「サクセスブロッケン」の版間の差分
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⚫ | |抹 = [[2011年]][[2月3日]]<ref name="jra">{{cite web|date=2011-02-02|url=http://jra.jp/news/201102/020202.html|title=サクセスブロッケン号が競走馬登録抹消|work=JRAニュース|publisher=日本中央競馬会|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110205033217/https://jra.jp/news/201102/020202.html|archivedate=2011-02-05|accessdate=2021-02-09}}</ref> |
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|助 = 田代<ref>{{Cite web|title=ブロッケンJDD勝利から一夜明け元気 - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080711-382299.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-02}}</ref><br/>杉本<ref>{{Cite web|title=【JCダート】(2)サクセスブロッケン - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/12/04/kiji/K20091204Z00001770.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-02|language=ja}}</ref><br/>荻野<ref>{{Cite web|title=ブロッケン願い届き内枠2番/JCダート - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091204-572244.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-03}}</ref> |
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|績 = 19戦7勝<ref name="sponichi20110203" /><br />内訳<br />11戦5勝([[中央競馬]])<ref name="jra" /><br />8戦2勝([[地方競馬]])<ref name="jra" /> |
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'''サクセスブロッケン'''(欧字名:{{Lang|en|Success Brocken}}、[[2005年]][[5月5日]] - )は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[誘導馬]]<ref name="jbis">{{Cite web|title=サクセスブロッケン|JBISサーチ(JBIS-Search)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000890568/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-10-03}}</ref>。 |
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主な勝ち鞍は、[[2008年]]の[[ジャパンダートダービー]]({{JpnI}})。[[2009年]]の[[フェブラリーステークス]]({{GI}})、[[東京大賞典]]({{JpnI}})。 |
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== 経歴 == |
== 経歴 == |
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[[2005年]][[5月5日]]、[[北海道]][[浦河郡]][[浦河町]]の[[谷川牧場]]で生まれる。1歳秋以降は[[新冠町]]の小国スティーブルにて育成が進められた。生まれつき前脚が外向きということもあり、入厩時に受け入れ先が見つからず、オーナーが[[調教師]]の[[藤原英昭]]に直々に懇願し入厩が実現した。 |
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=== デビューまで === |
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夏、[[札幌競馬場]]に入厩したが、前述の脚の問題のため、無理をせずにいったん放牧に出された。 |
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==== 誕生までの経緯 ==== |
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[[2007年]][[11月17日]]、第3回[[福島競馬場|福島競馬]]9日目第2競走のサラブレッド系2歳[[新馬|新馬戦]]([[ダート]]1700[[メートル]])で、[[中舘英二]]が騎乗してデビューした。[[人気]]は[[クロフネ]]産駒のダンツファイナルに譲って2番人気だったものの、序盤から[[脚質#逃げ|逃げ]]の手に出て、2着以下に3秒1の[[着差 (競馬)|大差]]をつける圧勝を見せた。 |
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[[サクセスビューティ]]は、1999年に[[北海道]][[新冠町]]・タニグチ牧場にて生産された牝馬(父:[[サンデーサイレンス]])である<ref name=":0">{{Cite web|title=サクセスビューティ|JBISサーチ(JBIS-Search)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000616294/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-10-03}}</ref>。[[栗東トレーニングセンター]]の[[山内研二]]厩舎で競走馬としてデビューし、2002年の菜の花賞(OP)、[[フィリーズレビュー]]({{GII}})を勝利するなど13戦3勝を記録<ref name=":0" />。引退後は、[[繁殖牝馬]]として北海道[[浦河町]]の[[谷川牧場]]に繋養された。初年度は[[ジャングルポケット (競走馬)|ジャングルポケット]]と交配し、2004年に初仔(後のサクセスサーマル)を生産。同年、2回目の交配相手には、種牡馬供用初年度の[[シンボリクリスエス]]が選ばれた<ref>{{Cite web|title=2004年06月06日 愛知杯 G3 {{!}} 重賞ウイナーレポート {{!}} 競走馬のふるさと案内所|url=https://uma-furusato.com/winner_info/36999.html|website=uma-furusato.com|accessdate=2021-10-03}}</ref><ref>{{Cite web|title=繁殖牝馬情報:牝系情報|サクセスビューティ|JBISサーチ(JBIS-Search)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000616294/broodmare/info/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-10-03}}</ref>。 |
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==== 幼駒時代 ==== |
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2005年5月5日、谷川牧場にて、2番仔である[[青鹿毛]]の牡馬(後のサクセスブロッケン)が誕生<ref name="jbis" />。産まれた仔は、牧場の谷川貴英代表が「膝から上は完璧。本当に良い馬だと思ったし、ダービーを意識できる馬だった<ref>{{Cite web|title=2009年02月22日 フェブラリーS G1 {{!}} 重賞ウイナーレポート {{!}} 競走馬のふるさと案内所|url=https://uma-furusato.com/winner_info/36489.html|website=uma-furusato.com|accessdate=2021-10-03}}</ref>」と振り返るほどだったが、前脚が大きく外向(外側に曲がって付いている)していた<ref name=":1">『優駿』2009年5月号 58-61頁</ref>。外向は故障しやすく、能力発揮の妨げになる可能性があったため、[[日本中央競馬会]]の[[装蹄師]]が毎日診察し、獣医師の助言を受けるなど、矯正を試みた<ref name=":1" />。しかし、効果はなく、しばらく競走馬としてデビューする見込みが立たなかった<ref name=":2">『優駿』2012年7月号 78-85頁</ref>。 |
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[[2008年]][[1月19日]]の黒竹賞で[[日本の競馬の競走体系#中央競馬|昇級]]緒戦を迎えた。騎手は中舘から[[横山典弘]]に乗り替わり、初めて1番人気に推され、2番手の位置取りからレースを進めて勝利を収める。 |
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仔は、母や兄と同様に[[高嶋哲]]の所有が内定。競走馬デビューを目指していたが、実績のある両親にもかかわらず、検分する調教師がことごとく管理を拒否<ref name=":2" /><ref name=":3">『優駿』2009年4月号 48-51頁</ref>。預け先が決まらないまま[[離乳]]を迎え、浦河町の[[吉田ファーム]]に移動した<ref name=":3" />。吉田ファーム移動後は、細心の注意を払いながら調教を実施<ref name=":2" />。吉田ファームの牧場長は、大学の馬術部時代から親交のある[[藤原英昭]][[調教師]]に仔を紹介した<ref name=":3" />。藤原は、当初その仔と初対面だと考えていたが、過去に牧場で草を食む様子に魅せられた馬がその仔であることが判明<ref name=":2" /><ref name=":3" />。偶然の再会から、喜んで管理を受け入れた<ref name=":3" />。その後は、[[新ひだか町]]の小国スティーブルに移り、脚に気を遣いながら育成が進められた<ref>{{Cite web|title=2015年11月03日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1 {{!}} 重賞ウイナーレポート {{!}} 競走馬のふるさと案内所|url=https://uma-furusato.com/winner_info/83257.html|website=uma-furusato.com|accessdate=2021-10-03}}</ref>。 |
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初のオープンクラスとなったヒヤシンスステークスでは16キログラムの大幅な馬体重増が話題となり、初めて砂をかぶる4番手からレースを進めたが、これも問題にせずダイワマックワンに4馬身差をつけ勝利した。このあと一息入れた端午ステークスでも、のちに[[ユニコーンステークス]]を優勝する[[ユビキタス (競走馬)|ユビキタス]]に5馬身差をつけ勝っている。 |
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仔には、高嶋の用いる[[冠名]]「'''サクセス'''」に、[[ブロッケン現象]]から「'''ブロッケン'''」を組み合わせ「'''サクセスブロッケン'''」と命名<ref name=":7">{{Cite web|title=フェブラリーSアラカルト {{!}} 競馬ニュース|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34615|website=netkeiba.com|accessdate=2021-10-03|language=ja}}</ref>。2歳に[[栗東トレーニングセンター]]の藤原厩舎に入厩した<ref name=":2" />。 |
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ここまですべてダート戦を走り、デビュー以来負けなしの4連勝であったが、本馬の走りを見た陣営は「芝コースの競馬も通用するはず」と見て、第75回[[東京優駿]](日本ダービー)への挑戦を決めた。[[クラシック (競馬)|クラシック登録]]がなかったため、追加登録料200万円を支払っての出走である。父に東京優駿2着馬の[[シンボリクリスエス]]を持つ本馬は、初の[[重賞]]挑戦、初の芝コースでの競走ながら3番人気に推された。しかしレースではいつも通り先行したものの、最後の直線で失速し最下位の18着と敗れた。 |
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=== 競走馬時代 === |
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このあとはダート路線に戻ることとなり、[[7月9日]]の[[ジャパンダートダービー]]([[大井競馬場]])に出走。東京優駿の惨敗にもかかわらず[[投票券 (公営競技)#単勝式|単勝]][[オッズ]]1.2倍の圧倒的1番人気に推され、それに応えて2着の[[スマートファルコン]]に3馬身1/2の差をつけ勝利し<ref group="注">2着馬のスマートファルコンは、前走が[[皐月賞]]18着であり、前走が芝コースのGI(JpnI)競走(いずれも[[クラシック (競馬)|クラシック競走]])で最下位負けという共通点を持つ馬同士での1・2着であった。</ref>、初の重賞制覇ならびに[[競馬の競走格付け#日本国内での格付け|JpnI]]競走制覇を果たした。 |
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==== 2-3歳(2007-08年) ==== |
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レース後、藤原英昭は「ダート路線」を進むことと、[[ジャパンカップダート]]を目標にすることを明らかにした。秋は、[[馬齢|古馬]]との初対戦となる[[JBCクラシック]]([[園田競馬場]])から始動。道中は軽快に逃げるも、最後の直線入口で[[ヴァーミリアン]]に捕らえられクビ差2着となり、ダートコースでは初の敗戦を経験することになった。ジャパンカップダートではヴァーミリアンに次ぐ2番人気に支持され、先頭に立ってレースを進め最後の直線に向かったが、直線で伸びず8着に敗れ、ダートコースでは初の着外を喫した。 |
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藤原は、脚への負担を考え、メンバーの手薄な[[福島競馬場]]かつ、[[ダート]]競走を初戦に選択<ref name=":2" />。2007年11月17日、[[新馬戦]](1700メートル)に[[中舘英二]]が騎乗して、単勝2番人気でデビューとなった。スタートから先頭に立って逃げ、第3コーナーで加速。後方の追い上げなく独走、後方に10馬身以上の[[大差勝ち|大差]]で入線して初勝利。2位入線は3.1秒後であり、走破タイムは2歳レコードタイムを樹立した。その後も、ダートへの出走を続け、黒竹賞(500万円以下)、[[ヒヤシンスステークス]](OP)、[[端午ステークス]](OP)にすべて1番人気で出走。それぞれ3馬身半差、4馬身差、5馬身差で悉く勝利し、4戦4勝、4連勝とした<ref>{{Cite web|title=ヒヤシンスS、サクセスブロッケンが無傷の3連勝 {{!}} 競馬ニュース|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=26475|website=netkeiba.com|accessdate=2021-10-03|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=【端午S】(京都)~サクセスブロッケンが無傷の4連勝 {{!}} 競馬実況web {{!}} ラジオNIKKEI|url=http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-149086.html|website=keiba.radionikkei.jp|accessdate=2021-10-03}}</ref>。藤原は「ただのダート馬と思っていない」と評した<ref>{{Cite web|title=ブロッケンV4、ダービー挑戦も/端午S - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080504-355799.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-04}}</ref>。 |
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[[12月29日]]の[[東京大賞典]](大井競馬場)では、これまで主戦を務めてきた横山典弘から[[岩田康誠]]に乗り替わる予定であったが、岩田が[[騎乗停止]]処分を受けたため[[内田博幸]]で臨むこととなる。2番手追走から残り200メートルで先頭に立つも、外から襲いかかった[[カネヒキリ]]とヴァーミリアンに差され3着に敗れた。 |
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続いて、6月1日の[[東京優駿]](日本ダービー)({{JpnI}})に参戦。クラシックの出走登録をしていなかったため、追加登録料200万円を支払った上での出走となった<ref>{{Cite web|title=追加登録での優勝馬はいまだ無し/ダービー - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/05/30/kiji/K20080530Z00001280.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref><ref name=":4">{{Cite web|title=初芝ブロッケンが伝説になる/ダービー - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080601-366798.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-03}}</ref>。初の重賞および{{GI}}、芝競走出走に藤原は「体もしっかりして、脚元の心配もなくなってきた。牡馬を預かったからにはダービーを目指すのは当たり前。オーナーの決断もあってのことだし、横山典騎手も分かってくれている。説明する必要もない。結果を残せると思っているよ<ref name=":4" />」と話し、横山も「十分勝負になると思っていた<ref>『優駿』2009年7月号 27頁</ref>」と語っている。皐月賞優勝馬のキャプテントゥーレが故障で回避する中、1番人気は、NHKマイルカップを勝利したディープスカイ、続く2番人気は、重賞2勝のマイネルチャールズ。サクセスブロッケンはそれに次ぐ3番人気に支持され、芝の重賞優勝馬を上回る評価となった。スタートから先行し、最終コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず最下位の18着に敗れた。横山は「オレの夢は終わりました。すいません。ダート馬でした。(後略)<ref name=":5">{{Cite web|title=ブロッケンは「ダート馬でした」/ダービー - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/06/02/kiji/K20080602Z00001550.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-03|language=ja}}</ref>」と振り返り、藤原も「今後はダート路線でいく<ref name=":5" />」と宣言した。 |
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=== 2009年 === |
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[[ファイル:The 55th Tokyo Daishoten 20091229.jpg|thumb|第55回東京大賞典(2009年12月29日)]] |
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[[2009年]]の初戦は[[1月28日]]の[[川崎記念]]([[川崎競馬場]])。単勝2番人気に推されたが、終始[[折り合い]]を欠いた事もあり3着に敗れた。[[2月22日]]の[[フェブラリーステークス]]では6番人気まで評価を落としたが、中団から徐々に前に押し上げ、[[カジノドライヴ]]、カネヒキリとの競り合いを制し、1分34秒6のコースレコードで中央競馬のGI競走初制覇を果たすとともに、前年のジャパンダートダービー以来のGI (JpnI) 2勝目を挙げた。 |
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その後は、栗東トレーニングセンターで調整され、7月9日の[[ジャパンダートダービー]]({{JpnI}})に参戦<ref>{{Cite web|title=“漆黒の弾丸”ブロッケン/JDD - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/07/08/kiji/K20080708Z00001710.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。単勝オッズ1.2倍の1番人気で出走した。2番手追走から第3コーナーで抜け出し、追い上げるスマートファルコンに3馬身半差をつけて先頭で入線<ref>{{Cite web|title=ジャパンダートダービー {{!}} 夏の三重賞特設サイト|url=https://www.tokyocitykeiba.com/special_page/special2016/jdd/history.php|website=東京シティ競馬 : TOKYO CITY KEIBA|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。重賞および{{GI}}級競走初勝利となった。 |
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その後8か月の放牧を挟み、秋緒戦は[[マイルチャンピオンシップ南部杯]]([[盛岡競馬場]])に出走。単勝1番人気に支持されたが、終始[[エスポワールシチー]]の2番手を追走するも、最後の直線で突き離され2着に敗れた。この年[[名古屋競馬場]]で行われたJBCクラシックは補欠止まりで出走できず<ref>{{Cite web|author=斎藤修|date=2009-11-06|url=https://www.keiba.go.jp/furlong/2009/closeup_data/091106.html|title=クローズアップ「歴史を重ねた第9回JBC、課題はいかに有力馬を集めるか」|work=Web Furlong 2009|publisher=[[地方競馬全国協会]]|language=日本語|accessdate=2010-06-23}}</ref>、[[武蔵野ステークス]]に出走。単勝1番人気に支持されたが、道中3番手でレースを進めたものの最後の直線で失速し10着と大敗した。ジャパンカップダートでは第4コーナーまで2番手でレースを進めたが、最後の直線で後続馬の[[シルクメビウス]]、[[ゴールデンチケット]]に交わされ4着に敗れた。2009年最後のレースは大井競馬場で行われた[[東京大賞典]]で、最後の直線で[[ヴァーミリアン]]との接戦を制した。 |
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秋は[[園田競馬場]]で行われた、[[JBCクラシック]]({{JpnI}})に2番人気で出走。逃げに出たが、直線で1番人気の[[ヴァーミリアン]]に捕まり、クビ差かわされ2着敗退した<ref>{{Cite web|title=ヴァーミリアンが初のGⅠ8勝目/JBCクラシック【交流JpnⅠ】 {{!}} 競馬ニュース {{!}} 競馬ラボ|url=https://www.keibalab.jp/topics/2407/|website=www.keibalab.jp|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=web Furlong【レースハイライト】第8回JBCクラシックJpnI|url=https://www.keiba.go.jp/furlong/2008/highlight/2008/081103-02.html|website=www.keiba.go.jp|accessdate=2021-10-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130211014834/https://www.keiba.go.jp/furlong/2008/highlight/2008/081103-02.html|archivedate=2013-02-11|author=斎藤修}}</ref>。続いて[[ジャパンカップダート]]({{GI}})でも2番人気で出走し逃げるも、8着に敗れてダートでは初めて着外となった<ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケン、フィールドルージュ、阪神・JCダートへ|url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/46290|website=競馬ブック|accessdate=2021-10-04}}</ref><ref>{{Cite web|title=カネヒキリ3年ぶりの優勝/JCダート - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20081207-437761.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-04}}</ref>。続戦し、年末の[[東京大賞典]]({{JpnI}})では[[岩田康誠]]に乗り替わり参戦する予定だったが、岩田が[[騎乗停止]]となったために結局[[内田博幸]]が騎乗<ref name=":2" /><ref>{{Cite web|title=岩田が騎乗停止、有馬記念モナーク乗れず - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20081220-442252.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-04}}</ref>。2番手から抜け出すも、カネヒキリやヴァーミリアンにかわされ3着に敗れた<ref>{{Cite web|title=東京大賞典、カネヒキリが完全復活 {{!}} 競馬ニュース|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=33558|website=netkeiba.com|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。 |
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=== 2010年 - 2011年 === |
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[[2010年]]の初戦は連覇がかかったフェブラリーステークスに2番人気で出走。道中5・6番手を追走するが、先に抜け出したエスポワールシチーを捕らえ切れず、残り100メートルで中団から追い込んできた[[テスタマッタ]]にもかわされ3着に敗れた。5月の[[かしわ記念]]では先団でレースを進めるも直線で伸び切れず4着に敗れた。6月の[[帝王賞]]では1番人気に支持され、スタートから先頭を奪い逃げたものの最後の直線で失速し8着に敗れた。 |
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==== 4-6歳(2009-11年) ==== |
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古馬となった2009年、1月28日の[[川崎記念]]({{JpnI}})では2番人気で出走し、3着に敗れて4連敗とした<ref>{{Cite web|title=web Furlong【レースハイライト】第58回川崎記念JpnI|url=https://www.keiba.go.jp/furlong/2008/highlight/2009/090128-01.html|website=www.keiba.go.jp|accessdate=2021-10-05}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=jET7rUgjFAg&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2009年 フェブラリーステークス<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}続く、2月22日の[[フェブラリーステークス]]({{GI}})では、単勝オッズ20.6倍の6番人気で出走した<ref name=":2" />。スタートから[[エスポワールシチー]]が逃げる中、それを見る好位に位置<ref>『優駿』2009年4月号 72-73頁</ref>。直線では、同じく好位にいた[[カネヒキリ]]、[[カジノドライヴ]]と共に3頭で追い上げ、やがてエスポワールシチーをかわして3頭の競り合いとなった。残り50メートルで一番外のサクセスブロッケンが抜け出し、カジノドライヴにクビ差をつけて先頭で入線<ref name=":8">{{Cite web|title=サクセスブロッケン世代交代の一撃! 7歳2強撃破だ=フェブラリーS|url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/200902220005-spnavi|website=スポーツナビ|accessdate=2021-10-05|language=ja}}</ref>。{{GI}}級競走2勝目となり、JRAの{{GI}}および重賞初勝利となった<ref name=":8" />。走破タイムは、[[メイショウボーラー]]が2005年に記録した1分34秒7を0.1秒上回るレースレコードを樹立<ref name=":8" />。谷川牧場は、1994年の[[優駿牝馬]](オークス)を[[チョウカイキャロル]]で制して以来、15年ぶりのJRA{{GI}}競走勝利となった<ref name=":1" /><ref name=":7" />。 |
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その後は8か月の休養となり、秋は[[マイルチャンピオンシップ南部杯]]({{JpnI}})で復帰<ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケン10・12南部杯で復帰|url=https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=3021|website=競馬予想のウマニティ|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。単勝1番人気に支持されたが、終始エスポワールシチーに突き離されて2着。[[名古屋競馬場]]で行われたJBCクラシックは、補欠止まりで出走が叶わず、[[武蔵野ステークス]]({{GIII}})に転進<ref>{{Cite web|author=斎藤修|date=2009-11-06|url=https://www.keiba.go.jp/furlong/2009/closeup_data/091106.html|title=クローズアップ「歴史を重ねた第9回JBC、課題はいかに有力馬を集めるか」|work=Web Furlong 2009|publisher=[[地方競馬全国協会]]|language=日本語|accessdate=2010-06-23}}</ref><ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケンで統一を誓う {{!}} 藤原英昭調教師 {{!}} 競馬ラボ|url=https://www.keibalab.jp/column/interview/75/|website=www.keibalab.jp|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。1番人気の支持だったが10着。それからジャパンカップダート4着となり3連敗となった。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=nNCIt3W_76c&ab_channel=TCK%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%80%90%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%80%91 2009年 東京大賞典<br />レース映像 東京シティ競馬公式YouTubeチャンネルによる動画]}}[[ファイル:The 55th Tokyo Daishoten 20091229.jpg|thumb|第55回東京大賞典(2009年12月29日)|311x311ピクセル]] |
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続いて年末の東京大賞典に2番人気で出走。[[フリオーソ (2004年生)|フリオーソ]]が逃げる中、1番人気ヴァーミリアンとともに先行<ref name=":9">{{Cite web|title=【東京大賞典】サクセスブロッケンGI3勝目|url=https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=6259|website=競馬予想のウマニティ|accessdate=2021-10-05|language=ja}}</ref>。直線では、ヴァーミリアンが先に抜け出し、サクセスブロッケンはその外から追い上げた<ref>{{Cite web|title=ブロッケンが鼻差でV/東京大賞典 - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20091229-580844.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-05}}</ref>。残り100メートルで2頭が並び、競り合ったまま決勝線を通過<ref>『優駿』2010年2月号 118頁</ref><ref name=":9" />。サクセスブロッケンがハナ差だけ先着し、{{GI}}級競走3勝目を挙げた<ref>{{Cite web|title=ブロッケン鼻差競り勝ち復権/東京大賞典 - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091230-580930.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-05}}</ref>。 |
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5歳となった2010年は、[[ドバイミーティング]]参戦を目論み、フェブラリーステークスから始動<ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケン、ドバイWC視野に調整|url=https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=6314|website=競馬予想のウマニティ|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケン勝ってドバイへ/フェブラリーS {{!}} 競馬ニュース|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=44050|website=netkeiba.com|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。2番人気の支持を集めて先行するも、先に抜け出したエスポワールシチーや、後方から追い込んだ[[テスタマッタ]]に敵わず3着。レース直後、招待を受けていた[[ゴドルフィンマイル]]({{G2}})への参戦を決定したが<ref>{{Cite web|title=ブエナビスタにドバイの招待状届く - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20100218-597460.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-04}}</ref><ref>{{Cite web|title=3着サクセスブロッケン - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/02/22/kiji/K20100222Z00002260.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>、後日招待を辞退し、国内に専念した<ref>{{Cite web|title=ゲレイロにドバイ招待状、ブロッケン辞退 - 競馬ニュース : nikkansports.com|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100225-599774.html|website=www.nikkansports.com|accessdate=2021-10-04}}</ref>。それから、[[かしわ記念]]({{JpnI}})は、2番人気4着、6月の帝王賞は1番人気8着。藤原は、状態の立て直しを図るために放牧させ、秋の出走を見送り年内全休となった<ref>{{Cite web|title=【根岸S】砂は6歳!ブロッケン戦列復帰|url=https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=13422|website=競馬予想のウマニティ|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。6歳となった2011年、2月の[[根岸ステークス]]({{GIII}})で7か月ぶりに復帰するも、13着敗退<ref name=":6">{{Cite web|title=根岸S惨敗…G1・3勝サクセスブロッケン引退 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/02/03/kiji/K20110203000172440.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-10-04|language=ja}}</ref>。体調の悪化を理由に、その後のフェブラリーステークス出走を断念するとともに、引退を発表<ref name=":6" />。2月3日付けでJRAの競走馬登録を抹消した<ref>{{Cite web|title=サクセスブロッケン引退、乗馬に {{!}} 競馬実況web {{!}} ラジオNIKKEI|url=http://www.radionikkei.jp/keiba/entry-197023.html|website=www.radionikkei.jp|accessdate=2021-10-04}}</ref>。 |
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=== 競走馬引退後 === |
=== 競走馬引退後 === |
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[[File:Success-Brocken20110424.jpg|thumb|200px|誘導馬時代(2011年4月24日)]] |
[[File:Success-Brocken20110424.jpg|thumb|200px|誘導馬時代(2011年4月24日)]] |
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競走馬引退後は |
競走馬引退後は[[去勢]]され、[[東京競馬場]]で[[乗馬]]となる<ref name="jra" /><ref>{{Cite web|date=2011-12-27|url=http://uma-furusato.com/column/detail/_id_61615|title=名馬を訪ねて「サクセスブロッケンを訪ねて〜JRA東京競馬場」|publisher=[[日本軽種馬協会]]|work=競走馬のふるさと案内所|language=日本語|accessdate=2012-02-28}}</ref>。2011年の2開催では、競馬場内のローズガーデンで展示された<ref>{{Cite web|date=2011-05-06|url=http://blog.jra.jp/racecourse/2011/05/toukyoukeibajou-2687.html|title=東京競馬場から|work=競馬場だより|publisher=日本中央競馬会|language=日本語|accessdate=2012-02-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160305083107/https://blog.jra.jp/racecourse/2011/05/toukyoukeibajou-2687.html|archivedate=2016-3-5}}</ref>。2012年2月からは、[[誘導馬]]に転身<ref name="asahi2012">{{Cite web|date=2012-02-24|author=有吉正徳|url=http://www.asahi.com/sports/column/TKY201202240313.html|title=競馬ウイークリー「GI馬ブロッケン、幸せな余生」|publisher=[[朝日新聞]]|work=|language=日本語|accessdate=2012-02-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120225095302/http://www.asahi.com/sports/column/TKY201202240313.html|archivedate=2012-2-25}}</ref>。インターネット上ではサクセスブロッケンの名で[[Facebook]]が開設され、1万人以上のフォロワーを集めた<ref>{{Cite web|author=田中恵一|date=2012-12-01|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/121201/wsp12120117010010-n1.htm|title=【競馬サイドストーリー】ユニークな関西弁で本音ズバズバ サラブレッドがフェイスブックで内幕暴露!?|page=1|work=msn[[産経新聞|産経]]west|language=日本語|publisher=[[マイクロソフト]]|accessdate=2013-04-02|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130625183049/http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/121201/wsp12120117010010-n1.htm|archivedate=2013-6-25}}</ref>。自身が優勝したフェブラリーステークスでは毎年のように先導を行っていた。また2020年には、初めて東京優駿(日本ダービー)の先導を行った<ref>{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2020/05/31/kiji/20200530s00004145499000c.html|title=【日本ダービー】大先輩サクセスブロッケン“初の大役” 12年ぶりダービー誘導馬として参加|publisher=日刊スポーツ|date=2020年5月31日|accessdate=2020年5月31日}}</ref>。 |
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== 競走成績 == |
== 競走成績 == |
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以下の内容は、netkeiba.com<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/2005106204/ |title= サクセスブロッケンの競走成績|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2019-10-10}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000890568/record/ |title= サクセスブロッケン 競走成績|work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2019-10-10}}</ref>に基づく。 |
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/2005106204/ |title= サクセスブロッケンの競走成績|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2019-10-10}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000890568/record/ |title= サクセスブロッケン 競走成績|work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2019-10-10}}</ref>に基づく。 |
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!競走日!!競馬場!!競走名!!格!!距離(馬場)!!頭<br />数!!枠<br />番!!馬<br />番!!オッズ<br />(人気)!!着順!!タイム<br />(上がり3F)!!着差!!騎手!!斤量<br />[kg]!!1着馬(2着馬)!!馬体重<br />[kg] |
!競走日!!競馬場!!競走名!!格!!距離(馬場)!!頭<br />数!!枠<br />番!!馬<br />番!!オッズ<br />(人気)!!着順!!タイム<br />(上がり3F)!!着差!!騎手!!斤量<br />[kg]!!1着馬(2着馬)!!馬体重<br />[kg] |
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| [[中山競馬場|中山]] |
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| 黒竹賞 |
| 黒竹賞 |
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| ダ1800m(良) |
| ダ1800m(良) |
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| 16 |
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| {{0|0000.}}[[2月24日|{{0}}2.24]] |
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| [[東京競馬場|東京]] |
| [[東京競馬場|東京]] |
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| ヒヤシンス |
| ヒヤシンスステークス |
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| {{OP}} |
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| ダ1600m(良) |
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| {{0|0000.}}[[5月3日|{{0}}5.{{0}}3]] |
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| [[京都競馬場|京都]] |
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| 端午 |
| 端午ステークス |
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| OP |
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| ダ1800m(良) |
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| {{0|0000.}}[[7月9日|{{0}}7.{{0}}9]] |
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| [[大井競馬場|大井]] |
| [[大井競馬場|大井]] |
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| [[ジャパンダート |
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| {{JpnI}} |
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| ダ2000m(不) |
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| [[阪神競馬場|阪神]] |
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| [[チャンピオンズカップ (中央競馬)|ジャパン |
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| 東京 |
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| [[フェブラリーステークス |
| [[フェブラリーステークス]] |
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| {{GI}} |
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| ダ1600m(稍) |
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| [[盛岡競馬場|盛岡]] |
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| [[マイルチャンピオンシップ南部杯| |
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| {{JpnI}} |
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| ダ1600m(良) |
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| 阪神 |
| 阪神 |
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| ジャパン |
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| {{GI}} |
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| ダ1800m(良) |
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| [[2010年|2010.]][[2月21日|{{0}}2.21]] |
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| 東京 |
| 東京 |
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| フェブラリー |
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| {{GI}} |
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| ダ1600m(良) |
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| [[2011年|2011.]][[1月30日|{{0}}1.30]] |
| [[2011年|2011.]][[1月30日|{{0}}1.30]] |
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| 東京 |
| 東京 |
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| [[根岸ステークス |
| [[根岸ステークス]] |
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| {{GIII}} |
| {{GIII}} |
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| ダ1400m(良) |
| ダ1400m(良) |
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=== 近親の活躍馬 === |
=== 近親の活躍馬 === |
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3代母のColonial Watersは[[アメリカ合衆国|アメリカ]]G1[[パーソナルエンスンステークス|ジョンA.モリスハンデキャップ]]の勝ち馬で、[[ブリーダーズカップ・ディスタフ]]を含めてG1でたびたび2着に入っている活躍馬。その[[競走馬の血統#競走馬の血縁関係|半兄]]に[[ソードダンサーステークス|ソードダンサーH]]の勝ち馬Southern Sultan、[[プリークネスステークス]]2着のIron Constitutionがいる。 |
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また、[[いとこ]]に[[東京ダービー (競馬)|東京ダービー]]勝ち馬の[[マカニビスティー]]がいる。 |
また、[[いとこ]]に[[東京ダービー (競馬)|東京ダービー]]勝ち馬の[[マカニビスティー]]がいる。 |
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=== 注釈 === |
=== 注釈 === |
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{{Reflist|group="注"}} |
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=== 出典 === |
=== 出典 === |
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{{Reflist}} |
{{Reflist|2}} |
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== 参考文献 == |
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* 『[[優駿]]』([[日本中央競馬会]]) |
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**2009年4月号 |
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***芦谷有香「【クローズアップ】サクセスブロッケン デビューすら危ぶまれた馬の『運命』」 |
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**2009年5月号 |
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***広見直樹「【優駿たちの故郷をたずねて】谷川牧場 創業96年の老舗、長かった15年」 |
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**2009年7月号 |
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***[[平松さとし]]「【日本ダービー詳報】横山典弘 ダービージョッキーとなる1パーセントの奇跡」 |
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**2010年2月号 |
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***河野道夫「【ダートグレードダイジェスト】第55回東京大賞典({{JpnI}})」 |
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**2012年7月号 |
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***阿部珠樹「【優駿激闘譜】サクセスブロッケン 衝撃のデビューから一時代を築き上げた砂の怪物」 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* {{Facebook|SuccessBrocken.TokyoRC|サクセスブロッケン}} |
* {{Facebook|SuccessBrocken.TokyoRC|サクセスブロッケン}}( - 2014.7.6)→{{Facebook|clubkeiba.tokyo|JRA東京競馬場}}(2014.7 - 2019.6) |
||
* {{競走馬成績|netkeiba=2005106204|yahoo=2005106204|jbis=0000890568|chihou=30078409025|racingpost=709044}} |
* {{競走馬成績|netkeiba=2005106204|yahoo=2005106204|jbis=0000890568|chihou=30078409025|racingpost=709044}} |
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* {{競走馬のふるさと案内所|0000890568|サクセスブロッケン}} |
* {{競走馬のふるさと案内所|0000890568|サクセスブロッケン}} |
2021年10月5日 (火) 01:47時点における版
この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
サクセスブロッケン | ||||||||||||
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2008年6月1日 東京競馬場 | ||||||||||||
欧字表記 | Success Brocken[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2005年5月5日[1] | |||||||||||
登録日 | 2007年7月11日 | |||||||||||
抹消日 | 2011年2月3日[2] | |||||||||||
父 | シンボリクリスエス[1] | |||||||||||
母 | サクセスビューティ[1] | |||||||||||
母の父 | サンデーサイレンス[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[1] | |||||||||||
生産者 | 谷川牧場[1] | |||||||||||
馬主 | 高嶋哲[1] | |||||||||||
調教師 | 藤原英昭[1](栗東) | |||||||||||
調教助手 |
田代[3] 杉本[4] 荻野[5] | |||||||||||
装蹄師 | 松若[6] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 19戦7勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 | 4億847万2000円[7] | |||||||||||
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サクセスブロッケン(欧字名:Success Brocken、2005年5月5日 - )は、日本の競走馬、誘導馬[1]。
主な勝ち鞍は、2008年のジャパンダートダービー(JpnI)。2009年のフェブラリーステークス(GI)、東京大賞典(JpnI)。
経歴
デビューまで
誕生までの経緯
サクセスビューティは、1999年に北海道新冠町・タニグチ牧場にて生産された牝馬(父:サンデーサイレンス)である[8]。栗東トレーニングセンターの山内研二厩舎で競走馬としてデビューし、2002年の菜の花賞(OP)、フィリーズレビュー(GII)を勝利するなど13戦3勝を記録[8]。引退後は、繁殖牝馬として北海道浦河町の谷川牧場に繋養された。初年度はジャングルポケットと交配し、2004年に初仔(後のサクセスサーマル)を生産。同年、2回目の交配相手には、種牡馬供用初年度のシンボリクリスエスが選ばれた[9][10]。
幼駒時代
2005年5月5日、谷川牧場にて、2番仔である青鹿毛の牡馬(後のサクセスブロッケン)が誕生[1]。産まれた仔は、牧場の谷川貴英代表が「膝から上は完璧。本当に良い馬だと思ったし、ダービーを意識できる馬だった[11]」と振り返るほどだったが、前脚が大きく外向(外側に曲がって付いている)していた[12]。外向は故障しやすく、能力発揮の妨げになる可能性があったため、日本中央競馬会の装蹄師が毎日診察し、獣医師の助言を受けるなど、矯正を試みた[12]。しかし、効果はなく、しばらく競走馬としてデビューする見込みが立たなかった[13]。
仔は、母や兄と同様に高嶋哲の所有が内定。競走馬デビューを目指していたが、実績のある両親にもかかわらず、検分する調教師がことごとく管理を拒否[13][14]。預け先が決まらないまま離乳を迎え、浦河町の吉田ファームに移動した[14]。吉田ファーム移動後は、細心の注意を払いながら調教を実施[13]。吉田ファームの牧場長は、大学の馬術部時代から親交のある藤原英昭調教師に仔を紹介した[14]。藤原は、当初その仔と初対面だと考えていたが、過去に牧場で草を食む様子に魅せられた馬がその仔であることが判明[13][14]。偶然の再会から、喜んで管理を受け入れた[14]。その後は、新ひだか町の小国スティーブルに移り、脚に気を遣いながら育成が進められた[15]。
仔には、高嶋の用いる冠名「サクセス」に、ブロッケン現象から「ブロッケン」を組み合わせ「サクセスブロッケン」と命名[16]。2歳に栗東トレーニングセンターの藤原厩舎に入厩した[13]。
競走馬時代
2-3歳(2007-08年)
藤原は、脚への負担を考え、メンバーの手薄な福島競馬場かつ、ダート競走を初戦に選択[13]。2007年11月17日、新馬戦(1700メートル)に中舘英二が騎乗して、単勝2番人気でデビューとなった。スタートから先頭に立って逃げ、第3コーナーで加速。後方の追い上げなく独走、後方に10馬身以上の大差で入線して初勝利。2位入線は3.1秒後であり、走破タイムは2歳レコードタイムを樹立した。その後も、ダートへの出走を続け、黒竹賞(500万円以下)、ヒヤシンスステークス(OP)、端午ステークス(OP)にすべて1番人気で出走。それぞれ3馬身半差、4馬身差、5馬身差で悉く勝利し、4戦4勝、4連勝とした[17][18]。藤原は「ただのダート馬と思っていない」と評した[19]。
続いて、6月1日の東京優駿(日本ダービー)(JpnI)に参戦。クラシックの出走登録をしていなかったため、追加登録料200万円を支払った上での出走となった[20][6]。初の重賞およびGI、芝競走出走に藤原は「体もしっかりして、脚元の心配もなくなってきた。牡馬を預かったからにはダービーを目指すのは当たり前。オーナーの決断もあってのことだし、横山典騎手も分かってくれている。説明する必要もない。結果を残せると思っているよ[6]」と話し、横山も「十分勝負になると思っていた[21]」と語っている。皐月賞優勝馬のキャプテントゥーレが故障で回避する中、1番人気は、NHKマイルカップを勝利したディープスカイ、続く2番人気は、重賞2勝のマイネルチャールズ。サクセスブロッケンはそれに次ぐ3番人気に支持され、芝の重賞優勝馬を上回る評価となった。スタートから先行し、最終コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず最下位の18着に敗れた。横山は「オレの夢は終わりました。すいません。ダート馬でした。(後略)[22]」と振り返り、藤原も「今後はダート路線でいく[22]」と宣言した。
その後は、栗東トレーニングセンターで調整され、7月9日のジャパンダートダービー(JpnI)に参戦[23]。単勝オッズ1.2倍の1番人気で出走した。2番手追走から第3コーナーで抜け出し、追い上げるスマートファルコンに3馬身半差をつけて先頭で入線[24]。重賞およびGI級競走初勝利となった。
秋は園田競馬場で行われた、JBCクラシック(JpnI)に2番人気で出走。逃げに出たが、直線で1番人気のヴァーミリアンに捕まり、クビ差かわされ2着敗退した[25][26]。続いてジャパンカップダート(GI)でも2番人気で出走し逃げるも、8着に敗れてダートでは初めて着外となった[27][28]。続戦し、年末の東京大賞典(JpnI)では岩田康誠に乗り替わり参戦する予定だったが、岩田が騎乗停止となったために結局内田博幸が騎乗[13][29]。2番手から抜け出すも、カネヒキリやヴァーミリアンにかわされ3着に敗れた[30]。
4-6歳(2009-11年)
古馬となった2009年、1月28日の川崎記念(JpnI)では2番人気で出走し、3着に敗れて4連敗とした[31]。
映像外部リンク | |
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2009年 フェブラリーステークス レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画 |
続く、2月22日のフェブラリーステークス(GI)では、単勝オッズ20.6倍の6番人気で出走した[13]。スタートからエスポワールシチーが逃げる中、それを見る好位に位置[32]。直線では、同じく好位にいたカネヒキリ、カジノドライヴと共に3頭で追い上げ、やがてエスポワールシチーをかわして3頭の競り合いとなった。残り50メートルで一番外のサクセスブロッケンが抜け出し、カジノドライヴにクビ差をつけて先頭で入線[33]。GI級競走2勝目となり、JRAのGIおよび重賞初勝利となった[33]。走破タイムは、メイショウボーラーが2005年に記録した1分34秒7を0.1秒上回るレースレコードを樹立[33]。谷川牧場は、1994年の優駿牝馬(オークス)をチョウカイキャロルで制して以来、15年ぶりのJRAGI競走勝利となった[12][16]。 その後は8か月の休養となり、秋はマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)で復帰[34]。単勝1番人気に支持されたが、終始エスポワールシチーに突き離されて2着。名古屋競馬場で行われたJBCクラシックは、補欠止まりで出走が叶わず、武蔵野ステークス(GIII)に転進[35][36]。1番人気の支持だったが10着。それからジャパンカップダート4着となり3連敗となった。
映像外部リンク | |
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2009年 東京大賞典 レース映像 東京シティ競馬公式YouTubeチャンネルによる動画 |
続いて年末の東京大賞典に2番人気で出走。フリオーソが逃げる中、1番人気ヴァーミリアンとともに先行[37]。直線では、ヴァーミリアンが先に抜け出し、サクセスブロッケンはその外から追い上げた[38]。残り100メートルで2頭が並び、競り合ったまま決勝線を通過[39][37]。サクセスブロッケンがハナ差だけ先着し、GI級競走3勝目を挙げた[40]。
5歳となった2010年は、ドバイミーティング参戦を目論み、フェブラリーステークスから始動[41][42]。2番人気の支持を集めて先行するも、先に抜け出したエスポワールシチーや、後方から追い込んだテスタマッタに敵わず3着。レース直後、招待を受けていたゴドルフィンマイル(G2)への参戦を決定したが[43][44]、後日招待を辞退し、国内に専念した[45]。それから、かしわ記念(JpnI)は、2番人気4着、6月の帝王賞は1番人気8着。藤原は、状態の立て直しを図るために放牧させ、秋の出走を見送り年内全休となった[46]。6歳となった2011年、2月の根岸ステークス(GIII)で7か月ぶりに復帰するも、13着敗退[47]。体調の悪化を理由に、その後のフェブラリーステークス出走を断念するとともに、引退を発表[47]。2月3日付けでJRAの競走馬登録を抹消した[48]。
競走馬引退後
競走馬引退後は去勢され、東京競馬場で乗馬となる[2][49]。2011年の2開催では、競馬場内のローズガーデンで展示された[50]。2012年2月からは、誘導馬に転身[51]。インターネット上ではサクセスブロッケンの名でFacebookが開設され、1万人以上のフォロワーを集めた[52]。自身が優勝したフェブラリーステークスでは毎年のように先導を行っていた。また2020年には、初めて東京優駿(日本ダービー)の先導を行った[53]。
2021年2月21日、フェブラリーステークスの先導を以って誘導馬を引退し、鹿児島県のホーストラストに移動している[54]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[55]およびJBISサーチ[56]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2007.11.17 | 福島 | 2歳新馬 | ダ1700m(良) | 11 | 8 | 11 | 3.5 (2人) | 1着 | 1:47.9(37.3) | -3.1 | 中舘英二 | 55 | (クリノコブオー) | 506 | |
2008. 1.19 | 中山 | 黒竹賞 | 5下 | ダ1800m(良) | 16 | 2 | 3 | 1.9 (1人) | 1着 | 1:53.9(38.5) | -0.6 | 横山典弘 | 56 | (クリールパッション) | 506 |
2.24 | 東京 | ヒヤシンスステークス | OP | ダ1600m(良) | 11 | 7 | 9 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:37.0(38.0) | -0.7 | 横山典弘 | 56 | (ダイワマックワン) | 522 |
5. 3 | 京都 | 端午ステークス | OP | ダ1800m(良) | 15 | 5 | 8 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:51.2(37.8) | -0.9 | 横山典弘 | 57 | (ユビキタス) | 512 |
6. 1 | 東京 | 東京優駿 | JpnI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 2 | 8.3 (3人) | 18着 | 2:28.9(37.2) | 2.2 | 横山典弘 | 57 | ディープスカイ | 502 |
7. 9 | 大井 | ジャパンダートダービー | JpnI | ダ2000m(不) | 15 | 6 | 11 | 1.2 (1人) | 1着 | 2:04.5(36.6) | -0.6 | 横山典弘 | 56 | (スマートファルコン) | 514 |
11. 3 | 園田 | JBCクラシック | JpnI | ダ1870m(良) | 12 | 1 | 1 | 2.2 (2人) | 2着 | 1:56.8(37.5) | 0.1 | 横山典弘 | 55 | ヴァーミリアン | 521 |
12. 7 | 阪神 | ジャパンカップダート | GI | ダ1800m(良) | 15 | 4 | 7 | 4.4 (2人) | 8着 | 1:49.9(37.3) | 0.7 | 横山典弘 | 56 | カネヒキリ | 522 |
12.29 | 大井 | 東京大賞典 | JpnI | ダ2000m(良) | 10 | 7 | 8 | 5.6 (3人) | 3着 | 2:05.0(35.8) | 0.5 | 内田博幸 | 55 | カネヒキリ | 512 |
2009. 1.28 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | ダ2100m(稍) | 13 | 2 | 2 | 4.9 (2人) | 3着 | 2:14.0(37.0) | 0.7 | 内田博幸 | 56 | カネヒキリ | 515 |
2.22 | 東京 | フェブラリーステークス | GI | ダ1600m(稍) | 16 | 8 | 15 | 20.6 (6人) | 1着 | 1:34.6(35.4) | -0.0 | 内田博幸 | 57 | (カジノドライヴ) | 522 |
10.12 | 盛岡 | マイルCS南部杯 | JpnI | ダ1600m(良) | 15 | 4 | 6 | 1.8 (1人) | 2着 | 1:36.1 | 0.7 | 内田博幸 | 57 | エスポワールシチー | 520 |
11. 7 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 3.8 (1人) | 10着 | 1:36.4(37.5) | 0.9 | 内田博幸 | 59 | ワンダーアキュート | 526 |
12. 6 | 阪神 | ジャパンカップダート | GI | ダ1800m(良) | 16 | 1 | 2 | 9.2 (4人) | 4着 | 1:50.7(37.6) | 0.8 | 内田博幸 | 57 | エスポワールシチー | 526 |
12.29 | 大井 | 東京大賞典 | JpnI | ダ2000m(良) | 14 | 8 | 14 | 2.9 (2人) | 1着 | 2:05.9(36.7) | -0.0 | 内田博幸 | 57 | (ヴァーミリアン) | 521 |
2010. 2.21 | 東京 | フェブラリーステークス | GI | ダ1600m(良) | 15 | 3 | 6 | 6.4 (2人) | 3着 | 1:35.9(36.5) | 1.0 | 内田博幸 | 57 | エスポワールシチー | 532 |
5. 5 | 船橋 | かしわ記念 | JpnI | ダ1600m(良) | 14 | 3 | 4 | 5.7 (2人) | 4着 | 1:37.9(37.0) | 1.1 | 内田博幸 | 57 | エスポワールシチー | 525 |
6.30 | 大井 | 帝王賞 | JpnI | ダ2000m(稍) | 15 | 1 | 1 | 3.0 (1人) | 8着 | 2:05.2(39.6) | 1.8 | 内田博幸 | 57 | フリオーソ | 527 |
2011. 1.30 | 東京 | 根岸ステークス | GIII | ダ1400m(良) | 16 | 6 | 12 | 12.3 (6人) | 13着 | 1:25.1(37.0) | 2.1 | 内田博幸 | 58 | セイクリムズン | 522 |
血統表
サクセスブロッケンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ロベルト系 |
[§ 2] | ||
父 *シンボリクリスエス 1999 黒鹿毛 |
父の父 Kris S.1977 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | ||||
Sharp Queen | Princequillo | |||
Bridgework | ||||
父の母 Tee Kay 1991黒鹿毛 |
Gold Meridian | Seattle Slew | ||
Queen Louie | ||||
Tri Argo | Tri Jet | |||
Hail Proudly | ||||
母 サクセスビューティ 1999 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *アワーミスレッグス1993 黒鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | ||
Mint Copy | ||||
Colonial Waters | Pleasant Colony | |||
Water Cress | ||||
母系(F-No.) | 4号族(FN:4-r) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason 4×4×5=15.63% | [§ 4] | ||
出典 |
|
近親の活躍馬
3代母のColonial WatersはアメリカG1ジョンA.モリスハンデキャップの勝ち馬で、ブリーダーズカップ・ディスタフを含めてG1でたびたび2着に入っている活躍馬。その半兄にソードダンサーHの勝ち馬Southern Sultan、プリークネスステークス2着のIron Constitutionがいる。 また、いとこに東京ダービー勝ち馬のマカニビスティーがいる。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “サクセスブロッケン|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年10月3日閲覧。
- ^ a b “サクセスブロッケン号が競走馬登録抹消”. JRAニュース. 日本中央競馬会 (2011年2月2日). 2011年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月9日閲覧。
- ^ “ブロッケンJDD勝利から一夜明け元気 - 競馬ニュース : nikkansports.com”. www.nikkansports.com. 2021年10月2日閲覧。
- ^ “【JCダート】(2)サクセスブロッケン - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年10月2日閲覧。
- ^ “ブロッケン願い届き内枠2番/JCダート - 競馬ニュース : nikkansports.com”. www.nikkansports.com. 2021年10月3日閲覧。
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- ^ “サクセスブロッケン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月10日閲覧。
参考文献
- 『優駿』(日本中央競馬会)
- 2009年4月号
- 芦谷有香「【クローズアップ】サクセスブロッケン デビューすら危ぶまれた馬の『運命』」
- 2009年5月号
- 広見直樹「【優駿たちの故郷をたずねて】谷川牧場 創業96年の老舗、長かった15年」
- 2009年7月号
- 平松さとし「【日本ダービー詳報】横山典弘 ダービージョッキーとなる1パーセントの奇跡」
- 2010年2月号
- 河野道夫「【ダートグレードダイジェスト】第55回東京大賞典(JpnI)」
- 2012年7月号
- 阿部珠樹「【優駿激闘譜】サクセスブロッケン 衝撃のデビューから一時代を築き上げた砂の怪物」
- 2009年4月号
外部リンク
- サクセスブロッケン (SuccessBrocken.TokyoRC) - Facebook( - 2014.7.6)→JRA東京競馬場 (clubkeiba.tokyo) - Facebook(2014.7 - 2019.6)
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post エラー:
|racingpostname=
が未定義です。(参照1・参照2) - サクセスブロッケン - 競走馬のふるさと案内所