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2021年5月20日 (木) 11:55時点における版
開発元 | Apple |
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対応OS | macOS |
種別 | 暗号化ソフトウェア |
公式サイト | Apple.com > OS X |
FileVault(ファイルヴォールト)とは、macOSに搭載されているディスク暗号化機能である。Mac OS X v10.3で初めて搭載され、Mac OS X LionでバージョンアップされてFileVault2となった。Vaultとは英語でアーチ状の堅固な建築物を意味する。
FileVault
Mac OS X v10.3で搭載されたバージョン。ユーザーのホームディレクトリを、AES-128を用いて暗号化することができる。ホームディレクトリは暗号化されたファイルとして保存され、ユーザのログイン時にマウントされる。初期のバージョンでは、単一の暗号化されたディスクイメージが使用されていたが、Mac OS X v10.5以降のバージョンでは、細かく分割されたスパースバンドル[1]が使用され、OSのTime Machine機能に対応した。
このバージョンでは、移行アシスタントを使用してユーザーデータを新しいマシンに移行させる時に、一度FileVaultを無効化(暗号化を解除)しなくてはならない。
FileVault2
Mac OS X Lionで搭載されたバージョン。ディスク全体を暗号化することができる。FileVault2を有効にすると、ディスクがXTS-AES 128[2]を用いて暗号化される。 パスワードを忘れたときのために復旧キーを設定できる。[3]
脚注
- ^ 8MBごとに分割されたファイルで構成されるディスクイメージで、単一の巨大なディスクイメージファイルに比べて効率的な取り扱い(バックアップ等)が可能。
- ^ XEX (Xor-Encrypt-Xor)-TCB(Tweakable CodeBlock Mode)-CTS(CipherText Stealing) の略である。
- ^ 復旧キーは、オンラインでAppleへ保管を依頼する事ができる。
関連項目
- ディスク暗号化
- BitLocker(Windows Vista以降に搭載されているディスク暗号化機能)
- TrueCrypt(オープンソースのディスク暗号化ソフトウェア)
- LUKS(ディスク暗号化ソリューションの一つ)
- GNU Privacy Guard(公開鍵暗号化方式による電子メール暗号化ソフトウエア)
- 暗号化
- Advanced Encryption Standard
- データの完全消去
外部リンク