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「Google TV (オペレーティングシステム)」の版間の差分

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ロジクールは営業利益で1億ドル以上の損失を計上したことを理由に、Google TV搭載端末の生産を継続しないことと、同社が生産していたGoogle TV搭載端末「Revue」の生産を打ち切ると2011年11月に発表した。同社から今後の計画についての発表はない<ref name="eweekeurope1">{{cite web|url=http://www.eweekeurope.co.uk/news/logitech-axes-google-tv-efforts-45662 |title=Logitech Axes Google TV Efforts |publisher=Eweekeurope.co.uk |date=2011-11-14 |accessdate=2012-01-13}}</ref><ref name="engadget1">{{cite web|url=http://www.engadget.com/2011/11/11/logitechs-new-ceo-sees-the-failures-of-the-revue-clearly-in-hin/ |title=Logitech's new CEO sees the failures of the Revue clearly in hindsight and doesn't plan a sequel |publisher=Engadget.com |date=2011-11-11 |accessdate=2012-01-13}}</ref> 。しかしながら新しいパートナーにLGやサムスン、VIZIOが加わっており、中には3次元映像の開発能力を有する企業もある<ref>{{cite web|url=http://googletv.blogspot.com/2011/01/samsung-and-google-tv.html |title=Samsung Plans Blu-ray Disc Google TV Release |publisher=Googletv.blogspot.com |date=2011-01-07 |accessdate=2012-01-13}}</ref>。
ロジクールは営業利益で1億ドル以上の損失を計上したことを理由に、Google TV搭載端末の生産を継続しないことと、同社が生産していたGoogle TV搭載端末「Revue」の生産を打ち切ると2011年11月に発表した。同社から今後の計画についての発表はない<ref name="eweekeurope1">{{cite web|url=http://www.eweekeurope.co.uk/news/logitech-axes-google-tv-efforts-45662 |title=Logitech Axes Google TV Efforts |publisher=Eweekeurope.co.uk |date=2011-11-14 |accessdate=2012-01-13}}</ref><ref name="engadget1">{{cite web|url=http://www.engadget.com/2011/11/11/logitechs-new-ceo-sees-the-failures-of-the-revue-clearly-in-hin/ |title=Logitech's new CEO sees the failures of the Revue clearly in hindsight and doesn't plan a sequel |publisher=Engadget.com |date=2011-11-11 |accessdate=2012-01-13}}</ref> 。しかしながら新しいパートナーにLGやサムスン、VIZIOが加わっており、中には3次元映像の開発能力を有する企業もある<ref>{{cite web|url=http://googletv.blogspot.com/2011/01/samsung-and-google-tv.html |title=Samsung Plans Blu-ray Disc Google TV Release |publisher=Googletv.blogspot.com |date=2011-01-07 |accessdate=2012-01-13}}</ref>。


Google TVにはGoogleが提供する既存のサービスが多く盛り込まれている。GoogleのAndroid OSは、開発者に対してシステムの機能性を拡張するアプリケーションの開発を可能とするプラットフォームとなっている。GoogleのChromeブラウザはインターネットへの入り口となっており、利用者はウェブサイト閲覧とテレビ視聴を同時に行うことができる。Chromeブラウザを通じて[[HBO]]や[[CNBC]]などの放送局にアクセスし、番組を視聴する事も可能である。また、パートナー企業はそれぞれが提供するコンテンツにアクセスできるように、利用者に対して独自のアプリケーションを提供している。[[ネットフリックス]]を例に挙げれば、同社の豊富な映画、テレビ番組の品揃えにアクセス可能なアプリケーションを提供している。Google TVの端末には[[QWERTY配列]]のフルキーボードが同梱されているが、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]と[[アップル (企業)|アップル]]のスマートフォンをGoogle TVのリモコンとして利用することもできる。2011年11月に行われたアップデートで[[Android Market]]へのアクセスが可能となり、テレビ放送、Netflix、YouTube、HBO GO、その他からコンテンツを検索することができるようになった<ref>{{cite web|url=http://code.google.com/tv/faq.html#android |title=Frequently Asked Questions – Google TV – Google Developers |publisher=Code.google.com |date= |accessdate=2012-01-13}}</ref>。
Google TVにはGoogleが提供する既存のサービスが多く盛り込まれている。GoogleのAndroid OSは、開発者に対してシステムの機能性を拡張するアプリケーションの開発を可能とするプラットフォームとなっている。GoogleのChromeブラウザはインターネットへの入り口となっており、利用者はウェブサイト閲覧とテレビ視聴を同時に行うことができる。Chromeブラウザを通じて[[HBO]]や[[CNBC]]などの放送局にアクセスし、番組を視聴する事も可能である。また、パートナー企業はそれぞれが提供するコンテンツにアクセスできるように、利用者に対して独自のアプリケーションを提供している。[[ネットフリックス]]を例に挙げれば、同社の豊富な映画、テレビ番組の品揃えにアクセス可能なアプリケーションを提供している。Google TVの端末には[[QWERTY配列]]のフルキーボードが同梱されているが、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]と[[Apple]]のスマートフォンをGoogle TVのリモコンとして利用することもできる。2011年11月に行われたアップデートで[[Android Market]]へのアクセスが可能となり、テレビ放送、Netflix、YouTube、HBO GO、その他からコンテンツを検索することができるようになった<ref>{{cite web|url=http://code.google.com/tv/faq.html#android |title=Frequently Asked Questions – Google TV – Google Developers |publisher=Code.google.com |date= |accessdate=2012-01-13}}</ref>。
[[File:Sony Internet TV hand kbd jeh.jpg|thumb|Sony Internet TV]]
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[[Roku]]、{{仮リンク|Boxee|en|Boxee}}、[[アップル (企業)|アップル]]もGoogle TVと同様の機能を有するハードウェアを販売している。また、Google TV公式プラットフォームと同様の機能性を持ったAndroid搭載マートテレビ端末も数多く存在するが<ref>{{cite web|title=Geniatech Enjoy TV|url=http://www.geniatech.com/pa/android-tv.asp|publisher=Geniatech|accessdate=17 April 2012}}</ref><ref>{{cite web|title=Flexiview Android TV|url=http://www.flexiview.co.nz|publisher=Flexiview|accessdate=17 April 2012}}</ref>、[[HDMI]]パス・スルーやテレビを使用したユーザー・インターフェイスがないことが特徴的である。
[[Roku]]、{{仮リンク|Boxee|en|Boxee}}、[[Apple]]もGoogle TVと同様の機能を有するハードウェアを販売している。また、Google TV公式プラットフォームと同様の機能性を持ったAndroid搭載マートテレビ端末も数多く存在するが<ref>{{cite web|title=Geniatech Enjoy TV|url=http://www.geniatech.com/pa/android-tv.asp|publisher=Geniatech|accessdate=17 April 2012}}</ref><ref>{{cite web|title=Flexiview Android TV|url=http://www.flexiview.co.nz|publisher=Flexiview|accessdate=17 April 2012}}</ref>、[[HDMI]]パス・スルーやテレビを使用したユーザー・インターフェイスがないことが特徴的である。


== バージョン履歴 ==
== バージョン履歴 ==

2021年5月20日 (木) 12:30時点における版

Google TV
Google TV logo
製造元 Google、インテル、ソニー、ロジクール
種別 デジタル・メディア・レシーバー
発売日 2010年10月6日
OS Android
グラフィック OpenGL ES
オンラインサービス Netflix, HBO Go, Amazon VOD, Android Market
ウェブサイト www.google.com/tv

Google TV(グーグル・ティーヴィー)は、Googleによるスマートテレビのプラットフォームである。なお、開発者サポートは終了し、後継のAndroid TV(アンドロイド・ティーヴィー)に移行されている[1]

概要

Googleインテルソニーロジクールと共同展開したスマートテレビのプラットフォームである。GoogleのAndroid OSとLinuxバージョンのGoogle Chromeを統合し、既存のインターネットテレビやウェブテレビ・サイトに10-foot UIを搭載した双方向テレビの機能を付加した[2] 。2010年6月にソニーとロジクールからGoogle TVを搭載するの初めての公式端末が発売された[3]

ロジクールは営業利益で1億ドル以上の損失を計上したことを理由に、Google TV搭載端末の生産を継続しないことと、同社が生産していたGoogle TV搭載端末「Revue」の生産を打ち切ると2011年11月に発表した。同社から今後の計画についての発表はない[4][5] 。しかしながら新しいパートナーにLGやサムスン、VIZIOが加わっており、中には3次元映像の開発能力を有する企業もある[6]

Google TVにはGoogleが提供する既存のサービスが多く盛り込まれている。GoogleのAndroid OSは、開発者に対してシステムの機能性を拡張するアプリケーションの開発を可能とするプラットフォームとなっている。GoogleのChromeブラウザはインターネットへの入り口となっており、利用者はウェブサイト閲覧とテレビ視聴を同時に行うことができる。Chromeブラウザを通じてHBOCNBCなどの放送局にアクセスし、番組を視聴する事も可能である。また、パートナー企業はそれぞれが提供するコンテンツにアクセスできるように、利用者に対して独自のアプリケーションを提供している。ネットフリックスを例に挙げれば、同社の豊富な映画、テレビ番組の品揃えにアクセス可能なアプリケーションを提供している。Google TVの端末にはQWERTY配列のフルキーボードが同梱されているが、AndroidAppleのスマートフォンをGoogle TVのリモコンとして利用することもできる。2011年11月に行われたアップデートでAndroid Marketへのアクセスが可能となり、テレビ放送、Netflix、YouTube、HBO GO、その他からコンテンツを検索することができるようになった[7]

Sony Internet TV

パートナー企業

Google TVのプラットフォームは、Googleからパートナー企業にOEM供給されている。

第1世代

以下のパートナー企業によってコンシューマ向け端末の第1世代が生産された。プラットフォームはx86ベース。

  • ロジクール
  • ソニー

第2世代

以下のパートナー企業によってコンシューマ向け端末の第2世代が生産された。プラットフォームはARMベース。

端末

  • Sony Internet TV – 24インチ、32インチ、40インチ、および46インチモデル(NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、およびNSX-46GT1)[11][12]。 – 2012年2月に製造終了
  • Sony Internet TV Blu-ray Disc (NSZ-GT1)[13] [14]
  • Logitech Revue (PN 970-000001)[15] – 2011年11月に製造終了[4][5]

競合するサービス

ケーブルテレビ局や他のコンテンツ配信事業者は、Google TVに対してさほど積極的ではない。NBCABCCBSHuluなどは、Google TVの発売以降、自社が提供するコンテンツをGoogle TV搭載端末によるアクセスからブロックしている[16]。また2010年11月22日現在、Google TV搭載端末はバイアコム傘下の全ての番組へのアクセスを遮断されている[17] 。ケーブルテレビ局に関してはディッシュ・ネットワークが唯一、Google TVを容認しており、Logitech Revueの割引サービスも展開している[18]

RokuBoxee英語版AppleもGoogle TVと同様の機能を有するハードウェアを販売している。また、Google TV公式プラットフォームと同様の機能性を持ったAndroid搭載マートテレビ端末も数多く存在するが[19][20]HDMIパス・スルーやテレビを使用したユーザー・インターフェイスがないことが特徴的である。

バージョン履歴

ファームウェア・バージョン ビルド番号 リリース Androidのバージョン サポートする端末 改善点
2.1 2010-10 2.1 Sony Internet TV。 オリジナル・バージョン。
2.1 - Update 1 2011102306 2011-10-23 2.1 Sony Internet TV NSZ-GT1、NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、NSX-46GT1。
3.1 update [21] 2011-12-12 3.1 Logitech Revueに対応。 Android 3.1にアップデート[21]
3.2[22] 2012022201_WWV_ORSC.201202220101419 2012-03-06 3.1 Sony Internet TV NSZ-GT1、NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、NSX-46GT1。 Android OSの安定性とパフォーマンスの向上。Android 3.1プラットフォームにシステムをアップデート。NSZ-GT1向けにBlu-ray 3Dをサポート[23]。 ChromeとFlashをアップデート[22]

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ 「Android TV」に注力するGoogle、「Google TV」の終了を宣言
  2. ^ Industry Leaders Announce Open Platform to Bring Web to TV” (2010年5月20日). 2010年12月4日閲覧。
  3. ^ Here comes Google TV” (2010年10月4日). 2010年12月4日閲覧。
  4. ^ a b Logitech Axes Google TV Efforts”. Eweekeurope.co.uk (2011年11月14日). 2012年1月13日閲覧。
  5. ^ a b Logitech's new CEO sees the failures of the Revue clearly in hindsight and doesn't plan a sequel”. Engadget.com (2011年11月11日). 2012年1月13日閲覧。
  6. ^ Samsung Plans Blu-ray Disc Google TV Release”. Googletv.blogspot.com (2011年1月7日). 2012年1月13日閲覧。
  7. ^ Frequently Asked Questions – Google TV – Google Developers”. Code.google.com. 2012年1月13日閲覧。
  8. ^ Samsung To Sell Google TV”. Wall Street Journal. 2012年4月17日閲覧。
  9. ^ Sony outs 2nd-Gen Google TV boxes with streamlined remote”. SlashGear. 2012年4月17日閲覧。
  10. ^ Bishop, Bryan. “Vizio introduces Google TV-powered VAP430 media streamer”. The Verge. 2012年4月17日閲覧。
  11. ^ Sony Electronics, Inc.. “Sony Internet TV announce letter”. Sony eSupport. 2012年5月5日閲覧。
  12. ^ Sony Electronics, Inc.. “NSG-MR1 – Model Home”. Sony eSupport. 2010年12月18日閲覧。
  13. ^ Sony Electronics, Inc.. “Sony Internet TV announce letter”. Sony eSupport. 2012年5月5日閲覧。
  14. ^ Sony eSupport – NSZ-GT1 – Model Home”. Esupport.sony.com. 2012年1月13日閲覧。
  15. ^ Logitech Revue With Google TV”. Logitech.com. 2012年1月13日閲覧。
  16. ^ “Big Networks Block Web Shows From Google TV”. New York Times. (2010年10月21日). http://bits.blogs.nytimes.com/2010/10/21/big-networks-block-web-shows-from-google-tv/ 2010年12月4日閲覧。 
  17. ^ Comedy Central, MTV now blocking Google TV”. CNET.com (2010年11月22日). 2010年12月4日閲覧。
  18. ^ Dish Network Google TV Overview” (2010年). 2010年12月4日閲覧。
  19. ^ Geniatech Enjoy TV”. Geniatech. 2012年4月17日閲覧。
  20. ^ Flexiview Android TV”. Flexiview. 2012年4月17日閲覧。
  21. ^ a b Logitech Revue Update”. 2012年5月5日閲覧。
  22. ^ a b Sony Internet TV NSZGT1 OGM V3.2_2012022201 Update”. 2012年5月5日閲覧。
  23. ^ Sony Internet TV NSZGT1 Update Imrpovements”. 2012年5月5日閲覧。