玉野春南
玉野 春南(たまの はるな)は、日本の生理学者・薬学者(神経科学・生理学)。博士(薬学)(静岡県立大学・論文博士・2001年)。静岡県立大学薬学部特任講師・大学院薬学研究院特任講師。
アマシャム株式会社での勤務を経て、理化学研究所加速器基盤研究部奨励研究員、静岡県立大学薬学部特任助教などを歴任。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]静岡県立大学に進学[1]、薬学部薬学科にて学んだ[1]。1991年3月、静岡県立大学を卒業[1]。そのまま同大学大学院に進学[1]、薬学研究科にて学んだ[1]。1993年3月、同大学大学院における修士課程を修了[1]。なお、博士論文「担がん動物における亜鉛動態の解析――宿主の亜鉛応答と放射性亜鉛によるがんの画像化」[2]により、2001年1月17日に博士(薬学)の学位を授与された[2][3]。
研究者として
[編集]大学院修了後は、1993年4月にアマシャムに入社[4][註釈 1]。その後、理化学研究所に入所[4][註釈 2]、1999年4月より加速器基盤研究部にて奨励研究員を務めた[4]。また、その傍ら他の教育・研究機関の役職も兼任。2001年4月より、母校の静岡県立大学にて薬学部の客員共同研究員を兼任[4]、医薬生命化学分野を受け持った[4]。また、2012年4月より、再び静岡県立大学にて薬学部の客員共同研究員を兼任[4]、主として生物薬品化学分野を受け持った[4]。同年7月、客員ではなく正式に静岡県立大学に転じ、薬学部特任助教に就任[4]。2015年4月、同大学薬学部特任講師に昇任[4]、主として薬科学科の講義を担当[5]、統合生理学分野を受け持った[5][6]。また、同大学院においては、薬学研究院の特任講師も兼務[5]。大学院には研究院・学府制が導入されており、薬食生命科学総合学府での講義を担当、統合生理学教室を受け持った[5]。
研究
[編集]専門は生理学・薬学。特にアルツハイマー病やパーキンソン病の病態を解析するとともに[7]、それらを予防するための研究に従事[7]。また、脳におけるメタロチオネインの機能の解析にも取り組んだ[7]。これまでの業績に対して、2007年にはメタルバイオサイエンス研究会研究奨励賞が授与された[8]。2019年には日本微量元素学会より浜理薬品賞が授与された[9]。
日本薬学会[10]、日本神経科学学会[10]、日本毒性学会[10]、日本微量元素学会などに所属[10]。
略歴
[編集]- 1991年 - 静岡県立大学薬学部卒業[1]。
- 1993年 - 静岡県立大学大学院薬学研究科修士課程修了[1]。
- 1993年 - アマシャム入社[4]。
- 1999年 - 理化学研究所加速器基盤研究部奨励研究員[4]。
- 2001年 - 静岡県立大学薬学部客員共同研究員[4]。
- 2012年 - 静岡県立大学薬学部客員共同研究員[4]。
- 2012年 - 静岡県立大学薬学部特任助教[4]。
- 2015年 - 静岡県立大学薬学部特任講師[4]。
賞歴
[編集]脚注
[編集]註釈
[編集]- ^ アマシャム株式会社は、のちにGEヘルスケア・ジャパン株式会社の源流の一つとなった。
- ^ 理化学研究所は、のちに国立研究開発法人理化学研究所の源流の一つとなった。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 「学歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「書誌事項」『CiNii 博士論文 - 担がん動物における亜鉛動態の解析 : 宿主の亜鉛応答と放射性亜鉛によるがんの画像化』国立情報学研究所。
- ^ 学位授与番号乙第96号。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 「主な経歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d 「教員情報詳細」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ 「研究室メンバー(2019年度)」『メンバー』静岡県立大学薬学部統合生理学分野。
- ^ a b c 「主要研究テーマ」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「受賞歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「本学教員が日本微量元素学会で研究学術賞を受賞」『本学教員が日本微量元素学会で研究学術賞を受賞 | ニュース | 静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学、2019年7月9日。
- ^ a b c d 「所属学会」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。