那覇空港駅
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那覇空港駅 | |
---|---|
駅舎(2020年2月) | |
なはくうこう Naha Airport[1] | |
(2.0 km) 赤嶺 2► | |
所在地 | 沖縄県那覇市字鏡水938-5 |
駅番号 | 1 |
所属事業者 | 沖縄都市モノレール |
所属路線 |
■沖縄都市モノレール線 (ゆいレール) |
キロ程 | 0.0 km(那覇空港起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
5,995人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 2003年(平成15年)8月10日[2][3] |
備考 | 日本最西端駅 |
那覇空港駅(なはくうこうえき)は、沖縄県那覇市字鏡水にある、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)の駅。同線の起点である。駅番号は1。
東経127度39分8秒にあり、日本最西端の駅である。
歴史
[編集]計画当時の仮称は「空港駅」であった。
年表
[編集]- 2003年(平成15年)8月10日:当駅 - 首里間開業と同時に開業[2][3]。
- 2004年(平成16年)7月12日:日本最西端駅記念碑が設置され、除幕式が挙行される[4]。
- 2014年(平成26年)10月20日:ICカード「OKICA」の利用が可能となる[5][6]。
- 2020年(令和2年)3月10日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[7][8][9]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する高架駅であり、また当駅は日本の空港駅としては最西端かつ最南端に位置している。エスカレータ・エレベーターの設備がある。
当駅改札階と那覇空港ターミナルビル2階(出発ロビー)とが連絡通路で同平面にて結ばれており、当通路上にはムービングウォークが併設されていたが[10]、老朽化に伴い2022年9月に運用停止された[11]。沖縄県は再開を視野に改修工事を予定していたが、修理費用が約3億円近くにのぼることや施工業者の入札不調により、2024年現在では存廃を含めて検討中となっている[12][13][14][15]。
那覇空港到着ロビーは空港ターミナルビル1階のため当駅と同一平面で結ばれていないことから、到着客の手荷物運搬性に配慮し、ターミナルから駅手前までは空港備え付けカートの使用が認められている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■沖縄都市モノレール線 | てだこ浦西方面 |
- 主に1番線が使用されるが、ラッシュ時には2番線も使用される。
駅設備
[編集]- 自動券売機
- 乗り越し精算機[9]
- 京成スカイライナー割引チケット発行機[16]
- 売店 - 改札内にちんすこうの売店があったが2024年9月時点では既に閉店している。
- 飲食店 - 35コーヒーステーションカフェ(日本最西端の駅弁を販売)[17]
- コインロッカー
- ATM - 改札内(セブン銀行、イオン銀行)
- 公衆電話 - 改札内(売店横)に1台設置。
- 自動販売機(飲料) - 改札外に2台、改札内に1台(車椅子対応)、ホームに2台設置。
- トイレ - 改札内に設置。
利用状況
[編集]2022年度の1日平均乗車人員は5,995人である[18][19]。
開業後の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[20] |
1日平均 乗車人員[21] |
出典 |
---|---|---|---|
2003年(平成15年) | 8,239 | 4,127 | [* 1] |
2004年(平成16年) | 7,062 | 3,620 | [* 2] |
2005年(平成17年) | 8,157 | 4,166 | [* 3] |
2006年(平成18年) | 8,834 | 4,497 | [* 4] |
2007年(平成19年) | 8,758 | 4,607 | [* 5] |
2008年(平成20年) | 8,759 | 4,721 | [* 6] |
2009年(平成21年) | 8,139 | 4,096 | [* 7] |
2010年(平成22年) | 7,929 | 4,069 | [* 8] |
2011年(平成23年) | 7,977 | 4,069 | [* 9] |
2012年(平成24年) | 9,006 | 4,587 | [* 10] |
2013年(平成25年) | 9,373 | 4,706 | [* 11] |
2014年(平成26年) | 9,698 | 4,842 | [* 12] |
2015年(平成27年) | 10,431 | 5,269 | [* 13] |
2016年(平成28年) | 11,587 | 5,858 | [* 14] |
2017年(平成29年) | 12,757 | 6,501 | [* 15] |
2018年(平成30年) | 7,027 | [* 16] | |
2019年(令和元年) | [22]14,008 | 7,191 | |
2020年(令和 | 2年)[23]5,102 | 2,662 | |
2021年(令和 | 3年)3,082 | ||
2022年(令和 | 4年)5,995 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]→「那覇空港#バス」を参照
その他
[編集]- 発車メロディと駅進入時の車内チャイムは、琉球民謡の「谷茶前(たんちゃめー)」を編曲したもの[24]。かつては車内チャイム・発車メロディともに共通のものを使っていたが、2019年の浦添延長開業に併せて発車メロディをアレンジ違いのものに差し替えている。
- 戦前の沖縄県営鉄道などを含め、沖縄本島に設置された駅として最西端に位置する。
- 日本最南端の駅である赤嶺駅は当駅の隣駅であり、当駅から所要時間約3分、運賃230円(OKICA利用時は150円)で行くことができる[25]。
- 駅周辺の鏡水地区はかつて鏡水大根(カガンジデークニ)の生産地であったため、日本最西端駅記念碑にはモノレールの車体と鏡水大根のモニュメントがはめ込まれている[4]。
- 沖縄県内にJRグループの路線が(航路を含めて)存在しないため、日本最東端の駅であるJR東根室駅や日本最北端の駅であるJR稚内駅へ(から)はJRの路線のみでは到達できず、航空機か船舶航路を利用する必要がある。
- 当駅構内で2012年8月10日から販売されている「油味噌かつサンド」は日本最西端の駅弁である[26]。
- 改札付近での沖縄方言による案内放送では「なーふぁくーこー」と発音される。
隣の駅
[編集]- 沖縄都市モノレール
- ■沖縄都市モノレール線(ゆいレール)
- 那覇空港駅 (1) - 赤嶺駅 (2)
脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ “英語、中国語、韓国語での駅名表記” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2017年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月23日閲覧。
- ^ a b “モノレール、けさ開業/渋滞緩和に期待 関係者ら祝賀式典”. 沖縄タイムス (沖縄タイムス社): p. 1. (2003年8月10日). オリジナルの2003年12月10日時点におけるアーカイブ。 2020年6月23日閲覧。
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、12頁。
- ^ a b “日本最西端を誇る/モノレール那覇空港駅に記念碑”. 沖縄タイムス (沖縄タイムス社): p. 28. (2004年7月13日). オリジナルの2004年7月16日時点におけるアーカイブ。 2020年6月23日閲覧。
- ^ “沖縄初交通系ICカード、先行運用開始”. 沖縄タイムス. (2014年10月20日). オリジナルの2019年7月22日時点におけるアーカイブ。 2021年4月29日閲覧。
- ^ “来月20日から「オキカ」稼働 モノレールのIC乗車券”. 琉球新報. (2014年9月1日). オリジナルの2018年11月1日時点におけるアーカイブ。 2017年12月2日閲覧。
- ^ 『「Suica」サービスを開始します』(PDF)(プレスリリース)沖縄都市モノレール、2020年2月20日。オリジナルの2020年2月20日時点におけるアーカイブ 。2020年3月12日閲覧。
- ^ “Suica、「ゆいレール」での使用始まる 国内外の観光客に便利に”. 沖縄タイムス. (2020年3月10日). オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブ。 2020年3月12日閲覧。
- ^ a b “ゆいレールでSuicaの利用開始 那覇空港駅で記念セレモニー 「シームレスに乗車できるように」”. 琉球新報. (2020年3月10日). オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブ。 2020年3月12日閲覧。
- ^ “えきガイド 那覇空港駅”. 沖縄都市モノレール. 2012年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月23日閲覧。
- ^ “那覇空港駅 連絡通路「動く歩道」の運用停止について” (PDF). 沖縄都市モノレール (2022年9月20日). 2022年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月5日閲覧。
- ^ “「2年も休止となりさすがに印象が悪い」 那覇空港とモノレール駅を結ぶ「動く歩道」改修費は3.2億円 入札不調が続き撤去も視野”. 沖縄タイムス. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “「動く歩道」修繕に3億2千万円の是非「なければないで歩く」「必要な理由変わってない」すでに約2年“停止” モノレール駅と那覇空港の間”. TBS NEWS DIG(RBC 琉球放送). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “那覇空港駅の動く歩道について”. 沖縄県. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “那覇空港駅連絡通路「動く歩道」の運用停止について”. 沖縄都市モノレール株式会社. 2024年9月10日閲覧。
- ^ 『発売箇所をさらに拡大し、一層便利に 那覇空港駅内に京成スカイライナー 割引チケット発行機を設置! 12月20日(金)〜』(PDF)(プレスリリース)京成電鉄、2019年12月19日。オリジナルの2021年5月2日時点におけるアーカイブ 。2021年5月2日閲覧。
- ^ SHOP LIST - 35COFFEE
- ^ “駅別乗客数 年度比較表(2021年3月末日現在 1日当り平均)” (PDF). 沖縄県. 2021年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
- ^ “駅別乗客数|ゆいレール”. 2023年5月28日閲覧。
- ^ “駅別乗降客数” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2019年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月19日閲覧。
- ^ “駅別乗客数(1日平均)” (PDF). 沖縄都市モノレール. 2020年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月29日閲覧。
- ^ “移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)(令和元年度)” (PDF). 沖縄都市モノレール. p. 2. 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月5日閲覧。
- ^ “移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)(令和2年度)” (PDF). 沖縄都市モノレール. p. 3. 2021年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
- ^ “オンライン美術館 ゆいレールサウンド”. 沖縄都市モノレール. 2012年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月23日閲覧。
- ^ “わずか3分 沖縄にあった日本最西・南端の駅”. 産経新聞. (2021年5月13日). オリジナルの2021年5月25日時点におけるアーカイブ。 2021年5月25日閲覧。
- ^ “沖縄初の駅弁販売 ゆいレールも公認”. 琉球新報. (2012年8月13日). オリジナルの2012年11月21日時点におけるアーカイブ。 2020年6月23日閲覧。
利用状況
[編集]- 那覇市統計書
- ^ 第44回那覇市統計書(平成16年版) (PDF) - 167ページ
- ^ 第45回那覇市統計書(平成17年版) (PDF) - 167ページ
- ^ 第46回那覇市統計書(平成18年版) (PDF) - 169ページ
- ^ 第47回那覇市統計書(平成19年版) (PDF) - 169ページ
- ^ 第48回那覇市統計書(平成20年版) (PDF) - 169ページ
- ^ 第49回那覇市統計書(平成21年版) (PDF) - 169ページ
- ^ 第50回那覇市統計書(平成22年版) (PDF) - 169ページ
- ^ 第51回那覇市統計書(平成23年版) (PDF) - 167ページ
- ^ 第52回那覇市統計書(平成24年版) (PDF) - 167ページ
- ^ 第53回那覇市統計書(平成25年版) (PDF) - 167ページ
- ^ 第54回那覇市統計書(平成26年版) (PDF) - 165ページ
- ^ 第55回那覇市統計書(平成27年版) (PDF) - 165ページ
- ^ 第56回那覇市統計書(平成28年版) (PDF) - 165ページ
- ^ 第57回那覇市統計書(平成29年版) (PDF) - 165ページ
- ^ 第58回那覇市統計書(平成30年版) (PDF) - 165ページ
- ^ 第59回那覇市統計書(令和元年版) (PDF) - 165ページ
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
- 空港連絡鉄道
- たびら平戸口駅(旧・日本最西端の駅・但し、「鉄路」の駅としては、現在も日本最西端の駅である)
- 佐世保駅(JR最西端の駅)
外部リンク
[編集]- 01 那覇空港駅 | ゆいレール - 沖縄都市モノレール