「磯分内駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅舎(2017年5月) |
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|ローマ字= Isobunnai |
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2020年2月15日 (土) 06:48時点における版
磯分内駅 | |
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駅舎(2017年5月) | |
いそぶんない Isobunnai | |
◄B63 南弟子屈 (6.5 km) (10.6 km) 標茶 B61► | |
所在地 | 北海道川上郡標茶町字熊牛原野16線東1-6 |
駅番号 | ○B62 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■釧網本線 |
キロ程 | 110.4 km(網走起点) |
電報略号 | イフ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)8月15日 |
備考 | 無人駅 |
磯分内駅(いそぶんないえき)は、北海道川上郡標茶町字熊牛原野にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅。駅番号はB62。電報略号はイフ。
歴史
- 1929年(昭和4年)8月15日:国有鉄道標茶 - 弟子屈間開業にともない設置[1]。一般駅。
- 1936年(昭和11年)12月1日:北海道製糖磯分内工場操業開始に伴い専用側線(磯分内駅-工場間)総延長6.495km使用開始[2][3][注釈 1]。
- 1940年(昭和15年)11月1日:北海道製糖磯分内工場専用側線を専用鉄道に変更[2][4][5]。
- 1970年(昭和45年)3月31日:日本甜菜製糖(旧北海道製糖)磯分内工場を専用鉄道と共にホクレン農業協同組合連合会に売却[6]。
- 1982年(昭和57年)9月10日:貨物扱い廃止[7]。雪印乳業磯分内工場まで専用線が伸びており、工場で使用される石油や製品の貨物輸送を行っていた。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[8]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員配置終了[9]。簡易委託化。急行「しれとこ」が廃止され、当駅に停車する優等列車(しれとこ1号・4号)がなくなる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
- 1992年(平成4年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
所在地名より。アイヌ語の「イソポウンナイ[注釈 2]」(うさぎが・いる・沢)に由来する[10]。これは、標茶町と弟子屈町の町境にある小川の沢にうさぎが多く住んでいたことから、とされている[11][12]。
駅構造
単式ホーム1面1線の地上駅。旧上り本線が使われており、かつては下り本線(相対式ホーム)、副本線および貨物ホームを有していた[12]。摩周駅管理の無人駅である。
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待合室(2017年5月)
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ホーム(2017年5月)
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駅名標(2017年5月)
利用状況
- JR北海道によると、特定の平日の調査日における乗車人員平均は以下のとおりである。
- 「標茶町統計書」によると、年間乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度 | 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
1973年(昭和48年) | 44,106 | [16] |
1974年(昭和49年) | 46,660 | |
1975年(昭和50年) | 43,623 | |
1976年(昭和51年) | 44,469 | |
1977年(昭和52年) | 42,830 | |
1978年(昭和53年) | 41,320 | |
1979年(昭和54年) | 38,073 | |
1980年(昭和55年) | 33,662 | |
1981年(昭和56年) | 29,065 | |
1982年(昭和57年) | 31,744 | |
1983年(昭和58年) | 32,465 | |
1984年(昭和59年) | 34,277 | |
1985年(昭和60年) | 34,310 | |
1986年(昭和61年) | 31,755 | |
1987年(昭和62年) | 20,075 | |
1988年(昭和63年) | 17,202 | |
1989年(平成 | 元年)15,695 | |
1990年(平成 | 2年)12,284 | |
1991年(平成 | 3年)12,685 | |
1992年(平成 | 4年)11,785 | |
1993年(平成 | 5年)10,743 | |
1994年(平成 | 6年)8,395 | |
1995年(平成 | 7年)7,686 |
駅周辺
小さな集落がある。
- 北海道道424号磯分内停車場線
- 国道391号
- 標茶町磯分内酪農センター
- 弟子屈警察署磯分内駐在所
- 磯分内郵便局
- 標茶町立磯分内小学校
- 雪印メグミルク磯分内工場
- 標茶町有バス「駅前十字路」停留所[17]
日本甜菜製糖磯分内工場専用線
この専用線にいた1号B型タンク機関車は出自不明の謎の機関車として知られている。1920年(大正9年)に北海道製糖帯広工場が完成した時に日本車輌製造の工場で使用していた機関車を譲り受け、その後十勝鉄道、1941年(昭和16年)に小清水製糖所に、1952年(昭和27年)に磯分内製糖所にという遍歴をたどっている。「ランケンハイマー製 米国」という製造銘板がついているが、該当する製造会社がみあたらない。サイズも軽便なみで低くすぎる台枠のため連結器を取付ける端梁を嵩上げし、また大きなキャブに変えられている。外観の特徴からポーター社製とみられスクラップから再生したのではないかと推測されている。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■釧網本線
脚注
注釈
出典
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 85
- ^ a b 昭和14年8月7日「北海道製糖製糖専用鉄道敷設免許ノ件」
- ^ 日本甜菜製糖40年史 昭和36年7月発行 P102。
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『小型蒸気機関車全記録 東日本編』43頁
- ^ 日本甜菜製糖60年史 年表。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
- ^ “アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ 『北海道鉄道駅大図鑑』 p. 300
- ^ a b 『北海道 釧網本線』 p. 85
- ^ "釧網線(東釧路・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧。
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- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “Ⅴ. 建設・運輸・水道” (PDF). 標茶町統計書(2016年版). 標茶町. p. 54 (2016年). 2018年2月13日閲覧。
- ^ “磯分内線路線図” (PDF). 標茶町. 2019年11月14日閲覧。
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
- 高井薫平『小型蒸気機関車全記録 東日本編』講談社、2012年、43-44頁
- 小熊米雄「ナゾの機関車を推理する」『科学朝日』1962年10月号
- 臼井茂信「機関車の系譜図 2」交友社、1973年、197頁
- 金田茂裕「H.K.ポーターの機関車」1987年、機関車史研究会、14 -16頁
- 『編集長敬白』 2005年12月14日
- 『鉄道省文書・北海道興農工業(元北海道製糖)・昭和十四年~昭和十九年』昭和14年8月7日「北海道製糖製糖専用鉄道敷設免許ノ件」