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2023年1月27日 (金) 05:10時点における版
中日ドラゴンズ #37 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府大阪市住吉区 |
生年月日 | 2000年5月3日(24歳) |
身長 体重 |
181 cm 81 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 遊撃手、外野手 |
プロ入り |
四国IL / 2018年 NPB / 2022年 ドラフト5位 |
初出場 |
四国IL / 2019年4月6日 NOL / 2022年4月2日 |
最終出場 |
四国IL / 2021年9月22日 NOL / 2022年10月4日 |
年俸 | 720万円(2023年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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濱 将乃介(はま しょうのすけ、2000年5月3日 - )は、大阪府大阪市住吉区出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。中日ドラゴンズ所属。右投左打。
経歴
プロ入り前
幼少期から運動能力が高く、3歳の頃には補助輪なしで自転車に乗れた[1]。父親の影響で幼稚園の年中からキャッチボールを始め[2]、5歳で軟式野球チームの住吉フレンドに入る[3]。小学生時代は試合のある野球を優先しながらも、好奇心の旺盛さからテニス、サッカー、水泳、ボクシング、空手を習っていた時期もあった[3]。小学生時代のポジションは投手と捕手[2]。中学校時代は枚方ボーイズに所属後、2年からは大阪福島リトルシニアに所属[3]。このときのポジションは投手と外野手[2]。枚方ボーイズでの同期には藤原恭太、小園海斗[3]、大阪福島リトルシニアでの同期には増田陸、野村大樹らがいた[4][5]。2016年2月14日放送の『ビートたけしのスポーツ大将2016』に天才投手の1人として出演し、両投げを披露。プロ野球選手と対戦し、福留孝介を打ち取るも、和田一浩にはヒットを打たれた[6]。両投げは父からの勧めで体のバランスを整えるために小学3年生から続けていたものだった[3]。
高校は山梨県の東海大学付属甲府高等学校に進学[5]。1年秋から試合に出場していたが、地元関西との風土の違いが馴染めなかったという[3]。3年生から本格的に野手に転向し[2]、夏の県大会では14打数7安打4打点の活躍で準決勝まで進むが[4]、帝京第三に敗れ甲子園出場は叶わなかった[2]。プロ志望届を提出したものの[7]、NPBドラフト会議では指名されなかった。最短でのドラフト指名を目指すため、大学進学や社会人野球入りはせず、独立リーグ球団の入団を目指す[5]。2018年11月に実施された四国アイランドリーグplusとベースボール・チャレンジ・リーグの合同トライアウトで、高知ファイティングドッグスから特別合格を得た[4][8]。
四国IL・高知時代
2019年、高知では高卒1年目ながら中軸を任され、開幕戦では3番で起用された[5][2]。夏場から調子を落としながらも[9]最終的に62試合に出場し、203打数52安打で打率.256を記録[10]。また、同年は6月からの北米独立リーグ・カナディアン・アメリカン・リーグ派遣メンバーに選出されており[11]、同リーグでは15試合に出場し、打率.317(41打数13安打)を記録した[12]。
2020年は6月23日の対香川オリーブガイナーズ戦(レクザムスタジアム)でアイランドリーグ初本塁打となる2点本塁打を放った[13]。この1本以降、本塁打は記録できなかったが、去年より出場試合数を増やし、70試合に出場。リーグ6位の23打点を記録した。このシーズンより監督に就任した吉田豊彦の指導で体力増強に励んだ[5]。オフには中学時代の友人である野村大樹との繋がりで、約1か月間、NPB選手たちの自主トレーニングにも参加した[9]。
2021年は、前年から取り組んだトレーニングが奏功して体力面が向上し、夏場でも調子を落としにくくなる[5]。また、定岡智秋コーチの指導の下、打率を向上させ、福岡ソフトバンクホークス三軍との交流戦では甲斐野央から安打を記録した[14]。最終的にリーグ2位の安打と打点を記録。昨年まで通算1本だった本塁打も今季だけで5本打った[15]。この年、初めてNPB1球団から調査書が届くもドラフト指名はされず[9]、シーズン終了後の10月19日、高知からの退団が発表された[16]。
NOL・福井時代
2022年1月13日、日本海オセアンリーグの福井ネクサスエレファンツに入団することが発表された[17]。開幕時点のロースターでは内野手として登録されている[18]。福井への移籍は、大学に進学した同期選手と次のNPBドラフト会議でバッティングすることから、彼らに負けないために環境を変えようと選択したものである[5]。福井ではゼネラルマネージャーの西村徳文の指導で、従来以上に走塁に取り組み、開幕8試合で6盗塁を記録している[5]。自身の希望で当初は遊撃を守ったが、6月29日以降は中堅を守っている[9]。7月19日に開催されたリーグのオールスター戦では投手として8回裏に打者1人と対戦、球速は最高149km/hを記録した[19]。2022年の盗塁数は、8月28日終了時点で26となり、2位の選手に10個の差を付けていた[20]。最終的に37盗塁を記録して、リーグの初代盗塁王タイトルを獲得した[21]。さらに、リーグ専用アプリのプレミアム利用者投票による年間MVP[22]、および遊撃手のベストナインにも選出された[23]。当時のチームメイトに秋吉亮がいる。
NPB8球団から調査書が届き[24]、阪神タイガースが隠し玉として濱をリストアップしているとサンケイスポーツで報じられる中[25]、10月20日のNPBドラフト会議では中日ドラゴンズから5位指名を受けた[26][27]。日本海オセアンリーグ初のNPBドラフト指名選手となり、同年のドラフト会議では、支配下登録枠指名を受けた唯一の独立リーグ選手であった[28]。また、日本独立リーグ野球機構に加盟していない独立球団からのドラフト指名は2017年度の田中耀飛以来。前身球団を含め、福井球団からのドラフト指名は2012年度の森本将太以来、実に10年ぶりだったが、同月31日に球団の今季限りの活動休止が発表されたため、同球団最後のドラフト指名者ともなった[29]。11月15日に契約金3500万円、年俸720万円で仮契約を結んだ[30]。背番号は独立リーグ時代から引き続き37[31]。
選手としての特徴
50mは5秒9の脚力を持つ。バッティングに重きを置いており、どの方向にでも長打が打てるバットコントロールを売りとし[14]、速球に強い[9]。高知の監督・吉田豊彦は守備に対しての集中力を欠いている点や、スランプ時に考えすぎる点、三振する際はいつも同じパターンである点を指摘しつつも濱の素材を評価している[14]。福井移籍後は打席での落ち着きが生まれ、四球を増やして三振を減らし、選球眼にも優れるようになった[9][24]。また、高校時代にすでにウエイトトレーニングのデッドリフトで210kgを持ち上げられる筋力を持ち、2022年の時点では250kgまで向上したほか、遠投でも125mを記録するなど、強い体幹を持つ[20]。中日の監督・立浪和義は「素晴らしい肩を持っているので、そこを期待して獲得した」と評価している[32]。
ポジションは小学時代は投手と捕手、中学時代は投手。高校時代は投手と内野手から始まって、2年生以降は外野手。高知での3年間も遠投125mの強肩を活かして外野を守ったが、福井では自身の希望でシーズン途中まで遊撃のポジションを守った[9]。これは守れるレパートリーを増やしたいという考えによるものだったが、福井のゼネラルマネージャー・西村徳文は濱の強肩に惚れ込み、シーズン途中から外野に戻っている[9]。前記の通り、2022年は遊撃手のポジションでベストナインに選出された。中日の新入団会見では内野手として勝負する旨を語っている[32]。
人物
「将乃介」という名前は、父親がプロゴルファー・尾崎将司と歌手の山崎まさよし(本名が将義)のファンだったことから「将」の字が付けられ、母親が3文字の方がバランスがいいと考慮して「乃介」が付けられたもの[1]。
詳細情報
独立リーグでの打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 高知 | 62 | 222 | 203 | 20 | 52 | 2 | 4 | 0 | 62 | 17 | 5 | 5 | 1 | 2 | 13 | - | 3 | 48 | 0 | .256 | .308 | .305 | .613 |
2020 | 70 | 262 | 233 | 28 | 60 | 10 | 2 | 1 | 77 | 23 | 4 | 1 | 6 | 1 | 17 | - | 5 | 61 | 1 | .258 | .320 | .330 | .651 | |
2021 | 67 | 269 | 250 | 36 | 73 | 9 | 6 | 5 | 109 | 40 | 10 | 4 | 0 | 1 | 17 | - | 1 | 55 | 1 | .292 | .338 | .436 | .774 | |
2022 | 福井 | 58 | 263 | 213 | - | 67 | 16 | 5 | 6 | 111 | 36 | 37 | 11 | 1 | 1 | 43 | - | 5 | 25 | 1 | .315 | .439 | .521 | .960 |
IL:3年 | 199 | 753 | 686 | 84 | 185 | 21 | 12 | 6 | 248 | 80 | 19 | 10 | 7 | 4 | 47 | - | 9 | 164 | 2 | .270 | .323 | .359 | .682 | |
NOL:1年 | 58 | 263 | 213 | - | 67 | 16 | 5 | 6 | 111 | 36 | 37 | 11 | 1 | 1 | 43 | - | 5 | 25 | 1 | .315 | .439 | .521 | .960 |
- 2022年度シーズン終了時
- 太字はリーグ最高
独立リーグでのタイトル・表彰
- タイトル(NOL)
- 盗塁王:1回(2022年)
- 表彰(NOL)
- 年間MVP:1回(2022年)
- ベストナイン:1回(遊撃手部門:2022年)
背番号
- 37 (2019年 - )
脚注
- ^ a b 土井麻由実 (2022年11月1日). “中日ドラゴンズ・Ⅾ5位・濱将乃介(日本海オセアンリーグ・福井ネクサスエレファンツ)の原点を母が語る”. Yahoo!ニュース 2022年11月8日閲覧。
- ^ a b c d e f “第280回 濱将乃介(高知)「最速でNPBを目指すためにIL入り」”. SPORTS COMMUNICATIONS. (2019年5月15日) 2020年3月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 土井麻由実 (2022年10月14日). “「独立リーグではナンバー1の野手」との評価を受けた濱将乃介(福井)、ソワソワしてドラフトを待つ”. Yahoo!ニュース 2022年10月21日閲覧。
- ^ a b c “待ってろ野村、増田!濱将乃介(東海大甲府)が高知ファイティングドッグスに特別合格!”. 高校野球ドットコム. (2018年11月22日) 2020年3月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 高木遊 (2022年5月25日). “22歳になった元スーパー中学生。かつてのチームメイトがいるNPBの世界へ「最後まであきらめない」”. Sportiva 2022年5月25日閲覧。
- ^ “ビートたけしのスポーツ大将 2016/02/14(日)18:57 の放送内容”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. p. 4. 2020年3月18日閲覧。
- ^ “東海大甲府の濱将乃介らがプロ志望届を提出 新たに5選手が公示”. Full-Count. (2018年10月5日) 2020年3月18日閲覧。
- ^ 四国アイランドリーグplus指名選手一覧 (PDF) - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2018年11月22日)
- ^ a b c d e f g h 土井麻由実 (2022年8月5日). “NPBで活躍する姿が描ける選手、濱 将乃介(日本海オセアンリーグ・福井)は“6ツールプレーヤー”だ”. Yahoo!ニュース 2022年8月6日閲覧。
- ^ “濱 将乃介(高知ファイティングドッグス)-選手成績”. 一球速報.com. 2020年3月18日閲覧。
- ^ “四国アイランドリーグplus 2019年北米遠征選抜メンバー決定のお知らせ”. 四国アイランドリーグplus (2019年5月25日). 2020年3月18日閲覧。
- ^ “Hama Shonosuke - Can-Am League - player” (英語). Pointstreak Sports Technologies. 2020年3月18日閲覧。
- ^ “四国ILplus2020公式戦 6/23 レクザムスタジアム”. 一球速報.com. OmyuTech. 2020年11月6日閲覧。
- ^ a b c d 広尾晃 (2021年10月4日). “「早ければ1年で指名される」「育成でもプロ」ドラフト候補2人が“大学・社会人ではなく独立リーグを選んだ”ワケ”. Number Web: p. 2 2021年10月11日閲覧。
- ^ “ドラフト隠し玉となるか。独立リーグからNPB入り目指す注目選手は?<野手編>(四国アイランドリーグplus・ルートインBCリーグ・ヤマエ久野九州アジアリーグ)【ドラフト2021】”. ベースボールチャンネル: p. 2. (2021年10月10日) 2021年10月11日閲覧。
- ^ 高知FD 退団選手のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2021年10月19日)2021年10月19日閲覧。
- ^ 新入団選手のお知らせ (PDF) - 福井ネクサスエレファンツ(2022年1月13日)2022年1月13日閲覧。
- ^ 【NOL】2022シーズン開幕ロースター (PDF) - 日本海オセアンリーグ(2022年4月1日)2022年4月1日閲覧。
- ^ 土井麻由実 (2022年8月2日). “元盗塁王で日本一監督・西村徳文氏の愛弟子は149キロの投球をする“快足野手”濱 将乃介(NOL福井)”. Yahoo!ニュース 2022年8月30日閲覧。
- ^ a b “日本海オセアンリーグ・福井 俊足の1番・濱将乃介がリーグトップの26盗塁「二塁まで13歩」”. スポーツ報知. (2022年8月28日) 2022年8月30日閲覧。
- ^ 2022シーズン個人タイトル 受賞選手について - 日本海オセアンリーグ(2022年10月7日)2022年10月7日閲覧。
- ^ NOL年間MVP2022 受賞選手について - 日本海オセアンリーグ(2022年10月14日)2022年10月14日閲覧。
- ^ 2022シーズンベストナインについて - 日本海オセアンリーグ(2022年10月21日)2022年10月21日閲覧。
- ^ a b 高木遊 (2022年10月20日). “8球団がリストアップ!4年連続盗塁王・西村徳文氏の秘蔵っ子が念願のドラフト指名を待つ 濱将乃介(福井ネクサスエレファンツ)【時は来た!ドラフト指名を待つ男たち 独立リーグ編】”. BASEBALL GATE 2022年10月20日閲覧。
- ^ “阪神のドラフト隠し玉は元スーパー中学生 NOL・福井の浜をリストアップ”. サンスポ. (2022年10月19日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ “濱将乃介選手を中日が5位指名 福井ネクサスエレファンツ、プロ野球ドラフト会議2022”. 福井新聞ONLINE. (2022年10月20日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ “中日5位指名の独立リーグ福井・浜将乃介内野手「うれしい」両投げで話題、かつての“スーパー中学生””. 中日スポーツ. (2022年10月20日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ 広尾晃 (2022年10月21日). “「仕方がない、活躍して評価を上げるしか」「社長、監督と涙のハグ」育成ドラフト3人の独立L徳島取材で見た“喜怒哀楽””. Number Web. p. 2. 2022年10月22日閲覧。
- ^ “中日5位指名・浜将乃介所属の独立リーグ「福井ネクサスエレファンツ」が今季限りで活動を終了”. 中日スポーツ. (2022年10月31日) 2022年11月1日閲覧。
- ^ “中日5位・日本海オセアンリーグ・福井の浜将乃介内野手と仮契約「球界を代表する選手になりたい」”. 中日スポーツ (2022年11月15日). 2022年11月15日閲覧。
- ^ “【中日】中日が新入団選手発表 ドラフト1位の仲地礼亜は背番号31 村松開人は5、田中幹也が2”. スポーツ報知 (2022年12月1日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ a b “中日5位の浜将乃介「気持ちと練習量負けたくない」立浪和義監督も認める強肩で遊撃手争い”. 中日スポーツ. (2022年12月1日) 2022年12月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference (Register)
- 濱将乃介 (@shonosuke.37) - Instagram