風をあつめて (はっぴいえんどの曲)
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「風をあつめて」 | ||||
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はっぴいえんどの楽曲 | ||||
収録アルバム | 『風街ろまん』 | |||
規格 | レコード | |||
ジャンル | ロック ポップス | |||
時間 | 3分50秒 | |||
作詞者 | 松本隆 | |||
作曲者 | 細野晴臣 | |||
その他収録アルバム | ||||
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「風をあつめて」(かぜをあつめて)は、はっぴいえんどの楽曲。バンドのフロントマンであった松本隆が作詞、細野晴臣が作曲を手がけた。1971年リリースのバンドの2枚目のスタジオ・アルバム『風街ろまん』で初めて音源化された。
構成
[編集]楽曲は1970年当時、はっぴいえんどのドラマーの松本隆によって作詞された。海外志向の強いリーダー格の細野晴臣とは裏腹に松本は日本語の歌詞にこだわり、全編が日本語で書かれた[1]。楽曲が収録されたアルバム『風街ろまん』は1964年東京オリンピックを経て近代化し失われてゆく「古きよき日本・東京都の姿」を「風街」と架空の街に見立てるコンセプトが押し出されている。楽曲もこのコンセプトを組み、古い街が失われる様に対する憂いが歌詞に反映された。音楽ライターの小貫信昭はUta-Netの特集記事で楽曲を取り上げ、歌の主人公が街を散歩するうち目に映った街の様相を幻想的に捉えていると解説した。作詞を手がけた松本は歌詞に登場する「路次」とは東京都港区の大門から浜松町の周辺を指していると語っている[2]。ボーカルは作曲を手掛けた細野が執った。作曲作業は難航し、完成したのは録音スタジオの廊下であったという[3]。直前まで曲ができていなかったため、鈴木茂と大瀧詠一の2人は呼ばずに録音[4]、ボーカル部分はパンチイン・パンチアウトで録音された[4]。細野は後に「起きぬけ」の箇所の音程を間違えていると語っている[4]。
収録作品
[編集]タイトル | 形態 | リリース |
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風街ろまん | スタジオ・アルバム | 1971年 |
CITY / HAPPY END BEST ALBUM | ベスト・アルバム | 1973年 |
はっぴいえんどBOX | ボックス・セット | 2004年 |
はっぴいえんどマスターピース | ボックス・セット | 2014年 |
カバー
[編集]その他
[編集]アーティスト | 備考 |
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山口一郎(サカナクション) | 大塚製薬 - オロナミンC「ハツラツタワーのある街シリーズ」(2016年)で歌唱[10]。 |
窪田正孝 | 森永乳業 - マウントレーニア「ほどいて、すすめ。」篇(2020年)で歌唱[11]。 |
楽曲使用
[編集]映画
[編集]- 『ロスト・イン・トランスレーション』挿入曲(2003年制作、ソフィア・コッポラ監督、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン主演、日米合作映画)
- 『4TEEN』挿入曲(2004年制作、廣木隆一監督、角田紳太郎主演、WOWOW)
- 『おと・な・り』(2009年制作、熊澤尚人監督、岡田准一主演)
- 『うみべの女の子』挿入曲(2021年公開、ウエダアツシ監督、浅野いにお原作)
テレビ番組
[編集]- 『太田和彦ふらり旅 いい酒いい肴』テーマソング(BS11)
- 『太田和彦ふらり旅 新・居酒屋百選』テーマソング(BS11)
- 『競馬ワンダラー』テーマソング(グリーンチャンネル)
- 『鉄オタ選手権』挿入歌(NHK BSプレミアム)[12]
- 『ちちんぷいぷい』「とびだせ! えほん」オープニング(MBSテレビ)
- 『土曜のよんチャンTV』「とびだせ! えほん」オープニング(MBSテレビ)
CM
[編集]- 三菱電機 - Qシリーズ「洗濯機・編」(1990年)
- アサヒビール - あじわい(2008年)
- 大塚製薬 - オロナミンC「ハツラツタワーのある街シリーズ」(2016年) - 歌唱(カバー)は山口一郎(サカナクション)[10]。
- 森永乳業 - マウントレーニア「ほどいて、すすめ。」篇(2020年) - 歌唱(カバー)は俳優の窪田正孝[11]。
その他
[編集]- 緑の歌 -収集群風-(2022年5月25日、高妍、KADOKAWA、翻訳協力:竜崎亮)
- 台湾在住の漫画家・高妍(読み:ガオイェン)の漫画作品。『月刊コミックビーム』にて2021年6月号から2022年5月号まで「緑の歌」のタイトルで連載された[13][14]。
- 同作品は「風をあつめて」が重要なキーワードとして描かれている[15]。連載時から松本や細野もそのことは知っており、松本はTwitterを通じて作者の高妍を絶賛していた[16]。2022年5月25日に「緑の歌 -収集群風-」のタイトルでコミックス上下巻が発売されるにあたり、松本は上巻の帯に推薦コメントを寄せた[17][18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Jポップの種をまいた松本隆さん、世代を超え共有される「風街」ワールド”. ヤフーニュース (ヤフージャパン) 2020年4月12日閲覧。
- ^ “第63回 はっぴいえんど「風をあつめて」”. PAGE ONE. 2020年4月13日閲覧。
- ^ “はっぴいえんどの名曲「風をあつめて」はスタジオの廊下で生まれた”. WHAT`s IN? tokyo (What`in tokyo). (2017年3月5日) 2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c 『名盤ドキュメント③はっぴいえんど「風街ろまん」(1971)〜“日本語ロックの金字塔”はどう生まれたのか?〜』 - NHK BSプレミアム 2014年12月30日放送
- ^
- ^ “アメリカのシンガー・ソングライターが日本語で、はっぴいえんどの「風をあつめて」を歌う時代”. TAP the TOP (2014年7月18日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ “風街であひませう”. JVCMUSIC. 2020年4月13日閲覧。
- ^ “豊崎愛生くつろぎカバー集でユーミン、はっぴいえんど、大滝、RCの名曲歌う”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2018年9月19日) 2020年4月13日閲覧。
- ^ “松本隆トリビュート収録曲決定、宮本浩次「SEPTEMBER」や三浦大知「キャンディ」など10曲”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2021年6月1日) 2021年7月12日閲覧。
- ^ a b “サカナクション山口一郎、オロナミンC新CMで「風をあつめて」をカバー”. SPICE (SPICE). (2016年12月27日) 2020年4月13日閲覧。
- ^ a b “窪田正孝さんの“心ほどける表情”に注目! “優しい歌声”で窪田さんが歌うCMソングはあの名曲!「マウントレーニア」新CM 『ほどいて、すすめ。』篇 5月14日(木)より全国にて放映開始 窪田さんの貴重な歌唱シーンを収めたWEB限定動画も同時公開”. 森永乳業 (2020年5月14日). 2020年5月14日閲覧。
- ^ 「京成電鉄の陣」以降。なお、「阪急電車の陣」「関西私鉄大集合スペシャル」には使われていない。
- ^ “台湾在住の作家・高妍が、歌への思いを綴る新連載「緑の歌」コミックビームで開幕”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年5月12日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ 月刊コミックビームTwitter 2022年4月11日付
- ^ “浅野いにおが台湾の新鋭・高妍を絶賛、いつか忘れゆく“大切なもの”が刻まれた恋と成長の物語「緑の歌 - 収集群風 -」”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年5月26日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ 松本隆Twitter 2022年3月29日付
- ^ “松本隆が高妍の最新コミック「緑の歌」にコメント、第1話に「風をあつめて」が登場”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年5月25日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ “松本隆と村上春樹が推薦、台湾出身作家が描く恋と成長の物語「緑の歌 - 収集群風 -」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2022年5月25日). 2022年5月29日閲覧。