石坂駅
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石坂駅 | |
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いしざか Ishizaka | |
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所在地 | 北海道広尾郡大樹町字石坂 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 広尾線 |
キロ程 | 64.9 km(帯広起点) |
電報略号 | イサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)11月5日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)2月2日[1] |
備考 | 広尾線廃線に伴い廃駅 |
石坂駅(いしざかえき)は、北海道(十勝支庁)広尾郡大樹町字石坂にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)広尾線の駅(廃駅)である。電報略号はイサ。事務管理コードは▲111512[2]。
歴史
[編集]- 1932年(昭和7年)11月5日 - 国有鉄道広尾線大樹駅 - 広尾駅間の延伸開通(広尾線全通)に伴い、開業[3][4][5]。一般駅[3]。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 業務委託化[6]。
- 1963年(昭和38年)1月1日 - 貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1974年(昭和49年)
- 1987年(昭和62年)2月2日 - 広尾線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]当地は1896年(明治29年)に植民区画され[5]、1898年(明治31年)に石坂善七が農場を開き、富山・石川両県からの団体が入植した[9]。
入植の初期には、「歴舟(べるふね)原野」と呼ばれていたが、その後は「中島」「上中島」などと呼ばれたのち、「モンベツ」「紋別」と呼ばれるようになった[5]。
このため、駅名については、当時の鉄道省当局が住民の意見も取り入れつつ、全道で類似地名が多い「紋別」の名称は用いず、前述の石坂善七の名字を駅名とすることとなった[5][4][9]。
その後、地名も自然と石坂と呼ばれるようになり、行政区名となった[5][9]。
駅構造
[編集]廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(広尾方面に向かって右手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[10]。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の西側に位置し、ホームから少し離れていた[11]。
利用状況
[編集]1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は20人[10]。
駅周辺
[編集]駅跡
[編集]1999年(平成11年)時点では鉄道関連施設は何も残っておらず、跡地には保育所が建築されていた[13]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[14]。砂利道としても利用されている。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、891頁。ISBN 4-533-02980-9。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、236頁。NDLJP:1873236/139。
- ^ a b 「鐵道省告示第四百二十九號 廣尾線大樹廣尾間鐵道運輸營業開始」『官報』第1750号、内閣印刷局、741頁、1932年10月28日。NDLJP:2958221/3。
- ^ a b 『北海道駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、143頁。全国書誌番号:70018947。
- ^ a b c d e 大樹町史編さん委員会 編『大樹町史』大樹町、1969年3月30日、466, 708-809頁。doi:10.11501/9539029 。2023年6月4日閲覧。
- ^ 釧路鉄道管理局 編『釧路鉄道管理局史』釧路管理局、1972年10月14日、61頁。doi:10.11501/12757877。全国書誌番号:70003236。
- ^ 「日本国有鉄道公示第319号」『官報』1974年12月12日。
- ^ 「通報 ●広尾線愛国駅ほか3駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』、日本国有鉄道総裁室文書課、4頁、1974年12月12日。
- ^ a b c 本多貢 著、児玉芳明 編『北海道地名漢字解』北海道新聞社、札幌市、1995年1月25日、138頁。ISBN 4-89363-760-6。OCLC 40491505。
- ^ a b 『国鉄全線各駅停車』 1巻《北海道690駅》、小学館、1983年7月、140頁。ISBN 4-533-02980-9。
- ^ 工藤裕之『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』北海道新聞社、2011年12月、241頁。ISBN 978-4-89453-619-7。
- ^ a b 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、12頁。
- ^ 『鉄道廃線跡を歩く』 VI、1999年3月、40頁。ISBN 4-533-03150-1。
- ^ 『新 鉄道廃線跡を歩く』 1巻《北海道・北東北編》、JTBパブリッシング、2010年4月、89頁。ISBN 978-4-533-07858-3。