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2020年2月14日 (金) 22:07時点における版

田町駅
田町駅 芝浦口(2019年11月)
たまち
Tamachi
地図
所在地 東京都港区五丁目33-36
北緯35度38分44.6秒 東経139度44分51.3秒 / 北緯35.645722度 東経139.747583度 / 35.645722; 139.747583 (田町駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 チタ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
156,364人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1909年明治42年)12月16日
乗入路線 2 路線
所属路線 京浜東北線*
駅番号 JK 22
キロ程 4.6km(東京起点)
大宮から34.9 km
JK 23 浜松町 (1.5 km)
(2.2 km) 品川 JK 20
所属路線 山手線*
駅番号 JY 27
キロ程 4.6 km(東京起点)
JY 28 浜松町 (1.5 km)
(2.2 km) 品川 JY 25
乗換 A 08 I 04 三田駅
都営地下鉄浅草線三田線
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
山区 東京山手線内東京都区内[広報 1]
*いずれも正式には東海道本線
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田町駅 三田口(2006年12月)

田町駅(たまちえき)は、東京都港区五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

乗り入れ路線

線路名称上の所属路線は東海道本線である(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)が、当駅には電車線を走る京浜東北線電車および山手線電車のみが停車し、旅客案内では「東海道(本)線」とは案内されない。また当駅は、JRの特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属する[広報 1]。 - 駅番号JK 22」(JK 京浜東北線)、「JY 27」(JY 山手線)。

歴史

年表

  • 1909年明治42年)12月16日鉄道院東海道本線 品川駅 - 烏森駅間の開通と同時に開業。旅客営業のみの旅客駅。
  • 1926年大正15年)4月1日:芝浦口を開設[1]
  • 1932年昭和7年)7月28日:午後4時52分、到着していた山手線外回り電車の後部に2両を増結しようとしたところ、ブレーキが効かずに追突する事故が発生。増結車両の運転手1名と乗客6名が重軽傷を負う[2]
  • 1949年(昭和24年)6月1日日本国有鉄道が発足。
  • 1960年(昭和35年)6月15日:午後7時50分ごろ、京浜東北線桜木町行き電車が浜松町 - 田町間のレールが破損しているのに気づき停車し車掌らの誘導により乗客が線路上を歩いて田町駅方面へ向かっていたところ、横須賀線東京駅行き電車にはねられ4人が死亡する事故が発生[3]
  • 1968年(昭和43年)6月21日:都営浅草線の三田駅が開業し、同駅との乗り換え業務を開始。
  • 1970年(昭和45年)
    • 3月:橋上化および東西自由通路整備に着手[4][5]
    • 5月1日荷物取り扱いを廃止。
  • 1971年(昭和46年)2月6日:東西自由通路が開通[5]
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 1991年平成3年):臨時改札口を開設[4]
  • 2000年(平成12年):東西自由通路を幅7mから16mへの拡幅する整備工事に着手[6]
  • 2001年(平成13年)11月18日ICカードSuica」の利用が可能となる[広報 2]
  • 2003年(平成15年)
    • 2月8日:拡幅された東西自由通路が開通[6]
    • 3月16日:工事のため、山手線外回り電車が同日6:30以降終電まで通過となる[7]

駅名の由来

田町という駅名は、三田口(西口)周辺一帯に広がっていたかつての町名からとられたものである。『文政町方書上』によると、江戸時代に田畑が町屋へと移り変わったため、田町と呼ばれるようになったという。

明治初期は頭にを付けて「芝田町」と呼ばれていた(その後、1911年5月に「芝」の冠称が省かれる)。海岸に面した細長い範囲の町で、この海岸線に沿った海上防波堤の上に鉄道が敷設された。

1909年、この鉄道の新駅として、田町駅が芝田町一丁目に設置された。現在の芝浦口(東口)周辺一帯は当時まだ陸地ではなく、1913年に埋め立てられてから工業地帯へと変貌を遂げた。この芝浦口周辺は新芝町(後の西芝浦一丁目)と名付けられた。

駅名に採用された田町は、港区の発足した1947年に再び芝田町に町名変更となった。その後、住居表示実施に伴う町名・町域の変更により、1964年7月に一部が芝五丁目に、1967年4月に残りの全域が三田三丁目になり、地名としての田町は消滅した。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する[広報 3]地上駅で、橋上駅舎を有している。

京浜東北線と山手線は、田端駅から当駅まで、同一方向の電車は同じ島式ホームを共有する方向別複々線となっている[広報 3]東京方面から京浜東北線南行(横浜方面)と山手線外回りとの相互乗り換えをする場合、南隣の線路別複々線配置の品川駅ではなく当駅で乗り換えを行うことにより、階段などを使わずに乗り換えることができる。そのため、京浜東北線南行と山手線外回りの車内では当駅での乗り換えを促すアナウンスが流れる。

以前は乗降客が非常に多いわりにホームが狭く、駅利用者が平日に集中するため、朝のラッシュ時にはホームに人が溢れがちで危険であった。さらには、バリアフリー化に合わせエレベーターやエスカレーターの設置の動きがあったが設置する充分なスペースが無かった。そのため、3・4番線ホームの拡幅、階段の増設・コンコースの増床等の駅構内の改良工事を行い、2004年に終了した[4]

直営駅である。管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの管理となっている。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 JK 京浜東北線 北行 東京上野大宮方面
2 JY 山手線 内回り 東京・上野・巣鴨方面
3 外回り 渋谷新宿池袋方面
4 JK 京浜東北線 南行 大森横浜磯子方面 横浜駅から JK 根岸線へ直通

(出典:JR東日本:駅構内図

山手線は外回りの電車に当駅始発が早朝に2本ある。

浜松町寄りに2・3番線への出入りが可能な留置線が1本設置されている。この留置線はかつて当駅 - 新宿駅 - 田端駅間の列車の運転が行われた時に使用されており、現在は、外回り当駅始発の方向転換の為に使用される。なお、将来的には羽田空港アクセス線(東海道線との直通で山手線や京浜東北線との直通計画は無い)建設工事に伴い、留置線は撤去される計画となっている[8]

改札口

  • 当駅には北改札口と南改札口の2ヶ所があるが、両改札口は自由通路を挟んで相対している[広報 3]
  • 改良工事が行われる前は、各ホーム品川寄り階段通路から接続する臨時改札口(出口専用)が三田口側地上に設置されていた[4]他、ペデストリアンデッキ側に20台以上の自動改札機が並ぶ三田口、三田口のすぐ脇の陸橋側に自動改札機数台が並ぶ芝浦口があった。
  • 三田口側にみどりの窓口と指定席券売機が設置されている。

駅設備

バリアフリー設備
  • 北改札口(エスカレーター)、南改札口(エスカレーター・エレベーター)
トイレ
  • 北改札口・南改札口それぞれに車椅子対応タイプも含めて設置されている。
その他
  • 芝浦口とそれにつながるペデストリアンデッキは港区が設置したもので、JRは管理しておらず、鉄道営業法に定める鉄道用地にあたらない[6]。駅の看板は、ペデストリアンデッキの入口ではなく駅舎の入口箇所に設置されている。

利用状況

2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員156,364人で、JR東日本の駅の中では浜松町駅に次いで第18位である。

近年の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1989年(平成元年) 142,071 [* 1]
1990年(平成02年) 148,838 [* 2]
1991年(平成03年) 153,767 [* 3]
1992年(平成04年) 156,556 [* 4]
1993年(平成05年) 155,948 [* 5]
1994年(平成06年) 154,315 [* 6]
1995年(平成07年) 156,615 [* 7]
1996年(平成08年) 161,805 [* 8]
1997年(平成09年) 164,897 [* 9]
1998年(平成10年) 164,578 [* 10]
1999年(平成11年) [JR 1]162,393 [* 11]
2000年(平成12年) [JR 2]154,714 [* 12]
2001年(平成13年) [JR 3]149,115 [* 13]
2002年(平成14年) [JR 4]149,429 [* 14]
2003年(平成15年) [JR 5]143,215 [* 15]
2004年(平成16年) [JR 6]141,843 [* 16]
2005年(平成17年) [JR 7]142,778 [* 17]
2006年(平成18年) [JR 8]145,240 [* 18]
2007年(平成19年) [JR 9]154,750 [* 19]
2008年(平成20年) [JR 10]154,124 [* 20]
2009年(平成21年) [JR 11]153,982 [* 21]
2010年(平成22年) [JR 12]149,477 [* 22]
2011年(平成23年) [JR 13]148,346 [* 23]
2012年(平成24年) [JR 14]145,724 [* 24]
2013年(平成25年) [JR 15]144,433 [* 25]
2014年(平成26年) [JR 16]143,526 [* 26]
2015年(平成27年) [JR 17]148,834 [* 27]
2016年(平成28年) [JR 18]152,624 [* 28]
2017年(平成29年) [JR 19]154,915 [* 29]
2018年(平成30年) [JR 20]156,364

駅周辺

「三田口(西口)」と「芝浦口(東口)」の2ヶ所が設置されている[広報 3]。詳しくは三田(この2つは三田口)、芝浦(芝浦口)をそれぞれ参照のこと。

三田口

駅前を交通量の多い第一京浜(国道15号)が通っており、さらに日比谷通りとの交差点にも隣接している他、都営三田線や浅草線の三田駅も存在するなど交通の便がいいことから、森永製菓、森永乳業三菱自動車工業日本電気バンダイナムコホールディングスなど幾つかの大企業の本社や、FCAジャパンアボットジャパンSBJ銀行などの外資系企業のオフィス、官公施設が点在しており、高層・超高層のビルが多い。とりわけ、日本電気は本社がある「NECスーパータワー」だけでなく、当駅周辺のビルに数多く分散して入居している。

三田口周辺には、慶應義塾大学戸板女子短期大学普連土学園中学校・高等学校東京女子学園中学校・高等学校をはじめとして教育施設も多いため、学生街の様相も呈しており、飲食店など商業施設も集積している。そのためか、都市銀行の大部分の支店は三田口側に集約されている。

また、港区内の他地域と同様にボツワナハンガリーイタリアクウェートなど多数の国の大使館、芝税務署・三田労働基準監督署、港勤労福祉会館・障害者福祉会館などの官公庁および公共施設以外に、神社教会などの宗教施設が多数存在する。地形的には、20世紀に入り芝浦口側が埋め立てられるまでは海辺であった駅周辺を離れると丘が多く起伏に富んでおり、やや離れた丘陵地には高級住宅やマンションが多く建っている。さらに近年は三田口側駅近辺にも高層高級マンションがいくつか建設されている。

なお、駅前のロータリーは構造上非常に狭くなっている。その中にタクシー乗り場があるので、一般車両の進入はあまり見られない他、バス乗り場も第一京浜に面してのみ設けられている。

  • 官公施設
    • 芝税務署
    • 三田労働基準監督署
    • 産業安全会館
    • 安全衛生総合会館
    • 港勤労福祉会館
    • 障害者福祉会館
    • 障害保健福祉センター
    • 港区立福祉会館
    • 女性と仕事の未来館
    • 港区立三田図書館
    • 東京消防庁芝消防署三田出張所
イタリア大使館
クウェート大使館
慶應大学三田キャンパス
カテリーナ三田

芝浦口

駅開業後の1926年に開設された。当時、田町駅の乗降客数は1日約4万人を数え、その3分の1が芝浦方面の埋立地に建てられた工場の労働者による利用だったため鉄道省が総工費17,000円を投じ、約40坪の改札口が設置された[1]

芝浦口側は、そのほとんどすべてが20世紀に入って新たに埋め立てられた地であるために、橋梁を除き全体に平らな土地で、運河も多い。さらに埋立地として新規開発された工業区域であることから、工場倉庫・オフィスビルなどは多いものの、三田口側には多数存在する諸外国の大使館、寺・神社などの宗教施設は皆無で、官公施設や教育施設も少ない。さらに都営住宅2000年代に入り新たに開発された高層マンションを除くと住宅も少ない。

こうしたことから三田口に比べると商業施設も少なく、かつては1990年代にはジュリアナ東京やゴールドなどの「ベイサイドエリア」へ向かう人々で賑わっていた芝浦口側も週末はやや閑散としている。一方で、工場や倉庫の跡地、新規埋立地に大規模な再開発も進んだことから状況は変わりつつあり、新三井製糖の工場や都電操車場の跡地に建設された芝浦アイランドなどの大規模な高層マンション群の分譲や、その他の中小マンションの建設が進んだことから住人の数が急激に増えている。

これらの変化を受けて、駅前は2004年路線バスの乗り入れができるように整備され、都営バスちぃばすのターミナルとして機能している[注釈 1]。また、駅前にあった港区立芝浦小学校は芝浦4丁目へ移転し、東京ガスの跡地にできたみなとパーク芝浦内に、スポーツセンターと芝浦港南地区総合支所(2015年に閉鎖)等が移転した。2008年5月29日には、自由通路先のペデストリアンデッキに、視覚障害者向けの電子情報案内盤をNPO港区が共同設置した。案内盤はタッチパネル式で、地図のボタンを押すと目的地までの道順を音声で案内する。また、各種イベント情報なども表示する。

グランパーク

バス路線

三田口(田町駅前)

芝浦口(田町駅東口)

渋谷方面は都営バス渋谷営業所を、品川方面は都営バス港南支所をそれぞれ参照されたい。

その他

戦前、国鉄では品川 - 東京間に複線を増設し、京浜東北線の急行(快速に相当)と横須賀線を走らせる「京浜急行線計画」が存在していた。その計画では当駅東京寄りの内側線が留置線となっており、京浜東北線・山手線ともに外側線を走行し、田町 - 浜松町間で京浜急行線が内側に合流する形となっていた。この計画は対米戦により中止されたが、後に京浜東北線と山手線の分離運転工事(『東京縦貫複々線化工事』という)に活用された。この「京浜急行線計画」は現在の京浜急行電鉄とは無関係で、当時は「京浜電気鉄道」という社名だった。

2020年東京オリンピック開催に合わせ、田町駅 - 品川駅間の東京総合車両センター田町センターおよび泉岳寺駅の付近に高輪ゲートウェイ駅2020年暫定開業、2024年本開業予定。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JK 京浜東北線
快速・各駅停車
浜松町駅 (JK 23) - 田町駅 (JK 22) - 高輪ゲートウェイ駅 (JK 21)(事業中) - 品川駅 (JK 20)
JY 山手線
浜松町駅 (JY 28) - 田町駅 (JY 27) - 高輪ゲートウェイ駅 (JY 26)(事業中) - 品川駅 (JY 25)

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ かつては現在の田町駅東口前停留所付近にあった港区スポーツセンター停留所を発着地として新宿駅方面の都営バスも運行していた。東京都交通局田町第二寮の1階にバス折返し場があった。

出典

  1. ^ a b “『田町驛に芝浦口』通勤通學者の不便を緩和”. 東京朝日新聞(夕刊) (朝日新聞社): p. 2. (1926年2月26日) 
  2. ^ “『田町で省電追突 七名重輕傷』鐵道側の不注意”. 東京朝日新聞(朝刊) (朝日新聞社): p. 7. (1932年7月29日) 
  3. ^ “『国電の乗客五人死傷』浜松町-田町間で”. 朝日新聞(朝刊) (朝日新聞社): p. 11. (1960年6月15日) 
  4. ^ a b c d 日野 忠春(JR東日本 東京工事事務所 鉄道設備 課員)、 吉田 和俊(ジェイアール東日本建築設計事務所 構造設備部 部長)「田町駅改良と既存建物耐震補強」『SED : Structural engineering data』第23巻、東日本旅客鉄道構造技術センター、2005年2月1日、90-97頁。 
  5. ^ a b “『田町駅またぐ歩道橋が完成』”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 13. (1971年2月6日) 
  6. ^ a b c 原田 敬美(都市政策研究所)「鉄道駅自由通路整備における協議会方式による官民協働事業の研究--港区内JR品川駅と田町駅の自由通路整備の事例研究」『都市計画論文集』第41巻第3号、日本都市計画学会、2006年10月25日、571-576頁。 
  7. ^ 「鉄道記録帳2003年3月」『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、18頁。 
  8. ^ 羽田空港アクセス線、区間ごとの建設方式が明らかに 東京都が環境調査の計画書を公表(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース
広報資料・プレスリリースなど一次資料
  1. ^ a b JR東日本:きっぷに関するご案内>特定の都区市内駅を発着する場合の特例”. 東日本旅客鉄道. 2014年7月22日閲覧。
  2. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)
  3. ^ a b c d e らくらくおでかけネット - 駅案内図一覧(田町駅・三田駅)”. 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団. 2014年7月22日閲覧。
  4. ^ a b c d バスのりば>田町駅・三田駅”. 東京都交通局. 2014年7月23日閲覧。

利用状況

JR東日本の1999年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク