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南荒尾信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
荒尾信号場から転送)
南荒尾信号場
一番左:本線下り線(通称:垂井線)
二番目:支線(通称:新垂井線)
三番目:本線上り線
一番右:支線(通称:美濃赤坂支線)
みなみあらお
Minami-arao
地図
所在地 岐阜県大垣市熊野町
北緯35度22分30秒 東経136度35分12秒 / 北緯35.37500度 東経136.58667度 / 35.37500; 136.58667座標: 北緯35度22分30秒 東経136度35分12秒 / 北緯35.37500度 東経136.58667度 / 35.37500; 136.58667
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 ラオ←ラヲ
駅構造 信号場
開業年月日 1918年大正8年)4月25日
乗入路線 3 路線
所属路線 東海道本線(本線上り線[1]・本線下り線[1]〔通称:垂井線[2][注 1]
キロ程 413.1 km(東京起点)
CA77 大垣 (3.1 km)
(5.0 km) 垂井 CA78
所属路線 東海道本線[1](通称:新垂井線[2]
キロ程 3.1 km(大垣起点)
CA77 大垣 (3.1 km)
(10.7 km) [注 2]関ケ原 CA79
所属路線 東海道本線[1](通称:美濃赤坂支線[5]
キロ程 3.1 km(大垣起点)
大垣 (3.1 km)
(0.3 km) 荒尾
テンプレートを表示

南荒尾信号場(みなみあらおしんごうじょう)は、岐阜県大垣市熊野町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線信号場である。

歴史

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南荒尾信号場付近の航空写真
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

構造

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本信号場は、大垣駅より米原駅方向にある信号場(駅間キロ:3.1km)で垂井駅方向に3線が分岐している。

下図の構内配線図の「本線 上り線」・「本線 下り線」・「垂井線」[2]は運行上の扱いで、正式には「本線 上り線」が「東海道本線上り線」[1]、「本線 下り線」が東海道本線支線[1](以下:新垂井線[2])、「垂井線」は「東海道本線下り線」[1](以下垂井線と表記)である。なお、「美濃赤坂支線[5]は、正式上東海道本線支線[1](以下美濃赤坂支線と表記)である。

構内配線図

上図の通り、垂井駅・関ケ原駅方面は立体交差であるが、美濃赤坂駅方面に向かう列車は、渡り線通過のため上り線を支障する。

路線解説

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  • 旧・東海道本線下り線は、太平洋戦争中の貨物輸送力増強の要請から、当信号場から関ケ原駅までの間に存在する最大25パーミル(25/1000)の上り勾配を回避するため、1944年(昭和19年)に開業した新垂井線(新垂井駅〔1986年(昭和61年)廃止〕経由・最大勾配10パーミル)に切り換えられ、下り線線路は鋼材確保を理由に撤去された[2]
  • その撤去された下り線線路は、1946年(昭和21年)に復活(本信号場 - 垂井駅間は下り専用、垂井駅 - 関ケ原駅間は上下双方向に運転可能な単線として)、それ以降は、この線路を垂井線と呼ぶようになった[2]
  • この区間の下り列車は、普通列車は垂井駅に停車する必要があるため垂井線経由で運転され、垂井駅に停車する必要のない特急列車や勾配緩和が必要な貨物列車は新垂井線経由で運転される[6][7][注 3]

周辺

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荒尾駅に隣接している。周辺には耕作地および住宅が広がる。南側には一般国道475号東海環状自動車道大垣西インターチェンジが設置されている。

隣の駅

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東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線・垂井線(下り普通列車)
大垣駅 - 南荒尾信号場 - 垂井駅
CA 東海道本線・新垂井線(下り優等列車および貨物列車)
大垣駅 - 南荒尾信号場新垂井駅(廃止) → 関ケ原駅
美濃赤坂支線
大垣駅 - 南荒尾信号場 - 荒尾駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 南荒尾信号場 - 垂井駅 - 関ケ原駅間の東海道本線下り線線路は「垂井線」という通称がある[2]。ただし、国鉄時代に制定された日本国有鉄道線路名称および国土交通省監修の『鉄道要覧』では、垂井駅経由が東海道本線の「本線」である[1][3][4]
  2. ^ 実キロ:13.6 km
  3. ^ 関ケ原駅始発の上り列車の充当列車は、大垣車両区から回送され、そのルートは新垂井線経由で回送されている。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 監修者 国土交通省鉄道局「東海旅客鉄道株式会社」『鉄道要覧』 各年度、電気車研究会・鉄道図書刊行会、東海道線掲載頁頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i j 松本典久、池口英司「東海道本線 名古屋~神戸 223.5km 岐阜→関ヶ原」『鉄道ファン2008年1月号 特集:東海道本線2』第48巻第1号(通巻561号)、交友社、2008年1月1日、14 - 16頁。 
  3. ^ 日本国有鉄道 謹呈「線名索引 東海道線」『時刻表 全国ダイヤ改正号』 秋号 1980、日本国有鉄道、432頁。 
  4. ^ (監修)今尾恵介 著「駅名一覧 東海 東海道本線(3)沿線 JR東海道本線(3)豊橋~米原」、日本鉄道旅行地図帳編集部(編集) 編『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線』 7号東海、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年11月19日、35 - 36頁。ISBN 978-4-10-790025-8 
  5. ^ a b 松本典久、池口英司「東海道本線 名古屋~神戸 223.5km」『鉄道ファン2008年1月号 特集:東海道本線2』第48巻第1号(通巻561号)、交友社、2008年1月1日、17頁。 
  6. ^ 祖田圭介「東京から福岡まで直行貨物列車のルート」『鉄道ファン1997年11月号 特集:JR短絡線ミステリー』第37巻第11号(通巻439号)、交友社、1997年11月1日、23頁。 
  7. ^ 祖田圭介「東海道沿線の駅構内の今昔 名古屋-神戸」『鉄道ピクトリアル2013年3月号 【特集】東海道本線(Ⅱ)』第63巻第3号(通巻第873号)、電気車研究会、2013年3月1日、67 - 68頁。 

関連項目

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