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「常陸那珂火力発電所」の版間の差分

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== 東北地方太平洋沖地震による被害 ==
== 東北地方太平洋沖地震による被害 ==
[[2011年]][[3月11日]]に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]により被災。当時煙突で作業中だった作業員9人の足場が崩れ、うち4人は転落して死亡した。5人はヘリコプターで救出された<ref>[http://web.archive.org/web/20110315084113/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031212490201-n1.htm 火力発電所の煙突に宙づり状態、4人が転落死 茨城・東海村] - [[MSN産経ニュース]] 2011年3月12日付(2011年3月15日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
[[2011年]][[3月11日]]に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]により被災。当時煙突で作業中だった作業員9人の足場が崩れ、うち4人は転落して死亡した。5人はヘリコプターで救出された<ref>[http://web.archive.org/web/20110315084113/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031212490201-n1.htm 火力発電所の煙突に宙づり状態、4人が転落死 茨城・東海村] - [[MSN産経ニュース]] 2011年3月12日付(2011年3月15日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
また、当時運転中だった1号機が停止した<ref>[http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031110-j.html 東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について【午後11時現在】 2011年3月11日]</ref>。
また、当時運転中だった1号機が停止した<ref>[http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031110-j.html 東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について【午後11時現在】 2011年3月11日]</ref>。


同年5月15日に1号機は運転を再開したが <ref>[http://www.tepco.co.jp/cc/press/11051501-j.html 東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午前9時現在】 2011年5月15日]</ref>、当初は石炭をボイラーに供給する設備が復旧しておらず出力は4割ほどであった<ref>[http://web.archive.org/web/20110713133213/http://www.shimbun.denki.or.jp/news/special/20110606_01.html 大型石炭火力、待望の運転再開] - [[電気新聞]] フォト・レポート ENERGY Vol.10。2011年6月6日。(2011年7月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
同年5月15日に1号機は運転を再開したが <ref>[http://www.tepco.co.jp/cc/press/11051501-j.html 東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午前9時現在】 2011年5月15日]</ref>、当初は石炭をボイラーに供給する設備が復旧しておらず出力は4割ほどであった<ref>[http://web.archive.org/web/20110713133213/http://www.shimbun.denki.or.jp/news/special/20110606_01.html 大型石炭火力、待望の運転再開] - [[電気新聞]] フォト・レポート ENERGY Vol.10。2011年6月6日。(2011年7月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


== 発電所としての特徴 ==
== 発電所としての特徴 ==

2017年9月4日 (月) 19:34時点における版

常陸那珂火力発電所
常陸那珂火力発電所(2012年6月)
常陸那珂火力発電所の位置(茨城県内)
常陸那珂火力発電所
茨城県における常陸那珂火力発電所の位置
正式名称 東京電力株式会社常陸那珂火力発電所
日本の旗 日本
所在地 茨城県那珂郡東海村照沼字渚768-23
座標 北緯36度26分10.7秒 東経140度36分50.6秒 / 北緯36.436306度 東経140.614056度 / 36.436306; 140.614056 (常陸那珂火力発電所)座標: 北緯36度26分10.7秒 東経140度36分50.6秒 / 北緯36.436306度 東経140.614056度 / 36.436306; 140.614056 (常陸那珂火力発電所)
現況 運転中
運転開始 1号機:2003年12月12日
2号機:2013年12月18日
事業主体 東京電力
常陸那珂ジェネレーション
発電所
主要動力源 石炭
発電機数 2基
熱効率 45.2%(LHV)
発電量
定格出力 総出力:200万kW
  1号機:100万kW
  2号機:100万kW
ウェブサイト
東京電力 常陸那珂火力発電所
常陸那珂ジェネレーション
2016年4月1日現在
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常陸那珂火力発電所(ひたちなかかりょくはつでんしょ)は茨城県那珂郡東海村照沼字渚768-23にある東京電力石炭火力発電所

概要

埋蔵量が少なく価格変動の大きい石油に代わり、埋蔵量が多く安定した供給が可能な石炭を燃料にした石炭火力発電所として、2003年12月に1号機が[1]2013年12月18日に2号機が運転を開始した[2]

当初、開発主体は1号機が東京電力、2号機が電源開発であったが、2号機の事業主体も東京電力に変更された[3](電力需要の低迷により供給時期が繰り延べされたため、投資回収時期が不透明になることで、民営化を控えた電源開発が財務上のリスクを嫌気したため)。

3号機以降の増設計画では、東京電力が実施した2012年度電力卸供給入札募集に対し、中部電力と東京電力が共同で応札し、落札者となったことから、発電所の建設・運転・保守を主たる事業とする共同出資会社として、2013年12月に設立された常陸那珂ジェネレーションが当発電所構内に常陸那珂共同火力発電所1号機として計画、2016年8月現在、建設に向けた環境アセスメントの手続きが行われている[4]

発電設備

  • 総出力:200万kW(2016年4月1日現在)[5]
  • 敷地面積:約120万m2
  • 発電方式:汽力発電方式
1号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超々臨界圧Ultra Super Critical)
熱効率:45.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:2003年12月12日
2号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超々臨界圧(USC)
熱効率:45.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:2013年12月18日

計画中の発電設備

常陸那珂ジェネレーション所有

常陸那珂共同火力発電所1号機(計画中)[4]
定格出力:65万kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超々臨界圧(USC)
営業運転開始:2021年予定

廃止された発電設備

緊急設置電源

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と津波により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、緊急設置電源が新設された[6]

電力需給が逼迫した際に稼働していたが、被災火力発電所の復旧等により、2012年3月31日に全て廃止された[7]

  • 総出力:25万3,230kW(全設備完成当時)
1号ガスタービン(緊急設置電源)(廃止)
発電方式:ガスタービン発電方式
定格出力:2万5,700kW (リース)
使用燃料:軽油
熱効率:34.0%(低位発熱量基準)
営業運転期間:2011年7月19日 - 2012年3月31日
2号ガスタービン(緊急設置電源)(廃止)
発電方式:ガスタービン発電方式
定格出力:2万5,700kW (リース)
使用燃料:軽油
熱効率:34.0%(低位発熱量基準)
営業運転期間:2011年7月19日 - 2012年3月31日
1号ディーゼル~183号ディーゼル(緊急設置電源)(廃止)
発電方式:ディーゼル発電方式(内燃力発電
定格出力
 1,500kW × 64台 (リース) ※1~64号
 1,030kW × 26台 (リース) ※65~90号
  850kW × 93台 (リース) ※91~183号
使用燃料:軽油
熱効率
 33.8%(低位発熱量基準) ※1~64号
 35.8%(低位発熱量基準) ※65~90号
 35.1%(低位発熱量基準) ※91~183号
営業運転期間
 1~64号:2011年7月29日 - 2012年3月31日
 65~183号:2011年7月28日 - 2012年3月31日

東北地方太平洋沖地震による被害

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により被災。当時煙突で作業中だった作業員9人の足場が崩れ、うち4人は転落して死亡した。5人はヘリコプターで救出された[8]。 また、当時運転中だった1号機が停止した[9]

同年5月15日に1号機は運転を再開したが [10]、当初は石炭をボイラーに供給する設備が復旧しておらず出力は4割ほどであった[11]

発電所としての特徴

  • 1号機は東京電力所有の石炭専焼火力としては30年ぶりとなるほか、国内最大規模の100万kWであり、主蒸気温度および再熱蒸気温度600℃、主蒸気圧力24.5MPaとした超々臨界圧ボイラーおよび蒸気タービンを採用し、石炭火力としては最高水準となる熱効率43%(高位発熱量基準)を実現した[1]
  • 従来、石炭火力は煙突よりばい煙を噴出し公害をイメージするものとして描かれる事が多かったが、集塵装置を始めとする「硫黄酸化物窒素酸化物・ばい煙」の防止対策、貯炭場への散水・遮風フェンスの設置による粉塵飛散防止対策を行い、周囲の環境保全をはかっている。
  • 敷地内にはビオトープ緑地や運動施設及び釣り場などが設けられ、予約をすれば誰でも利用が可能となっている(東北地方太平洋沖地震の影響により、閉鎖中)。

アクセス

出典

関連項目

外部リンク