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難波喬司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
難波 喬司
なんば たかし
2017年7月26日、東京都千代田区にて
生年月日 (1956-07-20) 1956年7月20日(68歳)
出生地 日本の旗 日本 岡山県真庭郡湯原町
(現・真庭市
出身校 名古屋大学大学院
工学研究科土木工学専攻修了
前職 静岡県副知事
静岡県理事
所属政党 無所属
称号 工学修士
博士(工学)
公式サイト 難波喬司 - なんばたかし

当選回数 1回
在任期間 2023年4月13日 - 現職
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難波 喬司(なんば たかし、1956年7月20日 - )は、日本政治家運輸国土交通官僚静岡県静岡市長(1期)。学位博士(工学)名古屋大学・2005年)。

運輸省の技官を経て、国土交通省大臣官房技術総括審議官京都大学大学院経営管理研究部客員教授静岡県副知事慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授を歴任した。

来歴

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生い立ち

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岡山県真庭郡湯原町(現真庭市)生まれ[1]岡山県立岡山大安寺高等学校を経て[2][3]、1981年名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻修了。

運輸省へ

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同年、運輸省入省[4]。1996年運輸省港湾局計画課補佐官。1998年茨城県土木部港湾課長。2000年茨城県港湾振興監。2001年国土交通省港湾局海岸・防災課海岸企画官。2003年国土交通省港湾局災害対策室長。2004年国土交通省港湾局港湾保安対策室長。2005年国土交通省関東地方整備局港湾空港部長[4]。同年論文「アウトカムの視点による海岸行政の政策・施策体系の構築とその実施方法に関する研究」により名古屋大学博士(工学)の学位を取得[4][5][6]。2008年国土交通省港湾局計画課長。2009年国土交通省九州地方整備局副局長。2012年国土交通省大臣官房技術参事官(港湾局担当)。2013年国土交通省大臣官房技術総括審議官

静岡県副知事、県理事、静岡市長

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2017年7月26日、中央合同庁舎第3号館にて熊本県知事蒲島郁夫(左)と

2014年に退官、京都大学大学院経営管理研究部(いわゆる「経営管理大学院」)客員教授。同年高秀樹とともに静岡県副知事に就任[4]。2015年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授。2017年土木学会論説委員。2018年静岡県副知事再任。2019年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授。同年に第19回統一地方選挙の一環で行われた静岡市長選挙への出馬を模索したが最終的に立候補を断念。市長選出馬の混乱の引責を取る形で川勝平太静岡県知事に辞職願を提出したが慰留され不受理扱いされた[7]

2022年5月17日をもって静岡県副知事としての任期が満了することに伴い、翌18日付で任期付き職員の県理事として採用された[8]中央新幹線を巡る諸課題や熱海市土石流災害問題を引き続き担当し、これらに関しては副知事相当の権限が与えられている[9]

同年11月10日付で県を退職し[10]、翌11日に翌年4月に行われる静岡市長選挙への立候補を表明した[11]

2023年4月9日に執行された選挙の結果、新人2候補を破り初当選を果たした[12]

2023年静岡市長選挙

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※当日有権者数:572,763人 最終投票率:45.61%(前回比:pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
難波喬司66無所属149,117票58.0%自由民主党立憲民主党公明党国民民主党
山田誠61無所属80,829票31.4%
鈴木千佳52日本共産党27,197票10.6%

政策・主張

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静岡県中央新幹線対策本部長として
静岡県副知事の一期目より静岡県中央新幹線対策本部長を務める[9]
中央新幹線南アルプストンネル掘削により、大井川流量が減少するとし、東海旅客鉄道の対応を批判し、2019年7月3日には愛知県庁を訪れ、松井圭介愛知県副知事と面会したのち、静岡県庁で会見を開き、「科学的論拠に基づいた意見を述べている」とした[13]。18日には山梨県庁を訪れ若林一紀山梨県副知事と面会し、山梨県側からは「静岡県の懸念は理解した。JR東海と静岡県が課題の解決に向けて互いに真摯に話し合うことを願っている」とのコメントがなされた[14]。同年9月には静岡県庁で静岡県環境保全連絡会議を開き、国土交通省から従来より格上にあたる鉄道局担当の江口秀二大臣官房技術審議官を参加させるなどした[15][16]
市長就任直前にJR東海側が提示した田代ダム案(工事で水が県外に流出する分、東京電力リニューアブルパワーが山梨県側に発電用として取水する量を減らす)については支持している[17]

略歴

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2018年2月8日、中央合同庁舎第3号館にて国土交通副大臣牧野京夫(右)と
2024年の静岡まつりにて

著書

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  • 『江戸前の魚 喰いねぇ!―豊饒の海東京湾』(共著)東京新聞出版部 2010年
  • 『「新たな価値の創造・共創」の時代の実務家公務員の技術力』静岡新聞社 2018年

脚注

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  1. ^ 新しいまちづくりにより明るい未来をつくるために 平成27年1月29日 静岡県副知事 難波喬司 静岡県
  2. ^ 「毎日フォーラム・霞が関ふるさと記岡山県・下」 2015年6月10日 10時00分
  3. ^ 「講師プロフィール」 みなと総合研究財団
  4. ^ a b c d [難波 喬司 氏インタビュー1|ピープル|]明治日本の産業革命遺産
  5. ^ 名古屋大学 , 博士 (工学) , 乙第6433号 , 2005-02-28
  6. ^ 国立国会図書館. “博士論文『アウトカムの視点による海岸行政の政策・施策体系の構築とその実施方法に関する研究』”. 2023年4月9日閲覧。
  7. ^ 「難波氏 静岡市長選不出馬 知事が慰留 副知事続投」 読売新聞2019/02/05 05:00
  8. ^ a b 森田憲吾「難波喬司・静岡県副知事退任 理事としてリニア、土石流担当継続」『静岡新聞』2022年5月18日。2022年5月28日閲覧。
  9. ^ a b 谷口武「退任の難波副知事 県が理事就任発表」『中日新聞』2022年5月13日。2022年6月8日閲覧。
  10. ^ a b “静岡市長選、難波氏きょう出馬表明へ 田辺市長は明言せず”. 中日新聞. (2022年11月11日). https://www.chunichi.co.jp/article/580328?rct=h_tokai_news 2022年11月11日閲覧。 
  11. ^ “静岡県の難波喬司・元副知事、静岡市長選に出馬表明”. 日本経済新聞. (2022年11月11日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC114030R11C22A1000000/ 2022年11月11日閲覧。 
  12. ^ “静岡市長選挙 難波喬司氏 当選 新人3人の争い制す”. NHKニュース. (2023年4月10日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230409/k10014033601000.html 2023年4月12日閲覧。 
  13. ^ 静岡県副知事、愛知県にリニア問題を説明 日本経済新聞2019/7/3 20:13
  14. ^ 「静岡がリニアを遅らせているわけでない」 副知事が山梨訪問 産経新聞2019.7.18
  15. ^ リニア水問題「JRの地質調査不十分」 静岡県連絡会議で見解(2019/9/12 17:00) 静岡新聞
  16. ^ 「工法検討過程の開示を リニア着工」 中日新聞2019年9月13日
  17. ^ リニア問題で静岡市長、JR東海の田代ダム案を支持「実現を目指すべきだ」”. 読売新聞 (2023年4月28日). 2023年8月11日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 難波喬司「港湾法の体系で、世界遺産の保全を担保する」『難波 喬司 氏インタビュー1|ピープル|明治日本の産業革命遺産』産業遺産国民会議、2016年3月31日。
  19. ^ 「今、静岡市政は変革の時」-安心感がある温かい社会を築くために- 静岡市倫理法人会
  20. ^ a b 官報平成6年号外第74号 8頁
  21. ^ a b c d 都市基盤安全工学国際研究センター - ICUS東京大学
  22. ^ 「第1回静岡県中央新幹線対策本部会議」を開催します[ 2015/05/28 | 静岡県庁
  23. ^ 退任の難波副知事 静岡県が理事就任発表中日bizナビ2022年5月13日 05:00
  24. ^ 推薦難波喬司(66)新、元静岡県副知事 自由民主党2023年1月25日現在
  25. ^ 難波氏が10日退職 リニア対策本部長後任に森副知事 静岡県が内示静岡新聞2022.11.10
  26. ^ 静岡市長のプロフィール 静岡市

外部リンク

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官職
先代
福田功
日本の旗 国土交通省大臣官房技術参事官港湾局担当)
2012年 - 2013年
次代
大脇崇
先代
林田博
日本の旗 国土交通省大臣官房技術総括審議官
2013年 - 2014年
次代
森雅人
先代
新設
静岡県中央新幹線対策本部長
2015年 - 2022年
次代
森貴志
先代
田辺信宏
静岡市旗静岡県 静岡市長
2023年 -
次代
現職