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谷上幸男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
谷上幸男
たにうえ さちお
生年月日 (1920-08-28) 1920年8月28日(104歳)
出生地 日本の旗 日本 鹿児島県川辺郡西南方村
(現・鹿児島県南さつま市坊津町坊)
出身校 坊泊尋常小学校高等科卒業
前職 坊津町助役
所属政党 無所属
称号 旭日双光章

当選回数 4回
在任期間 1991年 - 2005年11月6日
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谷上 幸男(たにうえ さちお、1920年8月28日 - )は日本の政治家漁師坊津町長(4期)を務めた。

経歴

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1920年8月28日、鹿児島県川辺郡西南方村大字坊(現南さつま市坊津町坊)に生まれる[1][2]。坊泊尋常小学校高等科卒業[1][2][3]。その後、裁判所の書記を目指して鹿児島市の弁護士前之園喜一郎の元で書生として住み込む[1]。その後、上京して日立航空機製作所に入社する[1][2]。その後、1941年に召集され平壌飛行場に終戦まで勤務した[1][4]。終戦後は帰郷して、原捨思が所有するカツオ漁船の漁労長となった[1][2]1973年、南方水産経理部長となる[2]1979年11月17日、坊津町助役に就任して11年務めた[1][2]1991年、坊津町長選挙に立候補して現職の原多計志と別の新人を破って、初当選を果たした[1][5]1995年、無投票で再選を果たした[6]

1999年坊津町長選挙

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1999年、前回と違って選挙戦となり新人3人との選挙戦となったが、いずれも破って3選を果たした[7]

※当日有権者数:-人 最終投票率:-%(前回比:-pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
谷上幸男78無所属1,635票43.3%-
岩崎佐幸56無所属922票24.4%-
吉原耕作64無所属903票23.9%-
長谷竜内70無所属320票8.5%-

2003年坊津町長選挙

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2003年、新人との争いを制して、4選を果たした[8]

※当日有権者数:-人 最終投票率:-%(前回比:-pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
谷上幸男82無所属1,894票54.3%-
小原武典63無所属1,595票45.7%-

2005年6月14日群馬県上野村長黒沢丈夫の引退に伴い全国最年長首長となった[9][10][注釈 1]。同年11月6日、市町村合併で南さつま市が発足するのに伴い町長を退任した[11]。その後行われた南さつま市長選挙には立候補しなかった[11][12]2020年8月にインタビューを受けており、100歳を超えているが健在である[4]

栄典

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脚注

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注釈

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  1. ^ 記事中には大分県大田村長河野俊一とともに最高齢と記載されているが、参考文献を調査して谷上幸男の方が誕生年月日が早い

出典

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  1. ^ a b c d e f g h 新屋敷幸男『南海の舟人たち : 坊津・枕崎近現代人物誌』文藝春秋企画出版部、2016年1月、69-71頁。ISBN 978-4-16-008854-2OCLC 945397961https://www.worldcat.org/oclc/945397961 
  2. ^ a b c d e f 坊津町役場『町報坊津』坊津町役場/坊津町(鹿児島県)、1979年12月、2頁。 
  3. ^ “鹿児島県町長選当選者”. 南日本新聞 (鹿児島): p. 3. (2003年4月28日) 
  4. ^ a b 平壌飛行場で整備兵に。玉音放送の日は残暑が厳しかった。日没前に大爆発音。敗戦の悲報を嘆き、爆撃機に搭乗した若い兵士数人が急降下、滑走路で自爆した〈証言 語り継ぐ戦争〉 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com”. web.archive.org (2020年9月19日). 2021年7月26日閲覧。
  5. ^ “町村長・議員選告示 身近な候補が路地裏走る/九州・西中国”. 読売新聞 (福岡): p. 6. (1991年4月16日) 
  6. ^ “統一地方選告示、町村長選・無投票当選者=9町 鹿児島”. 西日本新聞: p. 20. (1995年4月19日) 
  7. ^ “町長選の得票 統一地方選 /鹿児島”. 朝日新聞 (鹿児島): p. 0. (1999年4月26日) 
  8. ^ “03統一選 鹿児島・町長選開票結果=鹿児島”. 読売新聞: p. 16. (2003年4月28日) 
  9. ^ “群馬の黒沢丈夫・上野村長 91歳最高齢首長が退任 「御巣鷹の慰霊忘れないで」”. 東京新聞: p. 3. (2005年6月14日) 
  10. ^ 大田村誌編纂委員会『大田村誌』杵築市、2012年、683頁。 
  11. ^ a b “合併で記録途絶える/85歳=谷上幸男坊津町長、全国最高齢引退へ”. 南日本新聞 (鹿児島). (2005年11月5日) 
  12. ^ 南さつま市長選挙 - 2005年11月27日投票 | 鹿児島県南さつま市”. 選挙ドットコム. 2021年7月26日閲覧。
  13. ^ “秋の叙勲 県から74人=鹿児島”. 読売新聞: p. 33. (2006年11月3日)