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田部隼人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
田部 隼人
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 島根県松江市
生年月日 (2001-12-22) 2001年12月22日(23歳)
身長
体重
185 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2019年 ドラフト5位
初出場 2022年4月6日
最終出場 2022年4月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

田部 隼人(たなべ はやと、2001年12月22日 - )は、島根県松江市出身の元プロ野球選手内野手)。右投右打。

経歴

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プロ入り前

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小学1年生の時に野球を始める[1]松江市立湖北中学校時代は、硬式野球チームの出雲ひらたボーイズに所属[2]

高校は開星高校に進学。開星高校には寮がないため、家から通いで通学していた[3]2019年夏の島根大会では決勝の石見智翠館高校戦で本塁打を放つなど活躍したが、試合には敗れて甲子園出場を逃す[4]。高校通算本塁打は20本[5](15本とする記事もある[6])、公式戦通算打率は.409を記録した[7]。1学年下に山本大斗がいる。

同年のドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズから5位で指名された[8]。契約金3080万円、年俸520万円(金額は推定)という条件で入団した[9]。背番号は55

プロ入り後

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2020年は、一軍への昇格は無く、イースタン・リーグ公式戦に44試合出場し、打率.240、0本塁打、OPS.547でシーズンを終えた。二塁手三塁手遊撃手のポジションを守ったが、16失策と課題を残した。

2021年は、イースタン・リーグ公式戦にて二塁手を中心に96試合に出場。5月18日には巨人戦(平塚)で1試合2本塁打を記録した[10]。打率.185、2本塁打、OPS.582でシーズンを終え、一軍出場は無く、守備では22失策と前年同様課題を残した。

2022年は、4月6日に新型コロナウィルスの陽性判定を受け登録抹消となった柴田竜拓の代替指名選手として田部が一軍登録された[11]。同日、甲子園での阪神タイガース戦の延長10回に代打でプロ初出場を果たした[12]。同月14日に出場選手登録をいったん抹消されるが、17日に濃厚接触の疑いにより出場選手登録を抹消となった伊藤裕季也の特例2022代替指名選手として再昇格。伊藤の復帰により2日後の19日に再び出場選手登録を抹消されるも、4日後の23日に今度は左太もも裏の炎症により出場選手登録を抹消された宮﨑敏郎に代わって再々昇格。そのため、4月は出場選手登録と抹消を繰り返すこととなった。同日の広島戦(マツダスタジアム)では、8番・三塁でプロ初のスタメン出場を果たした。同シーズンは一軍出場3試合で無安打だったものの、二軍では80試合に出場し、290打席とチームで2番目の打席数を消化した[13]

しかし、戦力外通告期限当日の10月31日に球団から戦力外通告を受けたことが発表され、同時に現役引退を表明したことも発表された[14]。シーズン終了後にフェニックスリーグへ派遣され、次シーズンの手応えを感じていた矢先の戦力外通告だった。球団からは、「育成選手としての再契約」の打診もあったものの、田部は一軍の戦力としては考えられていない状態でプロ選手としてプレーをするのは難しいという結論に至り、自らの意向で現役引退を決めた[13]

引退後

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引退後は実家に戻り、松江市内のビジネスホテルなどでアルバイトとして働いた後、2023年8月にアスリートのセカンドキャリア支援などの事業を行う株式会社Scalehackに入社。サラリーマンとして働いている[15]

選手としての特徴

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長打力を秘める打撃と本職の内野手(二塁手の、三塁手、遊撃手)に加えて外野手(左翼手)をこなせる[16][17]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2022 DeNA 3 5 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
通算:1年 3 5 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000

年度別守備成績

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三塁












2022 DeNA 1 1 1 0 0 1.000
通算 1 1 1 0 0 1.000

記録

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初記録

背番号

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  • 55(2020年 - 2022年)

登場曲

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脚注

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  1. ^ 島根)横浜指名の開星・田部選手が抱負「1軍で試合に」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2019年10月18日). 2022年11月24日閲覧。
  2. ^ https://twitter.com/kaisei_shimane/status/1185040731880251392”. Twitter. 2022年11月24日閲覧。
  3. ^ “DeNAドラ5田部が入寮、同ポジションのドラ1森に「負けないぞという気持ち」”. スポーツニッポン. (2020年1月6日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/01/06/kiji/20200106s00001173216000c.html 2020年5月3日閲覧。 
  4. ^ “【島根】石見智翠館 延長13回の激闘サヨナラ押し出しで制し4年ぶり10度目V”. スポーツニッポン. (2019年7月28日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/07/28/kiji/20190728s00001173408000c.html 2020年5月3日閲覧。 
  5. ^ “DeNAドラ5田部、ラミレス監督の前で豪快プロ1号!「今まで木製バットで打ったことないような…」”. スポーツニッポン. (2020年2月25日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/02/25/kiji/20200225s00001173294000c.html 2020年5月3日閲覧。 
  6. ^ “DeNA・田部隼人 確実性ある打撃で一軍を目指す”. ベースボールマガジン. (2020年4月3日). https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20200403-69 2020年5月3日閲覧。 
  7. ^ “DeNA5位田部が仮契約「肩に自信」大型の遊撃手”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年11月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201911110000659.html 2020年2月22日閲覧。 
  8. ^ “森敬斗、「プレーで魅了できる選手に」 プロ野球DeNAが新入団発表”. 時事ドットコムニュース (時事通信社). (2019年11月22日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112201141 2019年12月13日閲覧。 
  9. ^ DeNA5位田部が仮契約「肩に自信」大型の遊撃手”. 日刊スポーツ (2019年11月11日). 2020年8月17日閲覧。
  10. ^ 【DeNA】2年目田部隼人が20万円増でサイン 1軍出場なく、同期森敬斗に挑戦状「負けないように」”. スポーツ報知 (2021年11月10日). 2022年2月20日閲覧。
  11. ^ 【DeNA】柴田竜拓、特例2022で登録抹消 代替指名選手に田部隼人が1軍合流”. 日刊スポーツ (2022年4月6日). 2022年4月12日閲覧。
  12. ^ プロ初出場のDeNA田部 初安打ならずも「役割果たす」”. カナロコ (2022年4月11日). 2022年4月12日閲覧。
  13. ^ a b 高卒わずか3年“まさかの戦力外“あの有望DeNA選手…ファン疑問「なぜ引退したのか」取材を断っていた田部隼人が初めて語る“本当の理由””. Number Web (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
  14. ^ DeNA・田部隼人へ戦力外通告 現役引退を表明「次のステージでも自分なりに」”. デイリースポーツ (2022年10月31日). 2022年10月31日閲覧。
  15. ^ 高卒わずか3年“まさかの戦力外“あの有望DeNA選手…ファン疑問「なぜ引退したのか」取材を断っていた田部隼人が初めて語る“本当の理由””. Number Web (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
  16. ^ 田部隼人 | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年11月6日閲覧。
  17. ^ 筒香も期待の愛され捕手、森と同期の大型遊撃手 DeNA2022年期待の若手5選手”. Full-Count (2021年12月31日). 2022年11月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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