「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の版間の差分
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前4作は[[ファミリーコンピュータ]]で発売されてきたが、本作は後継機[[スーパーファミコン]]で発売された初のドラゴンクエスト作品である。キャッチコピーは「'''愛がある、冒険がある、人生がある'''」。PS2版は「'''強き心は時を越えて'''」。DS版は「'''冒険という、もう一つの人生'''」。タイトルロゴには3つの輪が描かれている。 |
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当時のエニックスが[[スーパーファミコン#Super Nintendo Entertainment System|SNES(日本国外版スーパーファミコン)]]に参入しなかったこともあって、長らく日本国外では発売されなかったが、2009年、DS版が[[北アメリカ|北米]]で『'''Dragon Quest V: Hand of the Heavenly Bride'''』として、[[ヨーロッパ|欧州]]では『V』を除いた『'''Dragon Quest: The Hand of the Heavenly Bride'''』として発売された。 |
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! ドラゴンクエストV 天空の花嫁 |
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| スクウェア・エニックス |
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2021年11月10日 (水) 02:21時点における版
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 |
スーパーファミコン (SFC) 対応機種一覧
|
開発元 |
チュンソフト (SFC) マトリックス (PS2) アルテピアッツァ(DS、iOS、Android) |
発売元 | エニックス |
プロデューサー | 千田幸信 |
ディレクター | 山名学 |
デザイナー | 堀井雄二 |
シナリオ | 堀井雄二 |
プログラマー |
桝田賢一 成田東吾 |
音楽 | すぎやまこういち |
美術 | 鳥山明 |
シリーズ | ドラゴンクエストシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 12メガビット+64キロRAMロムカセット[1] |
発売日 |
1992年9月27日 発売日一覧
|
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E10+(10歳以上) |
コンテンツアイコン |
Alcohol Reference, Mild Fantasy Violence, Mild Language, Mild Suggestive Themes, Simulated Gambling |
売上本数 |
[SFC] 約280万本[2] [DS] 116万1041本[3] |
その他 | 型式:SHVC-D5 |
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(ドラゴンクエストファイブ てんくうのはなよめ)は、1992年9月27日に日本のエニックスから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。『ドラゴンクエストシリーズ』の第5作。
前4作はファミリーコンピュータで発売されてきたが、本作は後継機スーパーファミコンで発売された初のドラゴンクエスト作品である。キャッチコピーは「愛がある、冒険がある、人生がある」。PS2版は「強き心は時を越えて」。DS版は「冒険という、もう一つの人生」。タイトルロゴには3つの輪が描かれている。
リメイク版として2004年にPlayStation 2(以下PS2)版が、2008年にニンテンドーDS(以下DS)版が、スマートフォン(iOS、Android)版が2014年12月12日に発売されている(PS2版およびDS版はのちに廉価版「アルティメットヒッツ」として発売された)。
当時のエニックスがSNES(日本国外版スーパーファミコン)に参入しなかったこともあって、長らく日本国外では発売されなかったが、2009年、DS版が北米で『Dragon Quest V: Hand of the Heavenly Bride』として、欧州では『V』を除いた『Dragon Quest: The Hand of the Heavenly Bride』として発売された。
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」において、スーパーファミコン版およびニンテンドーDS版はプラチナ殿堂、PlayStation 2版はゴールド殿堂を獲得した。
概要
本作は当初1991年中の発売を予定し、エニックスが同時期に発刊していた『月刊少年ガンガン』とのコラボ企画(『V』の読者プレゼント企画)が行われたが、製作中にメインプログラマが独立(クライマックス)し開発が難航。1992年3月、1992年5月31日、1992年8月と変更を繰り返し、最終的に1992年9月27日に発売された。この影響で『ガンガン』とのコラボ企画が大幅に縮小された(当初、毎月100名だったが、途中から毎月50名に変更)。具体的な発売日決定後の発売日変更は極めてまれである。
親子3代に渡るストーリーや物語中盤に結婚という人生の重大なイベントがあることが特徴であり、モンスターを仲間にするシステムがシリーズで初めて導入された。シナリオ・ゲームデザインの堀井雄二は、「本作の本質は感動であり、一番の感動はもう一つの人生を体験することだ」と語っている[4]。DS版のCMでは「人生を体験できるゲーム」と紹介された。
人間の「情」を統一テーマとしており、父と息子の絆・母となる女性との出会い・父親を超えるほどに成長していく子どもたちなど、人生をダイレクトに経験するストーリー展開が冴えわたっている。倒した敵を仲間にできるシステムが戦闘に厚みを加え、さらに仲間モンスターも経験を積んで成長していく設定が感情移入度を高めて、評価をゆるぎないものにしている[5]。
対応機種がスーパーファミコンとなり画質、音質が向上した。また、前作までよりもストーリー重視の作風となり、重要キャラクターの会話が自動進行するイベントシーンが増加した。また、ゲーム本編クリア後の冒険の書(セーブファイル)で行ける「隠しダンジョン」が初登場し、最深部に隠しボスが存在する。
本作は「天空シリーズ」の第2弾とされている[6]。また、従来シリーズに共通の設定「主人公=勇者」を覆した。ゲーム開始時は「魔王を倒すという使命」が主人公にはなく、最後に魔王と戦う直前までの目的は主人公の母親の捜索であり、「勇者対魔王」の図式は副次的な物とされている。魔王の存在が明かされるのも終盤からである[注 1]。
発売後、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化が行われた(それぞれゲームブックドラゴンクエスト、小説ドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト参照)。また、本作の世界を舞台とした派生漫画作品『ドラゴンクエスト 天空物語』(幸宮チノ)が連載された。『X』のイベントクエストでは、本作の後日談[注 2]としてプレイヤーがベラに「妖精の国」へ案内される。
2019年2月13日に日本テレビ系「news zero」にて『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』として映画化が発表された[7]。
動画・生配信・画像投稿に関するガイドライン
2021年3月19日改訂された。機種ごとに著作権表示が異なる。
ゲーム内容
リメイク版については後述の他機種版の節を参照。
ゲーム中の時間経過
物語構成は前作のような章立てでなく、長い年月が経過する大きい場面転換が2度あり、大きく分けて3つの時代に区別されている。公式ガイドブックでは主人公の成長度から「幼年時代」(「少年時代」)、「青年時代前半」、「青年時代後半」と呼ばれている。主人公の誕生、命名するシーンがオープニングとなり、その後父親と共に旅をしている船内からゲームは始まる。「幼年時代」では子供として父親と共に冒険し、「青年時代前半」で結婚し、妻と共に冒険する。「青年時代後半」では主人公が父親として、成長した子供たちと共に冒険する。
前作と同様、幼年時代編のマップを青年時代前半・後半にて再使用している。3つのそれぞれの時代では同じ場所でも出現モンスターが変化しているほか、町や村の様子も変化し、人物が加齢する。
操作・画面表示と移動画面
前作までと比べ、移動画面でのキャラクターの頭身が若干大きくなり、キャラクター移動は1ブロック単位から半ブロック単位となった[注 3]。また、メッセージウィンドウ内の文字が大きくなり漢字が使われるようになり、メッセージも4行まで表示可能になった[注 4][注 5]。また、残りHPが最大HPの4分の1以下になったキャラクターのみ文字が黄色に変わり、死亡時はそのキャラクターのみ赤に表示が変わる。さらにステータス異常(毒やマホトーンなど)の表示がHPとMPの間に表示されるようになり色も赤色に変わった[注 6][注 7]。
操作面では新たに便利ボタン機能が搭載され、会話(はなす)・扉開け(とびら)・調査(しらべる)のうち適切なものがボタンを1回押すだけで実行される仕様になった[8]。アイテム購入時は、装備可能な武器・防具を購入すると同時に装備できるようになった。また移動中の「さくせん」コマンドとして、呪文を自動的に連続して使用し全員のHPを完全回復(毒も同時治療)するまんたん[9]が初登場した。
本作ではキメラの翼は最後に訪れた町へ瞬間移動するように変更され、過去作の様に移動先を自由に選択できなくなった。しかしながら、瞬間移動する呪文ルーラは本作にも登場し、従来と同様に移動先を選択して瞬間移動することができるが、レベルを上げての習得ではなく、中盤に発生するイベントをクリアすることで習得できる。
また、大陸間にある浅瀬により海が分断されており、船を入手してすぐには限られた範囲しか航海できず、物語を進行していくと行動範囲が広がっていく[10]。
毒・呪いに関する仕様変更
今作では毒・呪いに関する仕様が以下のように大幅に変更されている。
- 「毒」状態のときに歩き続けたときや、一部のトラップを除くダメージゾーン上を歩き続けたとき、HPは1未満には減らなくなり、死亡しないようになった。
- 新たに「猛毒」が追加された。「猛毒」は移動中のみならず、戦闘中もターン毎にHPが低下する。ダメージ自体も最大HPの6分の1と高く、移動中にダメージを受ける周期も通常の毒の半分だが、「毒」と同様、移動中であればHP1までしか減らない。
- 呪われた装備品を装備しても、「そうび」コマンドで自由に取り外しができるようになり、教会や呪文で呪いを解く必要がなくなった。SFC版であればステータス異常表示もされないため、単にデメリットのある装備品でしかない。
- 装備品による呪いとは別に、ステータス異常としての呪いが新たに追加された。戦闘中に呪いをかけてくる敵が存在し、他のステータス異常攻撃と同様に呪いにかかることがある。戦闘中に効果を発揮するもの2種(リメイク版では3種)・移動中に効果を発揮するもの2種がある。前者は戦闘終了で自然回復。後者は戦闘後に治療する必要がある。本作で再登場した解呪の呪文シャナクと、教会の「のろいをとく」の機能は、本作ではこのステータス異常としての呪いを解くためのものである。SFC版ではステータス異常表示がされるのもこちらの方のみである。
『ドラゴンクエストIII』から登場した昼と夜の時間の移り変わりが継承されている。青年時代編ではフィールドを一定歩数歩くか、呪文によって昼と夜が切り替わる[11]。イベントにより強制的に夜になることはあるが、フィールドを歩いても昼になることはない。また、本作では昼夜で出現モンスターの違いはない。昼と夜では主に街の住人の生活が変化する。
乗り物
- 船
- 水上を移動する。浅瀬は通れない[12]。ルーラやキメラの翼を使った場合は、移動先の近くの水上に自動的に移動する。船で移動中は地上と同様、魔物に遭遇する。
- 魔法のじゅうたん
- 平地や水面の上を高速で飛行する。移動中は魔物に遭遇しないほか、浅瀬の上も移動できる。アイテム扱いであり、フィールド上の草原・砂地であればどこでも乗り降りできる。ただし、低空飛行のため森や山の上は飛行できない[12]。
- 天空城
- 城内の動力室のスイッチを踏むことでゆっくりと飛行させることができる。あらゆる地形上を飛行できるが[13]大神殿だけは入れない。移動中の停止はできない。離着陸は広い草原・砂地に限定される。船と違い、ルーラやキメラの翼を使っても主人公たちの近くへ移動してこないが、ルーラの行き先として天空城が登録される。移動中にBボタンを押すことで城内を移動することができる。
- マスタードラゴン
- 天空のベルを鳴らすことで呼び出すことができ、背に乗り飛行できる。全ての地形上を高速で飛行できる。天空城よりさらに高い位置を飛行するため、大神殿にも行ける。移動中の空中停止はできない。離着陸可能な場所は「魔法のじゅうたん」と同様。
- 移動手段による制約は以下の通り。
- ○=移動可、△=可能だが降下不可、▲=可能だがダメージ有り、×=移動不可
- (△印の地形を歩行・航行中の場合、飛行手段への切り替えは不可)
岩
山森
・
山毒
の
沼草
原
・
砂
地浅
瀬川
・
海異
世
界歩行 × ○ ▲ ○ × × ○ じゅうたん × × △ ○ △ △ × 船 × × × × × ○ × 飛行手段 △ △ △ ○ △ △ ×
馬車システム
本作でも前作『IV』で登場した馬車システムが継承されている。
- 前作ではプレイの進め方により最大で10人パーティが可能であったが、今作では馬車入手後はプレイヤーの判断でプレイヤーキャラクターを自由にパーティに加えたり外したりすることが可能となっており、パーティーメンバーの人数が最大8人に制限されている。
- 馬車外に出すメンバー(戦闘時に戦闘参加するメンバー)の人数が最大4人→3人に変更された。
- 前作同様城や町、一部のダンジョンでは入れ替えはできないが馬車内メンバーのアイテムや呪文は使える。
- 馬車の入れないダンジョンでは馬車内のメンバーが経験値を得られない[注 8]。
戦闘時の馬車システムの変更点については後述。
プレイヤーキャラクター
本作のプレイヤーキャラクターにはパーティーキャラクターと主に戦闘後に仲間にできる仲間モンスターが存在する[14]。
パーティーキャラクターは、青年時代前半編までシナリオ進行により加入や離脱をするが、選択により仲間にならないキャラクターも存在する。青年時代後半編ではグランバニアに登場するルイーダの酒場で主人公以外の人物をパーティーに加えたり外したりできる[15][注 9]。
本作より、プレイヤーキャラクターの名前は濁音・半濁音が1文字としてカウントされなくなり、カタカナも入力できるようになった。
仲間モンスターシステム
現在のドラゴンクエストシリーズでは定番となっている仲間モンスターシステムが初登場したのが本作である。戦闘終了時に特定のモンスターが一定確率で起き上がり、プレイヤーの判断でそのモンスターを仲間にできる(パーティーに加えられる)[16]。このシステムは次作にも継承され、後にモンスター育成RPG『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズへと発展した。また、『ドラゴンクエストX』でも仲間モンスターシステムが採用されている[17]。
本作で戦闘後にモンスターを仲間にできるのは、青年時代編でモンスターじいさんと会い「馬車」を入手後からであり、仲間にするには主人公のレベルがそれ相応に高い必要がある。一度の戦闘で仲間になる可能性があるモンスターが複数出現した場合、最後に倒した1匹のみ仲間になり得る。モンスターの種類により仲間にできる確率は個別に設定されていて、同種のモンスターは同時に3匹まで仲間にできるが、2匹目・3匹目になると仲間になる確率が低下する。名前はあらかじめ決められており、種別ごとに4つ設定されていて、決まった順に付けられる[注 10][注 11][16]。
仲間モンスターは主人公たちと同様にレベルや経験値を持つが、初期レベルが1でない種類や、レベル上限が99未満の種類もいる。武具も装備でき、作戦・命令を与えられるが、「かしこさ」が20未満の場合は作戦・命令通りに行動しないことがある[16]。
いくつかの町などにはモンスターじいさんの家があり、仲間モンスターを預ける、パーティーに戻す、状態を見る、別れる(登録抹消)、名前を変える(リメイク版のみ)ことができる。また、仲間が増えてパーティーの人数を増やせない時は、パーティーのうち誰か一人をその場でモンスターじいさん、もしくはルイーダに送ることができる[注 12][注 13][16]。
戦闘
戦闘画面は次のような変更が行われている。
- 戦闘画面は『I』と同様、移動画面上にウィンドウが開き、モンスターに遭遇したフィールドによって表示される背景が変化する戦闘画面となった。背景の種類も『I』に比べ多彩なものとなっている。戦闘終了時には画面全体が暗転した後にフィールド画面に戻る。
- 敵側に対する攻撃や呪文がアニメーションで表示されるようになった。主人公たちの姿は従来同様映らない。
- 本作独特の要素として、モンスターが上下2段(地上・空中)に分かれて表示されるようになった。
戦闘システムでは次のような変更が行われている。
- 馬車を連れている際に、戦闘中に1人を別のメンバーと入れ替える「いれかえ」のほか、2人または3人を一度に入れ替えることができる「そうがえ」コマンドも新設された。また、「いれかえ」「そうがえ」ともにターンを消費せず、コマンド実行時に直ちに入れ替わり、新たに馬車から出たキャラクターがそのターンですぐに攻撃などを実行するようになった[18]。
- AI(人工知能)システムでは以下のような変更が行われている。
- コマンド入力で指定した標的がすでにいない場合、前作まではそのターンにおけるそのキャラクターの攻撃は無効となっていたが、本作からは残っている敵を自動的にランダムに選び出して標的とし攻撃するようになった(敵も同じ)。
- 鞭やブーメランなど、一度に複数の敵を攻撃することができる武器が初登場した[20]。武器で複数の敵を攻撃する場合、画面右側にいる敵ほど与えるダメージは減るほか、会心の一撃は出ない。
- 本作では新設された「みのまもり」が守備力の基礎値(防具を何も装備しない状態での守備力)となり、「すばやさ」は守備力とは無関係となった[21][注 15]。呪文体系も一部変更され、後のナンバリングタイトルでも受け継がれている。
- 敵モンスターには攻撃呪文の系統別の耐性が導入された。敵モンスターが攻撃呪文を受ける際、耐性の高低によってダメージが増減する方式となっている[22]。
なお、幼年時代はHPが0になる扱いが「しに」(死亡)ではなく「きぜつ」(気絶)となる[注 16]。死亡とは異なり戦闘が終了するとHPが1になって復活するが、主人公が「きぜつ」した場合は全滅扱いとなる[23][注 17]。
その他
- カジノ
- 専用のコインを購入しミニゲームに挑戦して獲得したコインを景品に交換できる。前作にあったスロットマシンとモンスター格闘場に加え、スライムレースという、5匹のスライムが競走する競馬のようなものが新登場[24]。ポーカーは廃止された。
- 小さなメダル
- アイテム小さなメダルを一定枚数メダル王に届けるとアイテムと交換できる[25]。本作では前作同様にマップ上で手に入れるほかに、特定のモンスターを倒すと、ごくまれに落とすことがある[26]ため、何枚でも入手できる。
- 本作では各アイテムごとに所定の枚数のメダルとアイテムを引き換える形であり、引き換えるとメダル王が預かっているメダルの枚数が減る。
設定
ストーリー
- 幼年時代
- 主人公は父・パパスと共に、2年ぶりにサンタローズの村を訪れる。そこで幼馴染のビアンカと再会し、彼女と共にレヌール城でお化け退治をしてベビーパンサーを助ける。彼女と別れた後はエルフのベラと妖精の世界で起こる事件を解決。後、ラインハットにてヘンリー王子誘拐事件が発生し救出に向かうが、光の教団の手によりパパスが殺され主人公はヘンリーと共に教団の奴隷にされる。
- 青年時代前半
- 幼年時代から10年余(リメイク版は10年)が過ぎ、主人公とヘンリーは大神殿の建設現場で奴隷として働かされていた。そんな折、マリアの兄・ヨシュアの計らいで、マリアと共に脱走。主人公は父の遺言通り母・マーサと天空の血を引く「伝説の勇者」を捜す旅に出る。ヘンリーは自国に凱旋し、主人公は旅を続ける中で大富豪の娘フローラ、もしくはビアンカのどちらかを選び主人公は結婚することに。その後、自分の出生の秘密が明らかになり故郷グランバニアへ帰還する。そこで双子の息子と娘を授かり、主人公は王に即位する。しかしその夜、妻がさらわれてしまう。彼女を救うべく魔物を倒すが、主人公と妻は石化の魔法を受け、盗賊にそれぞれ持ち去られてしまう。
- 青年時代後半
- 約8年後、石像にされた主人公は成長した息子と娘により発見され、石化を解かれ故郷グランバニアへ戻り、子供たちと共に妻と母を捜す旅に出る。まず母の故郷を尋ね、息子が天空の血を引く「伝説の勇者」であると知る。そして湖底に沈む「天空城」を復活させ、その主マスタードラゴンと謁見。そして諸悪の根源「光の教団」本拠地である「大神殿」へ向かい教祖を倒し妻を救出したが、すべての悪の根源を絶つためには魔界にいる魔王を倒さねばならなかった。魔界では母・マーサと対面。両親の遺志を受け継ぎ大魔王・ミルドラースと対決する。
舞台設定
前作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の数百年後の世界が舞台[注 18]。作中でも前作の主人公である「伝説の勇者」の物語が語られており、本作の物語とも密接に関係している。 DS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の裏ダンジョンにおいて、『VI』を基準に、『IV』が近い未来・『V』が遠い未来であると語られており、発売順では『VI』が天空シリーズ最終章だが、物語上は『V』が最終章である(『VI』に後の天空城が登場)。
主人公たちの世界(以降人間界と呼ぶ)は、「天空への塔」や「セントベレス山」のある大陸が世界地図の中央にあり、その大陸を囲むように各大陸が位置する。「天空への塔」は世界地図上の座標で見ると前作とほぼ同位置だが、前作の世界がどのように、またどの程度の年月をかけ本作の世界となったかは作品内では語られていない。
フィールドマップは人間界のほか、幼年時代で往来する妖精の世界と、終盤で登場する暗黒の世界がある。
舞台
王国
- ラインハット
- ヘンリーと、その弟デールが住む国。王位継承問題に絡み、魔物が暗躍している。城の北東には古代の遺跡がある。青年時代にはラインハット地下洞窟に進入することができる[注 19]。
- テルパドール
- 砂漠の国。伝説の勇者の兜が保管されている。女王アイシスは人の心や未来を読む力を持ち、伝説の勇者が現れるのを待ち続けている。彼女の祖先はかつて伝説の勇者と共に戦った者(名前は明かされていない)であり、その縁で代々、兜を守っていたとされている。
- グランバニア
- 主人公とパパスの出身国。安全のため城下町を丸ごと城の中に収めているが、サンチョの家だけは城外にある。南にネッドの宿屋、チゾットへの山道、グランバニアへの洞窟があり、チゾットへの山道を越えた先にはチゾットという山頂にある村がある。北東に試練の洞くつ、海を隔てて北西に北の教会、さらに北にデモンズタワーがある。
- 王国以外の町・村・地域
-
- サンタローズ
- 主人公とパパスが暮らしている村。奥にサンタローズの洞窟がある。後にラインハットの侵攻により廃墟と化す。南にはビスタ港という小さな港がある。
- アルカパ
- サンタローズ西方にある町で大きな宿屋が特徴。ビアンカの故郷。ここでベビーパンサーと出会う。
- オラクルベリー
- 中心にカジノがある大きな町。南には海辺の修道院と神の塔がある。店の数も多く、モンスターじいさん、夜だけ営業するオラクル屋、無料で占ってもらえる占いババの店が存在する。
- ポートセルミ
- 北西の大陸にある港町。ルドマンの船が係留されている。大きな灯台と酒場があり、リメイク版では酒場に福引所がある。南には魔物に農作物を荒らされて悩まされている農村カボチ、西には呪文研究家のベネットが住むルラフェン、さらにその南にはルラフェン南の洞窟がある。
- サラボナ
- 大富豪ルドマンの住む大きな屋敷とその別荘や、大きく特徴的な教会がある町。町の隣には警備のために建てられた見晴らしの塔を併設。南東には火のリングが眠る死の火山、北の山中には温泉が湧き、水門の管理を行う山奥の村、水門の先には水のリングが眠る滝の洞窟、東の森林地帯に妖精のいる迷いの森がある。
- エルヘブン
- 主人公の母マーサの故郷。辺境の地にある。4人の長老(リメイク版では「実は若くて美しい女性」となっている)が治めている。町全体が立体構造の建物(リメイク版ではひとつの岩山)になっている。太古の住民は人間界と天界・魔界の間にある門を操る能力を持っていたが、現在はその力のほとんどが失われている。南の湖のほとりにはトロッコレールが多数敷かれたトロッコ洞窟(リメイク版では地下遺跡の洞窟)があるが入口は溶岩で塞がれている。また、ここに来るために船で通る海の神殿に3つの女神像がある門が存在する[注 20]。
- 中央の大陸
- 天高くそびえるセントベレス山のある大陸。大陸上にはかつて天空城に通じていた天空への塔があるが、本作では崩壊して塔の途中までしか残っていない。大陸中央の霧の湖には妖精の城がある。セントベレス山頂上には、主人公とヘンリーが10年間奴隷として強制労働させられた光の教団の本拠地である大神殿がある。
- そのほかの建造物
-
- レヌール城
- アルカパの北にある城。エリック王とソフィア王妃の城であったが、子供がいなかったため王家の血筋は途絶え、その後、城はゴーストたちに占領された(リメイク版では、高貴な身分に生まれるとされた新たな天空の勇者を探しにきた魔王の手下が、子供がいないことに怒り滅ぼす)。
- 魔物のすみか
- カボチの西にある洞窟。洞窟内には大量の穴が開いている。
- 封印のほこら
- サラボナの北西の島にある祠。150年前にルドマンの先祖ルドルフが封印したブオーンが眠っている。
- メダル王の城
- テルパドールから東にある島に建っている小さなメダルを集めている王が住む城。
- 天空城
- 天空の神マスタードラゴンの住む城。かつては空に浮いていたが、動力源のオーブを喪失し、エルヘブンの南の湖底に沈んだ。再浮上後は乗り物として使用できる。
- ボブルの塔
- 岩山に囲まれた島にそびえ立つ塔。中には巨大な竜の像があり、その内部にはドラゴンにまつわる品がある。
- 封印の洞窟
- サンタローズの北にある洞窟。
- カジノ船・名産博物館
- 前者は中央の大陸から北にある島に停泊する船、後者は同じく南西にある島に存在する博物館。
- オークション会場跡
- 封印の洞窟の北の海沿いにある廃墟。ここで、石像にされた主人公が競売にかけられた。
- ジージョの家
- グランバニアから南東にある島に建てられた家。(リメイク版ではお金持ちの屋敷)石像にされた主人公をここの主人が買い取った。
- 異世界
-
- 妖精の世界
- 妖精やドワーフが住む。人間界より小さい。幼年時代編と青年時代編で2回訪れるが、幼年時代編では雪が積もり、青年時代編では春である。妖精の村はポワンが治めており、人間と妖精、魔物が共存する。オリジナル版では青年時代には妖精の村のみ入れたが、リメイク版では幼年編と同じマップでドワーフの洞窟や氷の館(青年時代では、すごろくの穴)がある。
- 暗黒世界
- 邪悪な世界で、ミルドラースの住まう魔の山エビルマウンテンがそびえている。魔界とも呼ばれる。昼と夜の区別がなく常に暗い。南部に聖水によって町全体が守られた町ジャハンナ(リメイク版ではエビルマウンテン付近に暗黒のすごろく場)がある。エンディング後、エビルマウンテン南にエスタークが眠る謎の洞窟が出現する。討伐後、謎のすごろく場が解放される。
登場人物
プレイヤーキャラクター
- 主人公[注 21]〔パパスの息子〕
- 声 - 吉田古奈美(CDシアター版・幼少時代)、堀川亮(CDシアター版・青年時代) / 佐藤健(劇場アニメ版[27])、大西利空(劇場アニメ版・幼少時代)
- 本作の主人公。グランバニア王パパスと元エルヘブン民である王妃マーサの間に生まれた一人息子。長い黒髪を後ろで結い紫のターバンを巻いている。青年になると杖を持ち、羊飼いのような服装となる。本来は正当な王位継承者だが、事実を伝えられずに幼い頃から父と世界中を旅していた。幼年時代はあどけなさが残る少年で、よく「優しい、不思議な瞳の持ち主」と言われる。幼少時は字が読めないが[注 22]、青年時代には読めるようになる[注 23]。
- 父と死別した後、ヘンリーと共に奴隷生活を10年強いられる。そこから脱走し、青年時代は所々で出会う女性から「素敵な人」と呼ばれる程の美青年になる。また母の不思議な力を受け継ぎ、魔物の邪心を払い改心させる能力があり魔物を仲間にできる。亡き父の遺言から旅の目的を知り、父が残した天空の剣を装備しようとしたが体が鉛のように動かなくなり、父と同じく装備できなかった。物語中盤で結婚、そして子供が生まれ一緒に旅をすることに。家族を持った彼は父が果たせなかった探し物を求め、さらに邪悪な魔の手を食い止めるため旅をする。
- 肩書きは物語の進行に応じて〔パパスの息子〕→〔神殿のドレイ〕→〔逃げたドレイ〕→〔さすらいの旅人〕→〔モンスター使い〕→〔グランバニア王〕→〔勇者の父親〕と変わる[注 24]。
- テレビ東京系ドラマ24『勇者ヨシヒコと魔王の城』の主人公・ヨシヒコは、この主人公とほぼ同じ服装をしている。
- ビアンカ
- 声 - 川村万梨阿(CDシアター版) / 井上麻里奈(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) / 有村架純(劇場アニメ版[27])
- 演 - 富田麻帆(『ライブスペクタクルツアー』)
- 主人公の幼馴染で2つ年上の金髪に青い瞳の少女。髪型は幼年時代は左右三つ編み、青年時代は右肩に三つ編みとなる。アルカパの宿屋を営むダンカン夫婦の娘とされているが、実子でなく彼女にも告げられていない[注 25]。そのため、自分が勇者の子孫と知ると、「うちの両親は天空人って感じはしないし…」と不思議がる。パパスのことは「パパスおじさま」と呼び、憧れを抱いているようである。おてんばで主人公に対しお姉さん振る舞いをして頑張る。基本的に気さくで正義感が強く心優しい性格であり、成長後も変わらない。青年時代にお化け退治を回想する際、「本当は暗い場所もお化けも苦手で、怖くて泣きそうだった」と語る。また主人公に「私より小さいのに守ってくれてとても嬉しかった」とも語り、冒険は怖かったがとても心に残っている様子がうかがえる。幼年時代、ベビーパンサーをいじめていた子ども二人にスカートをめくられたり(ベビーパンサーを助けた後の彼女の独り言より)、青年時代、滝の洞窟で水のリングを探す男に尻を触られたりと、セクハラ被害が多い。
- 主人公達がアルカパを離れて3年後に、父の療養のため宿屋を売り、家族で山奥の村へ移る。その後すぐ育ての母を病気で亡くすが、寂しさを父親の前で顔に出すことはなかった。生活のために村周辺の山まで出かけるなど、成長後も活発な様子である。その際、山で怪我をしてビアンカに手当てされた戦士から「勇気ある女性」と賞賛する話も聞ける。そして「とびっきりの美人」と噂されるほどの美しい女性となり、主人公と再会する。彼から母や勇者、結婚の話を聞き、主人公の力になりたいと指輪探しに同行。するとフローラと共に花嫁候補者に。花嫁に選ばれた場合は、教会へエスコートされる時、彼に「ずっと大好きだった」と告白する。結婚後は遠慮せず言いたいことを言い合う対等な夫婦となるが、姉さん女房なので幼い頃を彷彿させるお姉さんぶる仕草をする場面もある。また、母親の立場から子供たちに関するセリフも多くなる。
- 他の人物の会話に入ってくる場面(その人物が話した後に彼女が話す)が多いのも特徴である(息子を叱る、娘をなだめるなど)。堅実に生きてきた分お金に心配性な所がある。
- 花嫁に選ばれずとも結婚式の準備を手伝う。その後は山奥の村で独身のままダンカンと暮らすが、主人公に対する好意と未練を断ち切れないようである。歳を重ねてもその美しさは変わらず、主人公の息子に一目惚れされたりする。
- 劇場版アニメ『ユア・ストーリー』では「ビアンカ・サント・アルカパ」というフルネームが付けられている[28]。
- ベビーパンサー / キラーパンサー[注 26]
- ヒョウのような姿をした魔物。ベビーパンサーはキラーパンサーの幼生。本来は「地獄の殺し屋」と呼ばれており、人に懐くことはなく、通常の敵として登場するベビーパンサー・キラーパンサーは仲間にできないが、ストーリーに登場する1匹だけが主人公の仲間となる。
- ベビーパンサーの頃(幼年時代編)はアルカパで彼を猫だと思っていた子供たちにいじめられていたが、お化け退治をした主人公とビアンカによって助けられ仲間となり、ビアンカと別れる際に彼女のリボンを付けられる(DS版では彼女の母が猫アレルギーで飼えない設定が追加。この設定は小説版にも存在した)。主人公が大神殿に連行される際、ゲマは野生に戻れば再び魔物としての本能を取り戻すと考え、そのまま放置する。
- 青年時代では成長してキラーパンサーとなり、カボチ村の西にある魔物のすみかの奥底でパパスの形見である剣をずっと守っていたが、ときどき村の作物を盗み村人を困らせていた。村人の依頼により魔物退治に来た主人公と再会し、再び仲間となる。前半・後半問わず仲間にできるが、仲間にしなくてもクリア可能。リメイク版では、他の仲間モンスターと違い、名前を変更することや別れることができない。
- ヘンリー〔ラインハット王子〕
- 声 - 山口勝平(CDシアター版) / 坂口健太郎(劇場アニメ版[27])、高月雪乃介(劇場アニメ版・幼少時代) / 小松昌平(ライバルズエース)
- ラインハット王国の第一王子。緑色の髪の少年で、イタズラ好き。よく城の人間にイタズラをしていた。母を亡くし、弟を国王にさせようとする義母とうまく行っていなかった。遊び相手を「子分」とするため、弟のデールや主人公も子分とされる。義母の企みにより誘拐され、古代の遺跡に幽閉されるが、脱出の際にゲマ一味に捕まり、主人公と共に奴隷として大神殿の建設現場へ連れ去られる。奴隷時代は、古代の遺跡でのパパスの叱咤と彼の死、そして奴隷としての苦労から素直で快活な青年となる。主人公の親友となり青年時代前半は一緒に旅をする。当初は二度とラインハットには戻るまいと考えていたが、主人公の故郷であるサンタローズがラインハットによって滅ぼされたことを知り、それが自分が行方不明になったことへの報復と知り責任を感じる。さらに故郷の異変の噂を聞き再びラインハットへ戻り、悪の根源であるニセ太后を倒し、デール国王を補佐するためラインハットに残る。そして想いを寄せていたマリアと結婚。「白馬にまたがり修道院に彼女を迎えにきた」と修道院の少女が語っている。
- リメイク版では名産品を受け取る際に、主人公やパパスに対しての変わらぬ感謝の思いをしたためたメッセージを読むシーンが追加されている。ただし照れくさかったため、幼少期に行った子分のしるしを応用したイタズラを再び行った。また主人公の結婚式に出席した際、誓いの口づけの時に逃げる素振りを見せる彼に茶々を入れる。
- リメイク版では、幼年時代編の最後の場面と青年時代編最初の奴隷中のイベント戦闘でも戦闘に参加する。
- フローラ
- 声 - 井上喜久子(CDシアター版) / 花澤香菜(『ヒーローズ』・『ヒーローズII』) / 波瑠(劇場アニメ版[27])
- 演 - 杉本朝陽(『ライブスペクタクルツアー』)
- ルドマンの娘とされている、長い青髪[注 27]に紫またはピンク色の大きなリボンと碧瞳(リメイク以降は青い瞳)の少女。リリアンという犬を飼う。ルドマンの実子ではなく、その事実を本人も知らされている[注 28]。父の言いつけで修道院で10年余り生活し、優しくおしとやかな女性に成長する。その後父の意向で結婚相手を探すためにサラボナへ戻り、主人公と出会う。当初、結婚に乗り気でないが、花婿候補に立候補した主人公を見て譲歩した様子がうかがえる(のちに「主人公でなければ逃げ出していたかもしれない」と語る)。同じ町に住む青年・アンディ(声 - 飛田展男)とは幼馴染で、炎のリングを探しに死の火山に向かい、大ヤケドを負う彼につきっきりで看病するなど、主人公とはまた違う形で好意があることがうかがえる(フローラは「兄のような存在」と語る)。主人公と結婚しない場合はアンディと結婚する。歳を重ねても綺麗さは変わらない。主人公と結婚後は基本的に「さん」づけで呼ぶが、SFC版では1度だけ「さん」づけしないで呼ぶ場面がある[注 29]。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「フローラ・ルドマン」というフルネームが付けられている。小説版ではフローラとルドマンは実の親子という設定。
- リメイク版(PS2版以降)では幼い頃に主人公やパパスと出会う場面がある。そのことを彼女はうっすら覚えており、花婿の条件が出された後や結婚後、ポートセルミで乗船する時に話す。また会話システムでは天然ボケな性格であるが、たまに気の強そうな台詞が飛び出す。お嬢様育ちなので金銭感覚にうとい。結婚後はルドマン邸に無料で宿泊できる(前半では別荘も可)。スライムのれんを見るなり、「キャー!キャー!」とはしゃいで欲しがる場面も見られる。
- 『いただきストリートSpecial』や『ドラゴンクエストIX』にゲストキャラクターで登場するが、原作と異なり高飛車な性格で、金持ちの娘であることを鼻にかけた不遜なセリフが目立つようになった。
- デボラ
- 声 - 朴璐美(『ライバルズ』)
- DS版の追加要素として新たに登場した第三の花嫁候補。黒髪に赤いバラの髪飾りを身に着けた派手な衣服に身を包んだセクシーな美女。フローラの実姉で、同じくルドマンの養女でルドマン邸に住む。幼い頃、フローラと共に主人公やパパスと出会う場面がある。
- 淑やかで心優しい妹とは対照的に両親に甘やかされながら育ったため、気が強くわがままで高飛車な性格をしている。昔から子分のようにこき使っていたアンディが大ヤケドを負った際は優しく看病する妹に対し、彼女はお見舞いにも一切行かず彼の両親からも苦言を呈されたりと、自己中心的で傲慢な言動が多いため、サラボナの町人からの評判はすこぶるよくなく、両親にすらさじを投げられている。
- 甘やかされながら育った一方で、自立心は非常に強く、父の監視を盗み家出するなどおてんばな一面もある。プロポーズのシーンに何の脈絡もなく「仕方がないから結婚してあげる」と乱入。結婚後は彼を「しもべ」扱いし、褒め言葉に「小魚」など独特の言い回しを使うが、彼女なりの不器用な愛情表現である。また、不幸な人物に対しては気遣いを見せ、主人公が人助けを拒否すると「人としてどうなのか」と怒るなど根は優しい。また光の教団を最初から「ろくなもんじゃない」と怪しんだり、教団に入ろうとする者に対しても懐疑的な態度を取るなど、善悪の判断基準は正しい。フローラ同様、ルドマン邸に宿泊できる(前半では別荘も可)。
- 序盤は気の荒さや傲慢さが目立つが、物語終盤、結婚相手に名乗りでた理由を「主人公に一目惚れしたから」であったこと、花嫁候補中、自分が最も劣った存在であると感じていたことを明かし、自分を選んでくれて感謝していたことを告白したり、子供たちと無邪気に喜ぶなど、彼女の本質が垣間見られるようになる。
- 主人公と結婚しない場合、独身のままルドマン邸3階の自室で暮らす。歳を重ねても性格は変わらない。
- 男の子[注 30]〔主人公の息子〕
- 声 - 吉田古奈美(CDシアター版) / 内田彩(ライバルズ) / 内川蓮生(劇場アニメ版[29])
- 天空の勇者。主人公と妻の間に生まれる双子の息子でグランバニア王子[注 31][注 32]。父親と同じく長髪を後ろで結い、多数のくせっ毛が特徴の少年。母親により髪色は異なる[注 33]。主人公が行方不明となった数年後、サンチョや女の子と共に主人公たちを捜す旅に出る。その旅で石化していた主人公を救出した後パーティーに加わる。パーティー加入後の年齢は8-10歳(主人公が妻を救うまで2年経っている)。
- リメイク版では男の子が兄、後述の女の子が妹という公式設定である。
- 性格は明るく元気で好奇心旺盛、おねしょ癖が抜けきらない、寝相が悪いと年相応にやんちゃな様子を見せながらも「世界を救う使命…ボクがんばるよ!」と勇者としての使命感や正義感も併せ持つ。父に憧れ「ボクもお父さんみたいに、いろんな人から感謝されたい」と話す。
- 兄として妹を気にかけたりフォローする場面もあり、会話では彼女に関することを話したり怯える彼女を励ます。食べ物の好き嫌いはないらしいが、DS版では野菜が嫌いらしい。男の子、勇者の立場から泣くことはほぼないが、母や祖母マーサと会う所では泣く場面もある。
- 主人公が受け継ぐエルヘブン民族の血筋(リメイク版では高貴な身分に生まれる設定も追加)と妻が受け継ぐ天空の勇者の血筋の混血により、伝説の勇者として目覚める(作中では「勇者の血筋からの伝説の勇者の復活」という表現がされる)。登場時8歳とシリーズ史上最も若い勇者である。祖父パパスや父が装備できなかった天空の剣を装備でき(リメイク版では赤ん坊のときにすでに軽々と振り回したらしい)、天空の兜を装備時は兜が頭の大きさに合わせ縮む現象が起きる。
- 天空の兜を入手した場合、肩書きが〔主人公の息子〕から〔伝説の勇者〕へと変化する。肩書きが変わらずとも勇者と呼ばれシナリオも変わらず。
- 『モンスターバトルロードII』では女の子と共にプレイヤーの分身として使用可能。
- 女の子[注 34]〔主人公の娘〕
- 声 - 荒木香恵(CDシアター版) / 内田彩(ライバルズ)
- 主人公と妻の間に生まれる双子の娘でグランバニア王女[注 35][注 36]。男の子と同様に母親と同じ髪色になる[注 37]。パーティー加入後の年齢は男の子と同じ8-10歳。
- 男の子を普段は「お兄ちゃん」と呼ぶが、文句を言う時などは名前で呼ぶ。またお兄ちゃん子(ブラコン)の様相を強くうかがわせ、結婚するとまで言う。天空城が上がった際やダンジョンでのセリフから高所恐怖症かつ暗所も苦手。PS2版ではチゾットにて偏食家であることを兄により暴露されている[注 38]。
- 性格はリメイク版では甘えん坊で精神的には実年齢よりも幼い部分がある。兄とは対照的に冒険は苦手で泣くことも多いが、父や兄の力になりたいと思い冒険を続ける。なおSFC版ではちょっとだけ大人びたところもあるおませな少女とされていた。酒の匂いや酔っぱらいを嫌う。詩人に惚れる傾向があり、詩人であれば酔っていてもあまり嫌悪しない。
- 兄と同じ天空の勇者の子孫だが、天空の武具は装備できず勇者ではない。兄の勇者としての大きな責務を自分がともに背負うことができればという実直な優しさを持つ一方で、専用武具がありチヤホヤされる兄をうらやむ一幕もある[注 39]。いとこおばであるドリスと仲が良い。いたずら好きでワガママなラインハットのコリンズ王子とは馬が合わない様子。
- リメイク版では動物や魔物、幽霊などの気持ちがわかると一方的に主張するが真偽は定かでない。主張通りならば祖母マーサや父の能力を強く受け継いでいるが、魔物の邪心を払えるまでには至っていないらしい。その一方で魔物が脅威である世界の状況を認識し、戦いをためらうことはない。邪悪な存在や場所の発する悪意の波動を感じて怯えることや、頭痛を起こすこともある。
- 『モンスターバトルロードII』では男の子と共にプレイヤーの分身として使用可能。
- サンチョ〔召使い〕
- 声 - 塩屋浩三(CDシアター版) / ケンドーコバヤシ(劇場アニメ版[30]) / 稲田徹(ライバルズエース)
- パパスの召使い。王が王子だった頃マーサと結婚する前からの家臣。後に主人公にも仕える。やや肥満体で、気の優しい壮年男性。主人公の教育係的存在であり、とても可愛がる。パパスたちが旅に出ている間サンタローズの家を守っていた。後に青年主人公が石化されて行方不明になっていた間は、彼の子供たちの親代わりでもあった。涙もろい性格でもありしばしば感涙に咽ぶ。パパスを深く敬愛し彼の死に誰よりも深い悲しみを感じていた。パパスにヘンリー王子誘拐の犯人の疑いがかけられ、報復としてサンタローズが壊滅させられたため、ラインハット王国にはあまりいい印象を持っておらず、ヘンリーにもパパスの死因を作ったとして露骨に批判する。双子と共に主人公の探索をしていた時も、この2か所には立ち寄らなかったという。幼年時代、パパスと主人公の素性を知る唯一の人物だが、パパスの命令で秘密にしていた。のちにそのことを謝罪し、彼が王位に就くことを強く望んでいた。王位に就いた主人公のことは「王」と呼ぶが、たまに「坊っちゃん」と昔の呼び方に戻る。成長した主人公の姿を在りし日のパパスと重ね合わせることもしばしばだが、その一方で「坊っちゃんはまだ子供ですし、パパス様とは比べられませんよ」という発言もしていた。独身であるが召使い経験から料理と子育ては得意。ジャハンナでは男の子に「彼も元は魔物だった(マーサに人間にしてもらった)のでは?」と疑惑を持たれる。王の直属の家臣であることから、グランバニアでの地位や立場もそれなりに高いようだが、町人からは「さん」付けで呼ばれ、あまり偉い人扱いされていない。オジロンからは「中で一緒に住もう」と言われているようだが、「城の外の守りを固めたい」という理由から、自ら志願して城外(外壁の内側)に家を構える。詳しい年齢は不明だが、「もうトシだから」と言われたり、白髪が増えたのを嘆いたり、高い塔に登って息切れするなどする。
- 青年時代後半編に「ルイーダの店」でパーティーに加えることができる。
- 『小説ドラゴンクエストV』では自己紹介の際に「セヴァンテスのサンチョ」と言っている。
- ピピン〔グランバニア兵士〕
- グランバニア城の男性兵士。青年時代前半ではまだ子供だったが、後半になると大人になり宿屋を経営する母親の反対を押し切り、父親と同じ兵士に志願した。リメイク版での性格は女好きでお調子者だが、これは旅の苦しみを軽減するための、彼なりのリップサービスでもあるらしい。しかし「平和は待っていても来ない、自分たちの手で平和にしなくては」と普段の彼からは考えられないセリフを言っていたことが母親の口から語られている。また、男の子と仲が良く遊び相手になっている。SFC版およびPS2版ではグラフィックが一般兵士と同じであるが、DS版では専用グラフィックが用意された。一兵士に過ぎない自分が国王のお供で世界を救う旅に出られることを光栄に思い、またプレッシャーも感じている。将来は家の宿屋を継ぐつもりらしく旅先の宿屋を見て「勉強になるなあ」と発言したり、山奥の村では宿屋の修行をする青年の苦労に「分かる分かる」と共感していた。また兵士としての視点からラインハット城を「規模の割りに警備兵の人数が少ない。城の防御に頼ってる」と評したこともある。リメイク版の会話では、ビアンカ以外と結婚したルートにおいて、山奥の村でビアンカに遭った際にビアンカに鼻の下を伸ばして「ボクがもらってもいいですか!?」と漏らしたところを殺気立った主人公に威圧されるシーンがある。
- サンチョと同様、青年時代後半編において「ルイーダの店」でパーティーに加えることができる。
- リメイク版の青年時代後半編では父親は故人であり、遺品のモンスターチェスを名産品として主人公に譲る。青年時代前半編のグランバニア城に名前の似ている「パピン」という兵士が登場し、モンスターチェスの名人でもあるが明確にピピンの父親とは語られない。
- ザイル〔ドワーフの息子〕
- 妖精の世界に住むドワーフの少年。世界中を凍りつかせようと企む雪の女王に唆され、妖精の村から春風のフルートを盗み氷の館に逃げ込む。フルートを取り返しに来た主人公たちと戦う。女王を倒したあと、騙されていたことを知り祖父がいる洞窟に戻る。リメイク版では青年時代後半編、ドワーフの洞窟を訪れて話すと仲間モンスターとして仲間となる。マントつきの覆面を頭から被り素顔は見えない。
- 『モンスターバトルロードIIレジェンド』の『レジェンドクエストV』で敵として登場した際はカンダタの色違いであり、体が従来より大きい。
- 『X』のイベントクエストにも登場。「あらくれ」の姿になっている。フルートを取り戻そうとする主人公に鍵の技法を授ける。
ノンプレイヤーキャラクター
- パパス〔父親〕
- 声 - 神谷明(CDシアター版) / 玄田哲章(ライバルズ) / 山田孝之(劇場アニメ版[27])
- 主人公の父親。長い黒髪を後ろで結い、口ひげをたくわえ、その気品と風格から旅先で彼を伝説の勇者と勘違いする者もいたという。グランバニア王であったが、魔界に連れ去られた妻・マーサを救うため、身分を隠し息子とサンチョを連れ天空の勇者を探す旅を続けている。その結果、天空の剣を見つけるが自分が装備できず嘆く。アルカパのダンカンとは付き合いがあるが、ビアンカのことは覚えていなかった(彼女は主人公と前に会っている)。ラインハット王にその勇猛さからヘンリーのお守り役を依頼される[注 40]が、ヘンリーが誘拐され追跡し、古代の遺跡にてジャミ、ゴンズと闘う。2体相手に圧倒し、一度は勝つがゲマに主人公たちを人質に取られ抵抗できず、ジャミとゴンズに倒される。そしてマーサが生きていることを主人公に告げた直後、ゲマの火炎の息(リメイクではメラゾーマ)で命を落とす。
- パパスは剣と皮の腰巻を装備した体躯の良い戦士だが回復呪文も使える。厳しさと優しさを併せ持つが、ダンカンの風邪をうつされたり、ラインハットに赴く際に帰りそうになったりと、多少間抜けな面も見受けられる。サンタローズの村の住人たちは正体を知らなかったが、旅から帰って来ると話題になるなど皆に慕われており、リメイク版ではサンタローズ村が作られた際は誰よりも働いたとされている。村に来たのは主人公の幼年時代から数えて5年前(つまり主人公が1歳の頃)で、村の戦士は「村の長」と呼んでいた。また、グランバニア王都の城塞都市への改造を主導したことも語られており、こちらも住民に評判が良い。
- 通常は幼年時代の特定のタイミングのみ加入するNPCで戦闘中は操作できない。能力値は全体的に優れ特にHPが高い。1ターンで2度行動することがあり、頻繁に会心の一撃を発生させるため、幼年時代の通常戦闘で負けることは絶対にない。戦闘終了後は主人公のHPが低下していると呪文で回復する。このときのホイミは通常のものとは異なり、主人公のHPが完全回復し毒などの状態異常も治療される[注 41]。
- 青年時代後半の特定のイベントで主人公が幼年時代設定のサンタローズ村で彼に会うことができる。また、リメイク版クリア後に条件を満たすとエルヘブンで王子時代の彼と会うこともできる[注 42]。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「デュムパポス・エル・ケル・グランバニア」というフルネームが付けられている。
- ベラ〔妖精人〕
- 声 - 金丸日向子(CDシアター版) / 植田佳奈(ライバルズ)
- ポワンの命で人間界を訪れたエルフの娘。だが、大人の人間には姿が見えず、自分の存在を知らせるためにサンタローズでイタズラを繰り返す。そして自分の姿が見える幼年の主人公と出会い、妖精の世界へ導く。この時彼女は途方にくれて歌っており、声をかけられた時は本当に嬉しかったと後に語る。妖精の世界の冒険時、パーティーに加わり共に戦う。初め、主人公を幼く頼りないと思うが、無事に春風のフルートを取り戻すと見直す。騒動の後、ある場所に「ありがとう。またいつか会いたいわ」という趣旨の落書きを残す。青年時代後半に再会する。
- リメイク版ではじめじめした場所が苦手で洞窟を嫌い、極度の方向音痴という設定が追加された。また、少々口が悪く思ったことをすぐ口にするが、悪気はなく自覚もあるようで、「今のは失言だった」と即座に訂正し謝る。ポワンに行動を全て見られていたことに気付き、不安になる一面もある。また、戦闘中は命令不可となったため完全なNPCとなった。
- 青年時代前半に、サンタローズで寝ている子供の夢に登場する。
- CDシアター版ではやんちゃな口調が目立つ。
花嫁候補たちの育ての親
- ダンカン
- ビアンカの育ての父親。幼年時代編ではアルカパで大きな宿屋を経営していて、旅をしている最中のパパスが主人公を連れ何度か宿を訪れているためにパパスとは親しい間柄にあった。病を患い、宿屋を経営していくのが困難と判断し、店を売り青年期前半編では療養のため一家で温泉がある山奥の村に移る。後に妻が他界し、ビアンカは顔には出さないが心底寂しいのではと思い、彼女の身を案じて訪ねてきた主人公に彼女が自分の実子ではないことを打ち明ける。また、彼に「ビアンカと結婚してもらえればいいな」と促す。血のつながらないビアンカを実の娘のように可愛がり、ビアンカは両親に大事に育ててもらい幸せだったと語る。青年期後半には体調が安定したようで、地元の青年に経営術を熱心に指導している。
- ビアンカと結婚しなかった場合は幼少期の思い出を語り、懐かしむ。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「ティムズ・ダンカン」というフルネームが付けられている。
- ルドマン
- 声 - 沢木郁也(CDシアター版) / 松尾スズキ(劇場アニメ版[30]) / 大川透(ライバルズ)
- フローラとデボラの育ての父親。サラボナに住む大富豪。フローラの婿を探すためその候補となる男性に厳しい条件を課す。熱中すると全く周りが見えなくなる性格であり、融通の利かない強引な性格を除けば気のいい紳士である。炎のリングと水のリングを入手した主人公をとても気に入り、フローラがビアンカの想いに気付いた際は彼に考える時間を与えたり、相手にビアンカを選んでも祝福して結婚式をあげさせる[注 43]。また結婚式に出席したヘンリーから彼の目的が「伝説の勇者を見つけ、母親を救出すること」と聞き、家宝の天空の盾を無償で譲る、所有する船を無償で貸すなど太っ腹な面もある。主人公がフローラかデボラと結婚すると[注 44]、青年時代前半のグランバニアまでの道中や、青年時代後半で旅の援助として現金や武具を持たせた使者を送る。彼も若い頃は冒険家であったらしく妻と結婚する際にも危険な冒険をした話がうかがえる。彼の妻にも『小説ドラゴンクエストV』では「シャルロット」という名前が付けられている。花嫁選びの際に彼にもプロポーズできるが「考え直しなさい」と断られる[注 45]。150年前の先祖ルドルフは怪物ブオーンを封印した。PS版『IV』では移民の中に彼やルドルフの祖先と思われる人物が登場する。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「ロベルト・ルドマン」というフルネーム、劇場版アニメ『ユア・ストーリー』では「ルドマン・ド・サラボナ」[31]というフルネームが付けられている。
- リメイク版(PS2版以降)ではさらにカジノ船のオーナーでもあり、収益の一部を孤児院に寄付しているという。また、オープニングで主人公とパパスが乗船した船は彼の船となり(船長がパパスと知り合いのため、彼を迎えに行くまで乗せてくれた)[注 46]、フローラを届ける際にも登場する。さらにこの船が主人公に貸し出される。また結婚式後に大富豪らしからぬ結婚記念品ももらう。DS版ではフローラを修道院に預け、デボラを自宅で育てていた。デボラに関しては相当手を焼いているようで、甘やかして育ててしまった。
- プレイヤーキャラクターの項目で表記した通り一部を除いて城や町へ入る際、自動的に人物キャラクターのパーティーに並べ替えが行われるが、ルドマン邸ではそれに加え以下の特徴がある。
- 人物キャラクターのみ入れる。仲間モンスターは入口で切り離される。
- 並びが主人公→妻→男の子→女の子→サンチョかピピンの順になる。後の2人は並びが早い方優先。3人以下の場合は1. に準ずる。
- 人物パーティー4人が2. の並び以外(例: 主人公→女の子→男の子→妻)の場合、入ると2. の並びに変わる。
- 主人公のみ、主人公+1-2人で行っても馬車に人物がいる時は全員で行くことになる。
- いずれの場合も外へ出ると元に戻る。豪邸内で並べ替えしても同じ(一部例外あり)。
- ここ以外にもエビルマウンテン山頂のマーサイベントも2. の並びになる。その後のゲマ戦で並べ替えしても対決後は2. に戻る。
- エンディングも同様であり、その場合ミルドラース戦に妻・男の子・女の子がいなくても主人公家族4人のパーティーとなる。オリジナル版は並べ替え不可だがリメイク版は可能。ただし、城や町に移動した際は2. に戻る。
- ※上記はPS2版を基に作成しており、SFC版は最大3人なので人数が1人減る。また5.・6.は該当しない。DS版は青年時代前半を除き2. - 6. は該当しない。
- ※SFC版ではルドマン邸に入ると人物キャラクターの体力が全快する(死亡状態からも蘇生)。
グランバニア王国の人物
- マーサ
- 声 - 佐久間レイ(CDシアター版) / 賀来千香子(劇場アニメ版[30])
- 主人公の母親で、パパスの妻(グランバニア王妃)。長髪で髪色はSFC版は緑、リメイク版は黒である。エルヘブン出身で彼女がパパスと駆け落ちして村を出たため、パパスは住民たちに恨まれていた。邪悪な魔物を改心させるほか、人間へ転生させる力を持ち、その力はモンスターを仲間にする能力として主人公に継承された。エルヘブンの民が持つ魔界への門を操る能力を最も強く受け継いでいたが、その能力ゆえ大魔王ミルドラースによって魔界に連れ去られた。
- 幼年時代、主人公はマーサは死んだと聞かされていたが、パパスの死の直前に存命であることを告げられる。青年時代の主人公の旅の目的は、マーサの捜索である。大神殿では後述するイブールを倒した後に、主人公の妻の呪いと石化を解く。そしてテレパシーらしき能力で主人公に「魔界に来てはなりません」と告げるが、それを破り魔界に来た彼を咎めることなく受け入れ、道具を転送する場面がある[注 47]。エビルマウンテンで息子と再会を果たしミルドラースを封じるべく全力を尽くすが、力及ばずに息絶える。リメイク版では若干シナリオが変わり、封印の最中にゲマによる攻撃を受け重傷を負い、ゲマを倒した後に再び封印に臨むがミルドラースの攻撃で息絶える。その後、幻影のパパスに諭され天に召される。リメイク版は青年時代前半の神の塔でも彼女とパパスの幻影に会うことができる[注 48]。また、リメイク版クリア後に条件を満たすとパパスと同じくエルヘブンで結婚前の彼女と会うこともできる。
- オジロン
- 声 - 平野正人(CDシアター版)
- パパスの弟で、主人公の叔父。パパス行方不明後、グランバニア王に。後に主人公に王座を譲るが、主人公の行方不明時に王代行(大臣)となる。人柄の良さで周囲には慕われるが、決断力と胆力に乏しい面があり、国王に不向きであると自覚している。ドリスという一人娘がいるが、妻(ドリスの母親)の存在は物語中では触れられない。主人公が石化から戻ると正式に大臣に就任するが、主人公は旅に出るため実質的に国政を司る。
- ドリス
- オジロンの娘で、主人公の従妹。父が王在任中は王女として暮らすが、王族の堅苦しい暮らしは性に合わなかったらしい。デボラは彼女に対し「気が合いそう」と発言する。いとこめいである女の子と仲が良く、王女時代の話を聞かせてくれていたと語る。オジロンを「親父」と呼ぶなど、口調はやや荒っぽい。
- 漫画「天空物語」では物語中盤からテンとソラの旅に同行する。武術の使い手という設定であり徒手空拳による戦法を見せる。ゲーム同様双子とは仲が良く頼れる姉貴分として振る舞う。オリジナルキャラクターとして「カデシュ」なる青年が登場し、当初は険悪だったが後に一言では語れない間柄となる。こちらでは、ビアンカの石化が解けた頃には二十歳前後となっている。
- グランバニア大臣
- オジロンが王位についていた時の大臣。オジロンに決断力や胆力が乏しいことから自分が王のような振る舞いをする。主人公が帰郷すると彼が王位に就くのを阻止すべく試練の洞窟へ行くよう促し、そこで暗殺を計画したが失敗する。次に即位式の準備を自ら行い祝賀の酒に眠り薬を入れ、夜にジャミ率いる魔物たちを使い王妃を誘拐させる。計画は成功するがデモンズタワーで魔物たちの裏切りに遭い悲壮な最期を遂げる。死の間際には魔物の力など借りるべきではなかったと改心し、主人公に国を託して死んでいった。
- 漫画「天空物語」では序盤に彼の亡骸が一行によって見つけられ、サンチョに哀れまれている。
ラインハット王国の人物
- デール
- ラインハット王国の第二王子。ヘンリーの異母弟で、彼と違って茶色の髪。ヘンリー曰く「鈍臭い」が気の優しい少年。本人は王位に就きたくないと思っていたが、息子の王位に目がくらんだ母の陰謀により兄に代わり王位につく。ただし、実権は母であるニセ太后に握られており、実質お飾りに過ぎず無気力であった。一連の騒動が終結した後もヘンリーが即位を辞退したためデールは引き続き在位する。その後は跡目争いを避けるため、独身を貫きいずれは甥のコリンズに王位を継がせるようである。青年時代後半の姿は、SFC版ではヒゲが生えた汎用の王様グラフィックであるが、リメイク版では若い青年の姿である。
- ラインハット王妃 / ラインハット太后
- ヘンリーの継母で、デールの母。先代の王[注 49]がヘンリーに寂しい思いをさせぬよう再婚したが、彼女はデールだけをかわいがりヘンリーを邪魔者扱いし、最後はデールの即位のため彼を人さらいに誘拐させる。1年後、夫が崩御しヘンリーも行方不明とされたため、思惑通りデールが王に即位し彼女も太后となる。しかし、魔物(ニセ太后)に入れ替わられ地下洞窟の牢屋に幽閉される。青年時代前半に主人公とヘンリーに助けられ、事件後はおとなしくなり、ヘンリーがいた部屋に住む。青年時代後半では生死不明だが登場せず、ヘンリーと太后がいた部屋はコリンズの部屋になっている。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「ペシュマレンドラ」という名前が付けられている。
- マリア
- 声 - 久川綾(CDシアター版)
- 金髪ロングヘアーの女性。後述の兄・ヨシュアとともに光の教団に入り、その教祖に仕える侍女であったが、教祖の皿を割ったこと(リメイク版では奴隷の子供を庇ったため)を咎められて奴隷にされた。その後、仕打ちされたところを主人公とヘンリーに助けられ、兄の計らいで主人公やヘンリーとともに大神殿を脱走。流れ着いた修道院で洗礼を受け修道女となる。その後ラインハットに平和を取り戻すため、神の塔に入る清き乙女の力が必要と聞くと志願して仲間になる(戦闘には参加しない)。のちにヘンリーと結婚。一子コリンズを授かる。
- 「最近は教団のやり方についていけないところがあった」と発言したり、DS版では奴隷を庇ったことで自らも奴隷に貶められたことになるなど、教団の侍女ではあるが完全に心酔していたわけではないようで、修道院ではシスターから「彼女こそ神に仕えるため生まれてきたのではないか」と言われていた。
- コリンズ
- ヘンリーとマリアの間に生まれた息子でラインハット王子。髪色は父と同じ緑。叔父デールが独身のため王太子に指名されるが、父親譲りのイタズラ好きの性格で周囲を困らせる。主人公の子供たちより年下で、「子分にならないと泣くぞ」という発言などに対して、彼らは「わがままばかりで疲れちゃった」「変な子だよね、普通にしゃべればいいのに」とコメントしている。幼少期のヘンリー同様、子分のしるしを使ったイタズラを彼らに仕掛け、かつての事件を彷彿とさせる。ヘンリー曰く「自分が子供の頃はもっとおとなしかった」とのこと。しかし、ヘンリーの幼年時代には同世代の女の子にはあまり好かれていなかったが、コリンズは城の女の子に好かれており異性には優しい一面が描かれている(イベント後に子供たちは「子分になるのは嫌だけど、友達になるのは考える」と話す)。
妖精世界の住人
妖精の世界に暮らす妖精やエルフ、ドワーフである。人間界では子供にだけ妖精が見える。主人公も幼年時代には妖精が見えるが、青年時代は息子か娘が一緒でないと妖精が見えない[注 50](英語版では妖精族の名前は甘いものの名前で統一され、子供たちも「妖精さんたちの名前っておいしそうなのばっかり」という趣旨の発言をする)。
- ポワン
- 声 - 萩森侚子(CDシアター版)
- 妖精の村の長。妖精の世界の危機を救える人間を探しており、ベラに人間の戦士を探す使命を与えた。穏和で、妖精・ドワーフ・魔物を分け隔てなく村に住まわせる[注 51]。支持者は多いようだが、全ての住民の支持を得られているわけではないようで、「やりかたが甘過ぎるから春風のフルートを盗まれる」と苦言を呈す者もある。フルートを奪還した主人公にお礼を言い、青年時代後半に妖精の女王の会い方を教える。
- ルナ
- 妖精の村の図書館にいるエルフ。幼年時代では春風のフルートを盗んだ犯人(ザイル)を教え、青年時代後半では妖精の城の場所を教えてくれる。
- 妖精の女王
- 妖精界を統治し、妖精の城に住む女王。青年時代後半に天空城復活に力を貸す。妖精界ではなく人間界に住む。
- 老ドワーフ
- 後述のザイルの祖父で本名不明。ポワンの先代に「盗賊の鍵の技法」を編み出したことをとがめられ、村から追放されスライムと共にドワーフの洞窟に住んでいた。村の住人曰く「ポワンの代なら追い出されなかったのに」とのこと。ザイルの行為に心を痛め主人公に彼を止めるよう頼む。技法を洞窟の奥に封印したといい、SFC版ではどのような形で封印したか判然としないが、リメイク版では「読むと技法が身につく書物」とされた。青年時代後半では故人となり、スライム曰く「ザイルが心配かけたせいで病気になった」とのこと。
その他の人物
以下の人物は、ストーリーに関わりのある人物である(味方の魔物を含む)。
- ヨシュア
- マリアの兄。妹と共に光の教団に拾われ、大神殿建設工事現場の兵士として職務を遂行していたが、大神殿が完成した暁には奴隷は皆殺しにされる噂を聞いたため、奴隷に貶められたマリアを救おうと模索していた。そこに奴隷でありながら幹部に反抗した主人公とヘンリーの強さに希望を見出し、マリアを託し彼らを樽に入れて海へと放つ。完成後の大神殿では、白骨死体となっており、壁(リメイク版では床)にマリアへの遺言が残されている。
- プサン / マスタードラゴン
- 声 - 屋良有作(CDシアター版) / 安田顕(劇場アニメ版[30])
- エルヘブン南のトロッコ洞窟(リメイク版では地下遺跡の洞窟)で出会う自称天空人の謎の男。本人曰く、回り続けるトロッコにうっかり乗ってしまい、そのまま20年間も回り続けていたという。主人公たちに助けられ、彼らが湖底に沈んだ天空城に向かっていると聞くと「人数は多いほうがいいですからね」と言ってパーティーに参加。戦闘には参加しない。真面目な面をのぞかせるものの普段はひょうきんな物言いで、姿はバーテンダーと同じグラフィックである。
- 正体は天空の神マスタードラゴンで、ドラゴンオーブにその力を分離・封印することにより人間の姿を得ていた。前作『IV』の頃は人間との交流を厳しく禁じていた彼だが、その後に人間と人間社会に魅力を感じるようになり、彼らのことをもっと知るために人間に扮して地上で生活していた(これはオーブの封印に関わった一部の天空人しか知らなかったようである)。エンディングでは世界に平和が戻ったため「ドラゴンの姿と厳格なしゃべり方は疲れる」と言い、再びプサンの姿になった。
光の教団
本作での敵組織。表向きは光の国の存在と教祖への信仰を教義とし、各地での布教活動によって近年信者を大きく増やしている宗教団体だが、勧誘した信者を奴隷として強制労働させる、子供を誘拐するなど、その実態は邪悪な教団である。リメイク版におけるイブール戦後のゲマの言葉によると、ミルドラースへの祈りを行わせて力を届けさせ、人間界への扉を開かせることが目的だったようである。子供誘拐(特に身分のある者や金持ちの子を重点的に)の目的の一つには、自分たちの脅威である伝説の勇者の復活の妨害という面があった。セントベレス山の頂上に神殿を構える。
- ゲマ
- 声 - 鈴置洋孝(CDシアター版)/ 吉田鋼太郎(劇場アニメ版[32]) / 中尾隆聖(ライバルズエース)
- 光の教団の幹部。主人公の仇敵となる存在。赤紫色のローブを纏い魔道士のような格好で登場する。ジャミとゴンズを引き連れて古代の遺跡を訪れ、逃げようとした主人公たちと鉢合わせる。圧倒的な力で主人公たちを倒して人質に取り、ジャミとゴンズに駆けつけたパパスを痛めつけるよう指示し、瀕死になった彼を巨大な火の玉で殺害する[注 52]。そして主人公が持っていたゴールドオーブを破壊し、彼とヘンリーを大神殿へ連れ去り、奴隷として働かせた。青年時代後半でボブルの塔の地下で、竜の右目を取り返しに来た主人公たちと再度戦うことになり、敗れると「教祖さま万歳」の言葉を残して息絶える。よく高笑いをして丁寧な口調であるが、その性格は悪辣・卑劣・残忍。
- リメイク版では出番が増え、デモンズタワーではジャミが息絶えた後に現れ、主人公と妻を石化させて去る。またボブルの塔での対決では主人公の力を計る意図で戦うため死ぬまで戦うことをせず、大神殿では主人公たちに敗北した教祖イブールにとどめを刺す。そしてエビルマウンテンではミルドラースの力を抑えようとするマーサに重傷を負わせ主人公たちと最後の対決を行い、敗れると聖なる光に焼かれ息絶える。愉しみのためにあえてとどめは刺さないなど悪趣味な一面が加えられた。
- 幼年時代編におけるゲマとの最初の戦闘はストーリー上負けることが前提のイベント戦闘であり、通常では勝つことは非常に難しく、倒せた場合でも敗北時と同様に物語が進む。
- メラゾーマ・激しい炎・やけつく息などを使う。まれに2回攻撃もする。リメイク版はボブルの塔とエビルマウンテンで使う呪文・特技が異なる。
- 『モンスターバトルロードII』ではミルドラースの前座として「邪教の使徒」の呼称で登場。
- ジャミ
- 声 - 高木渉(CDシアター版) / 佐々木一平(劇場アニメ版[29])
- ゲマの手下。デモンズタワーを拠点にし、直立二足歩行で鱗の生えた白馬の姿をしている。グランバニアの大臣(オジロンの前任)を唆して主人公の殺害を企て失敗するも、彼の妻をデモンズタワーに連れ去り彼をおびき出して殺害し、その後自分の妻にして自らグランバニア国王になりすまそうと企む[注 53]。最初はバリアに守られほとんどダメージを与えられないが、妻がそのバリアを破った後はダメージを与えられる。そして敗北すると死に際に勇者の誕生を阻止すべく主人公と妻を石化させる(リメイク版はゲマの名を叫びながら息絶え、石化はゲマが行う)。メラミ・バギクロス・凍える吹雪などを使用する。幼年時代にパパスと戦う際に使ったラリホーマは主人公と戦う際は使わない。
- ゴンズ
- 声 - 岸野幸正(CDシアター版) / 関口晴雄(劇場アニメ版[29])
- ゲマの手下。一本角の鬼のような姿をしており、ゲマとともにボブルの塔の地下で竜の左目を守る。SFC版ではシミターと五角形の盾を装備しているが、リメイク版では巨大な鉈や斧のような武器に変更され、無数のスパイクが生えた盾を構えている。呪文・特技などを使わず打撃一辺倒である。リメイク版では戦闘後に男の子が「どうしたの、お父さん? すごく怖い顔して」と主人公の怒りを表すセリフを言う。
- ムチおとこ
- 光の教団の下級信者。建設中の大神殿で奴隷たちを監視している。上の者には逆らえないので奴隷たちをいたぶる陰湿な性格。マリアが彼らにムチで叩かれそうな所をヘンリーが助け、主人公も加わり戦闘になる。SFC版は主人公だけで戦うが、リメイク版はヘンリーも加勢する。勝敗に関係なく主人公たちは牢屋に入れられる。必ず2人で登場し不思議な踊りや薬草を使う。大神殿完成後は姿を消す。
- オーク、キメーラ
- ジャミの手下。オークはイノシシの顔をした獣人で、三叉の槍で攻撃しルカナンも唱える。キメーラは鳥の上半身と爬虫類の下半身、足はなく宙に浮いている魔物キメラの上位種。ベギラマ・ヒャダルコ・火炎の息と全体攻撃を仕掛けベホイミも唱える。まれに2回攻撃をする。
- ラマダ
- イブールに仕える神官で「一番の片腕」と称される。大神殿でマーサの姿に化けて主人公を欺こうとする。戦闘前の会話の選択肢により呪われた状態で戦うこともある。正体は巨大な棍棒を持つ一つ目の巨人(雑魚モンスターのギガンテスの色違い)で、打撃攻撃だけでなくベギラゴン・マヒャド・激しい炎と全体攻撃を仕掛ける。リメイク版では棍棒のデザインが変更され、表面が削られ無数の木のトゲが生じている。
- イブール
- 声 - 岸野幸正(CDシアター版)
- 光の教団の教祖でワニの顔をしている。伝説の勇者の誕生を阻止すべく石像にされた主人公の妻に呪いをかけ、ストロスの杖(SFC版のみ)をもってしても戻せなくしたが、勇者が誕生したことで大神殿の祭壇で待ち受けた。仲間たちが震え上がるほど凄まじいオーラを放ち、決戦前に馬車を呼び寄せメンバー交代できる状態で戦闘に入る。イオナズン・輝く息などの全体攻撃を使用する。また、ゲーム中に「イブールの本」というアイテムが登場する。
- 敗北後、ミルドラースの力を借りて彼らを魔界へ送ろうとするも見捨てられ息絶える。リメイク版では突如現れたゲマにメラゾーマでとどめを刺され命を落とす。
- シリーズ他作品に登場したのは『ジョーカー2 プロフェッショナル』のみで、上記のように『モンスターバトルロード』でこれに相当する立場はゲマとなっている。
- ミルドラース
- 声 - 飯塚昭三(CDシアター版)/ 井浦新(劇場アニメ版[32])
- 本作の最終ボス。魔界のエビルマウンテンに住まう大魔王で、王の中の王。本人曰く、「長い年月をかけて神をも越える存在となった」とのこと。光の教団の様々な活動は、全て魔王の復活が目的である(リメイク版では「私は運命に選ばれし者であり、しもべたちの働きは必要のないくだらない努力に過ぎない」と部下の活動を切り捨てるセリフが追加された)。魔界で力を蓄え、人間界への扉が開くのを待ち望んでいたため、物語の終盤まで名前も存在も判明しない。人間形態は仮の姿であり、本来の姿は4本の腕と翼に長大な尾、そして赤々とした体を持つ巨大な魔物である。
- メラゾーマ・イオナズン・凍てつく波動などを使う。機種や形態によって行動パターンが異なる。
- リメイク版では、「元は人間だったが、神になるという野望ゆえに心が歪み、魔物になってしまった」と語られる。また、序盤から名前だけは所々で聞くことができるようになったが、すべて冒険とは無関係で、伝説や伝承の一つである。
- 後に『モンスターズ』シリーズや『モンスターバトルロード』で他のシリーズ作品の魔王と共に再登場し、『IX』でも隠しボスとして登場した。ほとんどの作品で変身後の姿のみの登場となっている。
- ミルドラースの第1形態は元々は別のデザインだったが没となり、『VI』で雑魚モンスターのブースカとして登場することとなる[33]。
その他の魔物・敵
以下は光の教団との関連がないか、作中で関連が示されていない敵キャラクターである。
- 動く石像
- レヌール城に棲み憑いたゴーストたちの1人。一見ただの石像だが、ある程度主人公が離れると後をつけてくる。追跡開始後にその石像を調べると叫び声と共に戦闘に突入する。リメイク版では主人公が目の前を通ると目を光らし、2度調べると戦闘に突入する。外見は勇ましい戦士の石像に化けているが、正体はリメイク前と同じく土偶のような外見である。ビアンカがさらわれた後に主人公1人で戦い、気絶(全滅)しても全滅扱いにはならず、彼女が入れられた隣の墓に入れられる。
- なお、他の作品に登場する同名の雑魚モンスターとは別物である。
- 親分ゴースト
- 声 - 塩屋浩三(CDシアター版)
- 廃墟と化したレヌール城に手下のゴーストたちと共に棲み憑き、城の人々の魂を弄んで愉しみ苦しめていた。リメイク版では魔界のはみだし者であり、同じく魔界から追いやられた部下と共に城へ居着いていたという設定が与えられた。親分ゴーストの手下とは別に「魔界の幽霊」という存在が城の中に存在する。小説版ではミルドラース(あるいはゲマ)の指示でゴールドオーブを捜索していたとも取れる描写がある。
- 雪の女王
- 声 - 久川綾(CDシアター版)
- ポワンの先代の長に妖精の村から追い出されたドワーフの孫であるザイルを唆し、世界に春を呼ぶために必要な春風のフルートを盗ませる。最終的には世界の寒冷化を目論んでいた。いかにも女王といった感じの姿と戦闘時の魔物の姿がある。ザイルを倒した後に登場。
- 『小説ドラゴンクエストV』では「キリオ」という名前が付けられている。
- ニセ太后
- ラインハットの太后に成り済まし、専制政治によりラインハットを軍事国化した。悪逆非道の限りを尽くすほか、魔物を自らの部下として雇い、世界征服を企む。
- ヘンリー誘拐を企てたのは太后本人であることが明かされているが、主人公とヘンリーが奴隷生活をしていた10年の間の、いつ頃から太后に成りすましていたかは不明。
- また、ヘンリーは少なくともサンタローズが滅ぼされた時にはすでに入れ替わっていたと考えている。
- 外見は雑魚モンスターのエンプーサやデビルダンサーの色違いだが、リメイク版では衣装はブラジャーと腰ミノからドレスに変更されている。
- 溶岩原人
- 死の火山の最深部にて待ち構えるモンスター。長い年月を経て溶岩そのものに魂が宿った存在で、炎のリングに近付くと3体がかりで襲ってくる。
- カンダタ
- グランバニアの大臣(オジロンの前任)が、主人公の暗殺に雇った刺客。リメイク版の公式ガイドブックの設定によると、本職は盗賊団のボスで面倒見の良さから部下に慕われているが、部下を養うため裏の仕事を引き受けているらしい。シールドヒッポを連れている。青年時代後半編では、一部の町にカンダタ子分が登場し宝箱を守る。同名のキャラクターは『III』にも登場しているがイラストが異なる[注 54]。
- ブオーン
- 声 - 古田新太(劇場アニメ版[32])
- かつてルドマンの8代前の祖先ルドルフによって壷に封印された巨大な魔物。150年で封印の効き目が切れ、地上に再び現れる。長い間封印されていたためか、体のところどころに苔が生えている。その昔、最後の鍵を盗み出した盗賊ゴロステを飲み込んだことがあり(書籍『秘められた伝説』によると、このために腹痛を起こしてその隙を突かれて封印されたらしい)、倒すことで同アイテムを入手できる。青年時代後半ならいつでも戦えるが、手に入れないと暗黒の世界に行くことができない。
- ブオーンのイベントは独特の演出があり、SFC版における出現シーンは同ハードの拡大機能を用いている。PS2版ではこの演出が大規模になり、壷からの復活・降臨シーンが追加、雄叫びを上げて戦闘に入るとカメラがブオーンを一周して再び雄叫びを上げてからコマンド入力画面に移行する、そして倒すと大きな音を立てて倒れる、という大掛かりな演出となっている。DS版では復活・降臨シーンはPS2版と同様の物を使っているが、戦闘時の特殊演出はなくなっている。
- リメイク版では、条件を満たすと非常に体が小さくなった(主人公が倒した後にルドマンが特殊な封印をかけたらしい)プオーンとなって再登場し、仲間モンスターとなる。
- エスターク
- 前作『IV』で中ボスとして登場した地獄の帝王。本作ではゲームクリア後の隠しボスとして登場し、暗黒の世界の地下深くで記憶を失った状態で眠っている。倒されると倒した時のターン数を言う。原作版ではダンジョンの存在も含めてゲーム中に存在を示唆する手掛かりはほとんど無かった[注 55]が、リメイク版では暗黒の世界のとあるキャラクターと、とある本がその存在を示唆しており、「ミルドラースですら手を出せない大物」とのこと。前作では覚醒前だったのでその実力を発揮しきれなかったが、本作では隠しボスに相応しい強さを誇る。
- リメイク版では名産品の闇のトロフィーを所持しており、一定ターン以内に撃破すると入手できる。また自分専用のすごろく場を持っており、彼の息子を名乗るプチタークが登場するなど僅かだが彼の素性が明らかになった。
他機種版
一覧
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ドラゴンクエストV 天空の花嫁 | 2004年3月25日 |
PlayStation 2 | マトリックス アルテピアッツァ |
スクウェア・エニックス | DVD-ROM | SLPM-65555 | リメイク版、売上本数:約161万本 | [34] |
2 | アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁 |
2006年7月20日 |
PlayStation 2 | マトリックス アルテピアッツァ |
スクウェア・エニックス | DVD-ROM | SLPM-66480 | 廉価版、ポイントサービス対象商品[35] | [36][37] |
3 | ドラゴンクエストV 天空の花嫁 | 2008年7月17日 2009年2月17日 2009年2月19日 2009年2月20日 |
ニンテンドーDS | アルテピアッツァ | スクウェア・エニックス | DSカード | - | リメイク版、すれちがい通信対応 売上本数:100万本[38] |
[39][40][41] |
4 | アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁 |
2010年3月4日 |
ニンテンドーDS | アルテピアッツァ | スクウェア・エニックス | DSカード | NTR-P-YV5J-JPN | 廉価版 | [42][43] |
5 | ドラゴンクエストV 天空の花嫁 | 2014年12月12日 INT 2015年1月22日 |
Android iPhone 4 iPod touch (第5世代) iPad 2以上 (iOS) |
アルテピアッツァ | スクウェア・エニックス | ダウンロード | - | リメイク版 | [44][45][46][47] |
PlayStation 2版
SFC版を基に、新要素・新機能を追加したリメイク作品。SFC版の発売から11年半後の2004年3月に発売された。
機種がPS2に移ったことでグラフィックが向上した。『ドラゴンクエストVII』から採用された俯瞰方式の3Dマップを引き継ぎ、さらに従来は2Dのドット絵で表現されていたキャラクターが、ナンバリングタイトルで初めて3Dポリゴンで表現された[48]。また、アナログスティックにより柔軟にキャラクターの移動が行えるようになった。
アイテムを入れる大きなふくろ[49]、仲間との会話機能(移動中のみ)[49]など、『VII』から多くのシステムが継承された。井戸の中に入る、壷や樽などを持ち上げて投げる[50]などのアクションも可能になった[51]。
BGMのほとんどはオーケストラ版が使用された。多くの曲は1992年までに録音されたNHK交響楽団の演奏による曲だが、「哀愁物語」は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、「ローリング・ダイス」はセントラル愛知交響楽団のライブ音源を使用[52]。当時オーケストラ版の存在しなかった数曲はシンセサイザーによるサウンドである。
システムフォントはニィスのJTCウインR4をアルテピアッツァがライセンスを受けて使用している[注 56]。
戦闘
戦闘参加人数が変更され、SFC版の3人から4人に増加。よってSFC版ではエンディングでのみ見られた主人公家族4人のパーティー(並べ替え不可)が大神殿攻略後から編成できる。また、一度に出現する敵モンスターの数がSFC版より増えるなどのゲームバランス調整が行われた[4]。モンスターも3Dポリゴンとなり、攻撃や混乱、睡眠などのアクションが追加され、待機中も常にアニメーションするようになった。武器攻撃・呪文のアニメーションも一新された。戦闘画面のレイアウトも変更され、従来の作品ではHP・MPウィンドウが画面上部に表示されていたが、PS2版ではそれらが画面下部に表示される[48][注 57]。
レベル上昇時のステータス上昇値がSFC版では固定方式だったが、PS2版ではランダム方式となった。AIの思考パターン優先順位が変更され、時に無駄と取れる行動が増えた。
作戦は1人ずつ選択できるようになり、「おれにまかせろ」の追加と「じゅもんせつやく」の廃止、「みんながんばれ」が「バッチリがんばれ」に名称変更された[注 58]。
シナリオの追加・変更
SFC版では青年時代編まで登場しないフローラが幼年時代編にも登場する。青年時代前半では天空の剣を取得しないとストーリーが進まなくなり、関連イベントがグランバニアで発生。石化より復活直後の男の子のセリフ[注 59]を必ず見ることになる。ストーリー上重要な位置づけであるゲマ関連のイベントが追加・変更された[注 60]。エンディング後の冒険の書で、パパスとマーサの過去に触れるシナリオが追加された(後述の名産品とも関連している)。
新たなおまけ要素
- 名産品
- 各地の城や町、ダンジョンに名産品と呼ばれるアイテムが登場し名産博物館に展示できる。名産品により入手方法が異なり複数入手できるものもある。名産品にはランクがあり、展示方法により来場者数やセリフ・評価ポイントが変わる。また特定のイベントや交換によりランクが上昇するものや、道具として使うと特殊効果のあるものもある。展示した名産品の数が増えると博物館を管理する老人ゆうじいからゴールドがもらえる。コンプリートした際の特別な褒美はない[53]。
- ミニゲーム
その他の変更点
- タイトル画面の変更
- SFC版のタイトル画面は主人公誕生シーン直後のみ出現したが、『IV』と同じくオープニングクレジット後にも出るようになった。
- 呪文・特技
- サンチョが覚えるフィールド呪文フローミと特技盗賊の鼻・口笛の追加[59]と、隠し仲間モンスター用の攻撃特技2種追加。
- モンスター
- 色違いのモンスター(スライムナイトとメタルライダーなど)が単なる色違いではなく、武具や大きさが若干アレンジされた。
- 新モンスターに、『ドラゴンクエストVII』に登場した8種(コロヒーロー・プチヒーローなど)が追加された。仲間にできるモンスターは42種から70種に増加し、クリア後に特定の条件で仲間になるモンスターも登場した[60]。また、モンスターじいさんの家でキラーパンサーを除く仲間モンスターと「大きなふくろ」の名前を自由に変更できるようになった[注 61]。
- マップ
- フィールドマップにカジノ船と名産博物館が追加され、一部の町やダンジョン[注 62]ではマップ構造が変更された。また、SFC版では幼年時代でしか歩けない妖精の世界のフィールドを青年時代後半でも歩けるようになった[注 63]。
- BGM
- 一部の城・町・ダンジョンなどのBGMが変更された。
- 氷の館が「洞窟に魔物の影が」から「死の塔」に変更
- 「王宮のトランペット」に夜用のアレンジバージョンが登場
- 青年時代のサンタローズの洞窟にあるパパスの隠し部屋が「さびれた村」(廃村のBGM)でなく「洞窟に魔物の影が」のまま
- ラインハットでイベントにまつわる書物を読む時に「哀愁物語」が流れない
- 青年時代後半のルラフェンにあるベネット研究所が「さびれた村」でなく「街は生きている」(町のBGMのまま)
- ボブルの塔地下が「洞窟に魔物の影が」から地上と同じ「死の塔」に変更
- 重要アイテムを入手した時のMEが、SFC版本作及びFC版『IV』のものに戻った(SFC版の本作を最後に、SFCリメイク版『I』-『III』、SFC版『VI』及びPS・DS版『IV』、PS版『VII』では異なるものが使用されていた)。
- 細かい変更点
-
- 味方と敵とで呪文を唱える際のSEのオクターブが異なる
- 喋る際のオクターブが『VI』以降と同様に3種類に増加[注 64]
- 店でこちらが物を売るときの値段が買値の75%→50%に変更
- 戦闘中の補助系呪文の効果と麻痺状態が数ターンで消滅する
- ボスのステータス強化(守備力がSFC版と比較して高いなど)
- 最初にサンタローズに向かう際の強制戦闘の内容変更
- 特技「かえんのいき」のダメージが敵味方共に30前後→50前後に変更
- ベビーパンサーの名前候補が4種類→10種類に増加[注 65]
- 一時的に仲間になるベラに戦闘時命令できない
- パパスがジャミとゴンズに攻撃されるシーンが戦闘画面からフィールドイベントに変更[注 66]
- 青年主人公の蘇生料金が無料になる
- 預けられる仲間モンスターが58匹から200匹に増加
- 馬車満杯時、預かり所へ戦闘直後に仲間になったモンスターでも送れるようになる[注 67]
- 仲間のパラメータ上昇率の修正(はぐれメタルのHPなど)
- モンスターボックス・セレブリティパスなど数点のアイテム追加
- 山彦の帽子・時の砂は入手不可になる(データ中には存在する)
- ルーラの行先追加とベホマラーが常時使用可能に、キアリクが戦闘中使用のみに変更
- ルーラ・リレミト・ラナルータがSFC版でかき消された場所で使用可能になる[注 68]
- ミナデインの発動に必要な「MPを持つメンバーの人数」が3人→4人に変更
- 小さなメダルをメダル王に送らず袋に入れる
- ビスタ港とポートセルミが馬車も入れるようになり、建物に入らなければ仲間モンスターのパーティーで歩ける[注 69]
- 溶岩原人の構成が、1匹×3から1グループに変更
- 花嫁により結婚式の場所が変更される[注 70]
- ヘンリーにドレイの服以外の装備をさせた時のグラフィックの追加
- 花嫁のシルクのヴェール装着前と装着後のグラフィックの追加
- 花嫁のエスコートがプレイヤー操作からオート操作に変更
- 上記とは逆に誓いの口づけがオート操作からプレイヤー操作に変更
- フローラと結婚後、ルドマン邸や別荘に宿泊できる
- 試練の洞窟の謎解き変更
- 主人公と双子に『V』既存のキャラクター名や同じ名前をつけることが不可能になる
- 主人公の石像の値段が10倍に増加
- 女の子の習得呪文にヒャド追加
- SFC版で同色だったゲマとネクロマンサー、ジャミとラムポーンのカラーリング変更[注 71]
- ストロスの杖の入手変更。女の子が持っていたのはイベント時に消滅[注 72]
- 青年時代後半のみグランバニアの宿屋が無料で宿泊可能になる
- 一部地域の出現モンスター変更
- 名前に小さい「ぁ」-「ぉ」(カタカナ可)・「ヴ」・記号などが使用可能になる
- スタッフロールが、SFC版の天空城が世界を周る演出ではなく、主なイベントシーンをセピア色の回想で流す演出に変更
- エンドロールの最後を、SFC版『VI』で主流となっていた羽ペンにより筆記体で書かれていくタイプの物に変更
ニンテンドーDS版
ニンテンドーDSでの「天空シリーズ」三部作のリメイク第二弾として、SFC版の発売から約16年、PS2版の発売から約4年半後の2008年7月に発売された。
PS2版をベースにした移植であるが、画面仕様やキャラクター操作、コマンド仕様はDS版『IV』をベースにしており、キャラクターやモンスターは2Dで表現されている。
BGMは内蔵音源だが、タイトル画面の「序曲のマーチ」のみ東京都交響楽団演奏のオーケストラ音源になっている(グランバニア即位式などでは「序曲のマーチ」も内蔵音源)。
DS版のソフトには、不正コピー防止のためのコピーガードが施された。不正コピー品でプレイすると、物語の最初に主人公が乗っている船が港に着かず、その先にシナリオを進められないようになっている[61]。
新キャラクター
フローラの姉としてデボラが登場[62]。主人公の3人目の花嫁候補となる。それに伴い、彼女専用の武器・防具が追加された。オープニング直後のビスタ港において幼少期のフローラとともに登場する。
新たなおまけ要素
- 名産品
- オリジナルの名産品を作ることが可能になり、それを作る部屋および展示する部屋が地下1階に追加された。オリジナルの名産品はすれちがい交換が可能となっている[63]。東京ゲームショウのイベントでしか入手できない限定アイテムも存在する。管理者の老人の名前はゆうじいからデスじいに変更された。
- スライムタッチ
- もぐら叩きに似たミニゲーム「スライムタッチ」が追加された[62]。サラボナの町のルドマンの豪邸3階にあるデボラの部屋でプレイすることができる。この時のみタッチペンが使用可能。このゲームのための新曲「ずっこけモンスター」が追加された。
その他の変更点
- インターフェース
- 仲間にインパスを習得している者がいれば、道具コマンドにインパスが追加され、MPの消費なく道具鑑定ができる。呪文コマンドのインパスは宝箱などに対してしか使用できず、この場合はMPを消費する。
- モンスター
- 『ドラゴンクエストVIII』に登場したプリズニャンと『ドラゴンクエストII』で初登場したアークデーモンが追加され、仲間にもできる。ベビーパンサーとの通常エンカウントはなく、モンスター格闘場での出現のみである。
- マップ
- 天空への塔が前作『IV』のリメイク版の構造に準じたものになり、迷いの森および暗黒の世界がSFC版と同様の構造に戻った。
- BGM
- SFC版仕様とPS2版仕様が入り組んでいる。
- PS2版同様、重要アイテムを入手した時のMEはSFC当時のものになった。なお、本作以降『IX』やDS版『VI』、3DS版『VII』でも使用されている。
- 馬車の並び順
- 馬車の並びが変更になり、方角で例えると1番目を南(下・画面に顔が向いている)として1→2→3→4番目では、
- SFC版・PS2版は南→西(左)→東(右)→北(上・PS2版のみ)となり、
- DS版は南→北→東→西となる。
- 細かい変更点
-
- 最初の主人公名前入力画面において、「ああああ」や「いいいい」といったすべて同じ文字の名前は無効になった[注 73]
- 一部のキャラクターが喋る際のオクターブ変更[注 74]
- ツボやタルを調べるとすぐに破壊する
- 戦闘時の上画面や「つよさ」画面の顔グラフィック追加 [注 75]
- 最初の戦闘でのパパス加入タイミング変更
- 人物キャラクターの会話内容が一部変更
- 「中断の書」からの再開を選択すると『IV』のように即時にスタートとはならず、主人公の名前とプレイ時間が表示されるようになり、冒険の書へのセーブ時との比較がしやすくなった。
- パパスがジャミとゴンズに攻撃されるシーンがSFC版と同じ戦闘画面に戻る(SFC版でなかったHP・MP表示がある)ほか、パパスが倒される際のメッセージが気絶扱い
- 幼年時代終了時にセーブした場合、冒険の書の名称変更[注 76]
- 奴隷時代に道具を使ったりすると「ドレイには勝手な行動はゆるされない」と表示される。
- 小さなメダルが「つよさ」コマンドで取得数確認に変更(DS版『IV』と同じ)
- スライムレースのスクロール方向変更
- 仲間モンスターを預けられる最大が80匹、仲間にできる最大が76匹に変更
- モンスターボックスがモンスター図鑑に変更
- すごろくに好きな目を選べるマス追加
- PS2版では入手できなかった時の砂が入手可能。また『IV』同様宿屋に泊まらなくても何度も使用可能。
- エンディングの最後の著作権表示にて、PS2版にはあったオリジナルのSFC版についての標記がなくなっている(DS版『IV』も同様)
Android・iOS版
ニンテンドーDS版をベースとした移植。対応OSはAndroid 4.0以上、iOS 7.0以上。
開発
キャラクターイラスト
SFC版の開発当時、主人公たちのほか、町人のグラフィックが鳥山明により数点描き下ろされており、『週刊少年ジャンプ』(集英社)のゲーム紹介コーナー「ファミコン怪盗芸魔団」内で開発中の本作紹介記事にてキャラクターのイラストが掲載されたが、これらは没案となりゲーム中には登場しなかった。
逆にSFC版のサンチョやフローラ、ヘンリー、男の子、女の子は鳥山によるデザイン画が描き起こされず、ゲーム中ではオリジナルのグラフィックが使われていた。後に発売された公式ガイドブックでは、アニメーターの中鶴勝祥が代わりにイラストを起こしている。彼の起こしたイラストは、ゲーム中のドットグラフィックとかなり異なる(例、女の子(娘)はゲーム中ではワンレンだが、イラストではおかっぱである)。PS2版では、中鶴によるイラストが公式デザイン化し、ゲーム内のグラフィックもSFC版公式ガイドブックのイラストとほぼ同じ姿となっている。また、リメイク時には中鶴のデザインを元に鳥山によりサンチョ、フローラ、男の子、女の子のイラストも描き起こされ、DS版のキャラクターグラフィックにも流用された。またPS2版及びDS版の公式ガイドブックのイラストを描いたのは、漫画家の村上ゆみ子である。
音楽
- サウンドトラック
SFC版は効果音入り、チャプターなしでメドレー形式の「ゲーム・オリジナル・サウンド・ストーリー」のみ、PS2版はほとんどが交響組曲を流用、DS版は未発売と厳密なゲーム音源のオリジナルサウンドトラックは存在しない。†は廃盤。
- † CDシアター ドラゴンクエストV(書籍扱い)
- † 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(アポロン音楽工業、APCG-9004、1992年10月21日) - DISC1はNHK交響楽団演奏のオーケストラ版、DISC2はゲーム音源(前述の「ゲーム・オリジナル・サウンド・ストーリー」)。オーケストラ版はPS2版のゲームBGMとしても使用されている。
- † すぎやまこういち 「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 結婚ワルツ コーラスバージョン 演奏コーラス・クリエーション(アポロン音楽工業、APDG-4002、1993年2月21日) - N響版CDの『結婚ワルツ』にコーラスを加えたもの。シングル。なお「結婚ワルツ」というタイトルがつくのはこのコーラス版と「ルーラ」というデュエットが歌うものとがあるが全く別物である。
- † すぎやまこういち 「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 イン・ブラス(アポロン音楽工業、APCG-4029、1993年3月5日)
- † すぎやまこういち 「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 オン・ピアノ(アポロン音楽工業、1993年4月21日)
- † すぎやまこういち 「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 オン・エレクトーン(アポロン音楽工業、APCG-4036、1993年6月21日)
- † 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(SPEビジュアルワークス、SVWC-7065、2000年8月23日) - ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。『哀愁物語』が追加された。
- † 吹奏楽組曲ドラゴンクエスト第3集 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(OTO音、OTA-0005、2003年8月5日) - 「イン・ブラス」にデジタルリマスター処理を施し再リリースしたバージョン。
- † 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(アニプレックス、SVWC-7313、2004年6月23日) - 東京都交響楽団演奏。『はめつの予感』など3曲のメドレーが追加された。当初はレーベルゲートCD2として発売されたが、後に通常のCDとして再発売された。
- 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(キングレコード、KICC-6304、2009年8月5日) - 東京都交響楽団演奏。アニプレックス版との変更は特にない。
- 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(キングレコード、KICC-6319、2009年10月7日) - ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。アニプレックス版との変更は特にない。
- 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁(キングレコード、KICC-6324、2009年10月7日) - NHK交響楽団演奏。アポロン音楽工業版との変更は特にない。
販売・プロモーション
PlayStation 2版
PS2でのリメイクが最初に発表されたのは、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』も開発中であった2003年10月末のことであった[64]。翌11月から画面写真が発表され[48]、2004年1月には第19回次世代ワールドホビーフェアに出展された[65]。同月22日には発売日が同年3月25日と発表[66]、さらに数日後には『ドラゴンクエストVIII』の開発中のデモ映像を見ることができるプレミアム映像ディスク(PS2用CD-ROM)が同梱されることが発表された[67][68][69]。そして発売延期は無く、3月25日に発売に至った。キャッチコピーは「強き心は、時を越えて」が使われた。
出荷本数は2日間で130万本を突破し[70][71][72]、発売15日後の4月8日には、それまでのシリーズのリメイク作品の中では最多の150万本を達成した[73][72]。
ニンテンドーDS版
2007年8月、「天空シリーズ」3部作である『ドラゴンクエストIV』と本作、『VI』がニンテンドーDSでリメイクされることが一挙に発表された[74]。
DS版『IV』発売後の2007年末、DS版『V』の画面の公開が開始[75]。翌2008年4月には、発売日が同年7月17日と発表された[76]。6月25日に発売されたケツメイシのアルバム『ケツノポリス6』においては、本作とのコラボレーションが行われ[77]、7月には『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』とともにフジテレビジョンのイベント「お台場冒険王」に出展された[78]。発売延期は無く、発表どおりに7月17日に発売された。キャッチコピーは「受け継がれる、強き心」が使われた。
発売後は2週間で、日本国内出荷本数が100万本を超え[79]、約1か月後の8月12日には販売本数が100万本を突破した[80]。
スタッフ
- スーパーファミコン版
- シナリオ、ゲーム・デザイン:堀井雄二
- キャラクター・デザイン:鳥山明
- 音楽:すぎやまこういち
- ディレクター:山名学
- チーフ・プログラマー:桝田賢一、成田東吾
- プログラマー:川本昌之、川島誉、篠原ひょうじ、ほらがいじんじ、渡辺靖、さかもとじゅん、滝本真澄、大堀仁司、橋本昌哉、たむらこうへい、𡈽方雅之
- チーフ・グラフィック・デザイナー:札場哲
- グラフィック・デザイナー:安野隆志、合田順一、原田久美子、横田幸次、眞島真太郎
- サウンド・プログラマー:福沢正、山森丈範、三俣千代子
- プログラム・アシスタント:なりたみちえ、佐々木真治、麻野一哉
- スーパーバイザー:中村光一
- シナリオ・アシスタント:杉村幸子、折尾一則、石川文則、上野しげや、こまみやみほ、柳沢健二
- プロダクション・スタッフ:島村大三、飯田真理子、山岸功典、矢作貞雄、M.SATODA、犬塚太一、狩野健二郎、菊本裕智、中目乃利子、斉藤昌快、T.YASUTA、大塚充、早川陽一、Y.HAMADA、N.TAKAMURA、N.IKEDA、沼尻真理子、M.OOMORI、T.OOI、栗本和博、はたのよしこ、M.YOSHIKAWA、てしまかつや、M.YAMANE、和田匡博、E.SAKAI、T.GOTOU、三宅有、田中裕臣、いえさかはじめ、もりやりゅういち、きたおりしげる
- バイス・プロデューサー:丸山茂樹
- プロデューサー:千田幸信
- パブリッシャー:福嶋康博
評価
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雑誌媒体による評価
- スーパーファミコン版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、9・10・9・8の合計36点(満40点)でプラチナ殿堂入りを獲得[85][106]、レビュアーからは演出面に関して称賛する声が多数挙げられており、サワディ・ノダは一本道のRPGではなく途中で重要な選択肢がある点などに関して「最後までプレーヤーを飽きさせない」、アルツ鈴木は仲間との出会いや別れ、再会などが頻繁にあるとして「ドラマ的に盛り上がる」、イザベラ永野は「多少ストーリー展開が強制的に感じる」と指摘しながらも「なかなか泣かせるシナリオ」、ローリング内沢は「絶対にのめり込む。途中でやめられないおもしろさ」など各レビュアーが絶賛した[106]。その他の意見としてアルツ鈴木が「新コマンドのまんたんや便利コマンドが、ほんとに便利でよかった」と機能面に関して称賛した他、モンスターを仲間にするシステムに関しては『女神転生シリーズ』と比較した上でサワディ・ノダは「まったく別の楽しさがある」、イザベラ永野は「モンスターとの接しかたがすごくビジネスライクだった『女神転生』とは対極にある感じ」と述べた[106]。否定的な意見としてローリング内沢はシリーズ5作目であるが故に「新鮮味は薄くこれといったインパクトもない」と述べた他、グラフィックに関してもスーパーファミコンならではの仕様ではないと述べた[106]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、26.29点(満30点)となっている[1]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で4位(323本中、1993年時点)となっている[1]。また、同雑誌1993年8月情報号特別付録の「スーパーファミコンオールカタログ'93」では、スーパーファミコンの機能によりグラフィックや音楽が向上していると指摘した他、敵モンスターの攻撃方法が多彩になった事で「戦闘がさらに楽しくなった」と肯定的に評価、また「魔法をかけたときに効果がアニメーションで表示されるのが美しい」と称賛した[1]。その他、『SUPER FAMICOM Magazine』1993年8月情報号特別付録の「スーパーファミコンオールカタログ'93」巻末に収録されている「部門別ベスト30」では、総合4位、キャラクタ6位、音楽・効果音3位、操作性3位、熱中度4位、お買い得度5位、オリジナリティ13位を獲得している[102]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.52 | 4.49 | 4.36 | 4.56 | 4.16 | 4.20 | 26.29 |
- PlayStation 2版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、9・8・9・8の合計34点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[86][107]、レビュアーからはオリジナルからの変更点に関して様々な意見が挙げられており、あらじ谷塚は「戦闘の演出強化と見た目はかなり楽しげに」、キッシー嵐山は「目からウロコ的な斬新さはない」としつつも「操作の快適さは折り紙つき」、吉池マリアは「ノスタルジックとモダンさがうまく交じり合っている」、羽田隆之は「虚飾のないビジュアルに突出したものはない」としつつも「モンスターの動きは、なるほど納得」など肯定的な意見が多く挙げられた[107]。それ以外の箇所に関してあらじ谷塚は「読み込みもまったく気にならず」と称賛した他、キッシー嵐山は「やり込みを目指す人にも十分対応は可能」と評価、吉池マリアは「戦闘中の敵のコミカルな動きや、カメラアングルには脱帽」と絶賛、羽田隆之は「プレイヤーを陥れようとするような意地悪さとは真逆の、プレイヤーを応援してくれているかのような愛を、確かに感じる」と称賛した[107]。
- ゲーム情報サイト『GAME Watch』にてライターの平田洋は、ハードの変更によりポリゴンで描写されている事に関して、「郷愁と新鮮さが一緒くたになった心地よい感動がある」と述べた他、「遮蔽物によって視界が不自由になる3Dであるからこその、探索の楽しみ」があると称賛した[96]。操作性に関しては、スーパーファミコンよりボタン数の多いPlayStation 2でありながら使用しないボタンが少ない事に関して「プラットフォームの変化に応じたインターフェイス面での向上がハッキリと見て取れる」と称賛した[96]。新たに追加された「名産品」のシステムに関しては「この楽しさは完全にオリジナルの「V」を凌駕したと言える」と絶賛した[96]。
- ニンテンドーDS版
売上・受賞歴
- オリジナル版は『III』以降のナンバリング作品で唯一売上が300万本に達していない作品である。それでも日本国内のスーパーファミコン用ソフトとしては歴代6位の記録を達成した[108]。その一方で、PS2版はリメイク作で最多売上本数を記録し、DS版はニンテンドーDSにおいて最速で売上100万本を突破した(当時)[注 77]ゲームソフトとなっているなど、後の評価が高い作品となっている。また、本作で登場した仲間モンスターのシステムは後の作品へも影響を与えて、『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズへ発展していくこととなる。
- PlayStation 2: The 8th CESA GAME AWARDS 2003-2004 優秀賞を受賞[105]。
エピソード
- ビアンカフローラ論争
- 花嫁にビアンカを選ぶか、フローラを選ぶか(DS版以降はデボラも追加)でゲーマーが言い争うことがある[109]。もっともネタとして語るものであり実態は「きのこたけのこ戦争」に近い。著名人でビアンカ派を公言している人物として山田孝之が、フローラ派を公言している人物として中川翔子がいる。
- 堀井雄二は、2011年に発売された『ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書』で、ほとんどのユーザーがビアンカを選ぶことを想定しており、「みんなふつうはビアンカを選ぶだろうと思ってたんですが、フローラを選ぶ人も多かったのは、ちょっと意外でしたね。」と語っている[110]。
関連商品
攻略本
- スーパーファミコン版
- スーパーファミコン奥義大全書 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(集英社、ISBN 978-4-834211443)
- ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 上巻 世界編(エニックス、ISBN 978-4-87025-705-4)
- ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 下巻 知識編(エニックス、ISBN 4-87025-706-8)
- PlayStation 2版
- Vジャンプブックス ドラゴンクエストV 天空の花嫁 プレイステーション2版(集英社、ISBN 978-4-08-779282-9)
- SE-MOOK ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 上巻 世界編(スクウェア・エニックス、ISBN 978-4-7575-1184-2)
- SE-MOOK ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 下巻 知識編(スクウェア・エニックス、ISBN 978-4-7575-1185-9)
- ドラゴンクエストVのあるきかた(スクウェア・エニックス、ISBN 978-4-7575-1229-0)
- ニンテンドーDS版
- Vジャンプブックス ドラゴンクエストV 花嫁探求の書 ニンテンドーDS版(集英社、ISBN 978-4-08-779468-7)
- ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック ニンテンドーDS版(スクウェア・エニックス、ISBN 978-4-7575-2368-5)
その他の書籍
- 漫画 ドラゴンクエスト 天空物語(エニックス刊、幸宮チノ作、全11巻) - 青年時代前半から6年後、青年時代後半に至るまでを描いたサイドストーリー。
- 第1巻 ISBN 4-87025-265-1
- 第2巻 ISBN 4-87025-381-X
- 第3巻 ISBN 4-87025-463-8
- 第4巻 ISBN 4-7575-0106-4
- 第5巻 ISBN 4-7575-0451-9
- 第6巻 ISBN 4-7575-0552-3
- 第7巻 ISBN 4-7575-0693-7
- 第8巻 ISBN 4-7575-0908-1
- 第9巻 ISBN 4-7575-1046-2
- 第10巻 ISBN 4-7575-1174-4
- 第11巻 ISBN 4-7575-1239-2
- 小説 ドラゴンクエストV -天空の花嫁-(エニックス刊、久美沙織著)
- ゲームブックドラゴンクエストV(エニックス刊、全4巻)
- ドラゴンクエストV 知られざる伝説 (エニックス刊、ISBN 978-4-87025-775-7)
- ドラゴンクエストV 導きの書 CD+(エニックス) - SFC版発売時に書店などで販売された解説書。モンスターカードや、序曲とフィールド曲を収録した8cmCDが同梱された。
脚注
注釈
- ^ SFC版の場合。リメイク版では魔王の名前のみ序盤から登場する。
- ^ かつてベビーパンサーを連れた子供が妖精の国を訪れたことがあるほか、ベラなどが成長している。
- ^ 公式ガイドブックでは「半ブロック=1歩」としている。
- ^ 本作以降はSFC版『ドラゴンクエストI・II』のみ4行。以降の作品は3行が基本である。
- ^ コマンドやHP・MP・Lv表示、戦闘ウィンドウは従来通りひらがなとカタカナ表示である。
- ^ 4文字表示なのでマホトーンは「マホトン」、マホカンタは「マホカン」と略される。
- ^ この異常表示はSFC版の場合で、戦闘中に限定される(移動中は前作同様にレベルの数値部分に表示される)。他シリーズやリメイク版により表示は異なる。
- ^ 城や町の戦闘や大神殿は馬車内のメンバーも経験値を得られる。
- ^ 対象は男の子、女の子、ビアンカ、フローラ、デボラ(DS版のみ)、サンチョ、ピピン。
- ^ 同種のモンスターは3匹までしか仲間にならないため、4匹目用の名前を見るには、今まで仲間にしたうちの1匹と別れる必要がある。リメイク版では2匹目の名前に3匹目の名前を付け替えると3匹目の名前が4匹目のものになる。
- ^ 幼年時代に仲間になるベビーパンサーの名前は4つの中から1つを選ぶ。仲間モンスターの名前変更が可能なリメイク版でも変更できない。
- ^ リメイク版では幼年時代に仲間にしたキラーパンサー(加入当時はベビーパンサー)は別れられない。
- ^ また、リメイク版のザイル・プオーン・ターク(プチターク)は野に放っても埋葬されても再び同じ場所で待っている(レベルは1に戻る)。
- ^ 作戦は「みんながんばれ」「ガンガンいこうぜ」「じゅもんせつやく」「じゅもんつかうな」「いのちだいじに」「めいれいさせろ」の6種類。
- ^ 前作までは「すばやさ」の半分の値が守備力の基礎値となっていた。
- ^ パパスを除く。また、SFC版では青年時代前半編のフローラも気絶となるが、リメイク版では他のキャラクター同様死亡となる。
- ^ ただし、パパス同行の場合は全滅扱いにならない。
- ^ 『スーパーファミコン奥義大全書 ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(集英社 1992)にて、「ドラゴンクエストIVから数百年後」と明言されている。また、『週刊少年ジャンプ』連載「ファミコン怪盗芸魔団」(ファミコンかいとうげ〜まだん)でも堀井雄二が同様に述べている。
- ^ 青年時代後半からは進入出来ない。
- ^ 小説版ではこの3体の女神像のモデルは前作『IV』のアリーナ・マーニャ・ミネアと記されている。
- ^ 名前は自由につけられる。公式ガイドブックでは「アベル」、小説版・CDシアター版および劇場アニメ版では「リュカ / リュケイロム・エル・ケル・グランバニア(小説版) / リュカ・エル・ケル・グランバニア(劇場アニメ版)」となっている。また、オープニングではパパスが「トンヌラ」と名付けようとしており、名前を「トンヌラ」とすると、SFC版では「サトチー」、リメイク版では「アベル」となる。
- ^ 看板や本などの文字を読むことができないため、ビアンカやベラなど、字の読める仲間に読んでもらわないと進められない箇所もある。リメイク版では字は読めないが、内容は表示される。
- ^ CDシアター版では、字や数字の読み書きは奴隷仲間の一人であった元学者の老人から学んだとナレーションで語られている。
- ^ 〔パパスの息子〕から変わるタイミングは「前半開始」→「大神殿脱走」→「ヘンリー離脱」→「前半でキラーパンサー仲間」→「王即位」→「息子が天空の兜入手」となる。〔モンスター使い〕と〔勇者の父親〕は回避可能。
- ^ エンディングの山奥の村で口走る人物がいるが、本人は特に気にしない。
- ^ 名前はビアンカが考え付いたボロンゴ・プックル・チロル・ゲレゲレの4種の中から選ぶ。リメイク版ではそれに加えてアンドレ・リンクス・モモ・ソロ・ビビンバ・ギコギコの10種の中から選ぶ。
- ^ sfc版公式ガイドブックのイラストでは、青緑で描かれたこともある。
- ^ 王家の試練前後の会話で判明。
- ^ 大神殿で石化から解けた後のフローラがグランバニアで話すセリフ。
- ^ 名前は自由に名前を付けられる。SFC版では「クーパー」、PS2・DS版では「レックス」という名前が設定されており、図版のスクリーンショットや公式ガイドブックなどでもこれらが使用されている。SFC版公式ガイドブックでは「ガイア」や「ペペル」という名前が記載されていた。外部作品では、漫画『ドラゴンクエスト 天空物語』では「テン」、小説版およびCDシアターでは「ティミー / ティムアル・エル・ケル・グランバニア」、ゲームブック版では「クリス」、劇場アニメ版では「アルス」となっている。
- ^ 公式ガイドブックには主人公との続柄や肩書きについて特に記されていない。
- ^ 「4コマまんが劇場」シリーズでは名前のかわりに「王子」が使われていた。
- ^ 母親がビアンカ・フローラ・デボラのいずれでもステータスや能力に違いはないが母親と同じ髪色になる。一部例外もあるが、公式ガイドブックのイラストや派生作品などではビアンカと同じ髪色で描かれている。
- ^ 名前は自由に名前を付けられる。SFC版では「アニー」、PS2・DS版では「タバサ」という名前が設定されており、図版のスクリーンショットや公式ガイドブックなどでもこれらが使用されている。SFC版公式ガイドブックでは「レイア」や「ポポカ」という名前が記載されていた。外部作品では、漫画『ドラゴンクエスト 天空物語』では「ソラ」、小説版およびCDシアターでは「ポピー / ポピレア・エル・シ・グランバニア」、ゲームブック版では「フィラ」となっている。
- ^ 男の子と同様に公式ガイドブックには主人公との続柄や肩書きについて特に記されていない。
- ^ 「4コマまんが劇場」シリーズでは名前のかわりに「王女」が使われていた。
- ^ リボンの色も変化し、ビアンカの場合は緑、フローラの場合は黄色、デボラの場合は赤となる。一部例外もあるが、公式ガイドブックのイラストや派生作品などではビアンカと同じ髪色で描かれている。
- ^ ニンジン、ピーマン、タマネギ、魚が嫌いとのこと。
- ^ 彼女専用装備にストロスの杖がある。
- ^ ラインハット王がパパスの素性を知っていたかは語られない。小説版ではラインハット王はパパスの素性を知っており、若い頃に冒険を共にした親友という設定である。
- ^ リメイク版では毒の治療はされない。
- ^ 青年パパスのグラフィックがある。
- ^ リメイク版ではフローラやデボラは町の教会ではなくルドマン所有のカジノ船で挙式する。
- ^ なお、DS版で結婚相手を選ぶ際、デボラを選ぶとルドマンが一度引きとめようとする。それでも選んだ場合は主人公の勇気をたたえる旨の発言をする。
- ^ 中年の家政婦や妻にも話しかけることもできるが、妻には特別なセリフはない。
- ^ 船名はストレンジャー号。
- ^ 大神殿で入手の命のリング、魔界のほこら、彼女が息絶えた後のエビルマウンテンで語る。魔界のほこらでは賢者の石も転送する。
- ^ パパスの姿はSFC版は主人公と冒険した姿、リメイク版はマントを纏った王の姿である。
- ^ 『小説ドラゴンクエストV』では「ベルギス」という名前が付けられている。
- ^ 迷いの森で、焚き火付近にいる透明のエルフに話す時。2人いる場合は男の子優先。
- ^ スライムや骸骨など、本来敵モンスターとして登場するキャラクターもいる。
- ^ SFC版では口から炎を吐くものだった。リメイク版ではこの攻撃が各イベントでも使われる。
- ^ パーティーに主人公を加えずにジャミのもとへ行くと、ジャミが主人公の妻を自分の妻にする趣旨の発言をする。
- ^ 本作ではカンダタの色違いだが、『III』では雑魚モンスターのさまようよろいの色違いである。
- ^ 一応、アルカパのある人物が言う「エスなんたら」がある。
- ^ 権利表記にもその旨記載されている。
- ^ 後に発売された『ドラゴンクエストVIII』では従来の作品と同様のレイアウトに戻っている。
- ^ 作戦は「ガンガンいこうぜ」「バッチリがんばれ」「じゅもんつかうな」「いのちだいじに」「おれにまかせろ」「めいれいさせろ」の6種類。
- ^ 「天空の剣を装備できた」旨。
- ^ デモンズタワー・大神殿・エビルマウンテン。
- ^ 主人公と双子の名前同様、『V』既存のキャラクター名はつけられない。また「ああああ」などふざけた名前にするとじいさんに注意されるが、それでも無視して名付けることは可能。ただし再度変更するためには罰金5000ゴールドを取られる。
- ^ レヌール城・滝の洞窟・試練の洞窟・地下遺跡の洞窟(トロッコ洞窟)・エルヘブン・ボブルの塔・ジャハンナ。
- ^ マップは幼年時代と同じものだが、氷の館はすごろくの穴に変更されている。
- ^ 高音(若い女性・子供)・中音(男性・おばさん)・低音(荒くれ・魔物)になる(一部を除く)。
- ^ SFC版の4種類に、アンドレ・リンクス・モモ・ソロ・ビビンバ・ギコギコの6種類が追加。
- ^ 最初の対決は戦闘画面のまま。
- ^ SFC版は馬車にいるモンスターしか送れなかった。
- ^ ポートセルミや迷いの森など。ただしイベント中や一部の場所を除く。
- ^ 建物の中に入ると人物パーティーになるがフィールドへ出ると元に戻る。
- ^ ビアンカはサラボナの教会と変わらないが、フローラはカジノ船の船上になる。また花嫁姿もビアンカはシンプルでフローラはゴージャスと違いがある。
- ^ ネクロマンサーとラムポーンの色を変更。
- ^ ジャハンナでカンダタ子分から入手。また初期装備がまふうじの杖に変更。
- ^ DS版『VI』も同様。
- ^ 具体例としてPS2版→DS版の順に、パパス: 中音→低音、ポワン: 中音→高音となる。
- ^ 鳥山明や村上ゆみ子のイラストを使用。
- ^ SFC版: 表記なし→PS2版: 大神殿→DS版: 父との別れ
- ^ 後の任天堂の『ポケットモンスター プラチナ』が、さらにその後『ドラゴンクエストIX』(2作の合計数も含めるなら『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』がさらに上となる)が更新している。
出典
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- ^ 『DQV』花嫁論争、「フローラ派」の理由 堀井雄二氏もビアンカを選ぶと思っていた | マグミクス
外部リンク
- ドラゴンクエストのコンピュータゲーム
- 1992年のコンピュータゲーム
- スーパーファミコン用ソフト
- PlayStation 2用ソフト
- ニンテンドーDS用ソフト
- Android用ゲームソフト
- IPhone用ゲームソフト
- チュンソフト開発のゲームソフト
- コンピュータRPG
- すれちがい通信対応ソフト
- ファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りソフト
- ファミ通クロスレビューゴールド殿堂入りソフト
- 冒険ゲーム
- 王子を主人公としたコンピュータゲーム
- 君主を主人公としたコンピュータゲーム
- 一族を題材としたコンピュータゲーム
- 双子を題材としたコンピュータゲーム
- 恋愛ゲーム
- ミリオンセラーのゲームソフト
- 結婚を題材とした作品
- 訪ね旅を扱った作品
- 三部作
- 孤児を主人公とした作品