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金田一京助博士記念賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金田一京助博士記念賞
受賞対象日本および周辺諸民族の言語ならびに関連文化についての科学的な研究・業績
日本の旗 日本
主催金田一京助博士記念会
公式サイトhttps://dictionary.sanseido-publ.co.jp/affil/kkprize/index.html

金田一京助博士記念賞(きんだいちきょうすけはくしきねんしょう)は、金田一京助博士記念会が主催で表彰している学術賞

概要

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1973年昭和48年)に設立。日本および周辺諸民族の言語文化についての研究・業績を中心に、言語・文化の科学的な研究・業績に対して送られる[注 1]2020年令和2年)以降、諸事情により休止となっている[1]

歴代の受賞者

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第1回から第10回

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年度 受賞者 研究・業績 備考
第1回 1973年 田村すゞ子 「アイヌ語沙流方言の人称の種類」ほか一連のアイヌ語研究
第2回 1974年 該当者なし
第3回 1975年 大橋勝男 「関東地方域方言事象分布地図第一巻音声篇」および「関東地方域の方言についての方言地理学的研究序説(5)」ほか一連の方言研究
第4回 1976年 柳田征司 「詩学大成抄の国語学的研究」を中心とする一連の抄物研究
第5回 1977年 村崎恭子 「カラフトアイヌ語」を中心とする一連のアイヌ語研究
第6回 1978年 遠藤和夫 「『和字正濫鈔』考」等、一連の文献学的研究
第7回 1979年 該当者なし
第8回 1980年 沼本克明 日本古代漢字音に関する一連の研究
小島幸枝 キリシタン語学資料の歴史的位置づけに関する一連の研究
第9回 1981年 毛利正守 古代和歌の字余りに関する一連の研究
荻野綱男 敬語社会言語学的研究における数量化の方法の開発
第10回 1982年 栗林均 蒙古語史における「* i の折れ」に関する一連の研究

第11回から第20回

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年度 受賞者 研究・業績 備考
第11回 1983年 中嶋幹起 呉語の研究:上海語を中心にして』不二出版
小林隆 文献と方言分布からみた「顔」「くるぶし」を中心とする語誌研究
第12回 1984年 山口仲美 『平安文学の文体の研究』明治書院
第13回 1985年 長野泰彦 ギャロン語の動詞構造に関する一連の研究
井上史雄 「新方言」の唱導とその一連の研究
第14回 1986年 該当者なし
第15回 1987年 宮本勝 フィリピンのハヌノウ・マンヤン族の民族誌的研究
第16回 1988年 高田時雄 敦煌資料による中国語史の研究
煎本孝 沙流川流域アイヌに関する歴史的資料の文化人類学的分析
第17回 1989年 柴谷方良 「フィリピン諸語のヴォイス」「フィリピン諸語から見た類型論の実証的問題点」をはじめとする類型学的研究
第18回 1990年 真田信治 『地域言語の社会言語学的研究』和泉書院
切替英雄 『アイヌ神謡集』の言語学的研究
第19回 1991年 樋口康一 『蒙古語訳「宝徳蔵般若経」の研究』溪水社
第20回 1992年 森博達 『古代の音韻と日本書紀の成立』大修館書店
成田修一 近世に於けるアイヌ語語彙集類の編纂 創設20周年記念奨励賞

第21回から第30回

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年度 受賞者 研究・業績 備考
第21回 1993年 該当者なし
第22回 1994年 影山太郎 『文法と語形成』ひつじ書房
第23回 1995年 中川裕 『アイヌ語千歳方言辞典』を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究
菊地康人 『敬語』を中心とする一連の現代日本語の敬語の研究
第24回 1996年 該当者なし
第25回 1997年 窪薗晴夫 『語形成と音韻構造』くろしお出版
第26回 1998年 該当者なし
第27回 1999年 中井幸比古 『高知市方言アクセント小辞典』をはじめとする京阪式アクセントの一連の調査研究
第28回 2000年 近藤泰弘 『日本語記述文法の理論』ひつじ書房
奥田統己 『アイヌ語静内方言文脈つき語彙集』と静内方言に関する一連の研究
第29回 2001年 藤田保幸 『国語引用構文の研究』和泉書院
第30回 2002年 金田章宏 八丈方言動詞の基礎研究』笠間書院
今野真二 『仮名表記論攷』清文堂出版

第31回から第40回

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年度 受賞者 研究・業績 備考
第31回 2003年 李長波 『日本語指示体系の歴史』京都大学学術出版会
第32回 2004年 藤井俊博 今昔物語集の表現形成』和泉書院
第33回 2005年 該当者なし
第34回 2006年 田中宣廣 『付属語アクセントからみた日本語アクセントの構造』おうふう
第35回 2007年 笹原宏之 国字の位相と展開』三省堂
第36回 2008年 伊藤智ゆき 『朝鮮漢字音研究』汲古書院
第37回 2009年 風間伸次郎 ツングース諸語の言語と文化に関する一連の調査研究
第38回 2010年 岡﨑友子 『日本語指示詞の歴史的研究』ひつじ書房
第39回 2011年 千葉謙悟 中国語における東西言語文化交流:近代翻訳語の創造と伝播』三省堂
第40回 2012年 高田三枝子 『日本語の語頭閉鎖音の研究:VOTの共時的分布と通時的変化』くろしお出版

第41回から第50回

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年度 受賞者 研究・業績 備考
第41回 2013年 該当者なし
第42回 2014年 松浦年男 『長崎方言からみた語音調の構造』ひつじ書房
第43回 2015年 石崎博志 『琉球語史研究』好文出版
第44回 2016年 荒川慎太郎 『西夏文金剛経の研究』松香堂書店
第45回 2017年 孫在賢 韓国語諸方言のアクセント体系と分布』
第46回 2018年 児倉徳和 シベ語モダリティの研究』勉誠出版
第47回 2019年 戸内俊介 『先秦の機能語の史的発展:上古中国語文法化研究序説』研文出版
下地理則 『南琉球宮古語伊良部島方言』くろしお出版

脚注

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注釈

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  1. ^ ただし文学研究、歴史学研究および英語を対象とした言語研究は除外される。

出典

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外部リンク

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