玉名郡
表示
人口36,443人、面積211.47km²、人口密度172人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の4町を含む。
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記4町に荒尾市・玉名市を加えた区域にあたる。
歴史
古代
日本書紀には玉名(たまきな)と見える。和名類聚抄では玉名郡に「多万伊奈(たまいな)」と添えられており、イ音便が発生している。
式内社
神名帳 | 比定社 | 集成 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
社名 | 読み | 格 | 付記 | 社名 | 所在地 | 備考 | |
玉名郡 1座(小) | |||||||
疋野神社 | ヒキノノ | 小 | 疋野神社 | 熊本県玉名市立願寺 | |||
凡例を表示 |
近世以降の沿革
- 大浜町、横島村、大園村、小天村、立花村、部田見村、尾田村、竹崎村、野部田村、下野部田村、横田村、片諏訪村、宮原村、伊倉南方村、伊倉北方村、北牟田村、川島村、小野尻村、千田川原村、小島村、桃田村、立山村、向津留村、寺田村、青野村、田崎村、北坂門田村、中坂門田村、南坂門田村、白木村、二俣村、西安寺村、上白木村、原倉村、上木葉村、木葉町、浦田村、山口村、稲佐村、安楽寺村、津留村、下村(現・玉名市下)、川部田村、下小田村、山部田村、上小田村、白石村、請村、日平村、蜻浦村、用木村、上用木村、姫井村、萩原村、江田村、上江田村、米渡尾村、原口村、藤田村、前原村(現・和水町)、久米野村、岩尻村、志口永村、高野村、榎原村、焼米村、大屋村、東下津原村、菰田村、下津原村、西下津原村、江栗村、竈門村、久井原村、下久井原村、長小田村、内田村、月田村、溝上村、箱谷村、青木村、寄名村、玉名村、下社家村、社家村、迫間村、下迫間村、富尾村、石貫村、下石貫村、北石貫村、繁根木村、永徳寺村、亀甲村、上中村、下中村、小浜村、滑石村、高道村、浜田村、鍋村、下沖洲村、扇崎村、下村(現・玉名市岱明町大野下)、中程村、土器屋村、山下村、下野口村、中野口村、上野口村、前原村(現・玉名市)、庄山村、友田村、林田村、上村、古閑村、西照寺村、開田村、西築地村、築地村、上山田村、下山田村、中尾村、立願寺村、岩崎村、秋丸村、河崎村、川床村、上坂下村、下坂下村、高瀬町、上平山村、本平山村、下平山村、上井手村、中井手村、本井手村、下井手村、原万田村、万田村、大島村、宮内村、宮内出目村、上荒尾村、下荒尾村、増永村、中一部村、向一部村、蔵満村、水島村[1]、小野村、牛水村、長洲上町[2]、長洲下町、梅田村、高浜村、永方村、宮崎村、宮崎出目村、塩屋村、平原村、清源寺村、上沖洲村、腹赤村、折地村、向野村、赤崎村、金山村、菰屋村、川登村、野原村、樺村、府本村、関町、田町、関村、関東村、楮原村、関下村、関外目村、北関村、下原村、久重村、上長田村、庄寺村、今村、下長田村、山口村、高久野村、宮尾村、田原村、柿原村、南田原村、上田原村、石尾村、福山村、東今村、赤坂村、安ノ原村、坂上村、東坂上村、肥猪村、肥猪東村、肥猪中村、肥猪町、小原村、相谷村、野田村、上大田黒村、大田黒村、平野村、岩村、上岩村、上津原村、苧生田村、板楠村、上板楠村、山十町村、中十町村、上十町村、上和仁村、中和仁村、和仁村、上吉地村、吉地村、東吉地村、中林村、宮村、久野村、下千田村、上千田村、広村、上広村、下原村、米野村、堂米野村、下米野村、上岩原村、岩原村、郷原村、牟田村、古閑原村、持松村、上小柳村、中小柳村、下小柳村、下梶屋村、小島村、藤井村、分田村[3]、川崎村、中富村、上中富村、上梶屋村
- 明治3年(1870年) - 姫井村・宮村・久野村・下千田村・上千田村・広村・上広村・下原村・米野村・堂米野村・下米野村・上岩原村・岩原村・郷原村・牟田村・古閑原村・持松村・上小柳村・中小柳村・下小柳村・下梶屋村・上梶屋村・小島村・藤井村・分田村・川崎村・中富村・上中富村の所属郡が山鹿郡に変更。
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により熊本県(第1次)の管轄となる。
- 明治5年6月14日(1872年7月19日) - 白川県の管轄となる。
- 明治6年(1873年) - 中一部村・向一部村が合併して一部村となる。(8町245村)
- 明治7年(1874年) - 以下の町村の統合が行われる。(8町231村)
- 両迫間村 ← 迫間村、下迫間村
- 野口村 ← 下野口村、中野口村、上野口村
- 山田村 ← 上山田村、下山田村
- 平山村 ← 本平山村、下平山村
- 四ツ原村 ← 田原村、柿原村、南田原村、上田原村
- 三津川村 ← 石尾村、福山村、
- 寄名村・下社家村・社家村が玉名村に、下石貫村が石貫村に、中井手村が上井手村にそれぞれ合併。
- 明治8年(1875年)(8町228村)
- 12月10日 - 熊本県(第2次)の管轄となる。
- 上中村・下中村が合併して中村となる。
- 上荒尾村・下荒尾村が合併して荒尾村となる。
- 上吉地村・吉地村が合併して西吉地村となる。
- 明治9年(1876年) - 以下の町村の統合が行われる。(6町197村)
- 大倉村 ← 桃田村、立山村
- 瀬川村 ← 白石村、請村
- 中土村 ← 中程村、土器屋村
- 満村 ← 友田村、林田村
- 水野村 ← 水島村、小野村
- 長洲町 ← 長洲上町、長洲下町
- 永塩村 ← 永方村、塩屋村
- 宮野村 ← 宮崎村、宮崎出目村、向野村
- 折崎村 ← 折地村、赤崎村
- 細永村 ← 庄寺村、赤坂村
- 長山村 ← 下長田村、山口村
- 豊永村 ← 安ノ原村、坂上村、東坂上村
- 津田村 ← 上津原村、苧生田村
- 下野部田村が野部田村に、上用木村が用木村に、上江田村が江田村に、東下津原村・菰田村・西下津原村が下津原村に、下久井原村が久井原村に、北石貫村が石貫村に、西築地村が築地村に、平原村が清源寺村に、田町が関町に、楮原村が関東村に、北関村・下原村が関外目村に、東今村が上坂下村に、肥猪東村・肥猪中村が肥猪村に、上岩村が岩村にそれぞれ合併。
- 明治11年(1878年) - 満村が改称して三崎村となる。
- 明治12年(1879年)
- 明治13年(1880年)
- 前原村(現・玉名市)が改称して下前原村となる。
- 下村(現・玉名市岱明町大野下)が改称して大野下村となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(4町39村)
- 大浜町(単独町制。現・玉名市)
- 小天村(単独村制。現・玉名市)
- 長洲町(単独町制。現存)
- 高瀬町 ← 高瀬町、秋丸村[一部]、永徳寺村、繁根木村[一部](現・玉名市)
- 弥富村 ← 繁根木村[大部分]、岩崎村、中村、亀甲村、秋丸村[大部分]、河崎村、立願寺村(現・玉名市)
- 大野村 ← 野口村、下前原村、中土村、大野下村(現・玉名市)
- 築山村 ← 築地村、中尾村、山田村(現・玉名市)
- 睦合村 ← 上村、庄山村、古閑村、開田村、三崎村、西照寺村(現・玉名市)
- 鍋村 ← 鍋村、扇崎村、下沖洲村(現・玉名市)
- 高道村 ← 高道村、山下村、浜田村(現・玉名市)
- 滑石村 ← 滑石村、小浜村(現・玉名市)
- 豊水村 ← 川島村、千田川原村、小野尻村、小島村、北牟田村(現・玉名市)
- 八嘉村 ← 寺田村、大倉村、向津留村、中坂門田村、南坂門田村、北坂門田村、青野村、田崎村(現・玉名市)
- 伊倉村 ← 伊倉北方村、伊倉南方村、宮原村、片諏訪村、横田村(現・玉名市)
- 横島村 ← 横島村、大園村(現・玉名市)
- 玉水村 ← 部田見村、立花村、竹崎村、野部田村、尾田村(現・玉名市)
- 山北村 ← 上白木村、二俣村、白木村、西安寺村、原倉村(現・玉東町)
- 木葉村 ← 木葉町、浦田村、上木葉村、山口村、稲佐村(現・玉東町)
- 梅林村 ← 下村、津留村、安楽寺村(現・玉名市)
- 小田村 ← 上小田村、山部田村、下小田村、川部田村(現・玉名市)
- 花簇村 ← 日平村、蜻浦村、萩原村、用木村(現・和水町)
- 江田村 ← 前原村、藤田村、原口村、瀬川村、江田村(現・和水町)
- 東郷村 ← 志口永村、高野村、下津原村、焼米村、大屋村、米渡尾村、久米野村、岩尻村、榎原村(現・和水町)
- 川沿村 ← 久井原村、内田村、長小田村、江栗村、竈門村(現・和水町)
- 月瀬村 ← 青木村、溝上村、箱谷村、月田村(現・玉名市)
- 玉名村 ← 玉名村、両迫間村(現・玉名市)
- 石貫村 ← 石貫村、富尾村(現・玉名市)
- 米富村 ← 三津川村(現・玉名市)、四ツ原村(現・南関町)
- 坂下村 ← 上坂下村、下坂下村(現・南関町)
- 大原村 ← 肥猪村、肥猪町、相谷村、小原村、豊永村[大部分](現・南関町)
- 神尾村 ← 平野村、岩村、大田黒村、津田村、野田村(現・和水町)
- 緑村 ← 上板楠村、板楠村、中十町村、上十町村、山十町村(現・和水町)
- 春富村 ← 西吉地村、上和仁村、中林村、東吉地村、中和仁村、和仁村(現・和水町)
- 南関町 ← 関町、関下村、細永村[一部]、関村、関外目村、関東村(現存)
- 賢木村 ← 久重村、上長田村、今村、宮尾村、長山村、細永村[一部]、高久野村、豊永村[一部](現・南関町)
- 平井村 ← 上井手村、平山村、上平山村、本井手村、下井手村(現・荒尾市)
- 府本村 ← 府本村、樺村、金山村(現・荒尾市)
- 八幡村 ← 野原村、川登村、菰屋村(現・荒尾市)
- 六栄村 ← 宮野村、永塩村、折崎村(現・長洲町)
- 腹赤村 ← 腹赤村、清源寺村、上沖洲村(現・長洲町)
- 清里村 ← 梅田村(現・長洲町)、高浜村(現・荒尾市、長洲町)、牛水村、水野村(現・荒尾市)
- 有明村 ← 蔵満村、増永村、一部村(現・荒尾市)
- 荒尾村 ← 荒尾村、大島村、宮内村、宮内出目村、万田村、原万田村(現・荒尾市)
- 明治29年(1896年)6月1日 - 郡制を施行。
- 明治32年(1899年)2月2日 - 伊倉村が町制施行して伊倉町となる。(5町38村)
- 大正8年(1919年)5月1日 - 荒尾村が町制施行して荒尾町となる。(6町37村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和17年(1942年)4月1日 - 荒尾町・平井村・有明村・八幡村・府本村が合併して荒尾市が発足し、郡より離脱。(5町33村)
- 昭和17年(1942年)5月20日 - 高瀬町・彌富村が合併して玉名町が発足。(5町32村)
- 昭和18年(1943年)7月1日 - 江田村が町制施行して江田町となる。(6町31村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和32年(1957年)10月1日 - 腹栄村・長洲町が合併し、改めて長洲町が発足。(3町5村)
- 昭和35年(1960年)10月1日 - 天水村が町制施行して天水町となる。(4町4村)
- 昭和40年(1965年)4月1日 - 岱明村が町制施行して岱明町となる。(5町3村)
- 昭和42年(1967年)4月1日 - 玉東村が町制施行して玉東町となる。(6町2村)
- 昭和43年(1968年)11月1日(8町)
- 平成17年(2005年)10月3日 - 岱明町・横島町・天水町が玉名市と合併し、改めて玉名市が発足、郡より離脱。(5町)
- 平成18年(2006年)3月1日 - 菊水町・三加和町が合併して和水町が発足。(4町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 大正15年 | 昭和元年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高瀬町 | 高瀬町 | 昭和17年5月20日 玉名町 |
昭和29年4月1日 玉名市 |
昭和31年1月1日 南関町三ツ川を編入 |
平成17年10月3日 玉名市 |
玉名市 | ||
弥富村 | 弥富村 | |||||||
大浜町 | 大浜町 | 大浜町 | ||||||
伊倉村 | 明治32年2月2日 町制 |
伊倉町 | ||||||
築山村 | 築山村 | 築山村 | ||||||
滑石村 | 滑石村 | 滑石村 | ||||||
豊水村 | 豊水村 | 豊水村 | ||||||
八嘉村 | 八嘉村 | 八嘉村 | ||||||
梅林村 | 梅林村 | 梅林村 | ||||||
小田村 | 小田村 | 小田村 | ||||||
月瀬村 | 月瀬村 | 月瀬村 | ||||||
玉名村 | 玉名村 | 玉名村 | ||||||
石貫村 | 石貫村 | 石貫村 | ||||||
小天村 | 小天村 | 小天村 | 昭和29年10月1日 天水村 |
昭和35年10月1日 町制 | ||||
玉水村 | 玉水村 | 玉水村 | ||||||
大野村 | 大野村 | 大野村 | 大野村 | 昭和30年4月1日 岱明村 |
昭和40年4月1日 町制 | |||
睦合村 | 睦合村 | 睦合村 | 睦合村 | |||||
鍋村 | 鍋村 | 鍋村 | 鍋村 | |||||
高道村 | 高道村 | 高道村 | 高道村 | |||||
横島村 | 横島村 | 横島村 | 横島村 | 横島村 | 昭和43年11月1日 町制 | |||
山北村 | 山北村 | 山北村 | 山北村 | 昭和30年3月1日 玉東村 |
昭和42年4月1日 町制 |
玉東町 | 玉東町 | |
木葉村 | 木葉村 | 木葉村 | 木葉村 | |||||
江田村 | 江田村 | 昭和18年7月1日 町制 |
昭和29年4月1日 菊水町 |
菊水町 | 平成18年3月1日 和水町 |
和水町 | ||
花簇村 | 花簇村 | 花簇村 | ||||||
東郷村 | 東郷村 | 東郷村 | ||||||
川沿村 | 川沿村 | 川沿村 | ||||||
神尾村 | 神尾村 | 神尾村 | 神尾村 | 昭和30年4月1日 三加和村 |
昭和43年11月1日 町制 | |||
緑村 | 緑村 | 緑村 | 緑村 | |||||
春富村 | 春富村 | 春富村 | 春富村 | |||||
南関町 | 南関町 | 南関町 | 南関町 | 昭和30年4月1日 南関町 |
昭和31年1月1日 三ツ川を玉名市に編入 |
南関町 | 南関町 | |
坂下村 | 坂下村 | 坂下村 | 坂下村 | |||||
米富村 | 米富村 | 米富村 | 米富村 | |||||
大原村 | 大原村 | 大原村 | 大原村 | |||||
賢木村 | 賢木村 | 賢木村 | 賢木村 | |||||
荒尾村 | 大正8年5月1日 町制 |
昭和17年4月1日 荒尾市 |
荒尾市 | 荒尾市 | 荒尾市 | 荒尾市 | ||
平井村 | 平井村 | |||||||
八幡村 | 八幡村 | |||||||
府本村 | 府本村 | |||||||
有明村 | 有明村 | |||||||
清里村 | 清里村 | 清里村 | 清里村 | 昭和30年7月20日 荒尾市に編入 (水野・牛水・高浜の一部) | ||||
昭和30年7月20日 長洲町に編入 (梅田・高浜の一部) |
昭和32年10月1日 長洲町 |
長洲町 | 長洲町 | |||||
長洲町 | 長洲町 | 長洲町 | 長洲町 | 長洲町 | ||||
腹赤村 | 腹赤村 | 腹赤村 | 腹赤村 | 昭和31年9月30日 腹栄村 | ||||
六栄村 | 六栄村 | 六栄村 | 六栄村 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)1月20日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 43 熊本県、角川書店、1987年11月1日。ISBN 4040014308。
- 旧高旧領取調帳データベース