「猫の恩返し」の版間の差分
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* [http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20080704/ 猫の恩返し] - 金曜ロードショー(2008年7月4日放送分) |
* [http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20080704/ 猫の恩返し] - 金曜ロードショー(2008年7月4日放送分) |
2017年9月4日 (月) 16:33時点における版
猫の恩返し | |
---|---|
監督 | 森田宏幸 |
脚本 | 吉田玲子 |
原作 | 柊あおい『バロン 猫の男爵』 |
製作 | 鈴木敏夫、高橋望 |
出演者 |
池脇千鶴 袴田吉彦 渡辺哲 斉藤洋介 山田孝之 前田亜季 濱田マリ 丹波哲郎 |
音楽 | 野見祐二 |
主題歌 | つじあやの「風になる」 |
撮影 | 高橋賢太郎 |
編集 | 内田恵 |
制作会社 | スタジオジブリ |
製作会社 |
徳間書店 日本テレビ放送網 ディズニー 博報堂 三菱商事 東宝 |
配給 | 東宝 |
公開 |
2002年7月20日 2002年11月29日 2003年5月2日 2005年5月7日 |
上映時間 | 75分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 64.6億円[1] |
『猫の恩返し』(ねこのおんがえし)は、スタジオジブリ制作のアニメーション映画。監督は森田宏幸。2002年に『ギブリーズ episode2』と同時上映で公開。
概要
スタジオジブリの作品『耳をすませば』の主人公である月島雫が書いた物語という位置付けのスピンオフ。猫の男爵バロンとムーンが2作に共通して登場する。宮崎駿のリクエストをうけて柊あおいが描き下ろしたコミック『バロン 猫の男爵』を原作とする[2]。
バロンの声を担当する声優は主人公とのバランスを考慮し、『耳をすませば』の露口茂から袴田吉彦に変更された[注釈 1]。また、『耳をすませば』で月島雫の声を担当した本名陽子が、クラスメイトのチカ役を担当している。
『耳をすませば』の直接の続編ではないが「月島雫が書いた物語」という位置づけであるため、実質的には続編に近く「続編は作らない」という方針を採るジブリが試みた唯一の続編相当作品である。
キャッチコピーは「猫になっても、いいんじゃないッ?」(糸井重里)。
日本国内の興行収入は64.6億円で2002年の邦画1位[3]、DVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で72万本[4]。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
女子高生・吉岡ハルは、学校に遅刻したある日の放課後、ラクロス部である親友のひろみと家路についていた。道中、何かをくわえた見かけない猫がトラックに轢かれそうになるのを目撃、咄嗟にひろみのラクロスのスティックを使って助ける。助けられた後、その猫は日本語で礼を述べ、二足歩行で歩き去る。実は、彼は猫の国の王子・ルーンだった。その夜、ハルは母親に昔の猫とのエピソードを聞かされる。そして夜中に猫王ら猫の国一行にルーンを助けたお礼として目録を貰う。
翌日、猫の国からのお礼が届くが、ひろみへの大量のスティック、家の庭いっぱいの猫じゃらし、マタタビ、ネズミといった、猫しか喜びそうのない代物ばかり。さらにはハルについてくる大量の猫たち。放課後、ひろみの掃除当番を代わりごみ捨てに行くと、想い人である町田が彼女と思われる人物と歩いているのを目撃。その直後に猫王の家来ナトルがハルの元を訪れる。「私は猫じゃないから猫じゃらしもマタタビも嬉しくない」と文句を言うハルに、それならば猫の国へご招待致しますとナトルは答えた。さらに、猫王はハルをルーンの妃にしようとしていることも伝える。ハルはそのことに慌ててナトルを引き止めるが、ナトルは「今夜お迎えにあがります」と言い残し去ってしまう。「猫のお嫁さんにされちゃう」とパニックになるハルにどこからともなく声が聞こえた。その声によると「猫の事務所を探して。十字街に居る白い大きな猫が教えてくれるから。」とのこと。
学校の帰り道、ハルは十字街で白い大きな猫、ムタに出会い、「付いて来な」と言われたハルは付いて行くことに。着いたのは不思議な街で、そこにある小さな家の「猫の事務所」で猫の男爵バロンと、心を持つガーゴイルトトに出会う。ムタ曰く、猫の国は自分の時間が生きられないやつが行く場所で、それを聞いたバロンはハルに自分を見失わないようにと諭す。猫の事務所にいる時、突然現れたナトリ率いる猫の集団に、ハルは連れ去られてしまう。そしてハルとムタは、バロンやトトと離れてしまい猫の国に連れ去られる。そこで、ハルはルーン王子と結婚する事を決められてしまい、猫耳と尻尾が生え、ついには、猫のヒゲが生えて、猫にされてしまう。
泣く泣く猫の国の城での祝宴に参加していた時、ハルは仮面の貴公子に扮したバロンに助けられ、白猫ユキの手引きにより建物から脱出、塔の頂上に行けば元の世界に戻れると知り、ムタと共に迷路の堀を攻略する。ハリボテを倒し、塔を登って行くが、中途で猫王が塔の下半分を爆破し崩壊させたため、追い詰められる。
その時、帰ってきたルーン、そしてハルを猫の事務所に導いた声の主・ユキにより助けられる。そしてユキは昔ハルに助けられたこと、ルーンと結婚することを告白。ハルはそのことを心から喜ぶ。諦めきれない猫王はハルを自分の妃にしようと薦めたが一蹴され、怒って暴れ出し、バロンに勝負を挑む。結局猫王が敗北したものの、塔の頂上からはハルの悲鳴が。塔が崩壊していたため、出口は人間界の上空のあらぬところにつながっていたのだ。
ムタとともに落下していくハル。しかしなんとか間に合ったバロンの指示で体勢を立て直し、遂にトト率いるカラス達に助けられながら人間界に帰還する。学校の屋上で、ハルはバロンに告白する。バロンは寂しがるハルに、また困った事件があったら猫の事務所の扉は開かれると言い残して去る。ハルは感謝の気持ちを叫び、日常に戻るのだった。
登場キャラクター
- 吉岡 ハル(よしおか ハル)[注釈 2]
- 本作の主人公。女子高生だが、実は猫の言葉を理解できる能力をもっている。朝に弱く、寝坊で学校を遅刻してしまうことも少なくない。ドジなことも多く、作中では2回ガードにつまづいて転倒している。母子家庭のため、母が仕事で多忙な時は炊事などを引き受けており、家事は得意。既に別の女子生徒[注釈 3]と交際しているクラスメイトの町田に片想いをしている。劇中では当初は数々のトラブルから「猫なんて助けなければ良かった」と後悔していたが、バロンらとの触れ合い、猫の国での奮闘などから心境の積極的な変化が見られるようになる。終盤には自身を助け導いてくれたバロンを男性として意識する程に。物語のラストでは劇中での様々な経験からきた気持ちの現れからか、佇まいが大人びたものとなり、朝寝坊を治し、町田への想いを吹っ切るなどといった態度を改めるようになり、肩まで伸ばしていた髪もさっぱりとショートヘアにカットしている[注釈 4]。
- バロン / フンベルト・フォン・ジッキンゲン
- 「猫の事務所」(原作では「地球屋」という名前がある)の所長。「男爵」という設定で、身の丈30センチほどの、二足歩行で歩く猫の獣人。タキシード姿にステッキを持っており、イギリス紳士を連想させる風貌をしているが、名前はどちらかというとドイツ貴族に近い。性格は如何なる時でも冷静沈着、紳士的でムタ曰く「キザ」。剣術の腕前は一流で、身体能力にも優れている[注釈 5]。自身が客に振舞う特製スペシャルブレンドの紅茶は、毎回味が変わるとのこと[注釈 6]。原作での毛色は黒に近いこげ茶で衣装も黒を基調としている一方、映画版では黄色がかった茶色の毛皮に白のタキシードを羽織っている。一人称は基本的に「わたし」であるが、クライマックスの1シーンのみ、ハルに対し「俺を信じろーっ!」と発している。猫であるが実像が人工物であるため、「ゆ」の発音が可能。原作では映画版と比べると少々茶目っ気が強め。一方で、猫の国を滅ぼしかねない凄まじい能力を秘めているらしい。
- ムタ / ルナルド・ムーン
- バロンの仲間の太った猫。普段は商店街をウロウロしている。口が悪く短気で気難しいが、根は善良で、いざという時には頼りになる。ハルをかなり上の階段に放り投げることができるほどの怪力の持ち主。自分の生い立ちについてはあまり語りたがらず、過去の経歴は後述する大犯罪猫であることが判っている以外はすべて不明。猫王の「どうすればそんなに長く生きられるのか」という台詞から、通常の猫の寿命をはるかに超える年月を生きていることが判っており、不老不死だとも思われる。通常、猫は「ゆ」という発音ができないことが彼によって説明されているが、彼自身は発音できる。これも長い年月をかけて生きてきたが故に身に付けた能力であると思われる。作中で「おれはハッキリした女が好きなんだ」と語っている。甘い物が大好きで数十個のケーキすら彼にとっては恐るるに足らず、こだわりも持っている模様[注釈 7]。その昔、猫の国で国中の魚を喰い尽くして逃げた伝説の大犯罪猫「ルナルド・ムーン」として知られ、壁画にもなっていた。
- 「ムタ」という名前は、元々「耳をすませば」にて原田夕子の自宅近くに居住する幼女が独自に名付けた名前である。当作では「ルナルド・ムーン」が本名という設定であるが、「ムーン」という名前は「耳をすませば」にて天沢聖司が独自に名付けた名前である。
- トト
- バロンの仲間のカラス(原作ではカササギ)。普段は石像だが、事務所が動き出すと知性を持つ様になる。ムタとは喧嘩ばかりしている[注釈 8]が、困難にぶつかった時は力を合わせている。色々とハルやバロンの手助けをする。たくさんの仲間の群れを呼ぶことができる。
- ルーン
- 猫の国の王子。恋人(恋猫)のユキが好きだったお魚型のクッキーを探し人間界に来ていて、車に轢かれそうになったところをハルに救われる。猫王を反面教師にしてきたため、父親と違って誠実で真面目な性格をしている。父親と同じ色のオッドアイ。終盤にユキにプロポーズする。原作では映画とは違い、マイペースな性格である。
- ユキ
- ハルが幼い頃に出逢った白猫。ハルを助ける為に彼女を「猫の事務所」へと導いた「不思議な声」の張本人。悲しそうな垂れ目をしている。かつてハルに食べさせてもらったことから、人間界で売っている魚の形をしたクッキー[注釈 9]が大好き。自身の名前が「ユキ」であるためか、「ゆ」と発音できる数少ない存在である。猫王のお城で給仕をしている。ルーンとは恋人(恋猫)関係にあり、終盤にプロポーズを受ける。原作では元々ハルの飼い猫で、物語の7、8年前に交通事故により死亡している。また、ハルの護衛に失敗したムタに「大したことないのね」というなど、少々気の強い性格となっている。
- 猫王
- 猫の国の王で、王子・ルーンの父親。青と赤のオッドアイである。我侭な暴君だが、最高権力者なので誰も逆らえない。ルーンを溺愛するが、彼を人間の娘と結婚させようと、彼やハルの意思を全く無視して2人の結婚を強行しようとする。しかし、ルーンが彼の恋人・ユキとの結婚を猫王の前で発表するとそれを素直に祝福するも、今度は自分がハルの結婚相手に名乗りを挙げるという無茶苦茶な王様。その際に難癖をつけて強引に迫ったことから、ハルから「このヘンタイネコー!」と怒られた。原作では行方不明の妃がおり、生存の知らせが入ったため捜しに行く。終盤で塔を爆破するなどやる事はかなり豪快であった。この騒動の後引退を決意。
- 映画では「ねこおう」と呼ばれているが、原作のルビは「みょうおう」で統一されている。
- ナトリ
- 猫王の第一秘書。非常に有能で猫王を頭脳面でサポートしている。冷静沈着な性格で、猫王の支離滅裂な命令もきちんとこなす(しかし、猫王が塔を爆破すると言い出した際は、「猫王の好感度が下がる」と判断して普段の冷静さを失いパニックになったことがある)。唯一ムタに「どこかで見たことがあるような…」と疑問を持っていた(後にムタがルナルド・ムーンだと思い出した)。終盤で猫王と共に引退を決意。原作では登場しない。
- ナトル
- 猫王の第二秘書。垂れ下がった耳が特徴的で、ナトリと違って能天気な性格。半ば強引にハルを猫の国に連れてきた。原作では大、中、小と3匹いる。
- 吉岡 直子(よしおか なおこ)
- ハルの母。夫はおらず[注釈 10]、一軒家で娘のハルと2人で暮らしている。パッチワークの仕事で生計を立てている。
- ひろみ
- ハルの親友でクラスメイト。ラクロス部に所属している。明るく思ったことをはっきりと言う性格。同じクラスメイトで卓球部の柘植君がお気に入りで試合があったら真っ先に見に行く。なお、ハルは彼女のラクロスのスティックを使ってルーンを助けたが、その際にスティックは折れてしまい、後に自宅に大量のスティックが送られた(事情が事情だったので、ひろみは怒らなかった)。
- 元は柊あおい作の短編マンガ「桔梗の咲く頃」(「耳をすませば幸せな時間」に収録)の登場人物で、柘植君(本作では主人公)に片想いしている設定は同じである。
- チカ
- ハルのクラスメイト。泣きぼくろがあり、眼鏡をかけている。ひろみと卓球部の試合を観に来ていた。劇中では名前は明かされない。
声の出演
キャラクター | 日本語版 | 英語版 |
---|---|---|
吉岡ハル | 池脇千鶴 | アン・ハサウェイ カティア・コー(幼い頃) |
バロン | 袴田吉彦 | ケイリー・エルウィス |
ムタ | 渡辺哲 | ピーター・ボイル |
トト | 斉藤洋介 | エリオット・グールド |
ルーン | 山田孝之 | アンドリュー・ベヴィス |
ユキ | 前田亜季 | ジュディ・グリア |
猫王 | 丹波哲郎 | ティム・カリー |
ナトリ | 佐戸井けん太 | ルネ・オーベルジョノワ |
ナトル | 濱田マリ | アンディ・リクター |
吉岡直子 | 岡江久美子 | クリスティン・サザーランド |
ひろみ | 佐藤仁美 | クリスティン・ベル |
チカ | 本名陽子 | |
その他 | 田中敦子、宮本充、長克巳、塚本景子、白鳥由里、香月弥生、駒村多恵、鈴井貴之、大泉洋、安田顕、岸祐二、中村俊洋、清水敏孝、青木誠、江川大輔、新垣樽助、よのひかり | グレッグ・バーグ、エリン・チェンバース、ロバート・クロットワージー、テリー・ダグラス、コートニー・ドレイパー、ジェイソン・ハリス、モナ・マーシャル、ブラッドリー・ピアース、ディズ・ホワイト |
スタッフ
- 原作:柊あおい(『バロン - 猫の男爵』(徳間書店、2002年3月、ISBN 4-19-770088-1)より)
- 企画:宮崎駿
- 監督:森田宏幸
- 脚本:吉田玲子
- 音楽:野見祐二
- キャラクターデザイン・レイアウト:森川聡子
- 作画監督:井上鋭、尾崎和孝
- 作画監督補:稲村武志、山森英司、田村篤、山下明彦
- 動画チェック:坂本豊、中込利恵、大西綾、藤井香織
- 動画協力:スタジオコクピット、アニメTOROTORO、ラジカル・パーティー
- 美術監督:田中直哉
- 色彩設計:三笠修
- 仕上検査・色指定:林留美子、山崎紀代美
- 特殊効果:榊原豊彦
- 撮影監督:高橋賢太郎
- 編集:内田恵(瀬山編集室)
- 編集助手:武宮むつみ
- 録音演出:林和弘
- 整音:住谷真
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- フォーリー:帆苅幸雄、丹雄二、北田雅也、岡瀬昌彦
- フォーリーミキサー:井上秀司
- フォーリー収録:東宝サウンドスタジオ(両角佳代子)
- 録音スタジオ:東京テレビセンター(今泉武、岩名路彦)
- 光学録音:上田太士
- デジタル光学録音:西尾曻
- ドルビーフィルム・コンサルタント:森幹生、河東努
- dtsマスタリング:中山敦子、相川敦
- キャスティング・プロデュース:PUG POINT・JAPAN(畠中基博、安直美、佐藤あゆみ)
- 音響制作:KiKi
- 音楽制作マネージメント:岸健次郎、久松有子
- レコーディングエンジニア:大野映彦
- ミュージックエディター:大野直子
- 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
- 指揮:熊谷弘
- 音楽収録:東京オペラシティ コンサートホール
- 音楽制作:スタジオジブリ(稲城和実)
- タイトル:真野薫、マリンポスト
- 制作プロデューサー:田中千義
- 制作デスク:出口秀男、居村健治
- 制作進行:神村篤、望月雄一郎、清川良介
- ポスプロ担当:古城環、津司紀子
- 演出補佐:齋藤純也、今井靖、泉津井陽一
- 監督助手:鶴岡耕次郎
- 制作業務担当:野中晋輔
- 制作業務デスク:川端俊之
- プロデューサー補:石井明彦
- 広報:西岡純一、鵜飼由美子、白木伸子
- 渉外:荒井章吉
- 音楽著作権:長井孝
- キャラクター商品開発:今井知己、浅野広一、井筒理枝子
- 出版:田居因、筒井亮子、渋谷美音
- 管理担当:島宮美幸
- 協力:創芸、デジデザイン・ジャパン、D-REC、山﨑文雄、新井紀乃、吉田純哉、笹木信作
- 特別協力:ローソン
- 特別協賛:ハウス食品
- 宣伝プロデューサー:伊勢伸平
- 特別顧問:徳山雅也、矢部勝
- 予告編製作:ガル・エンタープライズ(板垣恵一)
- 海外プロモート担当:スティーブン・アルバート、武田美樹子、網崎直
- 「猫の恩返し」製作委員会:徳間書店、日本テレビ放送網、博報堂、三菱商事、東宝
- 製作担当:奥田誠治、藤巻直哉
- 現像:IMAGICA(タイミング:平林弘明、フィルム・レコーディング:豊谷慎吾、柴田祐男、本間政弘、カラー・マネジメント・システム:遠藤浩平、山井哲也、フロント業務:鈴木優子、志村由布子、ラボ・マネジメント:川又武久)
- 制作協力:高橋プロダクション、T2Studio、テレコム・アニメーションフィルム、D.R MOVIE、スタジオ・ファンタジア
- 制作:スタジオジブリ
- 製作:松下武義、氏家齊一郎、星野康二、宮川智雄、相原宏徳、高井英幸
- 製作プロデューサー:鈴木敏夫、高橋望
- 配給:東宝
主題歌
- 『風になる』
- 作詞・作曲・歌 - つじあやの / 編曲 - 根岸孝旨 / 弦・管編曲 - 山本拓夫
- シングル - SPEEDSTAR RECORDS
- サントラ - 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- エンディングではAcoustic Versionが使用されている。
テレビ放送
回数 | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|
1 | 2005年 | 8月26日17.5% |
2 | 2008年 | 7月 4日12.2% |
3 | 2010年10月22日 | 11.6% |
4 | 2013年 | 7月19日15.3% |
5 | 2016年11月18日 | 12.4% |
当作品の放送を行う際、上映時間が75分と短く、1時間55分の映画番組では放送時間が余るため、作品の放映終了後に最新映画情報などを長めに扱い時間の埋め合わせを行うのが常である。2016年11月18日放送の回では劇場公開時に同時上映だった『ギブリーズ episode2』を一緒に放送する2部構成[5]とすることで時間の穴埋めが図られた。なお、テレビで『ギブリーズ episode2』が放送されたのはこの時が初めて。なお、ジブリ作品ではエンドロールも含めてノーカットで放送されるのが原則となっているが、この回の放送では例外的にエンドロールがカットされた。
関連商品
作品本編に関するもの
- 映像ソフト
-
- 猫の恩返し/ギブリーズ episode2 VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2003年7月4日)
- 猫の恩返し/ギブリーズ episode2 DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2003年7月4日)
- 猫の恩返し/ギブリーズ episode2 Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2013年12月4日)
- 出版
-
- りぼんマスコットコミックス 耳をすませば 幸せな時間(1996年2月20日)ISBN 4-08-853841-2
- アニメージュ コミックス スペシャル バロン 猫の男爵(2002年5月20日)ISBN 4-19-770088-1
- 路地の向こうは猫の国 猫の恩返し&ギブリーズ 徹底ガイド(2002年7月20日)ISBN 4-04-853527-7
- ロングテイル オブ バロン 絵本とムックで紡ぐ猫の男爵のもうひとつの物語(2002年7月20日)ISBN 4-906069-35-5
- ジブリの猫たち(2002年8月2日)ISBN 4-7966-2822-3
- 猫の恩返しガイドブック―スタジオジブリとファンタジーの世界 (TOKUMA LADY’S MOOK)(2002年8月25日)ISBN 4-19-700022-7
- 猫が教えてくれたこと 「猫の恩返し」応援団編(2002年8月31日)ISBN 4-19-861562-4
- 猫の恩返し(徳間アニメ絵本)(2002年8月31日)ISBN 4-19-861570-5
- 猫の恩返し―フィルムコミック(1)(2002年9月1日)ISBN 4-19-770089-X
- 猫の恩返し―フィルムコミック(2)(2002年9月10日)ISBN 4-19-770092-X
- 猫の恩返し―フィルムコミック(3)(2002年10月1日)ISBN 4-19-770094-6
- 猫の恩返し―フィルムコミック(4)(2002年10月1日)ISBN 4-19-770095-4
- The art of the cat returns―猫の恩返し(2002年9月10日)ISBN 4-19-810008-X
- 猫の恩返し(ロマンアルバム)(2002年9月10日)ISBN 4-19-720213-X
- 猫の恩返し(ジス・イズ・アニメーション)(2002年9月20日)ISBN 4-09-101567-0
- バロン・猫の男爵 (フェアベルコミックス)(2006年12月7日)ISBN 4-86245-020-2
- 音楽
-
- 猫の恩返し サウンドトラック 徳間ジャパンコミュニケーションズ(2002年7月17日)TKCA-72367
備考
- 原作コミックでは普通の猫は「ゆ」と発音できないことになっており、その旨が作中でムタによって解説されている。バロン・ムタ・ユキなど、特別な経緯を持つ猫のみが発音できることになっている。
- 映画では上記の設定は採用されておらず、ルーンやナトルも「ゆ」と発音している。
- スタジオジブリ作品は通常、テレビ放送時はエンディングテーマも含めてノーカットで放送されることが原則となっているが、2016年11月18日に本作が放送された際には上述しているように『ギブリーズ episode2』が一緒に放送されたため、放送時間の都合により、ジブリ作品としては珍しくエンディングがカットされた。
受賞歴
- 第20回ゴールデングロス賞最優秀金賞
- 第6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
脚注
- ^ 2002年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ バロン 猫の男爵 - スタジオジブリ
- ^ “2002年度興行成績ランキング”. 楽天 (2013年6月11日). 2013年7月13日閲覧。
- ^ 110万冊無料配布。“ゲドを読む。”の狙いを読む 宮崎吾朗監督作品「ゲド戦記」DVDのユニークなプロモーション、日経ビジネスオンライン、2007年5月21日。
- ^ 1日の放送で2作放送するのは長い金曜ロードショーの歴史の中でも極めて稀であり、2011年7月15日に『海がきこえる』と『ゲド戦記』の2作が同日に放送されて以来、5年4ヶ月ぶりのことである。
注釈
- ^ 監督曰く「若々しい感じを出したかった」とのこと。もっとも、制作時点で既に露口は芸能活動を休業している状態だった。
- ^ 原作漫画では自宅の表札に「晴」と漢字で表記されている。ただし、漢字表記は表札だけであり、表札以外は原作でも全てカタカナ表記である。
- ^ ひろみいわく、一年で美人とのこと。
- ^ しかし、原作では猫の国のメイドに髪をショートカットに切られてしまう。
- ^ 杖と体術で2匹の兵士を倒したり、猫王との一騎討ちで勝つなど。
- ^ 劇中でハルはそれを「すごく美味しい」と評しており、その際には「君はツイてる」と返している。
- ^ だが、それが仇となってマタタビゼリーに入って身動きが取れなくなった。
- ^ ムタ曰く「鳥目野郎」「靴墨野郎」。
- ^ この設定は原作には無い。なお、ルーンが人間界で買ってきたのは烏賊で出来たコップ。
- ^ 原作漫画・映画ともに夫が居ない理由は明かされていない。
外部リンク
- 公式サイト - 2002年11月22日時点のアーカイブ
- 猫の恩返し - 金曜ロードショー(2005年8月26日放送分)
- 猫の恩返し - 金曜ロードショー(2008年7月4日放送分)
- 猫の恩返し - 金曜ロードショー(2010年10月22日放送分)
- 猫の恩返し - 金曜ロードSHOW!(2013年7月19日放送分)
- 猫の恩返し - 金曜ロードSHOW!(2016年11月18日放送分)
- 猫の恩返し - allcinema
- 猫の恩返し - KINENOTE
- 猫の恩返し - MOVIE WALKER PRESS
- 猫の恩返し - 映画.com
- The Cat Returns - オールムービー
- Neko no ongaeshi - IMDb