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呂号第二十七潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第五十八潜水艦から転送)
艦歴
計画 大正7年度計画[1]
起工 1921年7月16日[1]
進水 1922年7月22日[1]
就役 1924年7月31日[1]
除籍 1940年4月1日[1]
その後 1940年4月1日廃潜第7号と仮称、潜水学校に繋留し練習艦として使用[1][2]
その後、呉でハルクとして使用[2]
1947年10月播磨造船所呉船渠で解体完了[2]
性能諸元
排水量 基準:770トン
水中:1,080トン
全長 74.2m
全幅 6.1m
吃水 3.7m
機関 ズルツァー[3]2号ディーゼル2基
電動機、2軸
水上:2,600馬力
水中:1,200馬力
速力 水上:17kt[4]
水中:9kt
航続距離 水上:10ktで6,000海里
水中:4ktで85海里
燃料 重油
乗員 45名
兵装 28口径8cm高角砲1門
7.7mm機銃1挺
53cm魚雷発射管 艦首4門
備考 安全潜航深度:45.7m

呂号第二十七潜水艦(ろごうだいにじゅうしちせんすいかん)は、日本海軍潜水艦呂二十六型潜水艦(海中4型)の2番艦。竣工時の艦名は第五十八潜水艦

艦歴

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1921年大正10年)7月16日、横須賀海軍工廠で起工。1922年(大正11年)7月22日進水。1924年(大正13年)7月31日竣工。竣工時の艦名は第五十八潜水艦、二等潜水艦に類別[1]1924年(大正13年)11月1日、呂号第二十七潜水艦に改称。1938年(昭和13年)6月1日、艦型名を呂二十六型に改正[5]1940年昭和15年)4月1日に除籍され、廃潜第7号と仮称、海軍潜水学校に繋留し練習艦として使用。その後、呉でハルクとして使用。1947年(昭和22年)10月、播磨造船所呉船渠で解体完了[2]

今までの海中型を改善したものだが、スルザー機関の不調により速力が低下し、日本海軍は艦隊随伴型の潜水艦を中型で実現するのは困難と判断し、大型潜水艦の海大型開発に重点を置くようになった[6]

歴代艦長

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※艦長等は『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艤装員長

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  • 関禎 少佐:1923年12月1日 - 1924年2月20日

艦長

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  • 関禎 少佐:1924年2月20日 - 12月1日
  • 三戸寿 大尉:1924年12月1日 - 1925年12月1日
  • 秋山勝三 少佐:1925年12月1日 - 1927年12月1日
  • 島本久五郎 少佐:1927年12月1日 - 1928年12月10日
  • 今里博 大尉:1928年12月10日 - 1929年11月1日
  • (兼)深谷惣吉 大尉:1929年11月1日 - 11月30日
  • 水口兵衛 大尉:1929年11月30日[7] - 1930年4月1日[8]
  • 浜野元一 大尉:1930年4月1日[8] - 1930年11月15日[9]
  • 岡田有作 大尉:1930年11月15日[9] - 1931年4月1日[10]
  • 服部邦男 大尉:1931年4月1日[10] - 12月1日[11]
  • 楢原省吾 大尉:1931年12月1日 - 1934年3月20日
  • (兼)辻村武久 中佐:1934年3月20日 - 1934年7月16日
  • 楢原省吾 少佐:1934年7月16日 - 1934年11月15日
  • 内野信二 少佐:1934年11月15日[12] - 1935年11月15日[13]
  • 殿塚謹三 少佐:1935年11月15日[13] - 1936年2月15日[14]
  • 小川綱嘉 大尉:1936年2月15日[14] - 12月1日[15]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 『日本海軍史』第7巻、369頁。
  2. ^ a b c d 『写真日本海軍全艦艇史』資料編「主要艦艇艦歴表」17頁。
  3. ^ SULZER社。英語読みではスルザー。
  4. ^ 『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』によると水上速力16ノット。
  5. ^ 昭和13年6月1日付、内令第421号。
  6. ^ 『日本海軍の潜水艦』32頁。
  7. ^ 『官報』第878号、昭和4年12月2日。
  8. ^ a b 『官報』第975号、昭和5年4月2日。
  9. ^ a b 『官報』第1166号、昭和5年11月17日。
  10. ^ a b 『官報』第1275号、昭和6年4月2日。
  11. ^ 『官報』第1478号、昭和6年12月2日。
  12. ^ 『官報』第2364号、昭和9年11月16日。
  13. ^ a b 『官報』第2663号、昭和10年11月16日。
  14. ^ a b 『官報』第2735号、昭和11年2月17日。
  15. ^ 『官報』第2976号、昭和11年12月2日。

参考文献

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  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
  • 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。