電動モビリティシステム専門職大学
電動モビリティシステム専門職大学 | |
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大学設置 | 2023年[1] |
創立 | 2023年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人赤門学院[1] |
本部所在地 |
山形県西置賜郡飯豊町萩生1725-2[1] 北緯38度04分3.4秒 東経139度59分16.8秒 / 北緯38.067611度 東経139.988000度座標: 北緯38度04分3.4秒 東経139度59分16.8秒 / 北緯38.067611度 東経139.988000度 |
学部 | 電気自動車システム工学部[1] |
ウェブサイト | https://www.mobility-ac.com/ |
電動モビリティシステム専門職大学(でんどうモビリティシステムせんもんしょくだいがく、英語: Professional University of Electric Mobility Systems)は、山形県置賜郡飯豊町に本部を置く私立の専門職大学である。略称はPUEMS[1]。
概要
[編集]宮城県仙台市に本拠を置く[2]赤門自動車整備大学校を運営する学校法人赤門学院が2022年8月31日に認可を受け、東北地方初の専門職大学として2023年4月1日に開学した[3]。学長はエリーカの開発に携わった慶応大学名誉教授の清水浩[4]。清水は「EVに変わることで多くの技術者の雇用が必要になるため、パイオニアを育てる」と語っている[5]。当初は2021年4月に専門職短大として開学することを目指していたが、文部科学省への認可申請を2度取り下げたり、2年制から4年制に変更したりした結果、大学の設置認可が下りたのは2022年8月であった[6]。
大学を誘致した飯豊町は町内にリチウムイオン電池などの産業を集積する「飯豊電池バレー構想」を提唱しており、本学はその中核施設と位置付けられている。町は校舎などの整備費3億5000万円を補助し、土地を無償貸与している[7]。
電気自動車と自動運転に特化した専門職大学は日本初で[8][3]、卒業時に学士(専門職)が取得でき、大学院に進むことも可能[1]。また、1-2年時の一般教養課程はなく、1年から研究室に入ることが可能[9]。初年度(2023年)の定員は40名[10]。
専門4分野である、「電池」「モーター・インバータ」「車体」「自動運転」を基軸にし[3]、化学、電気工学、機械工学、情報工学が必修科目となる[8]。
ロゴマークデザインはジョルジェット・ジウジアーロによるもので、長男のファブリツィオ・ジウジアーロは非常勤講師に着任[11]。
2024年10月、2025年度入学者選抜による全ての学生募集を行わないことを発表した(後述)。在校生が全員卒業したのち、大学の廃止手続きを行う[12]。
沿革
[編集]2022年11月 - 初めての選抜試験を実施。受験者はゼロ名[13]。
2023年2月 - 一般選抜を実施し3名合格[14]。3月に追加選抜を実施し[15]2名合格[16]。
2023年4月5日 - 初めての入学式を開催。初年度入学者3名[6]。
2023年11月25日 - 総合型選抜Ⅰ(オープンキャンパス参加型)試験を実施し1名合格[17]。
2024年3月 - 一般選抜(C日程)を実施し1名合格[18]。
2024年4月5日 - 2024年度入学式を開催。定員40人に対し入学者2名[19]。
2024年10月21日 - 2025年度入学生の募集停止を発表。開学以来志願状況が振るわず、経営改善や他法人への経営承継も不調に終わったことから新規学生募集の停止を決定した、と説明。2024年10月現在の在学生4名(1年生1名、2年生3名[20])については、卒業するまで引き続き教育活動を行い、希望する進路に就けるようサポートするという[21]。在学生が全員卒業したのち、廃学の手続きを行う。廃学後の校地・施設などの利用は白紙。本学を誘致した飯豊町は「町としては非常に残念だ」「今後の対応を検討する」(商工観光課)という[22][23]。
アクセス
[編集]- JR東日本米坂線萩生駅から車で約5分、徒歩25分(2022年8月3日より運休中)。
- JR東日本奥羽本線(山形線)・山形新幹線、山形鉄道フラワー長井線赤湯駅から車で約25分。
- 東北中央自動車道南陽高畠インターチェンジから車で約30分。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f “電動モビリティシステム専門職大学”. 電動モビリティシステム専門職大学. 2023年3月18日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “電気自動車や自動運転分野の専門職大学 来年 飯豊町に開学へ|NHK 山形県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年3月18日閲覧。
- ^ a b c “日本初!「電気自動車、自動運転」の教育・研究に特化した専門職大学が2023年4月開学”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “ご挨拶”. 電動モビリティシステム専門職大学. 2023年3月18日閲覧。
- ^ 龍逸, 木野 (2022年3月27日). “山形県飯豊町に開設予定の『電動モビリティシステム専門職大学』が説明会を実施”. EVsmartブログ. 2023年3月18日閲覧。
- ^ a b “自動運転やEVの専門職大学、入学者わずか3人で船出…「電池バレー構想」掲げる山形・飯豊”. 読売新聞オンライン (2023年4月6日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “EVや自動運転学ぶ山形の「専門職大」、来年度の募集停止…在学生4人の卒業後に廃止へ”. 読売新聞 (2024年10月24日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ a b “世界初の“電気自動車と自動運転に特化した大学”が誕生! 電動モビリティシステム専門職大学の開学にかける想いとは”. beyond. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “4月開講の電動モビリティシステム専門職大学が学生の追加募集”. Motor-Fan[モーターファン]. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “入試情報”. 電動モビリティシステム専門職大学. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “日本初、EV・自動運転の専門職大学が山形に誕生…2023年4月開学”. レスポンス(Response.jp). 2023年3月18日閲覧。
- ^ “EVや自動運転学ぶ山形の「専門職大」、来年度の募集停止…在学生4人の卒業後に廃止へ”. 読売新聞 (2024年10月24日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “EV開発の専門職大学、定員割れの開学 飯豊町、初年度は学生3人”. www.asahi.com. 朝日新聞デジタル(坂田達郎) (2023年4月5日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “2023年度一般選抜合格者の発表”. 電動モビリティシステム専門職大学 (2023年2月13日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “4月開講の電動モビリティシステム専門職大学が学生の追加募集”. Motor-Fan[モーターファン] (2023年2月18日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “2023年度総合型選抜追加募集C日程合格者の発表”. 電動モビリティシステム専門職大学 (2023年3月27日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “令和6年度( 2024年度)総合型選抜Ⅰ(C日程) 合格者の発表”. 電動モビリティシステム専門職大学 (2023年12月1日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “令和6年度( 2024年度)一般選抜(C日程) 合格者の発表”. 電動モビリティシステム専門職大学 (2024年3月19日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “入学は2人だけ 飯豊町の電動モビリティシステム専門職大学”. NHK 山形 NEWS WEB (2024年4月8日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “EVや自動運転学ぶ山形の「専門職大」、来年度の募集停止…在学生4人の卒業後に廃止へ”. 読売新聞 (2024年10月24日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “令和7年度入学者選抜学生募集の停止について”. 電動モビリティシステム専門職大学 (2024年10月21日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “飯豊 自動運転などの専門職大学 定員割れで学生募集停止”. NHK山形 NEWS WEB (2024年10月23日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “大幅定員割れの専門職大学、開学2年で募集停止 在学生はわずか4人”. 朝日新聞デジタル(坂田達郎) (2024年10月23日). 2024年10月30日閲覧。