第23回インディペンデント・スピリット賞
第23回インディペンデント・スピリット賞は、2008年2月23日に発表・授賞式が行われた。授賞式の司会は俳優のレイン・ウィルソン。
概要
[編集]作品賞は最多候補作で妊娠した10代の少女を描いた『JUNO/ジュノ』が受賞し、4候補中3部門を獲得し受賞数も最多となった。受賞とならなかった監督賞は、左目の瞼しか動かせなくなった男性が綴った自伝本を映画化した『潜水服は蝶の夢を見る』が受賞、こちらも最多候補作である。他、ボブ・ディランを6人の俳優が演じた伝記映画『アイム・ノット・ゼア』、疎遠だった父親の看病をすることになった姉弟を描いた『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』の2本も最多候補である。全4本の最多候補作の内、『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』のみ作品賞の候補にならなかった。
候補の発表は2007年11月27日に、リサ・クドローとザック・ブラフによって行われた。
今年度から2006年に他界したロバート・アルトマンの名を冠したロバート・アルトマン賞が新設され、『アイム・ノット・ゼア』が受賞した。
作品別の候補数と受賞
[編集]候補数 | 作品名 | 候補部門(太字は受賞) | 受賞数 |
---|---|---|---|
4 | 潜水服は蝶の夢を見る | 作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞 | 2 |
アイム・ノット・ゼア | 作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、ロバート・アルトマン賞 | 2 | |
JUNO/ジュノ | 作品賞、監督賞、主演女優賞、第一回脚本賞 | 3 | |
マイ・ライフ、マイ・ファミリー | 監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞 | 2 | |
3 | ラスト、コーション | 主演男優賞、主演女優賞、撮影賞 | |
マイティ・ハート/愛と絆 | 作品賞、主演女優賞、第一回脚本賞 | ||
Rocket Science | 第一回作品賞、助演女優賞、第一回脚本賞 | ||
2 | August Evening | ジョン・カサヴェテス賞、主演男優賞 | 1 |
その土曜日、7時58分 | 助演女優賞、第一回脚本賞 | ||
ブロークン・イングリッシュ | 主演女優賞、第一回脚本賞 | ||
パラノイドパーク | 作品賞、監督賞 | ||
Great World of Sound | 第一回作品賞、助演男優賞 | ||
Starting Out in the Evening | 主演男優賞、脚本賞 | ||
Talk to Me | 主演男優賞、助演男優賞 | 1 | |
Vanaja | 第一回作品賞、撮影賞 | ||
1 | クレイジー・ラブ ストーカーに愛された女の復讐 | ドキュメンタリー映画賞 | 1 |
ルックアウト/見張り | 第一回作品賞 | 1 | |
ONCE ダブリンの街角で | 外国作品賞 | 1 | |
パリ、恋人たちの2日間、4ヶ月、3週と2日、迷子の警察音楽隊、Four Sheets to the Wind、インタビュー、レディ・チャタレー、 |
候補と受賞の一覧
[編集]作品賞
[編集]賞はプロデューサーへと授与される
第一回作品賞
[編集]賞は監督とプロデューサーに授与される
- パリ、恋人たちの2日間
- Great World of Sound
- ルックアウト/見張り
- Rocket Science
- Vanaja
ジョン・カサヴェテス賞
[編集]賞は脚本家と監督とプロデューサーに授与される
- August Evening
- 地球でいちばん幸せな場所
- The Pool
- Quiet City
- Shotgun Stories
監督賞
[編集]- トッド・ヘインズ - アイム・ノット・ゼア
- タマラ・ジェンキンス - マイ・ライフ、マイ・ファミリー
- ジェイソン・ライトマン - JUNO/ジュノ
- ジュリアン・シュナーベル - 潜水服は蝶の夢を見る
- ガス・ヴァン・サント - パラノイドパーク
主演男優賞
[編集]- Pedro Castaneda - August Evening
- ドン・チードル - Talk to Me
- フィリップ・シーモア・ホフマン - マイ・ライフ、マイ・ファミリー
- フランク・ランジェラ - Starting Out in the Evening
- トニー・レオン - ラスト、コーション
主演女優賞
[編集]- アンジェリーナ・ジョリー - マイティ・ハート/愛と絆
- シエナ・ミラー - インタビュー
- エリオット・ペイジ - JUNO/ジュノ
- パーカー・ポージー - ブロークン・イングリッシュ
- タン・ウェイ - ラスト、コーション
助演男優賞
[編集]- キウェテル・イジョフォー - Talk to Me
- マーカス・カール・フランクリン - アイム・ノット・ゼア
- キーン・ホリデイ - Great World of Sound
- イルファーン・カーン - その名にちなんで
- スティーヴ・ザーン - 戦場からの脱出
助演女優賞
[編集]- ケイト・ブランシェット - アイム・ノット・ゼア
- アナ・ケンドリック - Rocket Science
- ジェニファー・ジェイソン・リー - マーゴット・ウェディング
- Tamara Podemski - Four Sheets to the Wind
- マリサ・トメイ - その土曜日、7時58分
脚本賞
[編集]- ロナルド・ハーウッド - 潜水服は蝶の夢を見る
- タマラ・ジェンキンス - マイ・ライフ、マイ・ファミリー
- フレッド・パーネス、アンドリュー・ワーグナー - Starting Out in the Evening
- エイドリアン・シェリー - ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた
- マイク・ホワイト - ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女
第一回脚本賞
[編集]- ジェフリー・ブリッツ - Rocket Science
- ゾエ・カサヴェテス - ブロークン・イングリッシュ
- ディアブロ・コーディ - JUNO/ジュノ
- ケリー・マスターソン - その土曜日、7時58分
- ジョン・オーロフ - マイティ・ハート/愛と絆
撮影賞
[編集]- モット・ハップフェル - ザ・サヴェッジス
- ヤヌス・カミンスキー - 潜水服は蝶の夢を見る
- ミルトン・カム - Vanaja
- ミハイ・マライメア・Jr - コッポラの胡蝶の夢
- ロドリゴ・プリエト - ラスト、コーション
ドキュメンタリー賞
[編集]賞は監督に授与される
- クレイジー・ラブ ストーカーに愛された女の復讐
- Lake of Fire
- いま ここにある風景
- The Monastery
- The Prisoner or: How I Planned to Kill Tony Blair
外国映画賞
[編集]賞は監督に授与される
- 4ヶ月、3週と2日 - 監督: クリスティアン・ムンジウ (ルーマニア)
- 迷子の警察音楽隊 - 監督: エラン・コリリン (イスラエル)
- レディ・チャタレー - 監督: パスカル・フェラン (フランス)
- ONCE ダブリンの街角で - 監督: ジョン・カーニー (アイルランド)
- ペルセポリス - 監督: マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー (フランス)
ロバート・アルトマン賞
[編集]賞は受賞作の監督、キャスティング・ディレクター、そのアンサンブル・キャストへと授与される
- アイム・ノット・ゼア
- 監督:トッド・ヘインズ
- キャスティング・ディレクター:Laura Rosenthal
- アンサンブル・キャスト:ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー、マーカス・カール・フランクリン、シャルロット・ゲンズブール、ブルース・グリーンウッド
特別賞
[編集]- IFC/Acura Someone to Watch Award
- Ramin Bahrani - Chop Shop
- Ronnie Bronstein - Frownland
- リー・アイザック・チョン - Munyurangabo
- Truer Than Fiction Award
- ローラ・ダン - The Unforeseen
- Gary Hustwit - Helvetica
- ジョン・マリングアン - Running Stumbled
- Producers Award