第49普通科連隊
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第49普通科連隊 | |
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即応予備自衛官招集訓練の様子 | |
創設 | 2004年(平成16年)3月29日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 普通科 |
兵種/任務 | コア部隊 |
所在地 | 愛知県 豊川市 |
編成地 | 豊川 |
補充担任 | 中部地方、近畿地方 |
上級単位 | 中部方面混成団 |
担当地域 | 特定の警備隊区を持たず |
第49普通科連隊(だいよんじゅうきゅうふつうかれんたい、JGSDF 49th Infantry Regiment)は、愛知県豊川市の豊川駐屯地に駐屯する中部方面混成団隷下の普通科連隊である。
概要
[編集]連隊本部、本部管理中隊、5個普通科中隊および重迫撃砲中隊から編成される。連隊長は、1等陸佐(二)をもって充てられる。
即応予備自衛官を主体として構成されるコア部隊で近畿・中部地方の招集訓練を担任する。
2004年(平成16年)3月に第10師団の隷下部隊として豊川駐屯地で新編されたが、2014年(平成26年)3月に改編され中部方面混成団隷下部隊となった。
訓練は千両演習場や日吉原演習場や饗庭野演習場および富士地区演習場で実施する。
沿革
[編集]- 2003年(平成15年)3月:第10師団司令部に編成準備隊が編組される。第10特科連隊にコア普通科連隊準備隊を編成。
第49普通科連隊
- 2004年(平成16年)3月29日:第49普通科連隊(連隊本部、本部管理中隊、4個普通科中隊、重迫撃砲中隊、対戦車中隊)が豊川駐屯地に新編。
- 2014年(平成26年)
- 3月25日:対戦車中隊を廃止。
- 3月26日:中部方面混成団隷下部隊として新編。
- 2018年(平成30年)7月11日:平成30年7月豪雨の災害派遣において即応予備自衛官に対し、招集命令が発出(連隊として即応予備自衛官が初めて災害派遣に参加)[3][4]
- 2024年(令和 6年)1月9日:令和6年能登半島地震に対する災害派遣に対応するため、即応予備自衛官が招集され、金沢駐屯地において編成完結式を実施[5][6]。その後、活動拠点に向けて移動を開始し、輪島市東部地区において、生活支援(給水支援・物資輸送)活動を開始した[6]。
部隊編成
[編集]()内は、訓練実施駐屯地。
- 第49普通科連隊本部
- 本部管理中隊「49普‐本」
- 第1普通科中隊「49普‐1」(金沢駐屯地)
- 第2普通科中隊「49普‐2」(久居駐屯地)
- 第3普通科中隊「49普‐3」(信太山駐屯地)
- 第4普通科中隊「49普‐4」(大久保駐屯地) - 軽装甲機動車
- 第5普通科中隊「49普‐5」(豊川駐屯地)
- 重迫撃砲中隊「49普‐重迫」(伊丹駐屯地)
- 4月〜6月まで(第109教育大隊)の一個中隊(第316(315)共通教育中隊)を教育「316(315)共通」(大津駐屯地)[7]
整備支援部隊
[編集]- 第10後方支援連隊第2整備大隊第4普通科直接支援中隊「10後支-2整-4」(豊川駐屯地):2004年(平成16年)3月29日から2014年(平成26年)3月25日の間。
- 中部方面後方支援隊第306普通科直接支援中隊「306普直支」(豊川駐屯地):2014年(平成26年)3月26日から。
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第49普通科連隊長 | 1等陸佐 | 近藤浩行 | 2023年 | 3月13日陸上自衛隊会計監査隊 中部方面分遣隊長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 中村匡秀 | 2004年 | 3月29日 - 2005年12月 4日陸上自衛隊小平学校企画室長 | 陸上自衛隊関東補給処総務部長 |
2 | 池田整治 | 2005年12月 | 5日 - 2008年 3月25日陸上自衛隊小平学校学校教官 | 陸上自衛隊小平学校人事教育部長 |
3 | 中野茂 | 2008年 | 3月26日 - 2009年11月30日北部方面総監部人事部厚生課長 | 西部方面後方支援隊副隊長 |
4 | 小林勇夫 | 2009年12月 | 1日 - 2011年11月30日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 自衛隊栃木地方協力本部長 |
5 | 田邊政文 | 2011年12月 | 1日 - 2013年 3月22日豊川駐屯地業務隊長 | 中部方面混成団副団長 |
6 | 押川省三 | 2013年 | 3月23日 - 2015年 7月31日中部方面混成団副団長 | 中部方面総監部付 |
7 | 茅野剛也 | 2015年 | 8月 1日 - 2017年 7月31日北部方面総監部人事部募集課長 | 自衛隊愛媛地方協力本部長 |
8 | 前野直樹 | 2017年 | 8月 1日 - 2020年 3月15日自衛隊大阪地方協力本部募集課長 | 自衛隊山梨地方協力本部長 |
9 | 関谷拓郎 | 2020年 | 3月16日 - 2022年 3月13日陸上自衛隊教育訓練研究本部主任教官 | 退職[8] |
10 | 後藤義之 | 2022年 | 3月14日 - 2023年 3月12日陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長 | 中部方面総監部付 |
11 | 近藤浩行 | 2023年 | 3月13日 -陸上自衛隊会計監査隊 中部方面分遣隊長 |
主要装備
[編集]- 82式指揮通信車
- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 89式5.56mm小銃
- 5.56mm機関銃MINIMI
- 12.7mm重機関銃
- M24 SWS レミントン M24 SWS
- 9mm拳銃
- 110mm個人携帯対戦車弾LAM パンツァーファウスト3
- 01式軽対戦車誘導弾
- 87式対戦車誘導弾
- 81mm迫撃砲 L16
- 120mm迫撃砲 RT
廃止部隊
[編集]- 第49普通科連隊対戦車中隊「49普‐対戦」:2014年(平成26年)3月25日 廃止。
脚注
[編集]- ^ “我が国の防衛と予算-平成25年度予算の概要-”. 防衛省 (2013年5月16日). 2020年2月20日閲覧。
- ^ 第49普通科連隊紹介ページ
- ^ 予備自衛官制度 平成30年7月豪雨における即応予備自衛官の災害等招集
- ^ 第49普通科連隊 連隊の沿革
- ^ 陸上自衛隊 豊川駐屯地 [@CAMP_TOYOKAWApr] (2024年1月9日). "豊川駐屯地に所在する第49普通科連隊に、即応予備自衛官が招集され金沢駐屯地において編成完結式を行いました。". X(旧Twitter)より2024年1月9日閲覧。
- ^ a b 陸上自衛隊 [@JGSDF_pr] (2024年1月10日). "1月9日(火)、招集に応じた約90名の即応予備自衛官は、金沢駐屯地において編成完結式に参加し、第49普通科連隊長の訓示を受け、活動拠点に向けて移動を開始し、輪島市東部地区において、生活支援(給水支援・物資輸送)活動を開始しました。". X(旧Twitter)より2024年1月10日閲覧。
- ^ 第7次即応予備自衛官召集訓練 平成26年10月31日~11月30日
- ^ 自衛隊法第65条の11第5項の規定に基づく自衛隊員の再就職状況の報告(令和4年1月1日~同年3月31日分)
出典
[編集]- “防衛省人事発令”. 2015年8月1日閲覧。