SMEX
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SMEX(スモール・エクスプローラー・プログラム、英: Small Explorer program)はNASAの宇宙科学ミッション(開発、打ち上げ、運営、データ解析)を1億2000万ドル以下に抑えようとするプログラム[1]。比較的小型(180-250 kg[2])で、観測目的を絞った人工衛星を迅速、かつ多数打ち上ることを推進する。
背景
[編集]最初の3つの観測機(第1セット)は1992年7月3日から1998年12月5日までに打ち上げられた。次の2つの観測機(第2セット)は1998年4月2日と1999年3月5日に打ち上げられた。これらは全てNASAのゴダード宇宙飛行センターにあるスモール・エクスプローラー・プロジェクトオフィス(Small Explorer Project Office)によって管理されていた。
1999年春、このオフィスは閉鎖され、第3セットよりミッションはゴダード宇宙中飛行センター監督の下、それぞれの研究責任者の下で管理すると発表した[2]。
第一段階にあるミッション
[編集]現在3つの計画に予算が出されている[1]。
- Nuclear Spectroscopic Telescope Array (NuSTAR)
- Aeronomy of Ice in the Mesosphere (AIM)
- Interstellar Boundary Explorer (IBEX)
AIMは2007年に、IBEXは2008年に打ち上げられた。NuSTARは2012年打ち上げられた。
運用中・運用終了のミッション
[編集]- Fast Auroral Snapshot Explorer (FAST)
- Solar Anomalous and Magnetospheric Particle Explorer (SAMPEX)
- Submillimeter Wave Astronomy Satellite (SWAS)
- Transition Region and Coronal Explorer (TRACE)
- Reuven Ramaty High Energy Solar Spectroscopic Imager (RHESSI)
- Galaxy Evolution Explorer (GALEX)
ミッション候補
[編集]2008年5月29日、NASAはSMEXの一環として6つの更なる計画候補を発表した[3]。
- Coronal Physics Explorer (CPEX),
- Gravity and Extreme Magnetism SMEX (GEMS),[4]
- Interface Region Imaging Spectrograph (IRIS),
- Joint Astrophysics Nascent Universe Satellite (JANUS),
- Neutral Ion Coupling Explorer (NICE),[5]
- Transiting Exoplanet Survey Satellite (TESS).
2009年6月19日に、GEMSとIRISが選ばれたと発表されたが[6]、2012年6月にGEMSは予算超過のため中止された。
IRISは、2013年6月に打ち上げられた。
失敗したミッション
[編集]- Wide Field Infrared Explorer (WIRE)
関連項目
[編集]- エクスプローラー計画
- MIDEX(medium-class Explorer)計画
- ディスカバリー計画
参考文献
[編集]- ^ a b “Explorer Missions”. NASA. 2010年3月22日閲覧。
- ^ a b “SMEX home page (kept for historical purposes only)”. NASA. 2010年3月21日閲覧。
- ^ “NASA Selects Small Explorer Investigations for Concept Studies”. NASA. 2010年3月21日閲覧。
- ^ “Orbital To Build New Space Science Satellite To Study X-Ray Polarization”. SpaceMart.com (2009年7月9日). 2009年7月9日閲覧。
- ^ “Neutral Ion Coupling Explorer Homepage”. UCB. 2010年3月21日閲覧。
- ^ “NASA Awards Two Small Explorer Development Contracts”. NASA (2009年6月19日). 2010年3月21日閲覧。