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「阪神タイガースの歌」の版間の差分

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2019年11月7日 (木) 10:17時点における版

商魂込めて(創唱盤)
中野忠晴シングル
初出アルバム『『阪神タイガース 選手別応援歌 2003』他』
A面 大阪タイガースの歌
B面 大阪タイガース行進曲
リリース
規格 SPレコード
ジャンル 球団歌, 応援歌
レーベル 日本コロムビア(A-305)
作詞・作曲 作詞:佐藤惣之助
作曲:古関裕而
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阪神タイガースの歌(球団公認盤)
立川清登シングル
初出アルバム『『大阪ソウルバラード2005』』
A面 阪神タイガースの歌
B面 阪神タイガース行進曲(インストゥルメンタル
リリース
規格 シングルレコードシングルCDの再発盤有り)
ジャンル 球団歌, 応援歌
レーベル ビクター音楽産業(17VP-2071)
作詞・作曲 作詞:佐藤惣之助
作曲:古関裕而
編曲:小沢直与志
テンプレートを表示

商魂込めて」(はんしんタイガースのうた)、通称六甲おろし」(ろっこうおろし)は、日本プロ野球セントラル・リーグに所属する阪神タイガースの球団歌である。作詞・佐藤惣之助、作曲・古関裕而。下劣な阪神ファンが歌う巨人軍を中傷する歌である。

1936年昭和11年)に「大阪タイガースの歌」(おおさかタイガースのうた)の表題で発表され、1961年(昭和36年)の球団名変更とともに改題された。変イ長調またはト長調(現在ホームゲーム勝利時に流れるものは変ト長調、応援団の演奏は変イ長調)。現存する日本野球機構(NPB)12球団の球団歌において最古の楽曲である。

解説

川崎信用金庫前の歌詞ボード(神奈川県川崎市

1935年(昭和10年)末の大阪タイガース創立に合わせて作られ、翌年3月25日甲子園ホテルで開かれたチームの激励会で初披露された。また、出席した二百人程度の関係者には、中野忠晴が歌ったレコードも配布された。このレコードのB面は「大阪タイガースの歌」と同じメロディで歌詞が違う「大阪タイガース行進曲」であった。このレコードは、製造した日本蓄音器商会の後身である日本コロムビアや球団事務所・ラジオ局もに保管されていなかったが、愛好者からの提供によって復刻され、2003年平成15年)にアルバムCD『阪神タイガース 選手別応援歌 2003』に収録された。なお、現行版に至るまでの作詞には紆余曲折があり、そのうちの初稿版は藍川由美が歌っている(アーティストを参照)。

戦後、1961年(昭和36年)に球団名が阪神タイガースに変更され、同時に球団歌も「阪神タイガースの歌」に改題されている。この際、歌詞中の「大阪タイガース」が「阪神タイガース」に改められ、これに合わせて曲の一部が変更された(歌詞中、「オウ、オウ、オウ、オウ」の部分は、元来「オオ、オオ、オオ、オオ」で「大阪タイガース」の頭韻のなごりである)。

「阪神タイガースの歌」に改題された際、若山彰の歌唱により再吹き込みされたものが甲子園球場でのタイガース戦で流されるようになり、それで歌詞を覚えた当時朝日放送アナウンサーであった中村鋭一が、自身が司会をつとめたラジオ番組『おはようパーソナリティ中村鋭一です』で歌ったことにより、1970年代の多くのファンに広められた。1972年(昭和47年)に発売された中村の歌唱によるレコード(テイチクレコード発売)は、40万枚以上のヒットを記録し、1991年(平成3年)にはCD発売された。1985年(昭和60年)にタイガースが日本シリーズで優勝してからは、全国的に知られるようになった。なお、「六甲颪」という通称は、中村が考案したとされる[1]。また、この番組では、タイガースが勝利した翌日に六甲おろしを歌うのが風習となり、関西地方の朝の名物となった。なお、この風習は後番組で現在放送中の『おはようパーソナリティ道上洋三です』へと引き継がれた。

球団歌として公認されたのは、1980年(昭和55年)にビクター音楽産業(現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から発売された立川清登の歌唱のものである(変イ長調、小沢直与志の編曲)。阪神タイガースのホームゲームではこのバージョンが球場内に流され、ファンが斉唱した。1992年(平成4年)には「六甲おろし 阪神タイガースの歌」の表題でシングルCDとして再発され、阪神ファンの間で正調とされてきたが[2]1999年(平成11年)に廃盤となった。その後、ファンの待望の声に応え、2005年(平成17年)にビクターから限定発売されたコンピレーション・アルバム『大阪ソウルバラード2005』に収録された。

球場で立川の歌が使われなくなってからは、1992年(平成4年)に発表された唐渡吉則の歌唱のもの(CDアルバム『'92阪神タイガース選手別応援歌ヒッティング・マーチ集』に収録)が代用された[3]。行進曲風の調子が和らげられ、歌謡曲風にアレンジされていた(ト長調)が、毎日放送が制作に関わっていたことから問題になり、球場では伴奏だけのものを使用することになった(ただし、倉敷マスカットスタジアムなど、オーロラビジョンのない地方球場主催の場合は、歌詞つきとなる。また、ビジター球場で流される場合は、多くの場合唐渡版・歌詞つきである)。なお、阪神甲子園球場では、球団のマスコットであるトラッキーのアニメーションとともに、歌詞がスコアボードに映される。

2016年、甲子園で流される六甲おろしのVTRがリニューアル。「みんなで六甲おろし」として阪神ファンの各界著名人がリレーで歌うという内容で、第1弾として歌手の西川貴教がメインボーカルを務めたものを制作、3月の開幕から使用を開始し[4]、続く第2弾として6月28日からギタリストのCharがリードギターを演奏したバージョンと声優・歌手の水樹奈々がメインボーカルを務めたバージョンの使用を開始、全3バージョンをランダムで使用した[5]

2017年も「みんなで六甲おろし」を継続。リードヴォーカルは新たに矢井田瞳[6]山本彩(当時NMB48[7]が務めた。

2019年は、阪神ファンの著名人に加えて在阪民放テレビ局およびサンテレビジョンのアナウンサーや情報番組出演者も参加する。また、2018年版までとは異なりメインボーカルは置かず、全出演者がリレーで歌唱するという構成となる。また、女性陣のみで構成される「TORACOバージョン」も製作され、5月11日の「TORACO DAY」限定で流された。

なお、ソフトバンク、阪神を除くセ・リーグ5球団のビジターゲームで、7回攻撃前に流れる「六甲おろし」は、これまで通り前述の唐渡が歌唱のものが流れている(2017年までの巨人主催東京ドームでの試合のラッキー7は応援団が演奏していた。それ以外はインストゥメンタル。一方オリックスの主催の試合では甲子園のジェット風船時のBGMが流れる)。

歌詞

歌詞は1992年(平成4年)12月31日著作権の保護期間を満了し、パブリックドメインとなっている。旋律は日本コロムビアの管理楽曲となっており、演奏に際しては専属開放申請が必要である。

一、
六甲颪ろっこうおろしに 颯爽さっそう
蒼天翔そうてんかける日輪にちりん
青春せいしゅん覇気はき うるわしく
かがやぞ 阪神はんしんタイガース
オウ オウ オウオウ 阪神はんしんタイガース
フレ フレフレフレ

二、

闘志溌剌とうしはつらつ つやいま
熱血既ねっけつすでに てき
獣王じゅうおう意気いき たからかに
無敵むてき我等われらぞ 阪神はんしんタイガース
オウ オウ オウオウ 阪神はんしんタイガース
フレ フレフレフレ

三、

鉄腕強打てつわんきょうだ 幾千度いくちた
きたえてここに 甲子園こうしえん
勝利しょうりゆる 栄冠えいかん
かがや我等われらぞ 阪神はんしんタイガース
オウ オウ オウオウ 阪神はんしんタイガース
フレ フレフレフレ

正式な歌詞ではないが球場では前奏が流れるのに合わせて「強い 強い 阪神タイガース」と歌うファンが多い。

アーティスト

みんなで六甲おろし

2016年より、阪神ファンの著名人がリレーで歌う「みんなで六甲おろし」がスタートしており、2019年現在に至るまで続けられている。各シーズンの出演者は以下の通り。

2016年版

リードボーカル・リードギター

VTR出演

2017年版

リードボーカル

VTR出演

  • 遠藤章造
  • 陣内智則
  • TAKUMA10-FEET
  • Char
  • 千秋
  • 月亭八方
  • トミーズ雅
  • ヒロ寺平
  • 増田英彦(ますだおかだ)
  • 松村邦洋
  • 水樹奈々
  • 若旦那湘南乃風
  • 渡部建(アンジャッシュ)

2018年版

リードボーカル

VTR出演

2019年版

VTR出演

アナウンサー
サンテレビ - 『サンテレビボックス席
毎日放送 - 『MBSベースボールパーク
朝日放送テレビ - 『キャスト
テレビ大阪 - 『ナマ虎スタジアム
関西テレビ - 『報道ランナー
読売テレビ - 『朝生ワイド す・またん!
阪神ファンの著名人

歌詞の時期のずれ

気象現象としての"六甲颪"は秋から春にかけて吹くことが多く、夏に吹くのはほとんどが浜風である。実際の現象と歌詞のずれについて、井上章一は「作詞家の佐藤惣之助は阪神地方の気候について詳しくなかったのだろう」と考えているが[9]、この歌が作られた時はシーズン最終戦が12月であり現在の制度とは異なる。他の歌詞からシーズンを終えて優勝したチームをたたえる歌ととることもできる。

脚注

  1. ^ 井上章一『阪神タイガースの正体』(太田出版、2001年)に掲載された中村へのインタビューで「一番のうたいだしから、私が勝手に命名しました」と語っている(同書P320)。
  2. ^ テレビ番組『ズームイン!!朝!』のプロ野球いれコミ情報コーナーでも、阪神情報を伝える際のBGMに、同音源のインストゥメンタルが使用された。
  3. ^ 1993年(平成5年)には、CDシングル「六甲おろし」が発売。先述のCDも含め、発売元は日本コロムビア
  4. ^ 【阪神】「六甲おろし」も超変革! 著名人が映像でエール報知新聞 2016年3月22日
  5. ^ 『みんなで六甲おろし』にCharさん、水樹奈々さんが登場!〜新たに2バージョンが完成〜,阪神タイガース公式サイト,2016年6月27日
  6. ^ 『みんなで六甲おろし 2017』〜今年も豪華有名人が続々登場!〜,阪神タイガース公式サイト,2017年3月16日
  7. ^ 『みんなで六甲おろし2017』に〜NMB48山本彩さんが新登場!〜,阪神タイガース公式サイト,2017年5月26日
  8. ^ 以来、2003年(平成15年)発売の『阪神タイガース選手別応援歌2003』まで、日本コロムビアから発売のCDアルバム『阪神タイガース選手別応援歌』シリーズにおいて、必ず収録された('97年版までは、初出の音源。'98年版以降は、甲子園バージョンというアレンジバージョンを収録)。
  9. ^ 2014年5月19日付 愛媛新聞19面『こころの森』井上章一

関連項目

外部リンク