置戸駅
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(置戸森林鉄道から転送)
置戸駅 | |
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駅舎(2005年8月) | |
おけと Oketo | |
◄小利別 (15.9 km) (4.4 km) 豊住► | |
所在地 | 北海道常呂郡置戸町字置戸 |
所属事業者 | 北海道ちほく高原鉄道 |
所属路線 | ふるさと銀河線 |
キロ程 | 109.4 km(池田起点) |
電報略号 | オケ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1911年(大正10年)9月25日[1] |
廃止年月日 | 2006年(平成18年)4月21日 |
備考 | ふるさと銀河線廃線に伴い廃駅 |
置戸駅(おけとえき)は、北海道常呂郡置戸町字置戸にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅(廃駅)である。国鉄・JR北海道池北線時代の電報略号はオケ。事務管理コードは▲120501[7]。
歴史
[編集]- 1911年(明治44年)
- 1921年(大正10年):置戸森林鉄道開設。
- 1932年(昭和7年)頃:駅舎改築[9]。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1961年(昭和36年)
- 4月1日 - 網走本線のうち、池田 - 北見間を池北線に改称。同線所属となる。
- 月日不詳 - 置戸森林鉄道廃止。
- 1982年(昭和57年)3月29日:貨物取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承[1]。
- 1989年(平成元年)6月4日:北海道ちほく高原鉄道に転換[1]。
- 1996年(平成6年)12月3日:鉄筋コンクリート造2階建ての駅舎に改築[10]。「ぽっぽ」の愛称が付けられる[11]。
- 2006年(平成18年)4月21日:ふるさと銀河線廃線により廃止。
駅構造
[編集]- 相対式ホーム2面2線の地上駅。鉄骨造2階建てで、コミュニティーセンターと合築になっている[10]。
- 社員配置駅(駅長と助役)。平日日中のみ営業。改札業務はしなかった。廃止前1ヶ月程度の期間は土日祝も営業していた。
- 廃止後は観光案内所で北海道北見バスの回数券・定期券を発売し、バスは駅前には乗り入れている[12]。
- この駅での夜間停泊は設定されていなかった。国鉄時代末期の1986年11月1日改正では、当駅に23時前に到着する列車があった。ふるさと銀河線になってからも、23時10分過ぎ → 22時台後半に当駅止まりがあり、到着後北見駅まで回送列車であったが、2000年4月1日の改正で北見発が21時台に繰り上がり、22時台に当駅始発・北見行きという運用に見直された。
駅名の由来
[編集]→「置戸町 § 町名の由来」も参照
所在地名より。アイヌ語の「オ・ケトゥ・ウン・ナイ[13]」(川尻に・獣皮を乾かすその張り枠・ある・,川)に由来するとされる[14]。
駅廃止後
[編集]駅事務室が置戸町歯科診療所へ改修されたほか[15]、2012年(平成24年)10月25日には駅の吹き抜けの開放的な空間を生かして町民有志が運営する置戸ぽっぽ絵画館が開設された[16][17]。ホームや線路・碑などはそのまま残されている。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおりであった。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日 平均 | |||
1965年(昭和40年) | 249,300 | 683 | [18] | |
1970年(昭和45年) | 204,144 | 559 | ||
1975年(昭和50年) | 193,026 | 527 | ||
1980年(昭和55年) | 155,927 | 427 | ||
1981年(昭和56年) | 139,727 | 383 | ||
1982年(昭和57年) | 138,910 | 375 | ||
1983年(昭和58年) | 127,450 | 348 | ||
1984年(昭和59年) | 126,054 | 345 | ||
1985年(昭和60年) | 119,877 | 328 |
駅周辺
[編集]置戸町の中心駅。町の機能がほぼそろっている。
- コミュニティーホール「ぽっぽ」[10]
- 置戸町役場
- 北見警察署置戸駐在所
- 置戸郵便局
- 北見信用金庫置戸支店
- きたみらい農業協同組合(JAきたみらい)置戸支店
- 北海道置戸高等学校
- 国道242号
- 常呂川
- 北海道北見バス「置戸」停留所
置戸森林鉄道
[編集]- 1920年(大正9年):置戸森林鉄道敷設工事着工[19]。
- 1921年(大正10年)
- 1922年 - 1925年:仁居常呂支線 25.1 km、士居常呂支線 24.9 km 各線延長[19]。
- 1923年(大正12年):置戸貯木場(駅土場)設置[19]。
- 1925年(大正14年):駅土場へ引込線200 m敷設[19][注釈 2]。
- 1929年(昭和4年):士居常呂支線 4.0 km延長[19]。
- 1931年(昭和6年):中置戸土場閉鎖、置戸駅土場に集約[19]。常呂川本流線新設[19]。
- 1961年(昭和36年):廃止、軌道撤去[19]。
隣の駅
[編集]小利別と置戸間の釧北峠(現・池北峠)に、1916年(大正5年)から1931年(昭和6年)まで釧北信号場が置かれていた。また、同一地点に戦後まもない頃(時期不詳)から1957年(昭和32年)まで釧北仮乗降場が置かれていた。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、894頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 1948年撮影航空写真 USA-R351-54(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
- ^ 5万分の1地形図 1955年測量「小利別」
- ^ 1947年撮影航空写真 USA-M592-99(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
- ^ 置戸町史
- ^ 5万分の1地形図 1954年測量「留辺蘂」
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、237頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『官報』1911年09月21日 鉄道院告示第71号(国立国会図書館)
- ^ 置戸町史 上巻 昭和60年8月発行 P732。
- ^ a b c “置戸駅が新装”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1996年12月16日)
- ^ 『鉄道ジャーナル』第31巻第3号、鉄道ジャーナル社、1997年3月、98頁。
- ^ “発信2012 ふるさと銀河線 廃止その後 上 代替バス 重い地元負担 減便も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2012年4月24日)
- ^ アイヌ語ラテン翻字: o-ketu-un-nay
- ^ “アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “旧ふるさと銀河線置戸駅 町歯科診療所の移転進む スペース広がり車いすにも対応 4月オープン予定”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年1月20日)
- ^ “旧置戸駅舎に絵画館 町民有志が運営 全国「無名画家」寄贈の100点展示”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2012年10月25日)
- ^ “旧置戸駅舎にオープン ぽっぽ絵画館 作家の力作 多彩に集結 セレモニーに50人 画家、寄贈者が解説も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2012年10月26日)
- ^ 置戸町史編纂委員会『置戸町史 下巻 (戦後編)』置戸町、1987年12月、533頁。doi:10.11501/9571967。
- ^ a b c d e f g h i j k l 置戸町史編纂委員会『置戸町史 上巻 (戦前編)』置戸町、1985年8月、552-565頁。doi:10.11501/9571510。
参考資料
[編集]- 置戸町史 上下巻 昭和60,62年発行