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石橋凌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いしばし りょう
石橋 凌
石橋 凌
全裸監督』ワールドプレミアにて(2019年7月)
本名 いしばし ひでき
石橋 秀樹
生年月日 (1956-07-20) 1956年7月20日(68歳)
出生地 日本の旗 日本福岡県久留米市
身長 174 cm[1]
血液型 AB型
職業 俳優音楽家
活動期間 1978年 -
活動内容 1978年 - ARBボーカリストとしてレコードデビュー( - 1990年1998年 - 2006年
1985年 - 俳優活動開始
配偶者 原田美枝子
著名な家族 優河(長女)
石橋静河(次女)
事務所 ENTER the DEE
公式サイト 石橋凌 オフィシャルサイト
主な作品
映画
ア・ホーマンス
キッズ・リターン
オーディション
BROTHER
自殺サークル
呪怨
MW
マスカレード』シリーズ
ドラマ
武田信玄
あしたがあるから
教師夏休み物語
お金がない!
眠れる森
蘇える金狼
ビギナー
ハルとナツ 届かなかった手紙
相棒
龍馬伝
花咲舞が黙ってない
スモーキング
やんごとなき一族
受賞
ヨコハマ映画祭
主演男優賞
1990年Aサインデイズ
助演男優賞
1997年キッズ・リターン
迅雷 組長の身代金
日本映画プロフェッショナル大賞
主演男優賞
1993年月はどっちに出ている
1995年新・悲しきヒットマン
報知映画賞
助演男優賞
2002年AIKI』『DOGSTAR
高崎映画祭
最優秀助演男優賞
2003年AIKI
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石橋 凌(いしばし りょう、1956年7月20日 - )は、日本音楽家俳優。本名:石橋 秀樹(いしばし ひでき)。血液型はAB型。ENTER the DEE所属で、かつてはアパッチに所属していた。

アメリカの映画俳優組合(SAG)の会員で、アメリカではゴールデン・メディア・グループが代理人となっている。

福岡県久留米市出身。妻は女優の原田美枝子、長女は歌手の優河、次女は石橋静河[2]。娘2人の上に一般人の息子がいる。

略歴

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本項は人物、俳優活動、ソロ活動のみ記す。

男だけの5人兄弟の五男で、兄に影響されて中学の頃からジョン・レノンビートルズローリング・ストーンズボブ・ディランを愛聴していた。中学1年生で父が肝臓癌で他界し、看護師であった母に女手一つで育てられた(母は102歳まで生きた)。高校2年生で音楽家志望を決意した。父の死について、ソロシングル「カクテル・トゥナイト」に収録された「12の頃」で歌われている。

福岡県立久留米高等学校を卒業後、地元のバンド、アップル・ツリーのボーカリストとしてセミプロ活動を行う。その折、KBCラジオ「歌え!若者」に出演した際に、ディレクターであった岸川均の目に留まり、彼の勧めで1977年、ボーカリストとしてARBのオーディションに参加、加入した。

デビュー時に所属したシンコーミュージックはアイドルグループとして売り出そうとし、ピンク・レディー前座を務めたこともある。1978年10月にシングル「野良犬」でデビューするも、方向性の違いから1年足らずでシンコーミュージックから独立した。

独立したものの、レコードの売れ行きやコンサートの動員に悩んでいた20代半ばに、ドラマーの相原誠とともに赴いたスポーツクラブで、金子正次松田優作に出会う。松田に自身の悩みを相談するなど交流したのち、松田が監督する映画『ア・ホーマンス』に誘われ出演する。それまで演劇経験がほとんどなかった石橋は、松田から厳しい指導を受け、キネマ旬報新人男優賞を受賞し、本格的に映画俳優を志す。大河ドラマ武田信玄』、映画『ボクの女に手を出すな』『Aサインデイズ』などに出演した。

尊敬していた松田優作が病死したことを受け、1990年にARBを解散して音楽活動を封印、俳優業に専念した。

クロッシング・ガード』(1995年)の演技がアメリカで認められた後、1997年にARBを再結成。第4期ARBとして1998年2月にシングル「TOKYO OUTSIDER」で復活。音楽活動と俳優業と両立していたが、2006年3月1日に石橋が脱退を表明。ARBは活動を再度休止した。

石橋自身「追う役より追われる役の方が多かった」と話すほど、かつてはヤクザ役が多かったが、現在は刑事判事など多彩な役柄を演ずる俳優として知られる。1995年よりアメリカ映画俳優組合(SAG)の会員となる。

2006年6月1日に鈍牛倶楽部からスティングカンパニーへ移籍、2008年4月にエイベックスへ移籍。

エピソード

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  • 高校卒業後、セミプロとして活動中は様々なアルバイトを転々としていて、ARB加入前はイタリアンレストランで働いていた。その当時は、コックになることに気持ちが傾いていて、オーディションの話をもらうまではイタリアに留学し、料理修行をする予定であった。それゆえピザは生地から作れるほどの腕前である。
  • 岸川均によると、石橋のボーカリストしての才能は傑出しており、「強靭なバック演奏でも負けない存在感のある声質」「切れ味のあるのびる高音、色気のある中音、響きのある低音をもった素晴らしい才能」であり「バンドやアーティストには干渉しない」自身の主義を曲げても、世に出したいと思い、ARBへのオーディション参加を強く勧めたと言う。後年、石橋は岸川に対して「当時の自分の気持ちは料理に向かっていたので、岸川さんの電話がなかったら、そのまま料理人になっていて、今の自分はない」と感謝の気持ちを伝えており、岸川を大切な恩人の一人を語っている。
  • が苦手である。
  • 再結成後、石橋がミュージシャンであることを知らなかったスタッフには、ARBが俳優のバンド活動だと勘違いされたこともある。
  • ARBのライブではスタンドに設置したシンバルを高々と蹴り上げる。
  • 2002年、46歳でシングル「カクテル・トゥナイト」でソロデビューした。ARBとは違い、バラード中心の曲目である。
  • 1987年に原田美枝子と結婚した際、当時流行っていた派手婚を好まず、小規模の個性的な式を計画した。鳥取砂丘にカーペットを敷いて挙式を執り行い、結婚指輪の交換ではなく一対のダイヤのピアスを分けてそれぞれの左耳に装着した。式には両家の親族と親交のあった松田優作・松田美由紀夫妻が列席、鳥取県を拠点に活動していた写真家の植田正治が砂丘で微笑む二人の結婚写真を撮影した。
  • 1988年のNHK大河ドラマ『武田信玄』では、主人公の信玄(演 - 中井貴一)と対立する織田信長を演じたが、その32年後である2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』では、石橋が信玄を演じている。信玄役が決まった際、石橋は「なんの因果でしょうか!?」とコメントしている[3]

出演

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テレビドラマ

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映画

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オリジナルビデオ

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  • 死神の使者(1991年)
  • ヤクザVSマフィア(1993年・日米合作) - 澤本修爾
  • 刺青 IREZUMI(1994年・アメリカ) - 樋口元治
  • LEVEL(1994年) - 堂本英世
  • LAマフィア戦争 大殺戮(1996年・日米合作)

ウェブドラマ

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ドキュメンタリー

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  • 世界初 タクラマカン砂漠 幻の大河漂流(2000年、テレビ東京)
  • 日曜美術館「魂こがして 青木繁~海を越えた“海の幸”と石橋凌の対話~」(2017年7月23日、NHK Eテレ

CM

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ラジオ

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音楽

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シングル

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  • カクテル・トゥナイト(2002年)
  1. カクテル・トゥナイト
  2. 乾いた花(ARB/Self Cover)
  3. 12の頃
  • 忘れてはイケナイ物語り(2002年)
  1. 最後のことば
  2. HEY!WAR(ARB)
  3. ボート・ピープル(LIVE/ARB Self Cover)
  4. IMAGINE(ジョン・レノン/Cover) 

ソロアルバム

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  • 表現者(2011年)
  1. 喝!(ARB)
  2. 乾いた花(ARB)
  3. 我がプレッジ
  4. 最果て
  5. TOKYO SHUFFLE
  6. 待合室にて
  7. 淋しい街から (ARB)
  8. 形見のフォト
  9. Dear my soulmate
  10. 縁のブルース
  11. AFTER '45(ARB)
  12. 魂こがして(ARB)
  13. AFTER '45 (ARB)(with 福山雅治*ボーナス・シングルに収録
  14. 最果て(Piano version)*自伝本に収録
  • Neo Retro Music(2015年)
  1. ヨロコビノウタを!
  2. Rock'n Rose
  3. 駄馬のいななき
  4. After '45(英語バージョン)
  5. Route 66
  6. God My Mojo Walking
  • May Burn!(2017年)
  1. サヨナラ!バディ
  2. パライソ
  3. 抵抗の詩
  4. 天のエール
  5. エンドレス・ロード
  6. 神風ダイアリー
  7. Hey!Voter!
  8. SOUL DOCTOR
  9. ピカドンの詩
  10. SUNNY BRAIN
  11. 名も無きDJブルース
  12. 挽回ヴィクトリー

書籍

[編集]

脚注

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  1. ^ “PROFILE”. Gran Vision. https://ryoishibashi.com/profile/ 2024年4月19日閲覧。 
  2. ^ “石橋静河 映画初主演 石橋凌と原田美枝子の次女「怖いけど楽しみ」”. スポニチアネックス. (2016年8月2日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/08/02/kiji/K20160802013081620.html 2016年8月2日閲覧。 
  3. ^ "新たな出演者". 麒麟がくる. 日本放送協会. 16 October 2020. 2020年11月15日閲覧
  4. ^ “「株価暴落」試写会で織田裕二の握手を瀬戸康史がスルー!?”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2014年10月8日). https://thetv.jp/news/detail/51142/ 2020年1月19日閲覧。 
  5. ^ 椎名桔平&桐谷健太が“銀行マン”に 波多野聖氏の経済小説連ドラ化”. ORICON STYLE (2015年12月6日). 2016年8月3日閲覧。
  6. ^ “暗殺集団が悪党を裁く岩城宏士「スモーキング」ドラマ化、石橋凌ら出演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年3月26日). https://natalie.mu/comic/news/275279 2018年4月4日閲覧。 
  7. ^ 柄本佑さん主演『心の傷を癒すということ』制作開始!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年8月28日). 2019年8月28日閲覧。
  8. ^ “柄本佑主演、震災後の心のケアに奔走した若き精神科医の物語”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年8月28日). https://www.oricon.co.jp/news/2143273/full/ 2019年8月28日閲覧。 
  9. ^ “石橋凌・木村多江・倍賞美津子、松下洸平の両親&祖母役『やんごとなき一族』”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年3月8日). https://news.mynavi.jp/article/20220308-2287555/ 2022年3月8日閲覧。 
  10. ^ “フジ新ドラマ『やんごとなき一族』コロナ影響で初回延期 『古畑任三郎』に差し替え”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年4月12日). https://news.mynavi.jp/article/20220412-2319933/ 2022年4月12日閲覧。 
  11. ^ 球団史上初!ホークスを舞台にしたドラマ「1回表のウラ」3月TNCテレビ西日本にて放送』(プレスリリース)福岡ソフトバンクホークス、2023年1月18日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000012156.html2023年1月18日閲覧 
  12. ^ ドラマ公式サイト|ストーリー|第5話
  13. ^ “木村拓哉×長澤まさみ「マスカレード・ホテル」追加キャスト20名登場の予告公開”. 映画ナタリー. (2018年10月18日). https://natalie.mu/eiga/news/304104 2018年10月18日閲覧。 
  14. ^ “木村拓哉×長澤まさみ「マスカレード・ナイト」特報完成 仮面をかぶった500人の容疑者、タイムリミットは24時間!”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2021年4月29日). https://eiga.com/news/20210429/4/ 2021年4月29日閲覧。 
  15. ^ "林遣都×小松菜奈「恋する寄生虫」美しくもダークな特報2種 井浦新、石橋凌の出演も明らかに". 映画.com. エイガ・ドット・コム. 20 July 2021. 2021年7月20日閲覧
  16. ^ 山下リオがラップをする小学校教師に 樋口日奈、剛力彩芽ら共演『雪子 a.k.a.』公開決定”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年10月2日). 2024年10月2日閲覧。
  17. ^ CAST”. 映画『雪子 a.k.a.』公式サイト. 2024年10月2日閲覧。
  18. ^ 目黒蓮×佐野勇斗の映画「トリリオンゲーム」に石橋凌、シシド・カフカ、田辺誠一が出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年11月13日). 2024年11月13日閲覧。
  19. ^ 三井不動産リアルティCM「三井のリハウス〜妻と僕〜篇」に出演!”. 石橋凌 Ryo ISHIBASHI オフィシャルサイト (2019年8月30日). 2019年9月16日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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