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2021年5月20日 (木) 09:12時点における版
よねばやし ひろまさ 米林 宏昌 | |
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生年月日 | 1973年7月10日(51歳) |
出生地 |
石川県石川郡野々市町 (現・野々市市) |
職業 | アニメーター、アニメ監督 |
ジャンル | 映画 |
主な作品 | |
『借りぐらしのアリエッティ』(監督) 『めいとこねこバス』(演出アニメーター) 『空想の空飛ぶ機械達』(作画監督) 『ゲド戦記』(作画監督補) 『思い出のマーニー』(監督・脚本) 『メアリと魔女の花』(監督・脚本) |
米林 宏昌(よねばやし ひろまさ、1973年〈昭和48年〉7月10日 - )は、日本のアニメーター、アニメ監督。スタジオポノック所属。2014年末まで株式会社スタジオジブリに所属していた[1]。ジブリでの愛称は麻呂(まろ)[2][3]。
経歴
1973年、石川県石川郡野々市町(現:野々市市)粟田出身[4]。金沢美術工芸大学商業デザイン科中退後[5]、1996年にスタジオジブリに入社した[2]。以来、同社にアニメーターとして在籍し、宮崎駿の監督作品などに参加した。『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』などで原画を担当した。また、宮崎吾朗が監督した『ゲド戦記』では、作画監督補として作品を支えた。短編映画では、『空想の空飛ぶ機械達』で作画監督を務め、『めいとこねこバス』では演出も担当した。
2010年の映画『借りぐらしのアリエッティ』にて、長編作品としては自身初となる監督に就任した[2][6][7][8]。スタジオジブリの歴代映画作品の監督としては最年少(公開当時37歳)となる(ジブリ作品全体ではTVアニメスペシャル『海がきこえる』を監督した望月智充が最年少の34歳)[9]。なお、宮崎が脚本に徹し米林に演出を委ねた理由について、プロデューサーの鈴木敏夫は、同映画は宮崎が若かりし頃に構想した点を指摘したうえで「若いときに考えていたものを、彼に提供するのが一つの役割なんじゃないか、たぶん、そう考えた」[3]と説明している。また、この作品の企画があがった段階で、宮崎より監督を誰にするか問われた時、鈴木が米林の名前をあげ、二人で説得して決まったという[10]。
2014年に2本目の監督作『思い出のマーニー』が公開される。同作は第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた[11][12]。
2014年12月にプロデューサーの西村義明とともにスタジオジブリを退社。2015年6月、西村と共にスタジオポノックを設立[13]。
人物
『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシのモデルであると鈴木敏夫が明かしているが[14]、本人のインタビューによれば、モデルになったのではなく自分が描いたカオナシの絵を見て宮崎駿が「麻呂(米林)にそっくりじゃないか」と言ったことがきっかけでそう言われるようになったという[15]。過去にジブリ内で、雨が降ってきた時に自分の天窓だけしか閉めない米林を見て、宮崎駿は「国に帰れ」と激怒したことがある[16]。プロデューサーの鈴木の話では、ジブリでいちばん上手なアニメーターだという。『崖の上のポニョ』では、宮崎を唸らせた[17]。
作品
テレビアニメ
- serial experiments lain(1998年) - 原画
- MASTERキートン(1998年) - 原画
- 焼きたて!!ジャぱん(2003年) - 原画
- MONSTER(2004年) - 原画
- ハイキュー!! セカンドシーズン (2015年) - 原画
長編映画
- もののけ姫(1997年) - 動画
- スプリガン(1998年) - 動画
- ホーホケキョ となりの山田くん(1999年) - 動画
- 人狼 JIN-ROH(2000年) - 動画
- 千と千尋の神隠し(2001年) - 原画
- ハウルの動く城(2004年) - 原画
- ゲド戦記(2006年) - 作画監督補
- 崖の上のポニョ(2008年) - 原画
- 借りぐらしのアリエッティ(2010年) - 監督
- コクリコ坂から(2011年) - 原画
- 風立ちぬ(2013年) - 原画
- 思い出のマーニー(2014年) - 監督・脚本
- メアリと魔女の花(2017年) - 監督・脚本[18]
短編映画
- コロの大さんぽ(2002年) - 原画
- めいとこねこバス(2002年) - 演出アニメーター
- 空想の空飛ぶ機械達(2002年) - 作画監督
- ギブリーズ episode2(2002年) - 原画
- 水グモもんもん(2006年) - 原画
- ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-「カニーニとカニーノ」(2018年) - 脚本・監督
OVA
- 炎の蜃気楼 〜みなぎわの反逆者〜(2004年) - 原画
- 茄子 スーツケースの渡り鳥(2007年) - 原画
短編アニメーション
ゲーム
- 二ノ国 漆黒の魔導士(2010年) - 原画
施設内装飾
著書
- 米林宏昌画集 汚れなき悪戯(2014年、復刊ドットコム)
脚注
- ^ “『マーニー』『アリエッティ』の米林宏昌監督がジブリ退社を報告”. オリコンスタイル. 2015年3月12日閲覧。
- ^ a b c スタジオジブリ:新作「借りぐらしのアリエッティ」 宮崎駿脚本、36歳、麻呂こと米林監督を抜てき(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞) - 毎日新聞社、2009年12月16日。
- ^ a b 「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」など約30本 東宝が来年の配給作品を発表 (1/2ページ) - MSN産経ニュース - 産経デジタル、2009年12月16日。
- ^ fmn_oneのツイート(456269123538804739)
- ^ 宮崎監督「バクチ」…来夏公開最新作にジブリ最年少監督 - スポーツ報知、2009年12月17日
- ^ スタジオジブリ、新作アニメを来夏公開 新人監督を起用 - MSN産経ニュース - 産経デジタル、2009年12月16日。
- ^ 共同通信 宮崎駿さん企画でジブリ新作 来夏公開「アリエッティ」 - 47NEWS(よんななニュース) - 全国新聞ネット、2009年12月16日。
- ^ ジブリ、英の児童文学を下敷きにした新作――10年夏に公開 - NIKKEI NET(日経ネット) - 日本経済新聞社、2009年12月16日。
- ^ “https://twitter.com/fusatora2828/status/1309513542547066882”. Twitter. 2020年9月30日閲覧。
- ^ 『借りぐらしのアリエッティ』チラシプレスシート劇場用パンフレット、2010年。
- ^ “米アカデミー賞 「思い出のマーニー」が候補に”. NHKニュース (NHK). (2016年1月15日) 2016年1月15日閲覧。
- ^ “『思い出のマーニー』アカデミー賞にノミネート!ジブリ作品3年連続【第88回アカデミー賞】”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2016年1月14日) 2016年1月15日閲覧。
- ^ “米林宏昌監督、最新作「メアリと魔女の花」で21世紀版「魔女の宅急便」目指す!”. 映画com. (2016年12月15日) 2016年12月15日閲覧。
- ^ 宮崎駿も感動で涙!ジブリ新作映画『借りぐらしのアリエッティ』が完成!カオナシのモデル米林監督が人生初の囲み取材に! - シネマトゥデイ、2010年7月1日。
- ^ 『思い出のマーニー』米林監督、カオナシのモデル説の真相を明かす! - シネマトゥデイ、2014年9月11日。
- ^ 「借りぐらしのアリエッティ」製作発表記者会見の鈴木敏夫の発言
- ^ 鈴木敏夫『ジブリの哲学』、岩波書店、2011年。
- ^ “スタジオジブリ出身・米林宏昌監督の新作『メアリと魔女の花』が2017年夏公開”. シネマトゥデイ. (2016年12月15日) 2016年12月15日閲覧。
- ^ 小松空港にアニメ映画の米林監督描くステンドグラスがお目見え アニメとステンドグラスのコラボレーション「子供歌舞伎」をテーマに地域の魅力と日本文化の発信に貢献します日本交通文化協会(2018年3月31日)2018年8月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) - X(旧Twitter)
- スタジオポノック - STUDIO PONOC - スタジオポノックの公式サイト。
- スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI - スタジオジブリの公式サイト。
- 借りぐらしのアリエッティ 公式サイト - 『借りぐらしのアリエッティ』の公式サイト。