鷲別駅
鷲別駅 | |
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駅舎(2017年9月) | |
わしべつ Washibetsu | |
◄H32 東室蘭 (1.9 km) (7.7 km) 幌別 H30► | |
所在地 | 北海道登別市鷲別町2丁目 |
駅番号 | ○H31 |
所属事業者 | |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 79.1 km(長万部起点) |
電報略号 | ワヘ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1][2] |
乗車人員 -統計年度- |
413人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)12月1日[3] |
備考 | 無人駅 |
鷲別駅(わしべつえき)は、北海道登別市鷲別町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH31。電報略号はワヘ。事務管理コードは▲130314[4][5]。全ての普通列車のほか、特急「すずらん」が停車する。
歴史
[編集]- 1901年(明治34年)12月1日:北海道炭礦鉄道の停留場(簡易駅)として開業[6]。
- 1903年(明治36年)4月21日:駅の位置を幌別寄りに約500 m移転し[7]、停車場(一般駅)となる[8]。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管[3]。
- 1940年代前半:自由通路併設の旅客用地下道を設置(1995年閉鎖)[9][10]。
- 1944年(昭和19年)12月15日:貨物取扱い廃止[3]。
- 1946年(昭和21年)6月10日:貨物取扱い再開[3]。
- 1959年(昭和34年)11月15日:貨物取扱い廃止[3]。
- 1960年(昭和35年)2月:駅舎改築。
- 1980年(昭和55年)5月15日:荷物取扱い廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)4月1日:業務委託駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[3]。
- 1996年(平成8年)10月6日:上りホームを下りホーム近くに移動し、駅舎を上りホームから下りホームに移転[1][2]。ホームの長さは4両分の94m[1][2]。
- 2007年(平成19年)10月1日:ホームの長さが5両分となる。
- 2011年(平成23年)4月1日:JR北海道の業務委託駅の中で、唯一みどりの窓口のない駅となる。
- 2015年(平成27年)11月1日:窓口を閉鎖し、無人駅となる。当分の間、朝の通学時間帯のみ改札係員を配置[11]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。鷲別川のアイヌ語名に由来するとされるが、語義については「チワㇱペッ(chiw-as-pet)」(波・立つ・川)や、「アシュㇱペッ(ash-us-pet)」(柴・群生する〔あるいは、多い〕・川)などの説が考えられている[12]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅であり、ホーム間の移動は跨線橋で行なう[2]。かつては上りホームに駅舎があり、上下線に東室蘭操車場の一部を抱え込んでいたため離れており、上下ホーム間は構内地下道で結ばれていた[2]。しかし、1996年(平成8年)に東室蘭操車場跡地へJR貨物の東室蘭駅を移転した際、旧上りホームおよび旧駅舎を廃止し、上りホームを下りホームの向かいに移転し、下りホームに面して駅舎を新設した[2]。東室蘭駅が管理する無人駅で、簡易自動券売機(100kmまでの普通乗車券と特急券を発売)、ベンチ、運行情報を伝えるディスプレイ等が設置されている[13]。
また、かつては苫小牧寄りに日本貨物鉄道(JR貨物)の鷲別機関区があったが、機能を五稜郭機関区に移管したため、廃止となった[14]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■室蘭本線 | 下り | 苫小牧・札幌方面 |
2 | 上り | 東室蘭・室蘭方面 |
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ホームから望む駅舎(2017年9月)
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待合室(2017年9月)
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ホーム(2017年9月)
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跨線橋(2017年9月)
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駅名標(2017年9月)
利用状況
[編集]「登別市統計書」によると、年度別乗車人員の推移は以下のとおりである。なお2015年11月の無人化のため、2015年以後のデータは記載されていない。
年度 | 乗車人員 (百人) |
乗車人員 (一日平均) |
出典 |
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2011年(平成23年) | 1,270 | 347 | [15] |
2012年(平成24年) | 1,321 | 362 | |
2013年(平成25年) | 1,383 | 378 | |
2014年(平成26年) | 1,507 | 413 |
駅周辺
[編集]駅直下を北海道道107号室蘭環状線の鷲別アンダーパスが通っている。駅南側に道南バス「鷲別駅前」停留所があり、かつて駅舎が上り線側にあった時は「鷲別駅前」が最寄りのバス停留所であったが、現在は駅北側の「高砂小学校前」や「上鷲別入口」が最寄りのバス停留所となっている。駅北側にある市立室蘭看護専門学院、海星学院高等学校、北海道室蘭東翔高等学校、室蘭工業大学、北海道室蘭聾学校への最寄駅となっている。駅南側にある恵愛病院は徒歩で約10分に位置している。
駅北側(駅舎側)
駅南側
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “東室蘭駅が移転開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1996年10月11日)
- ^ a b c d e f “より便利 新駅舎完成 JR鷲別駅 あすから使用開始”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 24. (1996年10月5日)
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、851頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 北海道炭礦鐵道 第二十五回営業報告。『官報 1901年12月5日』
- ^ 官報告示:輪西-鷲別間2M22C(約3.6 4km)から2.6M(約4.16 km)へ。『官報 1903年4月25日』
- ^ 北海道炭礦鐵道 第二十六回営業報告 明治35年3月17日簡易停車場から本停車場への設計変更認可、明治35年6月17日位置変更認可、第二十八回営業報告 明治36年3月25日使用許可。
- ^ 札幌工事局70年史 P522。詳細資料は失われている。
- ^ “上りホームを移設へ*来月13日より*構内の地下道閉鎖*JR鷲別駅”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1995年10月25日). 2019年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月28日閲覧。
- ^ “鷲別駅 あす無人化*監視カメラ、掲示板設置”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2015年10月31日). 2019年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月27日閲覧。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、397頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ https://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2015102300024/file_contents/1510_1126.pdf
- ^ “登別のJR貨物鷲別機関区廃止へ、運転課は縮小し存続”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2014年8月6日). オリジナルの2017年10月15日時点におけるアーカイブ。 2019年12月27日閲覧。
- ^ “11運輸” (PDF). 平成28年版統計データ. 登別市 (2016年). 2020年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 鷲別|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company