トマム駅
トマム駅 | |
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駅舎(2011年9月) | |
トマム Tomamu | |
所在地 | 北海道勇払郡占冠村中トマム[1] |
駅番号 | ○K22 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■石勝線 |
キロ程 | 98.6 km(南千歳起点) |
電報略号 | トム[2](←セコ[3]) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
40人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1981年(昭和56年)10月1日[1][4] |
備考 | 無人駅 |
トマム駅(トマムえき)は、北海道勇払郡占冠村中トマムにある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線の駅である。駅番号はK22。事務管理コードは▲132149[5][6]。標高537.13 mに位置し、現存し旅客を扱う停車場としては北海道内で最も標高が高い[7][注釈 1]。全旅客列車が停車する。
歴史
[編集]- 1981年(昭和56年)10月1日:石勝線開通時に日本国有鉄道の石勝高原駅(せきしょうこうげんえき)として開業[4][7]。旅客のみ取扱い、無人駅[4][9]。
- 1987年(昭和62年)
- 1991年(平成3年)12月10日:リゾートホテル内のインフォメーションセンターに「トマムトラベルセンター」を開設。
- 2015年(平成27年)9月30日:「トマムトラベルセンター」を廃止[JR北 1]。
- 2018年(平成30年)2月24日:当駅構内で貨物列車が脱線[JR北 2][新聞 1]。
- 2019年(平成31年)3月16日:冬期間のみ臨時停車していた特急「スーパーおおぞら4号」(当時)が通年で停車するようになり、全ての定期特急列車が停車するようになる[JR北 3]。
- 2021年(令和3年)1月21日:「QRコード乗車証明書」(後述)利用開始[JR北 4][新聞 2]。
- 2024年(令和6年)ごろ:星野リゾート トマム「ザ・タワー」エントランス内に指定席券売機(クレジットカード専用)を設置[11]。
- 2025年(令和7年)3月15日:同日のダイヤ改正で上下最終特急列車(下り「とかち9号」帯広行、上り「おおぞら12号」札幌行)が利用状況を鑑み通過となる(予定)[JR北 5]。
駅名の由来
[編集]計画名称は「上トマム」(かみとまむ)であったが[12]、開業当時「総合レクリエーション施設(引用注:アルファリゾート・トマム、のちの星野リゾート トマム)の計画もあり、行楽地として将来が期待され、地元の要望もあり[7]」、創作地名の石勝高原駅として開業した。しかし1987年(昭和62年)に「地区名及びスキー場名と同一としイメージアップを図りたいことから[7]」、所在地名に由来する「トマム」に改称された[10]。「トマム」(苫鵡)の地名は、アイヌ語で「湿地」を意味する「トマㇺ(Tomam)」に由来する[13]。
駅構造
[編集]2面2線の相対式ホームをもつ地上駅[2][1][JR北 2]。一線スルー化はされていない。石勝線の他の単独駅と同様、駅舎の位置にかかわらず、上り線から番線を付番しているため、駅舎と反対側の上り本線(南千歳・札幌方面)が1番線、駅舎側の下り本線(新得・帯広・釧路方面)が2番線となっている[2][JR北 2]。どちらの番線とも両方向への出発が可能であるが、原則として駅構内は左側通行で、安全側線も通常の進入方向となる片側のみ設置されている[1]。また、1番線の安全側線は保線線と兼用する[JR北 2]。
ホームの移動は駅舎の新得方に設けられた跨線橋を使う。アルファリゾート開業前、跨線橋が完成するまでは札幌側に構内踏切があり、現在でも跡が残っている。
駅自体は無人駅(新夕張駅管理)で、建設時は有人化を見込んで窓口を設けたが後年閉鎖されている。
きっぷ類の発売について
[編集]当駅は開業以来駅員配置がないが、2024年(令和6年)ごろから星野リゾート トマム ザ・タワーのエントランス内に指定席券売機(クレジットカード専用)が設けられており、乗車券類(当駅発限定)やえきねっと・JR East Train Reservation(海外向け予約サイト)で予約されたきっぷの受取、北海道フリーパスなどの指定席利用可能な企画乗車券を使用しての座席指定が可能である[11]。また、2015年(平成27年)まではリゾート内のインフォメーションセンター(現在は閉鎖)に「トマムトラベルセンター」と称する有人窓口も設けられていた[JR北 1]。
これ以外の場合は、乗車後に車掌から直接購入する以外に、2021年(令和3年)から「QRコード乗車駅証明書」を使用することが可能である。これはトマム駅で乗車し、南千歳駅・新千歳空港駅・札幌駅で降車する場合に利用可能なサービスで、駅掲示のQRコードを読み取り必要事項を入力し「QRコード乗車駅証明書」を取得、降車する際に精算機にQRコードをかざして切符を購入することで改札口を出場できるサービスである[JR北 4]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■石勝線 | 上り | 札幌方面 |
2 | 下り | 帯広・釧路方面 |
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冬季のトマム駅(2004年2月)
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跨線橋がそのままリゾートへ続く。(2005年2月)
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トマム駅リゾート側建物とリゾートへの送迎バス。(2010年3月)
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在りし日のトマムトラベルセンター。時間を区切って人員が配置されていた。(2005年2月)
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待合室(2015年4月)
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改札付近(2015年4月)
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ホーム(2017年8月)
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駅名標
主表記とフリガナ共にカタカナで書かれている。
(2017年8月)
利用状況
[編集]1日の平均乗降人員は以下の通りである[14]。
乗降人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2011 | 24 |
2012 | 24 |
2013 | 30 |
2014 | 40 |
駅周辺
[編集]当駅は市街地から離れた場所に設けられており、占冠村トマムの中心である上トマム地区は約4km東に離れている。当駅が最寄りとなる星野リゾート トマムは北に約1km の地点にエリア中心となる「ザ・タワー」があり、当駅から送迎バスで連絡している。
- 北海道道136号夕張新得線
- 占冠村営バス「トマム駅前」停留所
- 占冠ヘリポート
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■石勝線
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 渡辺節雄(国鉄建設局線増課)「国鉄・石勝線の開業について」『鉄道ピクトリアル』第31巻第12号(通巻第397号)、電気車研究会、1981年12月1日、13 - 18頁、doi:10.11501/3294531、ISSN 0040-4047。
- ^ a b c d 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、97頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22-27. (1982-01-01).
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、15頁。
- ^ 日本国有鉄道旅客局 編『日本国有鉄道 停車場一覧』日本国有鉄道、1985年9月20日、189頁。doi:10.11501/12065988。ISBN 4-533-00503-9 。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 68. ISBN 4-89391-549-5
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、98-99頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ “「通報」●石勝線楓駅ほか1駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1981年8月26日)
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第21巻第5号、鉄道ジャーナル社、1987年4月、103頁。
- ^ a b “2024_1_21_MVトマム星野リゾート内案内_多言語A4版”. 星野リゾート トマム. 2024年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月12日閲覧。
- ^ 岩田伸雄 (1974-01). “石勝線建設の工事現況” (PDF). 建設の機械化 (日本建設機械化協会) 20 (287): pp.11-17. オリジナルの2018-09-17時点におけるアーカイブ。 .
- ^ “アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月24日閲覧。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧
JR北海道
[編集]- ^ a b 『駅等の窓口業務終了について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年9月18日。オリジナルの2018年12月27日時点におけるアーカイブ 。2015年9月18日閲覧。
- ^ a b c d 『石勝線 トマム駅構内において貨物列車が一時的に脱線し載線した事故について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年2月24日。オリジナルの2018年2月25日時点におけるアーカイブ 。2018年2月25日閲覧。
- ^ 『2019年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月14日、2頁。オリジナルの2018年12月14日時点におけるアーカイブ 。2018年12月14日閲覧。
- ^ a b 『トマム駅で取得する「QRコード乗車駅証明書」による自動精算のサービスを札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で開始します。』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月20日。オリジナルの2021年1月20日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
- ^ 『2025年3⽉ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブ 。2024年12月13日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ “JR北海道、貨物列車が一時脱線…そのまま目的地へ トマム駅のポイント付近に痕跡”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2018年2月24日). オリジナルの2018年6月15日時点におけるアーカイブ。 2018年2月24日閲覧。
- ^ “トマム駅でQR取得、下車駅でかざして精算 JR初、21日から運用”. 北海道新聞. (2021年1月20日). オリジナルの2021年1月21日時点におけるアーカイブ。 2021年1月22日閲覧。
関連項目
[編集]- JR各社管内で最も標高が高い駅
外部リンク
[編集]- トマム|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company