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RD-861K

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
RD-861K
原開発国 ウクライナ
使用期間2007年
設計者ユージュノエ設計局
開発企業ユージュマシュ
目的ツィクロン-4(3段目)
前身RD-861
現況現役
液体燃料エンジン
推進薬四酸化二窒素 / UDMH
混合比2.41
サイクル二段燃焼サイクル
構成
燃焼室1
性能
推力 (vac.)77.630 kN (7.9161 tf)
推力重量比73.68
燃焼室圧力16.2 MPa (162 bar)
Isp (vac.)330秒
燃焼時間370秒間
寸法
全長3.872 m
直径1.954 m
乾燥重量194 kg (428 lb)
使用
ツィクロン-4(3段目)
リファレンス
出典[1]
補足3回まで再着火が可能

RD-861Kウクライナの液体燃料ロケットエンジンである。ツィクロン-4の3段目のエンジンとして設計された。ピッチ軸とヨー軸の制御ができ、ジンバルによって2軸の推力偏向制御も可能である。

RD-861とRD-861Kの比較

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エンジンはツィクロンの3段目に使用されるRD-861系列を元に設計された。原型機種から大きな変更点は無く、エネルギー特性と高い信頼性を継承している。RD-861Kは原型機種と比べて以下の点が改良されている。

  • 比推力が15.6秒向上した
  • 3回まで再着火が可能となった
  • 高圧の燃料によって推力偏向制御が可能となった
  • 燃料の原価に占める割合を±1,0%以内に収めた
要素 RD-861 RD-861K
真空中での推力 (kN) 78.71 77.63 -1.08
比推力 (秒) 317 330 +15,6
燃焼時間 (秒) 130 370 ×2,9
打ち上げ回数 1 3 ×3

性能

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RD-861Kは自己着火性を持った非対称ジメチルヒドラジン四酸化二窒素の組み合わせを推進剤として用いる。単一の燃焼室を備え、3回まで再着火が可能である。ターボポンプを駆動したガスは主燃焼室へ送られ、燃料を加えられた上で燃焼する。始動時にはヘリウムガスがタービンへ供給されてターボポンプを駆動する。このヘリウムは格納容器に貯蔵される。

推力変更には加圧された燃料を作動流体としてアクチュエータで使用する。 燃料成分の比率は±1.0%以内に維持される。

試験

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2007年1月以来、ユージュマシュユージュノエ設計局はツィクロン4の第3段用として複数回の再着火能力を備えるRD-861Kの燃焼試験を行った。

2009年第一半期、1台は標準的なノズルを備え、もう一台は炭素繊維強化炭素複合材料ノズルを備える2基のRD-861Kが試験された。仕様上の最大連続燃焼時間は450秒だったが、一方は1053秒間、一方は1219秒間、合計2272秒間の燃焼試験が行われた。 最大の燃焼時間は450秒だった。

関連項目

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脚注

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外部リンク

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