カリキュラム内に一部開講されている他、後述するICZ内にも豊富な資料が揃えられている。英語圏のビジネスやトレンド等に興味がある学生は、その背景から理解を深めることが可能。
外国語学部英語学科・交流文化学科では1年次にEGAPを集中的に学んだ後、2~4年次はESAPと平行して中級・上級レベルのEGAP科目を任意で履修可能。
・ESAP(English for Specific Academic Purpose:特定学術目的の英語)
主に3年次以降に、経済学部で「経済英語」、法学部で「外書専門講読」などが開講される。
英語を専門とする外国語学部英語学科・交流文化学科でも、2年次から人文科学・社会科学・人間科学の専門分野に関して英語の専門書を使用したり、英語で開講される科目が豊富に設置されている。コース制度などの縛りは緩く、リベラル・アーツ的に幅広く学ぶことも、専門分野に集中して深く学ぶことも可能。
他学部の科目も履修することが出来、単一キャンパス・小規模大学であることを活かした、高等教育機関ならではの特色のある学際的(Inter-disciplinary)な英語教育が行われ、他大学の英語教育とは質・量ともに一線を画している。
- 英語以外の語学教育
外国語学部ドイツ語学科、フランス語学科、国際教養学部(スペイン語・中国語・韓国語)でそれぞれ専門言語の教育が行われており、応用レベルのクラスまで開講されている。特にドイツ語学科、フランス語学科では、ドイツ語やフランス語の専門テクストを使用したり、各言語で開講される専門分野科目が設置されている。
英語学科、交流文化学科、法学部では第2外国語が必修になっており、ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語・ロシア語(法学部のみ)から履修する。(ロシア語を除き) これらの言語は、各言語圏の地域研究科目が、外国語学部・国際教養学部により開講されている他、後述するICZに豊富な資料が用意されており、言語のみならず、各地域の文化・社会について理解を深める事も可能である。
その他、選択科目としてロシア語、イタリア語、ポルトガル語、タイ語、アラビア語、現代ヘブライ語、トルコ語の入門~初級クラスが開講されており、学科によっては3カ国語の履修が可能。
更に全学共通カリキュラムの実践科目内でラテン語や古代ギリシア語などの授業も行われている。
授業外での語学学習サポート
授業以外にも主に下記の様な設備が設置されており、学生は全て無料で利用できる。
- チャットルーム
ICZ内に設置され、授業外に無料で英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語の母語話者と気軽に会話が出来る。
英語は初級・中級で月曜~金曜の週5日実施。それ以外の言語は入門・初級で週1~2日実施。
- ICZ(International Communication Zone)
「言語を中心としたコミュニケーションゾーン」では、ドイツ語・英語・フランス語、それぞれの言語に関する書籍・新聞・雑誌などの閲覧、AsiaSat衛星やCS放送でのニュースの視聴などが可能。Welcome partyやChristmas partyなどの交流イベントも開催される。
「多言語多文化 コミュニケーションゾーン」では中国語、スペイン語、韓国語、日本語に関連した資料の閲覧や活動が可能。
- 英語学習サポートルーム
英語学習カウンセラーが、学習法や留学・就職対策などに関する相談に応じる。「学習法に関する講座」の開催や「英語学習サポートルーム通信」も定期的に配布している。
- 図書館
発話トレーニングブース、語学資料コーナー、AVコーナーなどの自習設備が完備されている。
AVコーナーブースではあらゆる映像音声ソフトが視聴可能な他、衛星基幹放送を利用してCNN、BBC、KBS、ドイツ国営放送、アルジャジーラ等の番組を視聴できる。図書館所蔵の洋画も視聴可能。
学則に「国際的な視野に立つ教養人の育成」を目標として掲げており、国際化推進に力をいれている。
「語学教育の重視・充実」、「留学支援」の他に「学内の国際化」「グローバル化した地域への貢献」を重視している。
- 国際交流イベント
本学と草加市の共催による「草加国際村一番地[6]」や フランス語学科による「シャンソンコンサート」など海外の文化に親しみ、交流するイベントが頻繁に催されている。 学生による企画・運営の国際交流イベントのサポート・助成も行っている。
- 海外学修支援
長期留学(交換留学・認定留学)、短期留学に関して国際交流センターによる豊富な支援が行われている他、英語学科独自で、成績優秀者に対して香港大学で短期研修の機会を提供する「海外学修奨励賞(Overseas Study Award)」が行われている。
また本学の制度ではないが「埼玉発世界行き」奨学金支給制度も本学学生が最も多く利用している。
1987年より、国際交流を推し進めるために年1回開催されている。
1986年に実施されたエセックス大学、デュースブルク=エッセン大学との三大学合同国際シンポジウムの成果を引き継ぎ、広く国際交流を推進するために開催されている。
国際規模で時宜に適したテーマを議論し、教育および学術の充実並びに発展に寄与することを目的としている。
国際的な学術の交流と発展に寄与するため、教職員が海外の外国人研究者と協力して行う共同研究に対して、国際共同研究助成費を支給している。 また海外の学術提携校との教員交換も行っている。
All-Inclusive Campus
全ての主要組織が単一キャンパス内に所在している。
蛸足大学では不可能な、組織の枠組みを超えた効率的 (Cost-effective) な運営・人材交流がしやすい環境であり、他学部の専門科目履修なども容易である。
その成果の一つが「全学共通カリキュラム」である。
全学共通カリキュラム
学部学科の枠を超え、全学生が4年間を通じて履修できる科目郡。各学部学科の専門科目や国際教養学部の科目が多く設置されており、いわゆる教養科目ではなく「全学部横断的な専門科目」としての要素も持つ。
単一キャンパス・小規模大学である利点を活かした学際的(Inter-disciplinary)教育が実現されている。
主に以下3部門から構成される。 (※具体的な授業名は特定年度のシラバスより引用 あくまでもサンプルとして参照のこと。 以下同様)
- 総合講座
科目は全て全カリのオリジナルで、コーディネーターを中心に複数のスピーカーによる輪講形式で行われる。
ジャーナリストや公務員をスピーカーとして招く「キャンパスライフと仕事」に代表されるように、外部より様々な人材を招き、講演をしてもらうことで、大学での学びと外の世界を結びつける窓口としての役割を持つ。
経営者による「経営者が語る現代企業論」、クリエイターや学芸員による「芸術と社会」、ミュージシャンや音楽評論家による「メディア社会」、落語家や詩人を招く「文学の原点」、LGBTについて考える「ジェンダーを覗く」など、バラエティ豊かな講座が開講されている。
- 講義科目
「ことばと思想」、「歴史・文化」、「現代社会」、「自然・環境・人間」の4カテゴリーから構成され、幅広い諸学問分野をカバーしている。
専門分野以外を幅広く学ぶことも、特定分野を集中的に学ぶことも出来る。外国語学部で地域研究を専攻している学生が経済学や社会学など社会科学系科目を補完したり、言語学を専攻している学生が心理学系統の科目を副専攻的に学ぶといった事が可能。
「History of International relations」や「Japanese History and Culture」など英語で開講される科目や、「映画で学ぶ法律」、「翻訳通訳理論」などユニークな科目も設置されている。
- 実践科目
「講義科目」と同じ4カテゴリーで構成され、少人数で実習を行う。
各学問分野を演習形式で行う授業の他、
「日本語音声表現トレーニング」、「プレゼンテーション実習」の様な日本語表現力やアカデミックスキルを養う授業、「英語通訳の仕事」、英語で行われる「21世紀の外交」の様な実践的な英語力を養える授業、「経理入門」「英文会計入門」の様なビジネススキルを身に付けられる授業、「ホームページ作成」「マルチメディア論」などの様なITスキルを身に付ける授業なども開講されている。
その他
大学創設時、天野貞祐は日本の教育問題として 「受験準備が過重な為、難関を突破した学生は、その後は向学の精神を失っていること」を危惧し、本学は受験準備の必要性を最小限にし、教育の内実に努めた。 「普通の力で入学出来るが、勉強しなければ卒業出来ない」を原則に本学の教育が始まった (「THE HISTORY OF DOKKYO」より抜粋)。
開学時に「学問を通じての人間形成」の建学理念に則り、毎講義の遅刻・欠席の確認を厳格に行い、「哲学」の科目履修を必須とした。その理念は現在まで受け継がれている。
- 少人数教育[1]
全ての学部学科で少人数のゼミナール教育が重視されている。
開学時、「学問を通じての人間形成」の建学理念に則り、教員と学生が触れ合う機会を多く提供するため、少人数ゼミナール教育を重視した。その伝統は現在まで受け継がれている。
- 環境・地域への取り組み
教育機関としてのみならず、草加市の主要拠点 (Center of Community)[7] である本学は、市と共同の取り組み[8]や、地域に根ざした活動も多い。その代表的な取り組みとして、環境・地域政策への参加が挙げられる。 (→具体的な取り組みについては「#社会との関わり」の項を参照)
環境への取り組み: 草加市の環境共生都市宣言と連動する形で、環境共生研究所を設立し、環境に関する調査・研究を行っている。またエコ推進型のキャンパス (→詳しくは「#キャンパス」の項を参照) により自然環境の保護・回復にも努めている。成果は全学共通カリキュラムや経済学部の専門科目など教育にも還元されている。
地域政策への取り組み: 草加市の知的拠点して、「情報収集・発信、アドバイザー機能」を強化し、地域社会の発展に寄与するべく地域総合研究所が設立されている。「客員研究員」として外部の様々な有識者と連携を取っており、草加市、八潮市、越谷市などの職員も含まれている。活動の成果は全学共通カリキュラムや法学部の専門科目など教育にも還元されている。本学の強みである語学・国際交流を活かし、福祉先進国への現地視察なども期待されている。
語学教育・国際交流に続く、独自の方向性を強めており、近年の大学経営のトレンドである「大学の都心回帰」(地域社会の資源流出・衰退の一因となっている)とは対照的な取り組みである。
沿革
略歴
1883年に西周、品川弥二郎、加藤弘之らによって設置された獨逸學協會學校を起源とする。
獨逸學協會學校では、現在の法科大学院と同等の教育を実施していた専攻科を1895年まで設置しており、1885年には後にドイツ帝国の帝国宰相となったゲオルク・ミヒャエリスが教頭として着任し、4年に渡って法律学を講義している。
1964年 第2次吉田内閣で文部大臣を務めた天野貞祐を初代学長に迎え大学を設立した。
年表
- 1883年 獨逸學協會學校設立。
- 1884年 専修科法律・政治専攻設置。
- 1900年 専修科ドイツ語専攻設置。
- 1964年 獨協大学設立。外国語学部ドイツ語学科・英語学科、経済学部経済学科設置。
- 1966年 経済学部経営学科設置。
- 1967年 法学部法律学科、外国語学部フランス語学科設置。
- 1977年 大学院法学研究科修士課程設置。
- 1986年 大学院外国語学研究科修士課程ドイツ語学・英語学専攻設置。
- 1989年 大学院法学研究科博士後期課程設置。
- 1990年 大学院外国語学研究科博士後期課程ドイツ語学・英語学専攻、大学院外国語学研究科博士前期課程フランス語学専攻、大学院経済学研究科修士課程設置。
- 1992年 大学院経済学研究科博士後期課程増設設置。
- 1994年 大学院外国語学研究科博士後期課程フランス語学専攻設置。
- 1999年 外国語学部言語文化学科、法学部国際関係法学科設置。
- 2003年 大学院外国語学研究科博士前期課程英語学専攻英語教育専修コース、大学院経済学研究科博士前期課程経済経営情報専攻情報専修コース設置。
- 2004年 大学院法務研究科設置
- 2005年 大学院外国語学研究科修士課程日本語教育専攻設置。
- 2007年 外国語学部言語文化学科を国際教養学部言語文化学科に改組。
- 2008年 法学部総合政策学科設置。
- 2009年 外国語学部交流文化学科設置。
- 2013年 経済学部に国際環境経済学科を開設。
象徴(シンボル・キャラクター)
- 校章 & イメージカラー
校章:フラクトゥールの“D”を象ったものである。グラフィックデザイナーの松永真により図案化された。(詳細はリンク先を参照)
イメージカラー:「DOKKYOブルー」 系統色名は「こい紫みの青」。校章やロゴタイプに使用されている。
校歌: 「獨協大学校歌」 ( 作詞:小池辰雄 作曲:萬澤遼 )
応援歌: 「覇者」 (作詞:谷川正秋 作曲:野田隆造) 1966年、当時の体育委員会による公募によって制定された。作詞、作曲共に在学生の作品が選ばれた。
キャンパスソング: 「いつか」 (作詞:嶋崎千秋 補作詞・作曲:小椋佳 編曲:村田和人 歌唱:須藤薫) (詳細はリンク先を参照)
- イメージキャラクター (「どく太くん」 & 「Maus」)
どく太くん: 創立35周年記念事業の一環として、公募によって制定された。「Dok+α」というロゴタイプも制定されている。
Maus: 1971年より当時の西ドイツで放送された教育番組「Die Sendung mit der Maus(ねずみのばんぐみ)」に登場するキャラクター。日本でも「だいすき!マウス」として放送された。
「一生の友達とパスポートのスタンプが増えました」[9] 創立50周年を迎え、大学の魅力を広くアピールするため、第50回宣伝会議賞を通じて募集・選出(協賛企業賞)された。
教育および研究
学部
前述の通り、全学共通カリキュラムや国際教養学部をプラットフォームとし、外国語学部・経済学部・法学部が各専門性を維持しながら、有機的な連携を行っている。
外国語学部 (Faculty of Foreign Languages)
高度な語学力 (Foreign Language Proficiency) と、専門性 (Specialty) を兼ね備えた「異文化コミュニケーションのスペシャリスト」の養成を目的とする。
語学教育や、外国語で行われる学習・研究に加え、多くの学生にとっての母語 (言語力や思考の礎) である日本語による高度な学習・研究も重視されている。それらは別個のものでは無く、本学部における教育の両輪である。
設立以来、通訳や教員などの専門職や、全日本空輸や日本航空等の航空業界やJTB等のツーリズム業界には特に多くの人材を輩出している。[10]
「専門教育・実学」を重視する方向性を持ち、「学際的 (Inter-disciplinary) 教育」に重点を置く国際教養学部とのシナジー効果を図っている。
学科横断的教育も進めており、その一環として交流文化学科の専門科目は学部共通科目として開講されている。「国境を越えた人・物・情報の移動=越境(Trans-National)」という視点に重点を置き、ツーリズム、先住民、移民・難民・ディアスポラ、表象文化論、開発社会学など様々な視点から、文化の普遍性・多様性・流動性について学ぶ。
- ドイツ語学科 (Department of German)
1~2年次は主にドイツ語の習得を中心に、各研究分野の概論科目を履修する。3年次からコースに所属し、研究科目や、中級・上級レベルのドイツ語科目を履修していく。
研究科目としては、「言語学」や「ドイツ語圏」を人文科学・社会科学の両面から考察する科目が設置されている。
それらに加え「交流文化学科」の専門科目も履修できる。
専門科目の中には環境問題やEUとの関わりからドイツ語圏を考察する科目も設置されている。また、哲学を学ぶ「ドイツの思想」も設置されており、獨逸学協会学校時代より、西周や天野貞祐など希代の哲学者が、その歴史に名を刻む本学の伝統・面影を残している。
- 英語学科 (Department of English)
1年次は週6コマEGAP(基礎英語力)を集中的に鍛える。 実用的な4技能の養成に加え、WritingやSpeakingの訓練を通じて、リサーチ方法や思考方法の養成も行われる。
2年次以降は「言語学・言語教育」、「英語圏のエリア・スタディーズ」、「文化コミュニケーション」、「国際関係」のコースに在籍し研究科目を履修していく。また、それらを英語で学ぶESAP科目の履修も2年次から開始する。
・言語学・言語教育コース: 言語の構造、認知、音などを論理的に分析する他、コンピューターを用いて、語彙を計量的・数理的に分析する手法などを学ぶ。授業の中では、脳、口蓋、耳、細胞等の人体構造に言及したり、音声を周波数や空気振動などの物理現象として捉える側面も持つ。
・英語圏のエリア・スタディーズコース: 英語圏の諸事情について、多角的に考察する。文学作品の表現技法や批評理論などの人文科学的アプローチのみならず、社会制度や政治史といった社会科学的な側面からも考察する。通常の講義でも、英文マテリアルが頻繁に使われる他、英字新聞を用いて、現代英語圏について考察する授業なども有り、特に豊富な読解量を求められる。
・文化コミュニケーションコース: 文化背景がコミュニケーションに与える影響や、「イメージ文化論」などの科目を通して、言語・視覚などの情報に含まれるメッセージや記号の仕組み・解読方法を学ぶ。文化(文学、映画、パフォーマンスなど)、メディア(CM、広告、アニメ、漫画、コンピュータゲームなど)、サブカルチャー、政治と言語・権力など幅広い分野を題材として扱い、他の3コースとの関連性も深く、学際的なアプローチが行われる。
・国際関係コース: 協調、紛争、対立、平和などの国家間・世界規模のテーマに対して、社会科学的な視点から考察する方法を学ぶ。グローバル社会における移動のリスクを、海賊を例に考察するなど、ツーリズムやエアラインについて国際的な視点からアプローチする科目も設置されている。
・コース横断科目: 所属コースに関わらす、英語学科生が専門科目として履修できる研究科目群で、「ルイヴィトン」、「ティファニー」などを扱う「世界ブランド論」や、「ディズニー研究」を行う「ポップカルチャー・スタディーズ」「フィルム・スタディーズ」「ステージ・パフォーマンス」や、「Global Studies」などの科目が設置されている。
2年次~4年次も「Discussion」「Advanced Writing」など中級・上級レベルのEGAP科目が設置されており任意で履修可能。 その他、上級レベルの文法や発音・聴解(音声学)を学ぶ科目や、「通訳」や「ビジネス英語」など専門性の高い科目 (English for Professional) も含まれる。選択科目の英語科目は「中級:TOEIC600以上」「上級:TOEIC800以上」などレベル設定がされており、それらをクリアしていれば他学部学科生でも履修可能。
体験学習を推進しており、空港や港湾に出掛け、旅客機の見学や豪華客船への搭乗、本学科出身の現役パイロットや客室乗務員との対話など、教室を越えた学びのフィールドが展開されている。
- フランス語学科 (Department of French)
1~2年次は主にフランス語の習得を中心に、各研究分野の概論科目を履修する。3年次からコースに所属し、研究科目や、中級・上級レベルのフランス語科目を履修していく。
研究科目としては、「言語学」や「フランス語圏」を人文科学・社会科学の両面から考察する科目が設置されている。
それらに加え「交流文化学科」の専門科目も履修できる。
国内のフランス関連の学科としては、最大規模の教員数を揃え、フランス語圏について政治・経済などの社会科学的側面も充実した総合的なアプローチを行える大学は、全国でも少数である。
第三言語を学ぶ公認サークル「Siesta」は本学科生により立ち上げられた。
英語科目(EGAP・ESAPともに)やゼミナールは、英語学科とほぼ共通だが、「観光英語」や「通訳案内士の英語」などの英語科目が設置されている。また、第2外国語の必須コマ数が多く、3年次まで必修である。[11]一方、2年次以降の英語科目や研究科目は、英語学科よりも、やや少なめ。
「トランスナショナル文化科目群」に、英語学科・ドイツ語学科・フランス語学科の地域研究科目も設置されており、国際教養学部とは異なった形で多言語多文化へアプローチをしている。
研究科目としては「ツーリズム」、「トランスナショナル文化」、「国際関係」の科目群が設置されているがコース制はとっていない。
「ツーリズム科目群」はオルタナティブツーリズムなどの用語・概念の理解を軸に、ツーリズムを学術・実学の両面から考察する。
・ 学術面: 「ツーリズム=グローバルな人・物の移動」が与える影響を、文化人類学・地誌学・民族誌を始め、歴史・社会・文化といった側面から考察する。クラスで実際に旅行に行き、フィールドワークやエスノグラフィーの作成を実地で行う授業などが設置されている。
・ 実学面: ツーリズムを商品・産業と捉え、マーケティング・ビジネス・経済などの観点から考察する。ホテル、エアライン、イベント(博覧会・国際会議・オリンピックなど)といった関連産業も含まれる。インターンシップを取り入れるなど、専門教育とキャリア教育を融合させている。
国際教養学部 (Faculty of International Liberal Arts)
- 言語文化学科 (Department of Interdisciplinary Studies)
本学の学際的 (Inter-disciplinary) 教育の推進において中心的な役割を持つ。
複数言語の運用能力と幅広い教養を併せ持った「異文化コミュニケーションのジェネラリスト」の養成を目的とする。
「英語+その他1言語(中国語・スペイン語・韓国語)」という形で2言語を同じ比重で学ぶ。
研究分野としては、以下の8分野から2分野を選択して学ぶ「ダブルメジャー」制である。コース制ではなく、「科目群」として設置されている。
① スペイン・ラテンアメリカ研究、② 中国研究、③ 韓国研究、④ 日本研究: 各地域について文学・宗教・歴史・経済・社会などの人文科学・社会科学的な側面から考察を行う。また、各言語について考察する科目も設置されている。
⑤ グローバル社会: 国際政治学、国際経済学などに加え、地域研究論、多文化共生研究、比較文化論・大衆文化論などが設置され、ポストコロニアルや在日外国人、地域統合などを扱っている。
⑥ 言語教育: 英語教育と日本語教育を主に扱い、特に日本語の文法や音声に関する科目が豊富に設置されている。他に応用言語学や「国際語としての英語」などの科目も設置されている。
⑦ 人間発達科学: 教育学を中心に、心理学やスポーツ科学に関する科目が設置されている。主に教職課程に関連した科目で構成される。教育心理学、カウンセリング論、パーソナリティ理論なども設置されている。
⑧ 総合科学研究: 上記7科目群以外の科目が設置されており、数学、物理学、天文学、生理学、情報科学などの自然科学系の科目も充実しており、文理融合型の学習も可能である。
複数分野を同時に学ぶことで複眼的思考の養成に重点を置く。 例えば、研究分野として「スペイン・ラテンアメリカ研究」と「日本研究」を選択した場合、南米と日本を比較・相対的な視点から行うことができ、奥行きのある、立体的な学びを行うことが出来る。
研究分野の8科目郡は「全学共通カリキュラム」として他学部生にも広く開講されている他、アジア圏からの留学生も多く在籍しており、授業を通じて様々な学生と交流がしやすい学科である。
経済学部 (Faculty of Economics)
環境マインドを持ち、経済のような複雑な情報を、正しく分析し発信できることを目的とする。 3学科とも1年次に入門科目を履修し、2年次から各コースに所属し専門科目の履修を開始する。ただし、1部の必修科目が異なるのみで、学科間・コースの垣根は低く、学部内の他学科科目も履修でき、ゼミナールも3学科共通。また3年次からは他学部の授業も履修可能である。
学部共通の科目として、「経済学」「経営学」「統計学」「数学」「会計学・簿記」「コンピュータ・情報」「環境・サスティナビリティ」に関する入門科目、および中級レベルの「ミクロ経済学」「マクロ経済学」「経営学」「統計学」が設置されている。
第2外国語が必修でない反面、英語 (EGAP) 科目の必修コマ数が多く、経済・経営学科は1~3年次まで計6コマ必修。国際環境経済学科は特に多く、8コマ必修。また3年次からは英語や中国語で経済を学ぶ「専門外国語」も設置されている。
ITや環境政策についての専門科目が豊富に設置され、文理融合型の教育が実践されている。また、地場産業の見学、現役ジャーナリストの講演会などを積極的に取り入れ、ビジネスを肌で感じる機会を設け、森永卓郎が教授として所属している。
- 経済学科 (Department of Economics)
<経済理論コース> 「ミクロ経済学」「マクロ経済学」「統計学」の上級科目、「ゲーム理論」「計量経済学」「経済学史」など <総合政策コース> 法学部の総合政策学科と類似したテーマに対し、経済面からアプローチしている。「金融論」「財政論」の他、「精神保健福祉論」や「社会保障論」など経済以外の科目の多く設置されている。<国際経済コース> 「国際経済学」「国際金融論」「国際貿易論」を中心に、「日本経済論」、「アメリカ経済論」など
- 経営学科 (Department of Management Science)
<マネジメントコース> 「経営戦略論」「経営組織論」「経営管理論」「人的資源管理論」など <ビジネスコース> 「マーケティング論」「証券市場論」「広告論」「行動科学論」など <会計コース> 「上級簿記」「財務会計論」「原価計算論」「経営分析論」など <情報コース> 「コンピュータ・アーキテクチャ」「プログラミング」「データマイニング」などの他に「著作権法」なども含む
- 国際環境経済学科 (Department of Economics on Sustainability)
経済学部に、国際関係学部・環境科学部の要素を兼ね備えた、日本で初めて設置された学科である。
<環境経済コース> 「資源・エネルギー経済論」「地球環境論」「地域生態論」「環境ビジネス論」など <国際政策コース> 「開発経済学」「経済地理学」「国際政治経済学」「国際経済法」など
法学部 (Faculty of Law)
本学の政策・社会科学における教育において中心的な役割を持つ。
3学科とも1年次に入門科目を履修し、2年次から専門科目を履修していく。後述するように学科間での共通科目が多く、法学部内であれば他学科の科目を履修でき、学科間の垣根は低い。ただし、本学の中では、唯一カリキュラムの制約が多く、全学共通カリキュラム科目を除き、他学部の科目は卒業要件として認められない(履修自体は可能)。
1年次に履修する入門科目は、3学科ほぼ共通。また専門科目として憲法、民事法、刑事法、社会法、政治、基礎法(法哲学や法制史など)、※外国法・比較法学(英米法など)は3学科共通で設置されている。(※総合政策学科は除く)
英語やドイツ語の文献を使い、法制度・法哲学を学ぶ「外国書講読」が全学科に設置されている(3学科共通・同一科目)
地域総合研究所の成果がフィードバックされ、「地域政策」に関する専門科目が豊富に設置されている。専門科目の法政総合講座では、各分野の専門家をゲストスピーカーとして招き、16年では、「草加市のまちづくり」、「越谷レイクタウンの開発」、「つくばエクスプレスとまちづくり」などを取り扱った。また、裁判の傍聴や模擬裁判、矯正施設の参観、税関や証券取引所の見学など、法律が実際に適用される場面への体験学習を取り入れている。
- 法律学科 (Department of Law)
本学部内で唯一、コース制を取っており、2年次より重点的に学びたい分野に基づき、「行政法務(公法をメインに学ぶ)」、「企業法務(私法メイン)」、「法曹(六法メイン)」のいずれかのコースに所属し、専門科目を履修していく。
1・2年次のEGAP英語科目が法律学科よりも多く週3コマ必修である。学部共通の法分野に加え、「国際法」、「国際政治」、「外国法・比較法学」、「国際私法」などが重点分野。
- 総合政策学科 (Department of Policy Studies)
1・2年次のEGAP英語科目が国際関係法学科同様に多い。政治・法律系の科目に加え、政策過程や、「まちづくり」について考察する「政策・地域」科目群が設置されている。少子高齢化問題、医療・福祉、教育など幅広いテーマを扱い、政治分野のみならず経済や文化などからもアプローチを行う。
大学院
- 法学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 法律学専攻
- 外国語学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- ドイツ語学専攻
- 英語学専攻
- フランス語学専攻
- 日本語教育専攻
- 経済学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 経済・経営情報専攻
- 法務研究科(専門職学位課程)
- 法曹実務専攻
研究・研究機関
「語学教育研究」を中心に、「地域政策研究」や「環境問題研究」にも力を入れている。
外国語教育の目的・内容・方法をさまざまな角度から検討する組織。
以前は学生などへの外国語学習支援も行っていたが、支援業務は教育研究支援センターへ移管し、現在は研究業務に特化している。
地域問題における研究・調査を行う為の組織。
その成果は大学教育や講演会の他、地域への政策アイディアの提供等を通じて還元され、外部からの受託研究にも対応するシンクタンク的な機能を目指している。
環境問題における研究・調査を行う為の組織。
地域総合研究所と同様にシンクタンク的な機能を目指し、その成果を大学教育や講演会などで、教育として還元していく。
データをより有用な情報にするための研究を行う。
前身の情報センターの支援業務が教育研究支援センターに移管したのに伴い設立された。
採択された教育プログラム
- 「学士力育成に資するEGAP英語教育の充実[12]」
「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」において
取り組みにおける「有機的・具体的な構成」「課題点の明快化」「学生学力の定量的な効果」などが評価され採択された。EGAP Can-do Listを作成、自律学習者の育成、FD活性化による教育力の強化、LMS (Learning Management System) を導入などの特色を持つ。
- 「キャリアカウンセリングの強化と地域の協力を得た就職支援」
「大学教育・学生支援推進事業就職支援推進プログラム」において採択された。
キャリアカウンセラーによる継続的な支援を柱に、学生の自発的な求職活動を推進する。
学生生活
キャリア開発
学生生活において、学芸と並び重要なキャリア開発において、キャリアセンターによるサポートが4年間を通じて行われている。
1・2年次を対象とした、授業 (全カリ「総合講座科目」) や講演会 (本学英語学科卒業の現役パイロットによる「エアライントーク」など) の開催などで、早期からの将来を意識した学生生活のプランニングをサポートし、3年次には年11回の「就職ガイダンス」を行っている。
また「キャリアディベロップメント講座」として、別途有料で「公務員試験対策講座」「公認会計士養成講座」「秘書技能検定試験対策講座」などが開講されており、1年次から参加可能。
その他、語学、簿記、法律、IT、総合旅行業務取扱管理者など学部教育に対応した分野の資格取得支援講座を開講している。
単一キャンパスであることの利点を活かし、4年間を通じたシームレスなサポートを実践している。
サークル・愛好会
英語会(E.S.S.)、演劇、軽音楽部などの約70の文化会サークル・愛好会、馬術・弓道などを含む約80の体育会サークル・愛好会が活動している。単一キャンパスである利点を活かし、学年・学部の枠を超え、幅広い交流が可能。
体育会には硬式野球部やサッカー部、男子ラクロス部、ラグビー部など多くの団体が所属している。硬式野球部は首都大学野球の二部リーグ、ラグビー部は関東大学4部リーグ、男子ラクロス部は関東学生一部リーグに所属している。
多くの団体は天野貞祐記念館アリーナやグラウンド、獨協大学越谷グラウンドで活動をしている。
その他
- 文化施設の無料(割引)制度
本学学生は、それぞれの施設の窓口で、学生証を提示し、「各制度の会員」である旨を告げることで、各文化施設を無料、もしくは割引料金で利用できる。利用できるサービスは各制度により異なるので、詳細は各窓口に要確認。
<国立美術館キャンパスメンバーズ>
東京国立近代美術館(本館・工芸館・フィルムセンター)、国立西洋美術館、国立新美術館
<東京国立博物館キャンパスメンバーズ>
<東京都歴史文化財団パートナーシップ>
江戸東京博物館、江戸東京たてもの園、東京都現代美術館、東京都写真美術館、東京都庭園美術館
<国立科学博物館大学パートナーシップ>
本館、自然教育園、筑波実験植物園
- 学園祭
獨協大学の学園祭は「雄飛祭」と呼ばれ、近年では10月末〜11月初旬の土・日曜日の2日間の開催となっている。
雄飛祭実行委員会が中心となって運営を担当し、参加団体は體育会や愛好会・サークル、ゼミなどで、種々のイベントが催される。
大学関係者と組織
各センター
学生の留学支援のほか、海外大学との学術交流や国際シンポジウムの開催等を行っている。
学生の進路相談・就職支援を行っている。
一般授業に対するTA制度の導入や学部学科の行うFD活動に対する支援などを行う。
新たな教育支援に取り組み、内容をさらに充実させる為に、外国語教育研究所、情報センター、教育支援室、教務部、総務部で分散して行われていた教育支援業務を集約し拡充する事を目的に2010年9月に設立された。
子供が抱えている問題(虐待やいじめ)に関する相談を受け止め、解決のための支援をする権利救済機関。
その他の関係組織
将来、英語教育に関わりたい学部・大学院の在学生、および現在、英語教育に携わっている本学卒業生により構成されている。
英語教育に関する勉強会や講演会を開催し、在学生と卒業生の交流の場ともなっている。
本学と学部生の父母が連携をとり、学生の学習支援を行っている。
同窓会組織
獨協大学の同窓会組織は「獨協大学同窓会」と称し、地域支部7・県支部15から構成される。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
→詳しくは「学園町(草加市)」を参照
授業で使用される建物は、全て地上5階以下の階層となっており、高層建築物や地下室の教室は存在しない (学生棟のみ6階構造)。学生にとって快適・安全な修学環境を提供している。
- エコ推進型キャンパス
「人と自然と建物が調和する空間」をテーマに、キャンパス全体がエコ推進の視点で設計されている。
東棟を初めとした、省エネ性能の建造物に加え、自然環境・生態系に配慮した工夫が随所に施されている。草加市が水田地域・里山だったころの生物が戻ってくるように、緑化や水田造りを推進し、生物多様性マップを作成している。近年ではオナガの巣作りや、ツミ、オニヤンマ、ウグイス、メジロ、カエル[7]などが観察されている。
ホタルが住む小川: ホタルが住めるほどの環境を目指し、環境共生研究所によりヘイケボタルの飼育が行われており、7月頃に鑑賞会が行われる。水は地下水・雨水から調達されている。ビオトープとして他にも、メダカ、ミズスマシ、ミソハギなどの水生動植物の生息地となっており、周辺には、近隣の生態系に基づいた植物が植えられている。
ミニ水田: 「食・農業・環境」のつながりを学生が体感できるように農業を実体験するために実験農場。学生寮から出た生ゴミのリサイクル・堆肥化による土作り、学生が自ら田植え・収穫・乾燥・脱穀した「獨協米」や、東棟の庭園で収穫された野菜でおにぎりや豚汁を作る芋煮会などが行われている。安心・安全な食への価値・関心を育むことを目的としている。
屋上庭園 : 東棟の屋上に近隣の里山を模した庭園が作られており、ノハナショウブ、ヤマシャクヤク、ウラシマソウ、ヒトリシズカ、クリスマスローズなど在来種を中心に130種類以上の植物や野菜が栽培されている。肥料には女子寮からの生ゴミやキャンパス内の落ち葉が使用されている。また中央棟横には「Edible Garden」が設置され、アメジストセージ、ミント、ローズマリー、カモミール、リュウノヒゲなどのハーブが栽培されている。
親水護岸 : 埼玉県の「水辺再生100プラン事業」の一環として、学生センターの前に親水護岸を設置している。伝右川の水を校内に取り込み、学内で浄化するカスケードが設置され、浄化後の水を伝右川に放流している。放流の際には、カスケードで水の落下エネルギーにより発生した電力を利用している。
樹齢100年以上のクスノキをシンボルツリーとした、年間80種以上の野鳥や渡り鳥が生息する森などを擁し、豊かな自然環境が息づいている。さくら橋からキャンパスへ通じる「プロムナード」には桜やアジサイなど四季折々の草花が植えられ、前庭エリアに郡立する「生きている化石」と言われるメタセコイアは四季を通じ、幻想的で美しい雰囲気を醸し出している。週末や休日には、近隣住民の憩いの場ともなっている。
- 天野貞祐記念館
地上5階建て、高さ33m、延床面積約29,500㎡
・「日本建築家協会優秀建築選2008」「2013年度草加市まちなみ景観賞」受賞
創立40周年を記念して建設された学内最大の複合施設であり、外観はドイツの国会議事堂をモデルとし、石の素材感をインテリアのベースとしている。
西側の図書館ゾーン、東側の教室ゾーン、中央のICZで構成され、
教室ゾーンには各種規模の教室と大講堂、保健センター、キャリアセンター、国際交流センター、カウンセリングセンター、獨協歴史ギャラリー、外国語教育研究所などが設置されている。
1階ではカフェテリア「STYLE CAFE」が出店し、店内に約60、オープンテラスに約20席の座席が設置されている。
- 図書館
天野貞祐記念館内に位置する。
敷地面積:11555m^2、蔵書約83万冊、閲覧席1130、PC設置席114。
蔵書の約半数を1階から3階の開架書架に、残りを4階にある自動書庫に配置。
研究個室やキャレルコーナー、グループ利用席、共同学習室、AVコーナー、発話トレーニングブースなども設置され、利用可能。
蔵書検索・データベースの利用方法、レポート作成法など様々なガイダンスを実施している。
- 大講堂
天野貞祐記念館3階に位置する。
収容人数は504人で、三層分の高さを有する階段状の円形講堂。
プロジェクターや大型映写幕等の高度なAV設備を備え、講演会や学会など様々な催しが可能である。また、コンサートなどの音楽イベントにも対応できるよう、可変式残響反射板など音響性能にも配慮されている。
- 中央棟
法人本部や事務局、教員研究室で構成され、1階にはDOKKYO ADMISSIONS OFFICE「DAO」(入試課)、講師室、教育研究支援センターなど、2階には総務や会計などの各種事務局や教職員食堂などが設置されている。
2階の教職員食堂は、12:45から14:00までの時間であれば学生も利用できる。
DOKKYO ADMISSIONS OFFICEでは入試課職員に加えて学生スタッフが待機し、入学希望者の質問や相談、キャンパスツアーに対応している。4階から9階は教員の研究室となっている。
- 東棟
延床面積約15,000㎡、地上5階建ての教室棟。
・「2011年埼玉県環境建築住宅賞優秀賞(一般建築部門)」受賞
・国土交通省平成21年度(第1回)「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」採択。
外観はドイツのペルガモン博物館をモデルとし、3層構成のシンメトリーな2つの棟をガラス張りのブリッジが繋ぐ構造となっている。開学時に最初の授業が行なわれた2棟の跡地に建設された。インテリアのベースは木の素材感で、埼玉産の間伐材が使われている。
計65の教室を有し、教室割りやゾーニングの変更が可能なフレキシブルな設計となっている。 1・2階は大規模な階段教室が4室設置され、同一講義を最大1600人が同時に受講できる。 3階には「同時通訳演習室」や「環境生物実習室」などの特殊教室と小教室。 4階はPC教室'、5階は全て、ゼミや語学教育などの対面型少人数教育用の小教室で構成される。 「中の学び」と位置付けた教室に対し、「外の学び」として、くつろぎと学びの機能を備えた、キャレルブースや学生ラウンジなど特徴的な共有スペースを有する。
屋上には太陽光発電、GHP室外機発電などの分散型発電を設備している。また、光ダクトや自然換気窓、井水冷熱、地中熱を利用した空調方式を採用するなど環境に配慮した省エネルギー・省CO2推進施設となっている。
- 創立50周年記念館 (西棟)
2017年2月に完成し、竣工式が執り行われた。
東棟と類似した構造となっており、再生可能エネルギーや自然環境の利用を組み合わせた最先端の環境テクノロジーを取り入れた設計となっている。
今後本学における学びのスタイルとして、全学的に導入・推進されていく「アクティブラーニング」の拠点として「ラーニングコモンズ」のコンセプトを具現化することをテーマとしている。その要素は、建物随所に見られ、コミュニケーションラウンジ、ラーニングスクエア、アクティブラーニング教室などが計画的に設計されている。
本棟の完成をもって、本学の「エコ推進型・里山キャンパス」のハード面の整備は完了した。
- 学生センター
地上6階建て、延床面積約1万m²
・「2013年度グッドデザイン賞」[13]、「2013年度草加市まちなみ景観賞」受賞。
学生ラウンジや、イベントホール、フリースペース、トレーニングルーム、音楽スタジオ、茶室、演劇ホール、武道場、各部室、愛好会ロッカー室などを備える学友会活動の中心となっている。また、グラウンドに隣接する別館があり、シャワールームや更衣室、弓道場が設置されている。
1階には学生課、サブウェイ獨協大学店、2階には文化祭実行委員会、学友会総務部長室事務課、3階には学友会本部、卒業アルバム編集委員会が入居する。
- 35周年記念館
1階は体育館アリーナと多目的スペース、各種大学生協など、2階には約200名を収容可能な小講堂、学生食堂がある。3階は音楽練習室を有する。
1階にはセブン-イレブン、書店(丸善)、旅行代理店(東武トラベル)、自動車教習所・専門学校・卒業時装等斡旋サービス、アパート斡旋サービス、理容室などが出店する。
- 学生食堂
35周年記念館2階に位置し、グリーンハウスへの委託により運営されている。約2000の座席を有し、晴天時にはテラス席の利用も可能である。
営業時間は日曜日・祝日および夏季・冬季休業期間の一部を除く8:30から17:30(土曜日は15:00)まで。食堂内にはパンやスナック菓子、飲料などの売店が併設され、昼休み時間には弁当販売が行われている。
- グラウンド
総面積は約29,000㎡
2007年3月にリニューアルされ、体育科目や学友会活動のみならず、地域住民の心身の健康維持・増進を目的とした施設となっている。
2005 FIFA U-17世界選手権や横浜みなとみらいスポーツパークで採用された第5世代と呼ばれる最新のドイツ製人工芝(枝葉部分は65ミリ)が敷設されている。
サッカー(68m×105m)、ラクロス(男子:55m×100m、女子:60m×100m)、ラグビー(70m×120m)、アメリカンフットボール(48m×109m)、野球、フットサル(18m×38m×3面)、テニス(10.97m×23.77m×4面 ※公式2面)、アーチェリー(90m、70m、60m、50m、30m)、陸上競技(300mトラック2レーン、150m陸上直線走路3レーン)に対応する。
グラウンドの外周には一周約630mランニングロードが設置されている。
寮
「敬和館」と呼ばれる女子学生寮が運営されている。
名前には大学創設者の天野貞祐の、人間関係を律する基本的なあり方と考えられる「敬して和する」精神に由来し、命名されている。
地域と子どもリーガルサービスセンター、獨協地域と子ども法律事務所、社会人向け大学院教室を含む地上10階建ての総合教育施設として2012年2月に竣工した。
学外施設
- 越谷グラウンド
- 天野貞祐記念球場
- 獨協学園新甲子セミナーハウス
- 館山海の家
- 日新寮
他大学との協定
- 獨協大学と放送大学との間における単位互換に関する協定書(1999年締結)
- 埼玉県東部地区大学単位互換協定(2003年締結)
- 大学院英米文学・英語学分野の単位互換制度に関する協定書(2003年締結)
- 大学院委託聴講生(フランス語フランス文学専攻)に関する協定書(2004年締結)
交換協定校
系列校
以下の学校は全て学校法人獨協学園の設置している大学・専修学校・高校・中学である。
社会との関わり
地域貢献
獨協大学、草加市、草加商工会議所の三機関で、地域活性化を目的として行っている産学官連携の「そうか産学行連携」を初めとし、本学と草加市は様々な面で共同の取り組みを行っている。
地域総合研究所は地元企業や行政と連携し、松原団地の再生などの地域政策について、シンクタンクとして取り組んでいる。
- 環境ステーションとして
「獨協大学環境宣言」を掲げ、学内のみならず、地域の 「生物多様性の回復」 や、学内に設置されたモニターで周辺地域のエネルギー消費量に関するデータを集約するなど 「環境共生型の社会づくり」 に取り組んでいる。学長をトップとする推進体制の下、草加市・市民団体・各種企業(建設会社やエネルギー関連企業)とも連携を取り、活動の継続的な改善・拡大を行っている。
・伝右川再生会議
2014年より、本学学長・学生・市民団体を交えて、伝右川の浄化や、川を中心とした賑わいの再構築などについて、「流域の思想」に基づいた話し合いが行われている。流域の思想とは、「川というものは、その流域で暮らす、上流域、中流域、下流域の人たちのつながりも含めて、自然環境とのかかわりあい方や考え方を形成するための大きな母体になる」 (環境報告書2013より抜粋) という考え方である。
本学を草加市における「水と緑の拠点」と位置づけ、地域全体に小動物・鳥・昆虫が生息し、自由に行き来出来るように、キャンパス内の森と市内の公園や水辺 (草加松原など) を緑の道で結ぶ活動が行われている。それに合わせて、北側に隣接する松原団地記念公園 (コンフォール松原の中心部) と本学の一体化も行われている。
・学生の取り組み
本学学生による近隣小学校での水質浄化やリサイクルについての啓蒙活動、市民団体「綾瀬川を愛する会」と共同での水質や生物に関する調査、環境団体「Deco」と市民団体による伝右川の投棄物サルベージ活動など、学生による取り組みも多く、学生が社会と関わる窓口となっている。
また本学のような環境推進型の大学を選択し、入学した学生はグリーン購入をしていると言える。 環境週間として「Earth Week Dokkyo」が開催されている。
- 市民向け講座・オープンカレッジ
地元草加市のみならず、埼玉県はじめ、近隣自治体との連携事業を推進するため、公開講座「けんかつオープンカレッジ」を開催しているほか、草加市に隣接する足立区の住民に多様な学習機会を提供するため足立区生涯学習センターと提携し、毎年連携講座を開講している。
外国語弁論大会
獨協大学では各種弁論大会が開催されている。
「天野杯英語弁論大会」・「天野杯ドイツ語弁論大会」は全国の大学生を対象とした学生スピーチ大会であり、「大隈杯」「福沢杯」と共に全国三大スピーチコンテストの一つに数えられている。
英語弁論大会は日本で文部科学大臣杯が授与される唯一のコンテストである。
また高等学校における英語教育推進・ドイツ語教育推進の一助になるべく「全国高校生英語プレゼンテーションコンテスト」・「全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」を開催している。本選上位入賞者には賞状及び副賞が授与される。
その他
- 天文・宇宙Week
2011年5月19日から23日まで国際教養学部主催の「獨協大学 天文・宇宙Week」が開催された。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)による小惑星探査機「はやぶさ」カプセル等の展示協力機関に選定されたことによる。
オープニングセレモニーでは、梶山皓学長の挨拶、立川敬二宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長による講演が行われた。
地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してのサンプルリターンに世界で初めて成功し、ギネス世界記録にも認定された「小惑星探査機はやぶさ」のインスツルメントモジュール、搭載電子機器部、パラシュート、エンジニアリングモデルなどが展示された。
このほか、佐藤勝彦自然科学研究機構機構長をはじめとした天文・宇宙科学分野における研究者やエンジニアによる総計21に上る講演、シンポジウムが開催された。
来場者は5日間で約18,000名を数えるなど国内で行われた一般向け展示会では最大規模の天文・宇宙催事となった。
また、翌年の2012年1月8日には天野貞祐記念館大講堂にて「獨協大学 天文・宇宙Week特別企画」が開催され、はやぶさプロジェクトマネージャーの川口淳一郎宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授による特別講演が行われた。この様子はニコニコ生放送でライブ中継され約4万人が視聴している。
講演後には、映画『はやぶさ遥かなる帰還』の原作者である山根一眞経済学部特任教授の進行のもと、川口教授と、同作品主演で川口教授役を演じた俳優渡辺謙、作品を企画した東映株式会社の坂上順エグゼクティブプロデューサーと同社菊池敦夫制作部長を交えたトークイベントが行われ、この模様はスポーツニッポンの他、毎日新聞デジタルMANTANWEB、映画.comニュース、シネマトゥデイでも紹介された。
- 東日本大震災に対する支援活動
東日本大震災に際して、学友会本部の学生が主体となり、被災者にむけた義援金募集活動と教材・図書等の募集が行われた。寄付金は総額214,036円となり全額日本赤十字社に寄託された。教材・図書等はダンボール19箱分が寄付され被災地である宮城県気仙沼市の学習塾に送付された。
脚注
- ^ a b 獨協大学ウェブサイト「沿革」
- ^ 大学ホームページにおける記述、学生向けシラバス、獨協大学ニュースなどより
- ^ a b 大学ホームページ「獨協大学の国際化推進に関するビジョン」より
- ^ 外国語教育研究所ホームページより(平成28年9月閲覧)[1]
- ^ 学科紹介 大学ホームページ
- ^ ニッポンのイベント紹介サイトJAPAN ATTRACTION
- ^ a b c 環境報告書2013より
- ^ 草加市ホームページ平成28年10月閲覧
- ^ 大学ホームページより
- ^ キャリアセンター資料
- ^ 必修の総コマ数は7コマと英語学科(4コマ)の約2倍である。
- ^ 日本学術振興会ホームページ
- ^ グッドデザイン賞HPより、平成28年閲覧