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「IOS 15」の版間の差分

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'''iOS 15'''(アイオーエス フィフティーン)は、[[Apple]]が開発している[[モバイルオペレーティングシステム]][[iOS]]の15番目のメジャーリリースである。 開発者向けベータ版は2021年[[6月8日]](日本時間)に配信され、パブリック・ベータ版は同年[[7月1日]](日本時間)に配信され、正式リリース版は日本時間2021年9月21日午前2時に配信された。


== 概要 ==
== 概要 ==

2021年11月10日 (水) 06:14時点における版

iOS 15
開発者 Apple
OSの系統 iOS
ソースモデル オープンソースのコンポーネントを使用したクローズドソース
製品出荷版 (GA) iOS 15(19A341) iPhone 13 miniiPhone 13iPhone 13 ProiPhone 13 Pro Max
最新安定版 15.1(19B74)
最新開発版 15.2 Beta1(19C5026)
使用できる言語 英語, 広東語, 中国語(繁体字、簡体字), フランス語, ドイツ語, イタリア語, 日本語, 韓国語, スペイン語, ポルトガル語, アイヌ語, アルバニア語, アムハラ語, アラビア語, アルメニア語, アッサム語, アッシリア語, アゼルバイジャン語, ベンガル語, ベラルーシ語, ボド語, ブルガリア語, ビルマ語, カタロニア語, チェロキー語, クロアチア語, チェコ語, デンマーク語, ディベヒ語, ドーグリー語, オランダ語, 絵文字, エストニア語, フェロー語, フィリピノ語, フィンランド語, フラニ語, ジョージア語, ギリシャ語, グジャラート語, ハワイ語, ヘブライ語, ヒンディー語, ハンガリー語, アイスランド語, イボ語, インドネシア語, アイルランド・ゲール語, カンナダ語, カシミール語, カザフ語, クメール語, コンカニ語, クルド語, キルギス語, ラオ語, ラトビア語, リトアニア語, マケドニア語, マイティリー語, マレー語, マラヤーラム語, マルタ語, マニプル語, マオリ語, マラーティー語, モンゴル語, ナバホ語, ネパール語, ノルウェー語, オディア語, パシュト語, ペルシャ語, ポーランド語, パンジャブ語, ロヒンギャ語, ルーマニア語, ロシア語, サンスクリット語, サンタル語, セルビア語, シンド語, シンハラ語, スロバキア語, スロベニア語, スワヒリ語, スウェーデン語, タジク語, タミール語, テルグ語, タイ語, チベット語, トンガ語, トルコ語, トルクメン語, ウクライナ語, ウルドゥー語, ウイグル語, ウズベク語, ベトナム語, ウェールズ語[1]
プラットフォーム
カーネル種別 ハイブリッド(XNU
既定のUI Cocoa Touch (マルチタッチ, GUI)
ライセンス プロプライエタリソフトウェア
先行品 iOS 14
ウェブサイト Apple - iOS 15
サポート状況
サポート中
シリーズ記事
iPadOS 15iPad用の派生OS)
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iOS 15(アイオーエス フィフティーン)は、Appleが開発しているモバイルオペレーティングシステムiOSの15番目のメジャーリリースである。 開発者向けベータ版は2021年6月8日(日本時間)に配信され、パブリック・ベータ版は同年7月1日(日本時間)に配信され、正式リリース版は日本時間2021年9月21日午前2時に配信された。

概要

2021年6月7日COVID-19感染拡大防止の観点からオンラインで開催されたWWDC 2021で発表された[2]

対応端末はiPhone 6s/6s PlusiPhone SE (第1世代)以降のiPhoneと、iPod touch (第7世代)iOS 13およびiOS 14でサポートされたモデルに引き続き対応[3]

バージョン ビルド 配信日 注釈
15.0 19A341 iPhone 13シリーズ初期出荷分プリインストールのみ
19A346 2021年9月20日 初回リリース
15.0.1 19A348 2021年10月1日 バグ修正
15.0.2 19A404 2021年10月11日 バグ修正、セキュリティアップデート[4]
15.1 19B74 2021年10月25日 SharePlay機能追加。
翻訳(Appとシステム全体)が繁体字に対応。
新型コロナウイルスワクチンの接種証明書がWallet対応(日本は現在対象外)。
その他バグ修正。[5]、リリースノート[6]
15.2 Beta1 19C5026 2021年10月25日 アクティビティ情報が閲覧可能。

注:灰色は過去のバージョン(ベータ版を含む)、オレンジは現在のバージョン、青は最新のベータ版。

新機能

SharePlay

iOS 15では、FaceTime通話中の他のユーザーに音楽を聴いたり、映画を見たり、画面を共有したりすることができる機能「SharePlay」が導入された[7][8][9][注釈 1]

FaceTime

iOS 15では、FaceTimeにグリッド表示とポートレートモードが追加された。また、空間オーディオや雑音を減らす機能も追加された。Appleは、新たに追加されたリンクとカレンダーイベントにより、WindowsAndroid端末のウェブブラウザからFaceTimeの通話に参加することが可能になった[10][11]

集中モード

「集中モード」は、通知を後回しにしてフィルタリングするためのもので、睡眠時や仕事中など、さまざまな場面で集中モードを有効にすることができる。有効にしている間に表示されるAppや通知は、利用者が個別に選択できる。また、集中モードを有効にすると、仕事などに関連するウィジェットやAppを表示することができる[12]

テキストの認識表示

カメラApp、または写真Appから画像にあるテキストや物などをスキャンし、情報を摘出できるようになった[13]。また、表示されているランドマークや花などを直接調べることが可能になった[14]

Safari

Safariは再設計され、「タブグループ」機能が追加された。これにより、タブを整理したり、タブグループ全体を共有することが可能になった。これまでmacOSのSafariで使用できたブラウザの拡張機能は、iPhoneiPadの両方で初めて利用できるようになった。また、新しいスタートページが追加された[15]

マップ

マップAppでは、ランドマーク交通信号機バスレーン自転車レーン横断歩道などの都市の3Dモデルがより繊細になり、拡張現実を使用したナビゲーションにはARが使われている[16]。また、特定の公共交通機関のリアルタイムの時刻表をピン留めすることが可能になった[12]

天気

天気 Appは、ユーザインタフェースが一新され、新しいアニメーションやフルスクリーンでの天気図が表示されるようになった[13]

ウォレット

ウォレット Appは、米国の一部の州で発行された運転免許証などの身分証明証を追加できるようになった。この情報は暗号化され、Apple Payと同じくSecure Element内に保存される。自宅やアパート、ホテル、オフィスなどのデジタルキーに対応した[14]

またこのバージョンより[注釈 2]SMART Health Cardの仕様に基づいた、検証可能なCOVID-19のワクチン予防接種または検査結果の記録をウォレットAppにダウンロード可能になるとの発表がされた[17]

通知センター

通知センターのユーザインタフェースが新しくなり、アイコンが大きく表示される仕様になった。新たに「通知要約」機能が追加され、特定の時間に緊急性がない通知をまとめて表示することができる[14]

メッセージ

メッセージAppでは、一部のユーザインタフェースが再設計された。これによって、複数の画像を送受信する際、スワイプやタップなどのジェスチャー操作で画像をすり替えたり、選択なった。また、新たなMemojiが追加された。

その他

その他、以下の機能が追加された[11][14]

  • 「探す」ネットワークがAirPods ProAirPods Maxに対応
  • 「iCloud+」が登場
  • 「あなたと共有」機能が追加
  • 翻訳Appがライブ翻訳に対応
  • Appのデータ追跡情報が一目で確認できるように
  • 「メールプライバシー保護」機能追加
  • Siriが端末上のみで処理が可能に
  • 「AppStore」や「探す」や「Game Center」「睡眠」などのウィジェットが新たに追加。

対応端末

iOS 13およびiOS 14に対応したすべての端末が、iOS 15にも対応している。以下は、iOS 15に対応している端末の一覧である[3]

脚注

注釈

  1. ^ iOS15の配信当初はこの機能が利用できなかったが、iOS15.1から使用可能になった。
  2. ^ 2021年11月7日現在、iOS15.1にてカリフォルニア州のワクチンパスポートがダウンロード可能となっている。

出典

  1. ^ iOSとiPadOS - 利用できる機能”. Apple(日本). 2021年9月20日閲覧。
  2. ^ Johnson, Allison (2021年6月7日). “Apple previews iOS 15 at WWDC 2021” (英語). The Verge. 2021年6月8日閲覧。
  3. ^ a b Faulkner, Cameron (2021年6月7日). “Here are the devices that can run iOS 15, iPadOS 15, macOS Monterey, and watchOS 8”. The Verge. https://www.theverge.com/2021/6/7/22523116/apple-ios-ipados-15-watchos-8-macos-monterey-wwdc-2021 2021年6月7日閲覧。 
  4. ^ About the security content of iOS 15.0.2 and iPadOS 15.0.2”. Apple Support. 2021年10月12日閲覧。
  5. ^ About the security content of iOS 15.1 and iPadOS 15.1”. Apple Support. 2021年10月27日閲覧。
  6. ^ iOS & iPadOS 15.1 Release Notes”. developer.apple.com. 2021年10月27日閲覧。
  7. ^ Apple just revealed iOS 15, the future of iPhone” (英語). インデペンデント (2021年6月7日). 2021年6月8日閲覧。
  8. ^ Clark, Mitchell (2021年6月7日). “Apple is building video and music sharing into FaceTime” (英語). The Verge. 2021年6月8日閲覧。
  9. ^ iOS15”. 2021年9月21日閲覧。
  10. ^ Kastrenakes, Jacob (2021年6月7日). “FaceTime is coming to Android and Windows via the web” (英語). The Verge. 2021年6月8日閲覧。
  11. ^ a b Apple「iOS15」、ビデオ通話アプリに新機能 Zoom対抗”. 日本経済新聞 (2021年6月8日). 2021年6月8日閲覧。
  12. ^ a b Appleが発表したiOS15の注目すべき新機能10選”. Lifehacker. mediagene (2021年6月8日). 2021年6月8日閲覧。
  13. ^ a b Inc, mediagene (2021年6月8日). “iOS 15 の新機能まとめ:iPhoneが使いやすくなる機能満載 #WWDC21”. ギズモード・ジャパン. 2021年6月8日閲覧。
  14. ^ a b c d iOS 15が、つながりを保ち集中できる、探索できる、パワフルな新機能を提供”. Apple Newsroom (日本). Apple Japan. 2021年6月8日閲覧。
  15. ^ Safari、アドレスバーやツールバーをタブにまとめて一行にしたのは英断だわ! #WWDC21”. ギズモード・ジャパン. mediagene (2021年6月8日). 2021年6月8日閲覧。
  16. ^ Porter, Jon (2021年6月7日). “You’ll soon be able to use your iPhone as ID at the airport” (英語). The Verge. 2021年6月8日閲覧。
  17. ^ 検証可能な医療記録に関するアップデート - ニュース - Apple Developer”. developer.apple.com. 2021年9月23日閲覧。

関連項目

外部リンク