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2019年10月2日 (水) 10:51時点における版
千葉科学大学 | |
---|---|
大学設置/創立 | 2004年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人加計学園 |
本部所在地 |
千葉県銚子市潮見町3番地 北緯35度42分24.9秒 東経140度50分33.2秒 / 北緯35.706917度 東経140.842556度座標: 北緯35度42分24.9秒 東経140度50分33.2秒 / 北緯35.706917度 東経140.842556度 |
キャンパス |
本部キャンパス マリーナキャンパス 東京サテライト教室[1] |
学部 |
薬学部 危機管理学部 看護学部 |
研究科 |
危機管理学研究科 薬学研究科 看護学研究科 |
ウェブサイト | https://www.cis.ac.jp/ |
千葉科学大学(ちばかがくだいがく、英語: Chiba Institute of Science)は、千葉県銚子市潮見町3番地に本部を置く日本の私立大学。2004年創立、2004年大学設置。大学の略称はCIS。
概要
旧自治省の官僚時代に岡山県副知事を務めた折に加計学園を知った野平匡邦が、銚子市長選に立候補する際に大学誘致を公約したのが始まりである[2]。
銚子市が敷地の約80%に当たる約9.8ヘクタールを学園に無償貸与し[2]、約92.15億円を助成金として負担して薬学部と危機管理学部の2学部で構成する「千葉理科大学」を開設することになり[3]、2003年(平成15年)3月12日に銚子市と加計学園の間で開設協定書に調印した[4]。
それを受けて同年4月27日に「千葉理科大学」として開学申請を行い[5]、同年8月31日に起工式を行ってキャンパスの工事に着手した[6]。
その後、同年10月15日に名称を「千葉科学大学」へ変更し[7]、同年11月21日に設置が認可された[8]。
しかし、こうした銚子市からの巨額の助成金支給を前提とした大学開設に「市民にツケを回すことになる」などとする反対論が起きて銚子市議会は紛糾し[2]、慎重な市民らは同年5月27日に市民の会を結成して、同年7月に本学の開学計画の是非を巡る住民投票目指す運動を開始[9]。
同年12月17日に千葉地方裁判所に本学の招致を巡って銚子市長を相手取って、助成金の返還などを求める企業や市民などが訴訟を提起した[10]。
そのため、2004年(平成16年)3月17日に「加計学園」は銚子市の助成金減額にも応じることを表明して[11]、同年4月に「千葉科学大学」を開学させた[12]。
そして、銚子市が同年4月28日に約22億円の助成金減額を申し入れ[13]、「加計学園」は約14.65億円の助成金減額にも応じ[14]、最終的に銚子市の建設助成金は約77.5億円になった[2]。
なお、銚子市が当初見込んだ経済効果「年間69億円」は2013年(平成25年)に公表したデータで年間約23億円に留まったが[2]、2006年(平成18年)7月21日に千葉地方裁判所は本学の招致を巡る銚子市長への助成金の返還請求を却下する判決を下している[15]。
また、開学翌年の2005年(平成17年)5月にはマリーナキャンパスの開設式典を行ってキャンパスを拡張[16]。
2014年(平成26年)には看護学部看護学科を開設することになった[17]。
定員割れが続いている[18]。
加計学園によって設立された岡山理科大学、倉敷芸術科学大学の姉妹校である[19]。
沿革
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年) - 本部キャンパスより300m西側、マリーナキャンパス完成[16]。
- 2006年(平成18年) - 薬学部薬学科6年制化、同学部薬科学科(4年制)開設。
- 2007年(平成19年)
- 薬学部薬科学科内に創薬生命科学コースと動物薬科学コースの2コースを開設。
- 危機管理学部環境安全システム学科内に3コース目の感染防御学コース開設。
- 2008年(平成20年)
- 危機管理学部環境安全システム学科内に4コース目のマリンバイオコース開設。
- 薬学部に動物生命薬科学科(新学科)を開設、大学院修士課程(危機管理学研究科危機管理学専攻、薬科学研究科薬科学専攻)を開設。
- 2009年(平成21年) - 危機管理学部を改組し、危機管理システム学科、動物・環境システム学科、医療危機管理学科の3学科を開設(改組に伴い、既存の防災システム学科、環境安全システム学科は募集停止)。
- 2010年(平成22年) - 危機管理学部に、航空・輸送安全学科を開設。薬学部を改組し、生命薬科学科(4年制)を開設(改組に伴い、既存の薬科学科、動物生命薬科学科は募集停止)。大学院博士課程(後期)(危機管理学研究科危機管理学専攻、薬科学研究科薬科学専攻)を開設。
- 2012年(平成24年) - 危機管理学部の動物・環境システム学科を改組し、環境危機管理学科、動物危機管理学科を開設。
- 2013年(平成25年) - 危機管理学部航空・輸送安全学科を工学技術危機管理学科に改称。
- 4月 東京サテライト教室開講[1]
- 2014年(平成26年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年) - 危機管理学部工学技術危機管理学科を、航空技術危機管理学科に改称。
- 2018年(平成30年)
教育及び研究
2015年度の進路状況は、薬学部卒業82名中、就職者51名、進学者8名、その他23名、危機管理学部卒業237名中、就職者169名、進学者15名、その他50名[23]
学部
- 薬学部
- 薬学科(6年制)
- 生命薬科学科(4年制)(2019年4月より募集停止予定)
- 創薬科学コース
- 化粧品科学コース
- 危機管理学部 - 危機管理学部は文系分野・理系分野にまたがって、5学科より構成されている。
- 看護学部
- 看護学科
別科
- 留学生別科
大学院
大学関係者一覧
現教員
- 木曽功 - 2016年(平成28年)4月に学長と加計学園理事に就任[24]。元安倍晋三内閣官房参与(文化施策担当として2014年(平成26年)4月に任命、2016年(平成28年)9月末退官)[25]、元国連教育科学文化機関(ユネスコ)日本政府代表部大使[24]。
- 酒井明(教授、危機管理、元法務省広島入国管理局長、元東日本入国管理センター所長)
- ジョン・ムウェテ・ムルアカ(特担教授 医用機器工学、元総務省参与、元衆議院議員秘書)
- 東祥三(教授 外交・安全保障、元内閣府副大臣)
- 中田宏(客員教授、元横浜市長、元衆議院議員)[26]
- 坊城俊成(薬学部薬学科教授、元文化庁主任文化財調査官、旧伯爵坊城家第29代当主)
元教員
- 長村洋一(生化学)
- 宮林正恭(元副学長 危機管理学)
- 忠鉢繁(気象学)、オゾンホールの発見者として有名。
- 安田一郎 (薬学)
- 萩生田光一 - 元安倍晋三内閣官房副長官[27]、自由民主党幹事長代行、元客員教授 (危機管理学)[27]、名誉客員教授[28]。
- 井上義行(政治家、客員教授)[29]
- 篠塚保(外交官、客員教授)[30]
- 杜祖健(化学、毒性学)
キャンパス
系列校
教育提携校
アクセス
社会との関わり
2011年3月に起きた東日本大震災時に、学生サークルの学生消防隊およびスターラビッツが、銚子市近隣の千葉県旭市飯岡地区でボランティア活動を行った[32]。
脚注・出典
- ^ a b c “社会人対象:修士(危機管理学) 社会人対象:博士(危機管理学)学位取得 千葉科学大学 大学院危機管理学研究科 東京サテライト教室 入学案内” (PDF). 千葉科学大学. 2017年8月10日閲覧。
- ^ a b c d e f 杉村和将、滝口信之 (2017年6月19日). “誘致の今治、期待と不満 加計新学部”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 35
- ^ “市負担金92億1千500万円 銚子市に開学計画の薬科・危機管理大学 名称は「千葉理科大学」”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2002年12月21日)
- ^ a b “開設協定書に調印 千葉理科大、来春開学へ 銚子市と加計学園”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2003年3月13日)
- ^ a b “「千葉理科大学」きょう開学申請 銚子 来年4月スタート目指す”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 28. (2003年4月1日)
- ^ a b “来春開校目指し起工式 銚子市の千葉理科大 「慎重派」見守る中”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2003年9月1日)
- ^ a b “「千葉科学大」に変更 加計学園 銚子の大学名”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2003年10月16日)
- ^ a b “銚子に千葉科学大”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 2. (2003年11月22日)
- ^ “慎重派が市民の会結成 銚子市への千葉理科大開学計画 是非の住民投票目指す 7月に”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2003年5月28日)
- ^ a b “市長相手取り提訴 銚子の千葉科学大誘致で 企業や市民ら”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 19. (2003年12月18日)
- ^ a b “銚子市の助成金減額にも応じる 千葉科学大の加計学園”. 『千葉日報]』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2004年3月18日)
- ^ a b “「ようこそ銚子へ」 千葉科学大入学式 一期生506人を市民ら歓迎”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2004年4月7日)
- ^ a b “22億円減額申し入れ 銚子市 大学助成金で学園側と交渉”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2004年4月29日)
- ^ “助成金減額で回答へ 千葉科学大運営の加計学園 銚子市に14億6500万円返還へ”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2004年5月21日)
- ^ “帝京技術科学大学 きょう開学式”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 19. (2006年7月22日)
- ^ a b “「世界に役立つ人材を」 銚子 千葉科学大が開学式典”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 16. (2005年5月15日)
- ^ a b “千葉科学大(銚子市)に 看護学部”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 19. (2013年12月17日)
- ^ “加計新学部、学内にも疑問の声”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 1. (2017年6月19日)
- ^ “教育研究組織” (PDF). 加計学園. 2017年8月7日閲覧。
- ^ a b “単位互換協定を締結 放送大学[千葉市]と銚子の千葉科学大 10月から科目履修可能”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2004年6月23日)
- ^ 養殖技術確立へ研究機関「好適環境水」で成長促進 千葉科学大『日経産業新聞』2018年6月22日(先端技術面)。
- ^ 「千葉科学大・ガラスリソーシング/昆虫 食料利用で共同研究」『日刊工業新聞』2018年12月21日(3面)2019年3月31日閲覧。
- ^ “卒業後の進路概況”. 河合塾. 2017年6月24日閲覧。
- ^ a b 根岸拓朗、岡戸佑樹、久永隆一 (2017年6月1日). “新学部、前次官と話題に 面会認める 圧力は否定 加計学園理事の内閣官房参与”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 1
- ^ “文科省へ要求、複数ルート 内閣参与・首相補佐官・内閣府 加計問題”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 31. (2017年6月1日)
- ^ “執筆者『元横浜市長』中田宏”. iRONNA. 2017年8月10日閲覧。
- ^ a b 根岸拓朗、岡戸佑樹、久永隆一 (2017年6月21日). “政府弁明、苦しさも 加計新文書公表、「正確性欠く」強調”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 30
- ^ “時時刻刻 官邸関与、深まる疑念 獣医学部新設・文科省再調査”. 『朝日新聞』 (朝日新聞社): p. 朝刊 2. (2017年6月16日)
- ^ “経歴”. 参議院議員 井上義行公式ホームページ. 2017年8月10日閲覧。
- ^ “基調講演:危機状況における意思決定のあり方【講演者】篠塚保 氏”. 千葉科学大学. 2017年8月10日閲覧。
- ^ “あす最終の市民見学会 銚子・千葉科学大 マリーナキャンパス”. 『千葉日報』 (千葉日報社): p. 朝刊 16. (2005年4月16日)
- ^ “知の拠点から考える 東日本大震災から未来へ”. 日本私立大学協会. 2017年6月24日閲覧。