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[[1990年]]『本の都市リヨン』で[[大佛次郎賞]]受賞。 |
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2020年3月24日 (火) 23:58時点における版
宮下 志朗(みやした しろう、1947年8月20日 - )は、日本のフランス文学者。東京大学・放送大学名誉教授。
来歴・人物
東京都生まれ。東京都立戸山高等学校卒、1973年東大文学部仏文科卒、1976年同大学院修士課程修了。
岡山大学助手/専任講師、中央大学助教授、東京都立大学 (1949-2011)助教授/教授を経て、東京大学教養学部教授。2010年9月に東京大学を定年退職。放送大学教養学部教授を歴任。
ラブレー、モンテーニュ「エセー」の全訳から、ゾラ、バルザック、都市論まで、幅広いフランスの文学と文化の著述活動を行っている。
東京大学教養学部1、2年生が使うフランス語の教科書『Promenades―En France et ailleurs』の編集代表。
2012年に『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(全5巻 ちくま文庫)を完結させ、2013年度の第64回読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞した。
著書
- 『本の都市リヨン』晶文社 1989
- 『エラスムスはブルゴーニュワインがお好き』白水社 1996
- 『ラブレー周遊記』東京大学出版会 1997
- 『読書の首都パリ』みすず書房 1998
- 『パリ歴史探偵術』講談社現代新書 2002
- 『書物史のために』晶文社 2002
- 『本を読むデモクラシー 〈読者大衆〉の出現』 世界史の鏡:刀水書房 2008
- 『神をも騙す ルネサンスの笑いと嘲笑文学』岩波書店 2011
- 『カラー版 書物史への扉』岩波書店 2016
- 『モンテーニュ 人生を旅するための7章』岩波新書 2019
共著・編著
- 『書物の言語態』丹治愛共編 東京大学出版会 2001
- 『いま、なぜゾラか』小倉孝誠共編 藤原書店 2002
- 『ゾラの可能性』小倉孝誠共編 藤原書店 2005
- 『改訂版 地域文化研究Ⅲ-ヨーロッパの歴史と文化』草光俊雄共編 放送大学教育振興会 2007
- 『文学のエコロジー』編 放送大学教育振興会 2013
- 『フランス語入門2 ’12』中井珠子共編著 放送大学教育振興会 2012
- 『文学のエコロジー』編著 放送大学教育振興会 2013
- 『中世・ルネサンス文学 人文学プログラム』井口篤共編著 放送大学教育振興会 2014
- 『ヨーロッパ文学の読み方-古典篇』井口篤共編著 放送大学教育振興会 2014
- 『世界文学への招待』小野正嗣共編著 放送大学教育振興会 2016
翻訳
- ジャン=ルイ・コモリ、フィリップ・カルル『ジャズ・フリー』藤井寛共訳 晶文社 1979
- マドレーヌ・ラザール『ラブレーとルネサンス』篠田勝英共訳 白水社 文庫クセジュ 1981
- ロードニエールほか『フロリダへの航海』高橋由美子共訳 岩波書店「大航海時代叢書」 1987
- ナタリー・ゼーモン・デーヴィス『古文書の中のフィクション』成瀬駒男共訳 平凡社選書 1990
- ロジェ・シャルチエ『読書と読者』長谷川輝夫共訳 みすず書房 1994
- ジャン=フィリップ・アントワーヌ『小鳥の肉体 画家ウッチェルロの架空の伝記』白水社 1995
- ジャン=ジル・モンフロワ『消えた印刷職人 活字文化の揺籃期を生きた男の生涯』晶文社 1995
- バルザック『金融小説名篇集』吉田典子共訳 藤原書店〈バルザック「人間喜劇」セレクション〉 1999
- ロジェ・グルニエ『ユリシーズの涙』みすず書房 2000
- ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ヴィーナスを開く』森元庸介共訳 白水社 2002
- ダニエル・アラス『なにも見ていない 名画をめぐる六つの冒険』白水社 2002
- モンテーニュ『エセー 抄』みすず書房〈大人の本棚〉 2003、新装版2017
- エミール・ゾラ『初期名作集』藤原書店〈ゾラ・セレクション〉 2004
- ミシェル・トゥルニエ『イデーの鏡』白水社 2004
- ミシェル・ド・モンテーニュ『エセー』 白水社(全7巻) 2005-2016
- 『モンテーニュの言葉 365』白水社 2019。久保田剛史編
- フランソワ・ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル1 ガルガンチュア』ちくま文庫 2005
- 『ガルガンチュアとパンタグリュエル2 パンタグリュエル』 ちくま文庫 2006
- 『ガルガンチュアとパンタグリュエル』、第三の書 2007、第四の書 2009、第五の書 2012
- オルハン・パムク『白い城』宮下遼共訳 藤原書店 2009
- バルザック『グランド・ブルテーシュ奇譚』光文社古典新訳文庫 2009
- ロジェ・グルニエ『写真の秘密』みすず書房 2011
- ブラム・ストーカー原作 リュック・ルフォール再話『ドラキュラ』舟橋加奈子共訳 小峰書店 2012
- ニコラ・コンタ『18世紀印刷職人物語』水声社 2013
- アントワーヌ・コンパニョン『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』 山上浩嗣共訳 白水社 2014
- 『フランス・ルネサンス文学集1 学問と信仰と』 白水社 2015。伊藤進・平野隆文共編訳
- 『フランス・ルネサンス文学集2 笑いと涙と』 白水社 2016。同上
- 『フランス・ルネサンス文学集3 旅と日常と』 白水社 2017。同上
- ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージが位置をとるとき 歴史の眼1』、伊藤博明共訳 ありな書房 2016。石井朗企画
- ロジェ・グルニエ『パリはわが町』みすず書房 2016
- ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』岩波書店 2017
参考
- 駒場2001