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磯部町 (三重県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いそべちょう
磯部町
志摩スペイン村
磯部町旗 磯部町章
磯部町旗 磯部町章
1964年12月20日制定
廃止日 2004年10月1日
廃止理由 新設合併
浜島町大王町志摩町阿児町磯部町志摩市
現在の自治体 志摩市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東海地方近畿地方
都道府県 三重県
志摩郡
市町村コード 24525-9
面積 78.20 km2.
総人口 9,429
(2000年10月1日)
隣接自治体 鳥羽市伊勢市南勢町浜島町阿児町
町の木 クスノキ
町の花 ササユリ
他のシンボル 町の鳥:キジ
磯部町役場
所在地 517-0214
三重県志摩郡磯部町迫間14

役場跡地
外部リンク 海と緑と太陽のまち磯部町
国立国会図書館によるアーカイブ)
座標 北緯34度22分26秒 東経136度48分16秒 / 北緯34.37394度 東経136.80439度 / 34.37394; 136.80439 (磯部町)座標: 北緯34度22分26秒 東経136度48分16秒 / 北緯34.37394度 東経136.80439度 / 34.37394; 136.80439 (磯部町)
ウィキプロジェクト
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磯部町(いそべちょう)は、かつて三重県志摩郡にあった南勢地域(伊勢志摩)に含まれる。

2004年(平成16年)10月1日、志摩郡阿児町大王町浜島町志摩町合併して志摩市が発足し、自治体としての磯部町は廃止された。

地理

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伊勢志摩国立公園及び志摩半島のほぼ中央に位置する。東西約13.45km、南北約9.83 kmに及ぶ[1]

地形

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地区

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磯部・的矢・成基の3地域に分けられる。人口は2006年4月時点[2]

磯部地区

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旧志摩郡磯部村域。特に☆印を付した地区は「磯部九郷」と称し、磯部の御神田伊雑宮御田植祭)の当番区となる。

的矢地区

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旧志摩郡的矢村域。的矢中学校・的矢小学校の校区に対応。

  • 的矢(まとや):的矢かきの産地として有名。445人。
  • 三ヶ所(さんがしょ):的矢対岸の漁業集落。362人。
  • 渡鹿野(わたかの):的矢湾に浮かぶ、風待港として賑わった島。344人。

成基地区

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度会郡神原村の東部地区。

  • 山原(やまはら):旧来の集落山原と開拓地の夏草から成る。332人。
  • 栗木広(くりきひろ):六呂瀬池がある。199人。
  • 檜山(ひやま):磯部町及び志摩市最小の集落。105人。

土地利用

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2002年現在[1]
用途 面積(km2 構成比(%
宅地 2.28 2.9
6.85 8.8
3.35 4.3
山林 40.00 51.1
原野 1.45 1.9
その他 24.27 31.0

気候

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磯部(1958年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 10.4
(50.7)
10.5
(50.9)
13.5
(56.3)
17.9
(64.2)
21.6
(70.9)
23.4
(74.1)
27.2
(81)
29.9
(85.8)
23.8
(74.8)
22.1
(71.8)
17.6
(63.7)
13.3
(55.9)
19.4
(66.9)
日平均気温 °C°F 7.0
(44.6)
6.9
(44.4)
9.9
(49.8)
14.6
(58.3)
18.3
(64.9)
21.4
(70.5)
24.9
(76.8)
27.3
(81.1)
21.4
(70.5)
19.2
(66.6)
14.4
(57.9)
9.7
(49.5)
16.5
(61.7)
平均最低気温 °C°F 3.7
(38.7)
3.4
(38.1)
6.4
(43.5)
11.4
(52.5)
15.6
(60.1)
19.1
(66.4)
22.7
(72.9)
24.8
(76.6)
21.4
(70.5)
16.4
(61.5)
11.3
(52.3)
6.3
(43.3)
13.5
(56.3)
平均降水日数 7 7 11 12 13 14 12 11 14 12 11 13 147
出典:『磯部郷土史』[3]

歴史

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町名の由来

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昭和の大合併に際して、磯部村が中心となったことから磯部町となった。この「磯部」という地名は「伊雑」(いざわ・いぞう)とともに神代から使用されていたとされる大変歴史のある地名である。

由来として『磯部町史』は「古来磯部氏によって開拓された地域であったこと」を挙げている。また磯部町の歴史を記述した『神路川 磯部小史』では、先の説を否定し、「磯に広がる部民の集落であったこと」としている。

沿革

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人口

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以下は国勢調査による[5][6]

1955年(昭和30年) 11,701人
1960年(昭和35年) 11,050人
1965年(昭和40年) 10,450人
1970年(昭和45年) 9,943人
1975年(昭和50年) 9,868人
1980年(昭和55年) 9,982人
1985年(昭和60年) 9,973人
1990年(平成2年) 9,631人
1995年(平成7年) 9,776人
2000年(平成12年) 9,429人

行政

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歴代町長

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[1]

町長 任期
初代 平石重信 1955年3月15日 - 1967年2月26日
2代 北山三千夫 1967年2月27日 - 1975年2月26日
3代 中川榮之進 1975年2月27日 - 1983年2月26日
4代 南工 1983年2月27日 - 1988年11月15日
5代 濱田淵 1988年12月18日 - 1992年12月17日
6代 銅坂惇 1992年12月18日 - 1996年12月17日
7代(最終) 西井一衛 1996年12月18日 - 2004年9月30日

なお、最後の町長西井一衛は志摩市の初代市長が選出されるまでの間、市長職務代理を務めた。

姉妹都市

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ただし、2000年3月に姉妹都市提携を解消した。

経済

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産業

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農業
鳥羽志摩農業協同組合(現・伊勢農業協同組合
有限会社三重リーフ:三つ葉の栽培を行っている。
生産物
林業
ヒノキくず椎茸
水産業
鳥羽磯部漁業協同組合あおさのりの養殖
有限会社佐藤養殖場:的矢かきの生産
穴川では大規模なウナギの養殖が行われている。
その他
工場を置く企業
三重ナルミ株式会社鳴海製陶の関連会社。1984年4月27日進出[4]
旭電器工業株式会社志摩工場:パナソニック電工の関連企業として設立。1976年5月11日進出[4]
小橋電機株式会社磯部工場
その他
磯部郵便局

特産品

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産業人口

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2000年時点の統計(平成12年国勢調査結果)[1]

  • 総労働力人口:4,763人
産業 区分 労働力(人) 構成比(%) 産業 区分 労働力(人) 構成比(%)
第一次産業 農業 383 8.0 第三次産業 小売業 871 17.2
林業 10 0.2 金融保険不動産業 71 1.5
水産業 168 3.5 運輸通信業 238 5.0
第二次産業 鉱業 3 0.1 電気ガス水道業 24 0.5
建設業 598 12.6 サービス業 1,574 33.0
製造業 696 14.6 公務 181 3.8

教育

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高等学校

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中学校

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小学校

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交通

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鉄道路線

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近畿日本鉄道
志摩線五知駅 - 沓掛駅 - 上之郷駅 - 志摩磯部駅 - 穴川駅

路線バス

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道路

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一般国道
国道167号 - 鳥羽市とを結ぶ幹線道路。
県道
三重県道16号南勢磯部線 - 南伊勢町とを結ぶ幹線道路。
三重県道32号伊勢磯部線 - 通称伊勢道路伊勢市とを結ぶ幹線道路。
三重県道47号鳥羽磯部線
三重県道61号磯部大王線
三重県道112号磯部浜島線
三重県道128号鳥羽阿児線 - 通称パールロード
三重県道129号磯部大王自転車道線
三重県道750号阿児磯部鳥羽線

船舶

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  • 県道船:的矢と三ヶ所、渡鹿野島を結ぶ。

娯楽

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  • 磯部座 - 映画館(迫間)

名所・旧跡・観光スポット

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名所・旧跡

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観光スポット

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催事・祭事

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出身有名人

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脚注

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  1. ^ a b c d 『磯部町50年のあゆみ 町制施行50周年記念誌』(三重県磯部町、2005年、資料編33 - 38ページ)
  2. ^ 三重県志摩市の口コミネタとデータ収集-「まちのちから」
  3. ^ 磯部郷土史刊行会 編 編『磯部郷土史』磯部郷土史刊行会、1963年5月10日、8頁。 
  4. ^ a b c 『磯部町50年のあゆみ 町制施行50周年記念誌』(三重県磯部町、2004年、町のあゆみ5-28ページ)
  5. ^ 昭和30年国勢調査年令別人口”. 三重県戦略企画部統計課分析・情報班. 2020年5月4日閲覧。
  6. ^ 10 総人口(総数:国勢調査)”. 三重県戦略企画部統計課分析・情報班. 2020年5月4日閲覧。
  7. ^ 議会広報特別委員会 編『しまし議会だより 第25号』志摩市議会、2011年2月15日(1ページより)
  8. ^ 相撲部の村田亮選手と大波渥選手が角界入りを発表”. 東洋大学スポーツ. 2018年5月31日閲覧。
  9. ^ 志摩びとだよりVol.④”. 志摩市応援倶楽部志摩びとの会事務局 (2008年2月28日). 2020年12月26日閲覧。
  10. ^ 斎藤慎一郎 (2020年3月5日). “新潟食農大ラグビー部・谷崎重幸監督”. 日刊スポーツ. 2020年12月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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