在日クルド人
この記事は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2024年10月) |
Kurdên Japonyayê | |
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総人口 | |
2016年時点で約2,000人[1]。 2023年時点で「2,000~3,000人」以上[2]。推定4000人とも[3][4]。難民申請中の仮放免は住民票をもたず、また、本人が希望しない場合は居住する自治体に通知がされなかったために、在日クルド人が多く居住する自治体が人数を把握できず、正確な人数は把握されていない[5]。 | |
居住地域 | |
埼玉県(大部分は川口市と蕨市)東京都、千葉県、愛知県など | |
言語 | |
トルコ語、クルド語、日本語 | |
宗教 | |
イスラム教(スンナ派、シーア派、アレヴィー派)、ヤズィーディー教、ゾロアスター教 | |
関連する民族 | |
在日トルコ人 |
在日クルド人(ざいにちクルドじん、クルド語: Kurdên Japonyayê)は、日本に居住または滞在するクルド人。クルド人は固有の風習や文化、歴史、独自の言語を持つ推定3000万人ほどの人口の民族だが、これまでの歴史で独立した民族国家を形成したことがなく、主に中東・南コーカサスのトルコ南東部、シリア北東部、イラン北西部、イラク北部などにまたがった地域(通称「クルディスタン」)に居住する[6]。国家を持たない最大の民族といわれるクルド人は、母国において抑圧された生活を強いられてきた。そのため世界各地に離散したクルド人がおり、在日クルド人についても同様の経緯がある[7]。
在日クルド人はトルコ南東部(北クルディスタン)出身のトルコ系クルド人が中心になっている[8][注釈 1]。トルコ系のクルド人が多く生活する背景として、トルコ政府によるクルド人への抑圧、トルコ政府とクルド人の対立、査証免除協定による日本への入国のしやすさなどの事情がある[10][11]。トルコのクルド人はトルコ政府による政治的、経済的抑圧によって数十万人が他国へ逃れており、日本には約2000人が存在する[12]。
2023年頃にクルド人が関与したとされるいくつかの事件が報じられ、地域住民の一部で不安が広がった。これに伴い、SNSなどでクルド人に関する議論やヘイトスピーチ、デマの流布が活発化した[13][14][15][16]。またこの頃から極右団体「日本第一党」[17]や同団体関係者[18]などによる在日クルド人を標的とするデモが、在日クルド人が多い川口市JR蕨駅周辺で頻繁に行われるようになった[19]。2024年6月のTBS「報道特集」によれば、これらのデモはクルド人が関与した事件の映像のSNS上での拡散によってネガティブな印象が一部に広がったことを受けて行われ、デモ参加者によるヘイトスピーチもあり、またデモに反対する人々との間で対立が発生した[20]。一方、川口市は2024年6月の市議会で、市内で市外在住者によって行われている「外国人問題に起因するデモ」に関して、「当事者である外国人住民からの相談も受けておらず、また、その発言がヘイトスピーチの定義に該当するかの判断は難しい」と答弁している[21]。その後にさいたま地裁は、川口市にある日本クルド文化協会の請求を認め、川口市におけるクルド人の排斥を主張するデモの差し止めを求める仮処分を決定した[22]。また東京都は都人権尊重条例にもとづき、2024年5月と6月に都内で行われた発言を在日クルド人についてのヘイトスピーチと認定している[16]
歴史
クルディスタンと呼ばれる地域はトルコ、イラク、イラン、シリアの国境を越えて存在する[23]。トルコでは共和国の建国時からトルコ・クルド紛争が続いている[10]。トルコのクルド人は、トルコ政府によってクルド語の出版・放送の禁止、法廷や役所など公的な場所でのクルド語の使用禁止、クルド語の地名のトルコ語への変更、「山岳トルコ人」という名称などの抑圧を受けてきた歴史がある[注釈 2][11]。1990年代以降、JR蕨駅を中心とした地域に定住し始め、その多くが、在留許可を持たない非正規滞在の状態で、地方自治体により実態の把握がなされないまま暮らしていた[25]。ある支援者によれば、1980年代から日本に暮らしていたイラン国籍のクルド人を頼って90年代に渡日し[26]、東京に近く生活費が比較的安価な埼玉県川口市や蕨市に住むようになった。また、トルコ南東部では1993年から1995年にかけてトルコ政府の治安部隊によるクルド人への弾圧が強まり、日本との間にビザ免除協定が存在していたため、この協定を利用して入国する例が多かった[27]。
川口市のクルド人の間では、最初に川口に来たのはメフメト・ボズベイオールというトルコ系クルド人だと言われており、「川口メフメト」と通称されている。メフメトはマフキャンという村の出身で、トルコ政府にとって危険と見なされる政治思想をもっており、1991年にイスタンブル空港で出国をはかった[注釈 3]。当初はオーストラリアを行先に考えていたが、空港で出会ったイラン人から川口の労働条件が良いと聞いて訪日したという。メフメトは建設業で働いて親族を日本に呼び、1995年にトルコのガジアンテップに帰国したと言われている[29]。
1997年には日本でクルド難民弁護団が設立される。1999年には難民不認定となったクルド人が入国管理局によって強制退去させられ、イスタンブル空港でトルコの警察に逮捕・暴行を加えられた。2005年には、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がマンデイト難民と認定をしたクルド人男性について、法務省は、クルド人が迫害を受けていたと主張した時期にイギリスで難民申請のために出国していたり(難民申請は却下)、裁判で難民申請の内容に虚偽があったことをクルド人男性本人が認めていることなどから「迫害の事実はなかった」という判決が出ていることなどを理由に、難民と認定せずに強制送還している(#法的背景も参照)[注釈 4][31][32]。
2003年にはトルコ国籍のクルド人有志による「クルディスタン&日本友好協会」が設立された[33]。2004年には新年を祝う祭りであるネウロズ(後述)が初めて一般に解放されて蕨市民公園で開催された[34]。トルコでは、クルド人の集会に参加したことをもって処罰され得る状況があり、クルディスタン&日本友好協会はトルコ政府によってクルディスタン労働者党(PKK)の事務所と見なされた[35]。2005年にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領より当時の小泉純一郎総理大臣に直接閉鎖の要望が伝えられると、小泉は「クルディスタンという国がないということは知っている。一方で日本は台湾という国を認めていないが、日本には台湾と関係する協会がある」とその関係性を表現した[36][37]。
2004年6月から7月には法務省入国管理局の職員がトルコ軍や警察を伴い、難民申請をしている在日クルド人のトルコの実家での現地調査を行い、出稼ぎと結論付け難民不認定処分の証拠とした[38][39]。UNHCRは難民申請者の個人情報を出身国に伝えてはならないこととしているため、難民申請者の情報をトルコ政府に事前に伝え、トルコ軍を伴って赴き、訪問理由を明らかにしなきまま家宅捜索したこの調査は、日本弁護士連合会から「人権侵害」であると問題視された[38][39](#法的背景も参照)。その後、イラク北部のクルド人自治区との経済的つながりを重視する別組織による活動が主導的となり、クルディスタン&日本友好協会は2008年に解体された[40]。
民主党政権時代の2010(平成22)年に、難民申請から6カ月経過した申請者に対して一律に就労を許可する制度が導入された。この制度により、就労を目的とした難民申請者が増加し、2010年には約1200人だった申請者数が、2017年には約16倍の約2万人に急増した。しかし、翌2018年1月12日に安倍政権が一律就労許可制度を廃止し、難民として認定される可能性が低い申請者の在留や就労条件を厳格化した結果、申請者数は半減した[26][41][42]。
トルコ政府のクルド人政策は軟化した時期もあった[注釈 5]。しかし2015年の選挙でクルド系政党が議席を増やすと、エルドアン政権は空爆やクルド系政党メンバーの逮捕など強硬な政策を行った(#政治も参照)[注釈 6][44][45]。このため2015年以降にクルド人の来日が急増した。2015年のトルコ国籍者の難民申請者数は926人と、全体では3番目に多くなっている[46][47]。2015年以降は、 日本で文化活動や政治活動をしていた多数のクルド人がトルコで政治訴追されることも起きた[48]。2016年にはジズレ作戦によってクルド人数百人がトルコ軍により虐殺された[49]。2016年には、川口市や蕨市周辺トルコ国籍のクルド人は、800人を超えているとか[50]、約1300人にまで増加していると言われていた[注釈 7][51]。
2022年のトルコ国籍の難民申請者が445人ほどであったが、2023年には過去最多数の2,406人に大幅に増加する[52]。川口クルド人問題が大きな社会問題として認識され始めるようになる[53]。2023年、日本クルド友好協会の会長であった頭山興助が平沼赳夫、藤井厳喜とともに同会および日本クルド友好議員連盟を脱退した[54]。
在日クルド人は住民登録も認められない難民申請が多いため、その人口については報道でも「約2000人」[55]、「3000人ほど」[56]とによってまちまちである。国会議員と法務省、川口市、市議らの「意見交換会」の場で法務省から、2024年4月時点で川口市内にいる「トルコ国籍」の者(トルコ人、クルド人含む)は「正規」の者が約1,300人、「仮放免者」が約700人との話があったと報じられた[57]。それまで仮放免者の情報は自治体へ通知されず各自治体による実態把握は困難だったが、2023年の入管難民法改正に伴う運用の見直しによって、自治体からの要請があれば入管庁から報告されるよう運用が見直されたことによる報告だった判明という[57]。なお、この改正法施行により、難民認定申請中の強制送還停止が原則2回までに制限され、仮放免者の数も減ることが想定されていることも報じられた[57]。
法的背景
日本政府とトルコ政府は90日間の査証免除協定を締結しており、これによりクルド人を含むトルコ国籍者の日本への渡航が比較的容易である。この制度を利用して観光ビザで入国後、トルコ政府からの迫害を理由に難民申請を行うケースが報告されているが、その中には生活困難や就労を目的とした申請も含まれていると指摘されている。入管は、出稼ぎや日本への定住を目的とした「難民としての認識が薄い」難民申請者の存在を指摘している[26]。
トルコ政府によるクルド人への迫害が周知とされている国では難民認定率が高い[注釈 8]。他方で日本政府はトルコ政府との友好関係に配慮しており、難民認定をせずに帰国をうながす状況となっている。2022年には国連の自由権規約人権委員会が、日本の入管制度や難民認定制度に改善を求める勧告を出しているが改善されていない[58]。
2005年に法務省は、UNHCRがマンデイト難民と認定したクルド人男性とその息子を強制送還している。UNHCRが難民と認めた人物を、強制送還した例はそれまでなかった。強制送還の理由について法務省は、クルド人が迫害を受けていたと主張した時期にイギリスで難民申請のために出国しており(難民申請は却下)、クルド人男性本人自身も、裁判でトルコで迫害されていたなどの主張が虚偽であることを認めていることを指摘している[32]。そうした事情により、2003年5月22日東京高等裁判所判決において「迫害の事実はなかった」という判決が確定しており、また2004年11月4日に退去強制令書発布処分取り消し請求訴訟事件に関する東京高等裁判所判決においても、難民と認定しないという判決が示されたことを理由に強制送還したと、法務省はUNHCRに反論している[32]。これについて難民支援協会は、入国管理局は2002年と2004年に難民申請者のクルド人の個人情報をトルコ政府に伝え、難民申請者の家族がトルコの警察や軍関係者の調査を受けているため守秘義務違反にあたるとして批判している[注釈 9][59]。また該当のクルド人男性とその家族は、その後ニュージーランドで難民として受け入れられている[60]。
2024年3月にトルコのクルド人地域の現地調査をした元UNHCR駐日代表で東洋英和女学院大名誉教授の滝澤三郎は、産経新聞の取材に「トルコ国内でクルド人に対する政策的な差別は全くない」と断言し、クルド人がトルコで「迫害を受ける恐れ」の存在を否定している[26]。ただし、クルド労働者党(PKK)支持者のクルド人が、「迫害を受ける恐れ」を理由として、日本で難民認定申請をしているケースがある[61]。2022年の札幌高裁判決では、トルコ国籍のクルド人男性一名についてクルド人独立を目指す組織の構成員への食糧提供が原因による拷問の事実が認められ、迫害を受ける可能性があるとして、クルド人としてはじめて、難民に該当すると判断された[62][63][64][65][注釈 10]。この判決では、トルコで「クルド人である」という民族性のみを理由とした迫害はないことが認定された[63]。トルコ政府は、クルド人には選挙権や人権が保障されているとして難民性を否定している[69]。一方、在日クルド人難民申請者のなかにはシリアから来日し、2011年から続くシリア内戦による迫害を主張する者も存在する[70][71][72](シリア人と表記されることが多い[73])。
クルド人は親族を呼んで親族ともども難民申請をしたり、経済難民による難民申請であったり、一部でクルド人を装って難民申請を行うトルコ人がいることも報告されている[74]。2023年には、トルコ・シリア地震後に難民申請者が被災者の家族を呼び寄せたり、被災者が親戚を頼って来日し、地震被災者がそのまま日本への定住を目的として難民認定を申請している事例もある[75]。難民申請が5回却下されたクルド人不法滞在者は、本音としては難民ではなく移民として認めてほしいと述べている[76]。
2023年4月13日に、衆議院本会議で立憲民主党の山田勝彦は、トルコへの強制送還後にクルド人男性1名が命を失った事例を国会で述べていた[77]。これについて、同月19日の衆議院法務委員会にて入管は、このクルド人の死因は日本での出稼ぎ収入の使用用途をめぐる親族間の争いに端を発した息子による殺害と報道されており、難民条約上の迫害等の難民性の問題とは無関係であると述べている[78]。
難民申請制度を巡る課題に対応するため、2024年6月10日に改正入管法が施行され、3回目以降の申請者については、適切な理由がない限り強制送還が可能となった[79]。2024年3月時点で、複数回の申請者は全国に1,661人おり、その約4分の1はトルコ国籍であった[79]。
生活・文化
埼玉県川口市や蕨市周辺に、在日クルド人の多くが居住しており、彼らの中にはこの地域を、クルディスタン(Kurdistan=クルド人の土地)にちなんで「ワラビスタン」と呼称する者もいるという[注釈 11][81][82]。
言語
在日クルド人の多くはトルコ出身であり、クルド語とトルコ語を使用して生活している。クルド語は地域の方言差が大きく、在日クルド人はクルマンジーの話者が多い[注釈 12][84]。お互いにコミュニケーションをする時は、多くの場合はクルマンジーよりもトルコ語を使う。出身地がトルコ語圏の都市に隣接しているため、トルコ語が主な言語になっている事情が影響している[85]。
一部の家庭では日本語教育を優先するため、子供にクルド語を教えない場合もある[86]。トルコにおけるクルド人の多くは、羊飼いや農業、都市部の労働に従事していたとされるが、来日後は解体業などに就く人も多い。また、日本での生活においては日本語を学ぶ機会の差異が見られ、日本語習得の状況は家庭によって異なる[87]。昼間に仕事などで外出する男性は日本語の話し言葉を習得しやすく、学校に通う子供は日本語を学習できる。しかし女性は家庭内にいたり、日本人住民とのコミュニケーションが少ないため日本語に接する機会が少ない。病院、役所、学校などで日本語が必要な場合は、日本語を理解するクルド人が通訳をする場合もある[88]。
2016年には川口市にクルド日本語教室が設立され、主に埼玉在住のクルド人に日本語教育を行うことを目的に活動している。公民館やブックカフェ、貸しスペースなどの場所で定期的に開催されており、小中学生向けの教室と親世代の教室に分かれている[89]。
宗教
一般的に、クルド人の宗教は、イスラム教スンナ派がほとんどだが、シーア派、ヤズィーディー、アレヴィー派もいる[90]。日本クルド文化協会は、クルド人は「自然崇拝・多神教のゾロアスター教の文化を継承する民族で、一部にイスラム教徒も居るが多神教が基本」であり世俗的である[91]としているが、一般的にはスンナ派がクルド人の多数派を占めると認知されている[92]。
PKK指導者であるアブドゥッラー・オジャランはスンナ派を基本とするトルコ人との対立構造を強調するため、しばしばクルド民族主義の拠り所としてゾロアスター教を利用しており(クルド人にはゾロアスターがクルド人であったと信じる者が多い)、それに同調するヤズィーディー教徒やアレヴィー派が多く存在する[93]。
なお、イランやインドで現在も信仰されているゾロアスター教と、政治的背景から「復活」したトルコの新ゾロアスター教には多くの相違点がある[93]。
ネウロズ
埼玉県で、クルドの新年祭として「ネウロズ[1](ネブロス、ノウルーズとも)」を開催している。ただし、ネウロズは多民族による共通の祭であり、とくにクルド人の祭として発祥したわけではなく、クルド人のためだけの祭というわけでもない。世界的にはイラン人の祭であるとみなされているが、トルコにおいては(イラン系民族である)クルド人のアイデンティティと密接にかかわっており、クルド人の鍛冶屋カワがアッシリアの悪王に勝利した日とされる[94]。
1992年にトルコのネウロズで警察に逮捕・拷問をされて出国して日本へ来たクルド人は、ネウロズを祝った際に「自分たちの旗を飾っても、ここでは抑圧されない」と実感した。その体験がきっかけとなり日本でクルド文化を伝える活動を始めた様子は、クルド語衛星放送局のMED TVでも放映された[95]。2015年以降のネウロズでは民族衣装の女性が増え、若いクルド人の参加が増加傾向にある[96]。2016年のネウロズの開催宣言では日本人への感謝の言葉が盛り込まれ、併せてシリア内戦で闘っているクルド人の同胞への黙祷も行われた[注釈 13][1]。
出身
日本、埼玉県に在住しているクルド人の多くが、トルコ・シリア地震の被災地であるトルコ南東部[98]、特にガジアンテップやカフラマンマラシュ、アドゥヤマン、シャンルウルファなどの都市やその近郊の村の出身である[8][99][100]。
クルド人ジャーナリストであるイルファン・アクタンによると、2022年時点で80%がマヒカン族[注釈 14]と呼ばれる部族で構成されるという[102]。もともとデルスィム周辺に居住していたマヒカン族は、1937年に戦争を逃れアドゥヤマンのギョルバシュ郡にマヒカン(Mahkânlı)村をつくったが、この村が多くの在日クルド人の故地である[103]。現在はアドゥヤマン県には存在せず[103]、ヒュリエット(Hürriyet)という名前でカフラマンマラシュ県に移動している[注釈 15][8]。
彼らが被災した戦争とはデルスィム虐殺を指すと考えられるが、弾圧の対象となったのはアレヴィー教徒で主にザザキ語話者であり、クルマンジー語話者でありスンナ派が多数を占めるマヒカン族とは異なる集団である[104][要検証 ]。また、カフラマンマラシュ県テティルリク村(Tetirlik、アレヴィー教徒の村)からも相当数が流入しているとされる[99]。
山岳地帯に散在するクルド人は、元来地縁的性格の強い部族(アシーラ)をつくる。一族の長にあたるアーガーは、儀式・裁判の執行、成員からの罰金、アハティーという税金の徴収、外来者の接待を行い、その地位を長子が相続する。アクタンによる在日クルド人コミュニティ調査によれば、在日クルド人社会ではアーガーは不在である。他のクルド社会では個人や家族の問題はアーガーらが介入して解決するが、在日クルド人にはアーガーがいないため解決に時間を要することが多い[105]。また、マフキャン族ではない少数派の在日クルド人は孤立しやすい[106]。
教育
難民申請を繰り返して在留資格がないまま滞在し続けた世代の2世が、2023年の時点で200人ほど誕生しており、日本の公立学校に通っている[87]。
一部のクルド人家庭では、中学生の女子を学校に通わせないケースが報告されているが、この問題に関しては、家庭や個々の状況によりさまざまである[107]。日本の法制度において、外国籍の子どもに対する就学義務は課されていないが、教育を受ける権利は保障されており、多くの自治体で外国籍の子どもも公立学校への通学が奨励されている[107]。2016年に、2世から初めての大学進学者が誕生している[108]。
収容所生活や送還
祖国に帰国したのち、再度の渡日を試みたクルド人が、入管当局により上陸拒否を受けたことで、空港で抗議行動やハンガーストライキを行ったケースが報じられている。また、一部の収容者は、送還時に抵抗するための行動として、空港で暴れたり、施設で抗議活動を行うことがある[79][109][110]。これらの行動については、入管当局と収容者の間での緊張が背景にあり、問題の複雑さを示している[111]。
一方、在留資格をもたず、入国者収容所から仮放免されている者は就労が禁止されており、国民健康保険への加入もできないなど、日常生活に支障をきたしている[112]。クルド人支援団体「在日クルド人と共に」は、こういった仮放免者に対する支援を行なっている[113]。
また収容所内での処遇について、収容所の環境が劣悪であるとクルド人らは主張している[111][112]。
親族間対立
在日クルド人コミュニティは、複数の親族グループに分かれていることが多く、互いの交流が少ない場合もあるとされる[4]。特に、出身地や背景の違いにより、特定の親族間で緊張が生じることがあり、トラブルが発生した際には、事態が大規模化するケースも報告されている[4]。クルド人の文化的背景には、遊牧民の歴史があり、親族内の絆が強い一方、異なる親族や背景を持つ人々と打ち解けるのが難しいとされている[4]。
2023年7月には、クルド人同士の親族間のトラブルが発端となり、川口市内で約100人が集まる騒動が発生したと報じられた[114][4]。このトラブルの背景には、金銭問題や人間関係の対立が含まれており、結果として医療機関での混乱に発展したとされている。また、この親族間については以前にも対立が起き、コンビニで複数の家族が関与するトラブルに発展したことがあったと報じられている(#川口市立医療センター内乱闘も参照)[4]。
また一部のクルド人家庭からは、親族間の対立に配慮したクラス編成を求める声があったと報じられている。例えば、「あの親族の子と同じクラスにしないでほしい」といった要求が学校側に対して行われることがあるとされ、こうした要望が教育現場に影響を与える場合がある[4]。授業参観の際にも、「クルド人の他の親族の子供ばかり指して発言させた」と親族間の緊張が表面化し、親同士が衝突することがあったとされる[4]。
政治
クルド人はトルコ、イラク、イランなど出身地によって政治的な立場が異なり、文化的な違いよりも政治的な志向によって分化している。在日クルド人は大半がトルコ系であるため、そうした分化は希薄である[115]。在日クルド人の支持を得ているクルド系の政党は国民民主主義党(HDP)で、在日クルド人が多数参加している。HDPはトルコにおける選挙で日本から票を獲得した最初の政党となった[注釈 16]。HDPの共同党首で大統領候補になったセラハッティン・デミルタシュは、クルド人とザザ人のルーツを持ち、在日クルド人の間で英雄的にみられている[117][118]。
在日クルド人は、表向きはトルコ政府に反対するトルコの集団とみなされる傾向にある。在日トルコ人の中にもトルコ政府に反対する者がおり、そのような立場の在日トルコ人は、在日クルド人と政治的な目的を共有する。しかしトルコ政府を支持する在日トルコ人とは緊張が高まる可能性がある[116]。
トルコ政府との関係
2015年6月トルコ総選挙で野党の国民民主主義党(HDP)が躍進[119]して以降、クルディスタン労働者党(PKK)を武装集団叛徒だとするトルコ政府がクルド人地域を空爆して多数の死者が出るなど、トルコ政府とクルド人との対立は激化した。そのような情勢のなか、2015年10月25日には、11月1日のトルコ総選挙の在外事前投票を行なっていた、在日トルコ大使館の周辺において、トルコ政府を支持する在日トルコ人と在日クルド人が乱闘となるなど、日本国内においても両者の対立が表面化した[120]。この事件について、在日クルド人団体の日本クルド文化協会は2015年10月28日に会見を開いた。騒動が起こったことを謝罪したうえで、トルコ人たちと対立する意思はないことを表明。また騒動の原因がクルド人とトルコ人双方が支持する政党や組織の旗を掲げたことが原因と報じられていることについては、クルド側の旗について否定した[121][122]。
2023年のトルコ総選挙において、在日トルコ国籍者から最も票を集めたのは、HDPなどが統一名簿に加わった緑の左派党[123](選挙後に人民平等民主党に改称)で、投票総数の30.99%を占めた[注釈 17]。在外投票のなかで緑の左派党(当時)が第一位となったのは日本だけだが、得票率が20%を超えた国はほかに英国、フィンランド、スウェーデン、スイスがあった[125]。
PKKとの関わり
2003年にはトルコ国籍のクルド人有志による「クルディスタン&日本友好協会」が設立されたが、トルコ政府からは「テロ組織PKKの事務所」とみなされ、日・土首脳レベルの外交問題へと発展した。その後、イラク北部のクルド人自治区との経済的つながりを重視した組織による活動が主導的となり、クルディスタン&日本友好協会は2008年に突如解体された[40]。
2015年10月25日、在外投票が行われた在日本トルコ大使館で、トルコ人とクルド人の間で午前中だけで4度の騒乱が起き、機動隊が出動して警察官を含む12名の負傷者を出す乱闘事件が勃発した[126]。金高雅仁警察庁長官は「機動隊を緊急に配備し事態の沈静化に努めたが、ほかの国の紛争や対立を背景とした外国人どうしの大規模な集団暴行事件は、これまでに見られなかった」と語り大使館等との連携強化を図ると述べた[127]。この騒動の原因は、大使館でクルド人の政党旗が掲げられた後、トルコ人がクルド人を襲撃したことから衝突が始まったとされている[128]。一方、日本クルド文化協会のワッカス・チョーラクは「旗は掲げていない」と述べている[129]。
2023年12月、トルコ政府が、在日組織である「日本クルド文化協会」や「クルディスタン赤月」ら2団体と、日本クルド文化協会事務局長ワッカス・チョーラクら幹部6人について、PKKへの支援を理由にトルコ国内の資産を凍結した[130][131][132]。
なおアメリカ内務省は、野党党員、人権活動家、報道機関、PKK支持者と疑う人々に対してトルコ当局がテロ防止法を広範に適用して、企業や慈善団体などの資産没収を行ったと報告している。また同報告書では、複数の人権団体の申立てとして、被拘禁者の多くが実質的にはテロリズムとは一切関係がなく、トルコ政府による拘禁は、与党の公正発展党(AKP)への批判的言説の封殺や、AKPへの政治的敵対を弱体化、そしてHDP及びそれと連携する民主地域党(DBP)の弱体化が目的であったと報告されている[133]。
トルコでのクルド人のの主張
産経新聞の取材によれば、トルコで暮らすクルド人の中には「迫害はなく難民なんて全部嘘だ」と主張している者もいる一方[134]、公園でクルドの歌を歌っていたことを理由に拘束された経験を持つ男性は 「カワグチのクルド人は難民だ」「PKKはわれわれをトルコ軍の兵士から守ってくれている」と主張したという[135]。
ANTIFA関連活動
2020年、SNSで在日クルド人への威圧的な職務質問を撮影した動画が話題となり[136]、5月22日、その職務質問が人権侵害であるなどと訴えるデモ行進が渋谷で行われた。このデモは、公安関係者への取材として、ANTIFAを名乗る集団などが中心となって開催されたとも報じられた[137]。 始まった当初は300人ほどだったデモ参加者は、解散時には800人ほどになっており、多くの外国人とみられる人たちが参加したという[137]。
日本の政治に対する影響
2024年10月27日の衆院選の埼玉2区では、クルド人問題への対策が争点となった[138]。政府や自治体がクルド人問題を放置していることに関して地域住民から不安の声が起こっていたという[139]。
この選挙では、日本維新の会前職の高橋英明や自民党前職で前経済再生担当大臣の新藤義孝が川口のクルド人について治安の確保などを訴えた[138]。新藤は、同年4月に川口市の公園の公衆トイレがクルド人に破壊された際に現地を視察し、「不法滞在状態の人、いないはずの人への支援はあり得ない。いてはいけない人、いられない人は国外退去していただくよう、改正法を適切に運用していかなければならない」と述べていた[140]。
立憲民主党新人の松浦玄嗣は、政策チラシで「外国人労働者の処遇に明確な法整備を求める」ことを公約に掲げた[138]。諸派新人の津村大作は、強制送還を拒否している不法滞在者が、入管施設へ収容されずに一時的に日本で生活することを許可される「仮放免制度」の廃止を訴えた[138]。
れいわ新選組所属であった市議小山千帆は、「自宅の前でも毎日、暴走車両が通り抜けて、近所から苦情が殺到している。到底見過ごすことはでき」ないとして、2023年に「一部外国人による犯罪の取り締まり強化」を求める意見書に賛成した[141]。これをきっかけに小山はれいわを離党することになった[142]。その後、立憲民主党の衆院選愛知15区の公認候補に内定していたが、これに対して「立憲の立場と矛盾するのではないか」という批判があった[143]。インターネットでは「差別主義者をなぜ擁立したのか理解できない」と批判される事態となった[142]。
経済
川口市をはじめとする埼玉県南部は製造業の労働力を必要としてきた歴史があり、バブル期には外国人労働者が増加した。西アジアや中東と呼ばれる地域からの労働者が多く住んでおり、クルド人が住み始めたのはイラン系が最初だったといわれている。定住によって家族や同郷の住人が増え、経済活動が行われるようになるという経緯は、他の在日外国人コミュニティと共通している[144]。
就労・収入
解体業の仕事が主流である[74]。故郷の主食であるケバブ屋も開業されており、川口市、十条、上野アメ横などに店舗がある[145][146]。難民申請が不許可となった後に送還を拒否した仮放免の就労は禁止されている[76]。川口市の奥ノ木信夫市長は、仮放免者の生活のために就労を可能とする制度を国に要望している[147]。
飲食業
出身によってトルコ料理やアラブ料理などの傾向があり、店舗によってメニューが異なる[148]。多くの在日クルド人の故郷であるガジアンテップの料理として、ラフマジュン、ケバブ、豆のスープ、イチリキョフテ、ヨーグルト飲料のアイランなどを出す店舗がある[149]。資材置き場が多い地区で営業するケバブ屋の中には、早朝から作業をするクルド人向けに朝5時から開店する店舗もある[150]。飲食店の近隣にはハラルフードやスパイスなど西アジア料理の食材を扱う店舗が営業している場合がある。飲食店の顧客には日本人も多い[151]。
2024年に能登半島地震発生後、ケバブ料理店がキッチンカーで被災者に食事を提供した[146]。雪が降る季節を考慮して、ケバブの他にチョルバというスープを仕込み、防寒具も用意した。2023年2月に起きたトルコ・シリア地震で日本から寄せられた支援に感謝するという意図もあった[152]。
解体業
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解体業は、肉体労働や粉塵被害などの理由で日本人が敬遠する仕事であり、人手不足が深刻化している。働き手として在留外国人が急増しており[注釈 18]、特に川口市のクルド人の主な生業となっている[153]。川口市や蕨市付近では、2016年の時点でクルド人による解体業者が20社ほど存在する[1]。産経新聞は、2024年10月末時点での川口市内における解体工事業者は255社であり、その約6.5割の170社の代表者の名前が中東系であり、その大半はクルド人とみられると報じている[154]。不法滞在者のクルド人が、事実上、解体業者の経営をしていることがあるが、仮放免はもちろん、「特定活動」の在留資格を有していても、会社役員のような雇用者側の就労は原則禁止である[76]。クルド人男性の多くは解体工事現場の現場作業員として働いている。
クルド人の解体業者は、職人を雇用することなく、一人親方のクルド人に外注費で実質従業員のように雇うことが多く、所得税を源泉徴収したり、社会保険や労災に入る必要をなくすことで、相場より安い価格で工事を請け負うことが可能となっている[153]。この場合本来は、外注された一人親方が確定申告し、国民健康保険への加入義務が存在するが、ほとんどが現金手渡しのため、クルド人の一人親方は確定申告していないと言われている[153]。解体業の関係者は、「難民認定申請中で仮放免者のような不法就労の場合はなおさら納税はしていないのでは」と述べている[153]。2023年6月の川口市議会で、川口市側は、クルド人の一人親方に発注する事業主から税務資料の提出がないことが多く、クルド人の解体業者(一人親方)などに課税できていない状況を認めている[153]。クルド人解体工による危険工事が問題となっており、住民が作業員に威嚇され怖がるなどの事態も発生している[153]。デイリー新潮は、ある日本の解体業者経営者の話として、悪さをするクルド人もいるが、日本人の若手作業員と円滑なコミュニケーションで仕事ができる温和なクルド人も存在すると報じている[155]。
工事
2018年頃から、川口市周辺で、難民認定を求めて来日したクルド人が経営する産廃業者などによるトラックの危険な道路交通法違反走行や違法建築物の被害が地元住民によって訴えられていることが報じられた[要出典]。問題となっている地域は、宅地開発などが規制され建築物をつくることが禁止されている市街化調整区域にあり、田畑であった土地を買い上げて資材置き場とされるケースが多いが、その場所で屋根付きの違法建築物が確認されたり、騒音について指摘されている。これらの資材置き場は複数の事業者が分割して利用しており、行政指導をしても業者の入れ替わりが激しく収束が不可能な状態になっている。テレビ朝日の取材に対し、業者側は返答せず「市役所に聞いてくれ」と繰り返すのみだった。越谷市の男性市議は「住民からは、半ば不法占拠のような形で資材置き場ができている状況もあると聞いている。今後、川口市のような状況になるのではないかと多くの市民が危惧しており、近隣都市の条例を研究しているところだ」と話している[156][157]。
2023年9月初旬に、クルド人の解体業者による品川区でのビジネスホテルの解体工事をめぐり、住民から苦情が相次いで区が請負業者に工事停止を指示している[注釈 19][153]。この件は日本企業が中国系業者に発注し、さらにトルコ系業者に下請けされ、最終的にクルド人が現場作業をしたという経緯があった。クルド人解体工は、危険工事の原因について、「競争の激しさが低価格化を招き、元請から工期を急かされて危険な工事となった」と主張しているが、仕事を依頼した中国系解体業者は「危険な工事をするとは思わず、甚大な損害を受けた」と話している[153]。日本の解体業者が工事の仕事を適正価格で取ろうとすると、クルド人ならもっと安値でやってくれると断られる事態も発生している[153]。
資材置き場
川口市によると、市内約800カ所の資材置き場(ヤード)のうち、市東北部の地区の約40ヘクタールに約80カ所が密集しているとされる[158]。ヤードは私有地であるため、警察による法的な取り締まりも難しい面がある[159]。川口市開発審査課に、2022年4月から2024年7月末までの2年4カ月の間に、資材置き場(ヤード)の騒音や振動被害21件、野焼き13件、粉じん被害6件、交通関連5件などで計71件の苦情や要望が寄せられている[159]。
クルド人解体業者は、地元住民から農地を借り受けてヤードとして使用しているが、賃料をほとんど払わない、畳の野焼きなどが原因とみられる火災が複数回発生する、それに関する警察の事情聴取にも「暖をとっていただけ」などと拒否するなどの問題が発生している[160]。住民が農地の明け渡しを求めて、さいたま地裁支部に仮処分を申し立てたが返還はなされず、訴訟提起したところ、クルド人は法廷に現れることなく姿を消し、農地にはトラックが放置され、廃材などが無断で埋められていたことが発覚するなどの被害が生じている[160]。
相互扶助
2014年にシリアのクルド人が居住するロジャヴァがISILの攻撃を受けた際、在日クルド人女性は料理を販売して収益をロジャヴァへ送った[161]。2023年のトルコ・シリア地震の震災被害に在日クルド人は支援を行った。被災地出身のクルド人の95%が支援に参加して寄付を集め、日本クルド文化協会と国民民主主義党(HDP)が協力した[162]。トルコ政府は、募金活動で集まった約4000万円の資金がPKKへの送金にあたるとしてテロ資金の調達であるとみなした。日本クルド文化協会は会見を開き、冤罪であると訴えた[163]。トルコ政府から資産凍結処分を受けた日本クルド文化協会を含む2団体及び個人6名について、日本政府はテロリストやテロ組織支援者と認定していない[164]。
地元住民との関係
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イベント
2004年頃から毎年3月にクルドの新年の祭りであるネウロズが埼玉県下で開催されてきた[165][100]。近年は日本クルド文化協会が主催し、クルド人支援団体もその運営に協力している[166]。
2023年3月21日、さいたま市秋ヶ瀬公園で開催し、クルド料理や書籍販売のブースも設けられた[100]。2020~22年にはコロナ禍のため中断しており、2年ぶりの開催となった。しかしその後、「県の施設を貸すな」といった大量の電話やメールが公園側に寄せられた[167]。
2024年1月、公園利用の申請時に、公益財団法人県公園緑地協会が、安全上の理由により、日本クルド文化協会に公園の使用を認めない旨を通知したが、クルド人側は反発した[168]。、その後音楽を流すのみで楽器演奏をしないことを条件に、利用を許可した[168]。これら一連の話し合いについて、公園側は「当初の対応はよく調べずに行った」と謝罪した[169][170]。しかし利用が許可されたことが報じられた後も、県公園緑地協会には「テロリストに加担するのか」などの抗議の電話が多数寄せられた[171]。3月20日、埼玉県警による厳戒態勢がしかれた中でネウロズが開催され[172][173]、クルド人支援者などの日本人も踊りの輪に加わった[147]。
軋轢
2019-2022年の川口市は「本当に住みやすい街大賞」で4年連続トップ10入りし、とくに、2020-2021年は2年連続1位を獲得するほどの人気の街であった[174]。テレビでは、「川口市ではトルコから来たクルド人のコミュニティーが拡大し、ゴミ出しのルールや生活習慣などの違いによる、住民との摩擦も目立っています[175]」などと報道されることが多い。
川口の地域住民は、メディアがクルド人問題を報道しないことについて、住民の人権が無視され存在していないかのように感じたとして、「私たちの存在を、消さないで。Native Lives Matter(地域住民の命は大切)」という画像をインターネットに発表したところ、広く拡散された[76]。メールで在日クルド人に関する意見を募集した産経新聞は、住民からのメールをたびたび紹介している[176][3]。寄せられたメールの全体の約4割が埼玉県民からで、うち約7割が川口市民だった[176]。騒音、威嚇行動、ナンパなどのトラブルが伝えられている[160][114]。他方で蕨市や川口市の団体によれば、当初の苦情とは異なり、蕨市・川口市の住民ではない市外からの差別的なメールや電話が急増している[177]。
警察や警備員との関係
2023年11月、埼玉県警などでつくる在留外国人安全確保総合対策本部が呼びかけ、JR東川口駅などで、在留外国人らの安全確保強化を目的として参加者50人規模の合同パトロールが実施された。このパトロールには川口市役所、地元町内会、東京入国管理局に加えて、定期的にパトロール活動を行なってきた日本クルド文化協会も参加した[178]。
職質をする警官に対し罵倒しているクルド人も存在する[160]。産経新聞のメール募集に寄せられた意見には、治安への不安や警察への不満、特別養護老人ホームや小学校の近くでの騒音を訴える内容があった[176][176][159]。
2023年8月、川口市居住でトルコ国籍の14歳のクルド人男子中学生が、脅迫と威力業務妨害の疑いで埼玉県警川口署に逮捕された。被疑者の少年は、前月12日に川口市内の商業施設において迷惑行為を繰り返したとして、警備員から出入り禁止を告げられた。これに憤慨して警備員を脅迫して業務を妨害した。逮捕された少年は、「僕が外国人で店で悪いことをすると自分だけが怒られ差別されたことに腹が立った」と供述し、容疑を認めているという[179][180]。
30年クルド人支援を続けている松澤秀延は「特に悪さをするのは、中学校を卒業するか高校に入るかぐらいの子。そういった子の親は日本語がカタコトしかできない。でも子どもは親よりもできるようになるから自分はもう親と同等とかと勘違いしちゃって、親の注意に対しても聞かなくなったりする」「男の子は中学校を出ると働き手になってしまう傾向が強い。現場社会での経験が学校教育の意義を上回ってしまう。そういう子が暴走行為に走ってしまうんです」と述べている[181]。
メディアとの関係
2024年2月18日にJR蕨駅周辺で行われたデモで、日本クルド文化協会の事務局長が「日本人死ね」とも聞こえる発言をしたことや、同月22日のインターネット番組でフリーアナウンサーが「外国人との共生が不可だとなると、日本人は引っ越しできるので人口が流出するだけ」などと発言したことが物議を呼んだ[182]。産経新聞はこれらの騒動が発端となり、クルド人問題に関する報道について、一般市民から不満が述べられるようになったとしている[182]。他方、メディアやジャーナリストの中には在日クルド人と犯罪を結びつける報道を続けることで相互不信を深め、共生の取り組みを後退させている者もいるとの批判もある[177] [182]。
2023年9月26日、川口市在住の30代クルド人男性が川口警察署を訪れ、ジャーナリストがクルド人の悪口を言っているとして、発言をやめさせられなければ殺すなどと話し、脅迫容疑で逮捕された[183]。男性は2日後には釈放され、10月には不起訴処分となった[184]。
治安
集団乱闘事件
トルコ大使館前乱闘
2015年10月25日、在外投票が行われた在日本トルコ大使館前でトルコ人とクルド人600人の間で午前中だけで4回の騒乱事件が勃発し、機動隊が出動して鎮定したが警察官2名を含む12名の負傷者を出した[185][186][187]。
川口市立医療センター内乱闘
2023年7月4日午後9時ころから5日未明にかけて、クルド人約100人が埼玉県川口市立医療センターに殺到し県警機動隊が出動する騒ぎとなり、約5時間半にわたって病院の救急受け入れが停止する事件があった[188]。
4日午後8時半ごろ、20代のクルド人の男が、川口市内の路上でクルド人グループから追いかけ回されて刃物で襲われ、頭部・顔部・首などに全治不詳の重傷を負ったため川口市立医療センターに救急搬送された[189]。犯人グループからも1名が同病院に救急搬送され、軽傷の1名は自力で同病院の治療を受けた[190]。その夜、事件を聞きつけた双方の親族・知人らとされる約100人のクルド人が病院へ集まり、救急外来の入り口扉を開けようとしたり、大声を出したりなどの騒ぎとなったため、駆けつけた機動隊により、2人のクルド人が公務執行妨害で現行犯逮捕された[188]。この件で、クルド人7人が殺人未遂や凶器準備集合の容疑で逮捕されたが、9月25日までに全員が不起訴となった(不起訴の理由は明らかにされていない)[191]。当事者のクルド人は、この騒乱に関して、「喧嘩が行き過ぎないよう集まった人々が多かった」などと釈明している[192]。事件の原因は女性をめぐるトラブルとされる[注釈 20] [188]。
2022年から在日クルド人について取材をしてきた読売新聞記者によれば、この騒動以降に在日クルド人について否定的な情報が急激に増え」たという[193]。共同通信は、この事件が2023年夏からSNS上あふれた在日クルド人への「ヘイトスピーチ」や中傷のきっかけだと報じた[194]。英誌「エコノミスト」は、この騒動をきっかけにして保守系メディアによる在日クルド人を標的としたキャンペーンが行われ、排外主義団体のデモなどにつながったとした[195]。藤崎剛人はニューズウィーク日本版への寄稿のなかで、「ある右派ジャーナリスト」らが「この事件を誇張して広め、「クルド人は怖い」というイメージを形成した」と主張している[196]。
強姦事件
未成年強姦事件
2024年3月7日、 女子中学生に性的暴行をしたとして、トルコ国籍の20歳の男性が、不同意性交等の容疑で埼玉県川口警察署に逮捕された。被疑者は「日本人女性と遊んだが暴行はしていません」と容疑を否認していると報じられた[197]。翌日、産経新聞は被疑者の男がトルコ生まれ日本育ちの在日クルド人で、事実上の「移民2世」であり、難民認定申請中で仮放免中だったことを報じた[198]。同年4月5日、この事件の続報が報じられ、3月7日に逮捕されたのは、さいたま市に住むトルコ国籍の20歳、解体工であるとされた。[199]。
不法投棄
2020年6月に、トルコ国籍クルド人の解体業者「ウルジャポン」が、畳の不法投棄による廃棄物処理法違反容疑で逮捕されている[200]。同社代表は威力業務妨害罪で起訴中の逮捕であり、このクルド系解体業者は、就労不可の不法滞在者を不法に就労させていた[200]。
トルコ政府、トルコ人の見解
駐日トルコ大使のコルクット・ギュンゲンは在日クルド人と地域住民との関係について、「治安に関わる事件が起きたことを大いに懸念している。それがごくわずかの人数であっても、わが国民全体のイメージが形成されることを大いに懸念している」と述べ、大使館として日本の警察当局や自治体への協力の用意があると述べた[201]。
2023年以降、トルコ人又はトルコ国籍による犯罪報道が急激に増加しており、そのほとんどがクルド人による犯行ではないかとされている[疑問点 ][13]。これに対し、日本で暮らすトルコ人から怒りや不満の声がSNSで投稿されている[13]。地元住民とクルド人のトラブルに対して、日本に滞在して10年近いトルコ人男は、一部のクルド人の行動で、日本・トルコ両国の関係が悪化することを非常に懸念しているとし「一部のクルド人のために多くの善良なクルド人もトルコ人も迷惑している。日本とトルコのよい関係を続けるためにも日本政府は入国管理をより厳しくしてほしい」と訴えた。[202]。
パトロール
2023年から、警察による川口・蕨のクルド人居住地域周辺でのパトロールが行われている[13]。埼玉県警や警視庁などが、クルド人犯罪を積極的に取り締まらない現状があり、地元住民が警察への不信感を強めている[疑問点 ][13]。川口市も週に2回のパトロールをする他、市民の安全を脅かす問題が存在するヤードなどについて、騒音や振動などが確認でき次第、指導を行っている[159]。
一方クルド人側も自主的に夜の巡回や清掃活動を行い、地域社会との共生を目指している[203]。2023年11月には埼玉県警と日本クルド文化協会による、犯罪抑止のための合同パトロールが実施されている[204]。
交通
クルドカー
クルドカーとは、主に川口市で暮らす在日クルド人を批判する文脈で使われる、廃材を多く積んだトラックや改造車両などに対する俗称である[15]。深夜に川口市を走っていたという車の映像がソーシャルメディア上でシェアされ、「クルドカー」として揶揄されることがあるが、車両ナンバーなどを確認すると必ずしも川口市の車ではないこともあるという[注釈 21][205]。
クルド系の住民が運営する解体業者が重い荷を載せたトラックを運転し、トラックの重みで道路、水道管などの故障を引き起こしているという苦情が地域住民から出ている[注釈 22][159]。
事故
2021年10月13日、父親が所有するトラックを無免許で運転していた19歳のトルコ国籍のクルド系少年が、10月8日に起こした自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで埼玉県警察に逮捕されている。被害者は死亡している。事件後に容疑者は出国しようとしたが、入管が県警に通報し逮捕された[206][207]。
無免許運転で保険にも加入していないクルド系住民が交通事故を起こすこともあり、捜査が困難な場合もあるという[13]。名義のわからない車が起こした事故については警察の介入が難しくなっており、検挙ができなかったケースもある[160]。
川口市・蕨市における自治体の対応と県外団体による抗議デモ
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2022年
2022年7月、川口市は、「川口市資材置場の設置等の規制に関する条例」を制定した[208]。これにより、一定の広さ以上の資材置き場(ヤード)の新設が許可制となった(業務以外の騒音などは制定されず)[159]。
2023年
2023年6月、川口市議会は、市内で「一部の外国人」と地域住民との間に軋轢が生じているとして[注釈 23]、国や県などに「一部外国人による犯罪の取り締まり強化」を求める意見書を可決した[210]。
9月1日、川口市市長の奥ノ木信夫が法務省を訪れ、入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」のクルド人が市内に相当数存在し、トラブルも起こっていることから、「不法行為を行う外国人について厳格に強制送還すること」、「仮放免者が最低限の生活維持ができるように、就労可能とする制度の構築」、「生活維持が困難な仮放免者に対する健康保険その他の行政サービスについて、国からの援助措置を含め、国の責任による適否の判断」を国に求める要望書を提出した[213][214]。
2024年
2024年2月18日、日本第一党元幹部で「日の丸街宣倶楽部」主宰者[18]による「クルド人犯罪や不法滞在者クルド人への抗議デモ[147]」がJR蕨駅周辺で行われた。朝日新聞は「排外主義的な主張を繰り返すデモ」と報じた[215]。現場にはデモ参加者(10人未満[171])を大きく上回るデモ開催に反対・抗議する人々が集まった。SNSにデモ現場を撮影した動画が投稿され、抗議側の一人が「日本人死ね」と言っているように聞こえるとの指摘とともに拡散された[216]。翌19日、日本クルド文化協会は、拡散された動画に写っているデモ隊への発言は「日本人死ね」ではなく、「病院へ行け、病院へ行け、レイシストは精神科へ行け」であったと説明した[217][注釈 24]。同月25日には同協会事務局長のワッカス・チョーラクが会見を行い、動画に写っているのは自分であり、発言は「病院に行け」であって「日本人死ね」との発言は「一切していない。(発信者の)空耳だ」と説明したうえで、その発言について謝罪した[218]。また会見翌日、同協会は「いかなる理由があるとも『病院に行け』との発言も事務局長の立場にあり、かつまた、教鞭をとるものの発言としては不適切であり、日本の皆様に不快な思いをさせたことに対し深くお詫び申し上げます」との謝罪声明をネット上に公開した[219]。この声明は前年7月の川口市立医療センターでの騒動についても改めて「病院の皆様、近隣の皆様、警察の皆様にご迷惑をおかけし、大変不愉快な思いをさせてしまいました」と謝罪し、「クルド民族の問題ではなく、全て埼玉在住のクルド人の不徳の致すところであり、日本の皆様、特に地域の皆様に、大変御迷惑をおかけしましたこと、協会メンバー、役員一同、深くお詫び申し上げます」と発信した[220][219]。
3月20日、日本クルド文化協会の主催でネウロズが前年と同様に開催された。しかし当該公園側は当初、ネウロズ開催に反対するメールや電話が殺到しており、参加者の安全確保に懸念があることを理由に、この年の公園使用を認めない旨を主催側に伝えていた。
4月28日、川口市で、クルド人犯罪と不法滞在者クルド人への抗議デモが開催[147]。
6月18日の川口市議会で、市長の奥ノ木信夫は、相次ぐ住民の苦情や要望を受け、「資材置き場で市民の安全を脅かす問題が起きており、市は週2回のパトロールのほか、騒音や振動が確認されたら指導をしている」と答弁した[159]。
6月19日の市議会では、市内で行われている「外国人問題に起因するデモ」に関して、「当事者である外国人住民からの相談も受けておらず、また、その発言がヘイトスピーチ規制法で規定されるヘイトスピーチの定義に該当するかの判断は難しい」との市の見解が答弁された[21]。
7月中旬、地元住民らが川口市などへ、ヤードに関する「規制の強化や立ち入り調査などを求める陳情書」を提出[159]。これに対して市は8月1日付で「現在、問題点を確認しており、陳情書の意見も参考にさせていただく」などと回答した[159]。まため市は「迷惑行為を含めて規制する新条例の制定」に関する検討をはじめているとしている[159]。
9月18日、埼玉県知事の大野元裕は定例記者会見で、川口市内の警察活動の強化を図るべく、「(仮称)川口北警察署庁舎」の新築工事の請負契約を、22億1,100万円(税込)の予算で締結したことを発表している[注釈 25][221]。
一部外国人による交通死亡事故が続いたことを受け、川口市長奥ノ木信夫や地方議員らが埼玉県県警に対し、クルド人の危険運転も念頭にした取り締まり強化等を実施する要望書を提出した[174]。
10月1日、埼玉県議会の会派・民主フォーラムと無所属県民会議が、埼玉県警察本部に対し、「安心して安全に生活できるための緊急要望」を提出した[174][222]。一部外国人による目に余る行為が多発しているために地域住民の安心な暮らしが阻害されているとし、警察の取締強化や国と連携した不法滞在者の取締強化を求めるものだった[222]。
10月8日からの3ヶ月間、埼玉県は川口市を、「交通事故防止特別対策地域(人口50万人以上の市で3カ月以内に6人以上の交通死亡事故があった場合に指定される特別対策地域)」に指定する[174]。
10月17日、川口市長の奥ノ木信夫は、川口警察署並びに武南警察署に対し、「交通違反の取り締まり強化を求める要望書」を提出した[174][223]。要望書では、クルド系解体業者の資材置き場周辺で発生している、過積載や速度超過の危険運転などが念頭におかれており、「市民からは生活上の安全が脅かされるのではないかと今後を危惧する声が数多く寄せられている」としていた[174]。頻発している一部外国人による死亡事故については、「法令違反と運転技術の過信や順法意識の欠如が要因」としている[174]。
11月8日には、自民党川口市議会議員団が、川口警察署並びに武南警察署に対し、市民の安全を脅かす行為が続き不安の声が後を絶たないとして、「川口市内における違法運転等交通違反の取り締まり強化を求める要望書」を提出している[174][224]。
11月11日、日本クルド文化協会は、川口・蕨エリアにおいて同協会事務所前をコースに含めて度々行なわれてきた日の丸街宣倶楽部主宰者によるデモが「ヘイトスピーチ」にあたるとして、同月24日にも予定されていたデモの差し止めをさいたま地裁に求めた。21日、地裁は同主宰者によるデモが「名誉毀損」「ヘイトスピーチ」であることから差し止めを認め、また主宰者が協会事務所の半径600m以内に立ち入ることを禁じる仮処分を下した[225]。
埼玉県知事の大野元裕は、2024年3月28日の定例記者会見で「クルド人に限らず、ヘイトスピーチというのは、地域社会から、徹底して排除されなければならない」と述べ、また県南地域の治安については「良くない」というのは誤解であると述べた[226][227]。川口市市長の奥ノ木信夫は、不正行為の厳格な対処を国に求めるとともに、仮放免者が最低限の生活を維持できるように就労を可能とする制度を要望している[147]。
在日クルド団体と関連人物
日本クルド文化協会
川口市を中心に2013年から活動する在日クルド人による団体。 日本社会にクルド文化を紹介し、またクルド民族の文化的アイデンティティを守り、次世代に継承すること目的に掲げている[228]。2003年に設立されたクルディスタン&日本友好協会がもとになっている。文化活動が中心で、言語コース、フォークロア活動、子供向け社会的イベント、日本人との交流のためのクルド料理教室などの企画がある。クルド人コミュニティの活動の大半で主催または協力をしている[1][229]。
事務局長のワッカス・チョーラク(Vakkas Çolak, Colak Vakkas)は日本クルド友好協会幹事もつとめている[230]。チョーラクは2017年に日本クルド料理店を開店しオーナーとなった[231]。東京外国語大学大学院総合国際学研究院研究員(2021-2022年、2024年)[232]及びTUFSオープンアカデミー講師(2024年)も務めたことがある[233]。
チョーラクは2023年11月にトルコ政府から、国際テロリスト「PKK/KCKの関係者」であるとして、トルコ国内の資産を凍結する制裁を受けた[130]。また日本クルド文化協会が、クルド労働党(PKK)の創設者の男性の顔が書かれた旗や、クルド労働党の旗を掲げて募金活動を行い、集まった約4000万円の資金をPKKへ送金したことが、テロ資金の調達であるとみなされた[163]。しかし本人はPKKとの関わりを否定しており、またトルコ国内に資産を持っていない旨を述べている[234]。2024年2月18日、サウジアラビアの英語ニュースメディアであるアラブ・ニュース・ジャパンに、ワッカス・チョーラクの「我々は日本の過激派の攻撃を受けており、支援が必要だ」という内容の発言が掲載された。「日本のヘイトグループは、移民、外国人、難民に反対しています」、「私たちは在日クルド人を支援するとともに、私たちへの差別とヘイトスピーチを止めなければなりません」などと在日クルド人の置かれた状況や、日本クルド文化協会設立の目的等を説明した[235]。2024年2月18日、蕨市駅前のデモの最中に、「日本人は精神病院に行け」と発言し謝罪した[236]。
支援団体と関連人物
日本におけるクルド人関連団体は、クルド人が運営するものと日本人が運営するものに大別される。クルド人の運営組織は、クルドの文化・政治的なアイデンティティを守ることを重点としている。日本人の運営組織は、在日クルド人の状況や文化を地元に伝える活動や、在日クルド人が日本社会に溶け込める支援を重点としている[237]。在日クルド人と関わりがある日本人の傾向として、政治的な関わりは避ける一方で文化的な出来事を経験している場合が多い。政治問題や民族問題よりも、言語・文化・社会問題として認知している[238]。
日本共産党
2024年6月5日に、日本共産党の本村伸子と仁比聡平は、トルコ・人民平等民主党(DEM)国会議員のメラル・ダニス・ベスタス、バジール・コシュクン・パラルクと「クルド人の難民人権問題」についての懇談をしている[239]。日本共産党内の「外国人の人権・労働・共生に関する委員会」(責任者仁比聡平)は、支援団体やクルド人らとの懇親会を開催している[240][241]。2023年7月26日に、日本共産党議員の仁比聡平、本村伸子、塩川鉄也、元衆院議員の梅村さえこは、支援団体「在日クルド人と共に」の温井立央、埼玉県内に居住する在留資格のない子どもや家族と懇談している[240]。2024年8月22日に、日本共産党の塩川鉄也、本村伸子、伊藤岳、仁比聡平、日本共産党から出馬予定の梅村さえこ、党川口市議とクルドの子らによる懇談会を開催している[241]。
クルディスタン&日本友好協会
クルド人の文化を日本人に伝えることを目的とし、日本の団体や市民の協力のもとで2003年に設立された[242]。開設記念パーティには、UNHCR、難民支援協会、クルドを知る会、クルド難民弁護団など日本の支援者が集まり、クルド料理やダンスも披露された[33]。
クルドを知る会
日本において、クルドの文化や歴史を知り、伝えるために2003年に結成された。主な活動は3つあり、(1) クルド人と日本人の文化交流、(2) 在日クルド人の生活支援、(3) 入管・難民問題の啓発がある。(1) の例ではクルドの口承文芸の語り部であるデングベジュの紹介、(2) の例では仕事や生活に困窮した外国人のための相談会、(3) の例では入管や難民政策の人権状況についての日本教育会館でのイベントなどがある。在日クルド人コミュニティの中では新しい現象として、女性や多くの若い世代が参加している[243]。ジェミニ(日本語教室団体)代表の磯部加代子も所属している。
在日クルド人と共に(HEVAL)
2022年から、クルドを知る会より地域活動団体として独立した[166]。HEVALはクルド語で「友達」を指す[177]。主な活動は(1) 教育支援、(2) 医療支援、 (3) 交流と地域コミュニティづくり、(4) 入管収容者への面会活動となる[244]。日本語教室の開催や、クルド人を含め9か国の料理の販売や伝統楽器の演奏を行う「ともくらフェス」の開催、写真展の開催などで活動している[177]。代表理事は温井立央。温井立央は、日本クルド文化協会主催のネウロズの運営に協力している[166]。
日本クルド交流連絡会
「日本クルド交流連絡会[245]」、代表世話人は「クルド文化教室」主催の中島直美、顧問は一水会代表木村三浩[246]、事務局長は坪内隆彦。
日本クルド学生連盟
日本とクルドの学生が協力をして難民問題に対処する目的で設立された。クルド人の難民問題を知ってもらうために活動を行い、クルド学生連盟や他国の学生団体とも交流している[247]。2018年にはイラクのクルド自治区を訪問し、シリアのコバニ出身のクルド人留学生の講演会などを開催している[248]。
おんな組いのち
「おんな組いのち」世話人の辛淑玉は、不法滞在の送還忌避者のクルド人2家族を「難民」と認めさせることを目的とし、2万程人の「日本国政府にクルド人の難民認定を求める署名」を集めている[注釈 26][249]。政治活動家の辛淑玉は、2011年4月16日「移民と国境」のセッションで、クルド難民を助けてもらうよう政治家に交渉したが動いてくれなかったために政治家のパーティー券二百万円を購入することでクルド難民を2名救えたという主旨の発言をし、その自身の行為について「自分のクルドの友達を金で買うと思った」と述べている[250]。
その他支援団体と人物
- クルド難民弁護団:事務局長は弁護士の大橋毅。
- クルド難民デニスさんとあゆむ会:共同代表は元共同通信記者の福島尚文。
- クルド難民Mさんを支援する会・事務局:代表は周香織。
- しばき隊(対レイシスト行動集団、略称C.R.A.C.):会長は野間易通。
- つくろい東京ファンド:代表は大澤優真、通訳者の武石昌子も所属。
- 埼玉から差別をなくす会:世話人は中島麻由子と折茂あい。
- STOP・HATE 川口・蕨:メンバーは中島麻由子と折茂あい。
関連書籍
日本において在日クルド人について述べた初期の資料として、中島由佳利『新月の夜が明けるとき』(2003年)があり、近年の研究として山口昭彦編著『クルド人を知るための55章』(2019年)がある。日本での先駆的なクルド人研究としては中川喜与志『クルド人とクルディスタン』(2001年)があり、その他にFujibayashi, Hirotaka「日本におけるトルコ系クルド人の庇護不認定処分に対する批判的検討」(2017年)、髙橋誠一「クルド問題をめぐる公共圏とその変容」(宮島喬、吉村真子編著『移民・マイノリティと変容する世界』収録、2021年)などがある[251]。
関連する映画
- 『バックドロップ・クルディスタン』(2007年):在日クルド人家族を扱ったドキュメンタリー映画。
- 『東京クルド』(2021年):難民申請を求める2人の在日クルド人を追ったドキュメンタリー映画。
- 『マイスモールランド』(2022年):川口市を舞台に、クルドと日本のアイデンティティーをもつ女子高生を主人公とした劇映画。
脚注
注釈
- ^ シリアでの内戦や、シリアに侵攻したトルコによるクルド人自治区などでの迫害(トルコ軍によるシリア侵攻 (2019年) )などを理由に、トルコ以外から日本に逃れ、難民申請をしている者もいる[9]
- ^ トルコ政府は1934年の入植法をはじめとする政策によってクルド人の強制移住やトルコ語教育などのトルコ化も進めた[24]。
- ^ マフキャンがあったアナトリアの東部や南東部は、1990年代のクルドとトルコの紛争で数千人が死亡した。10年間で3000以上のクルド人の村がトルコ軍に焼き払われ、強制的に移住させられた[28]。
- ^ その後、UNHCRが難民認定したクルド人は第3国に出国して、スウェーデン等で難民認定された[30]。
- ^ 軟化の理由としては、トルコのEU加盟交渉の影響もあった。EUは加盟の条件としてクルド人の権利拡大をあげ、トルコ政府は2001年の憲法改正などを行ってクルド語の出版や放送が可能となった[43]。
- ^ クルド系の非政府組織、新聞、テレビ、ラジオ、ニュースサイトが閉鎖された。ジャーナリスト、政治家、活動家、学者らが投獄や国外亡命を余儀なくされた[44]。
- ^ トルコ系クルド人を含む在日トルコ人の人数は、入管庁によれば、2015年末時点で4157人(短期滞在および「非正規滞在者」は含まない:入管庁『在留外国人統計』)。
- ^ 2021年のUNHCRの報告では、主にクルド人で構成されるトルコ出身の難民認定率は、カナダ95%、アメリカ87%、英国79%、オーストラリア73%などとなっている[58]。
- ^ UNHCRは、難民申請者とその家族についての情報を出身国に伝えてはならないとしている。これは申請者と家族の安全確保と申請者が提供した情報の保護のためである[59]。
- ^ それ以前にもクルド人への難民不認定処分の取り消しを命じる判決はあったが、[66]判決確定後に再び難民不認定処分となった[67][68]。
- ^ 「スタン」はクルド語やペルシア語における接尾辞で、多数の対象が存在する場所などを指す[80]。
- ^ クルマンジーは北部の方言でトルコ東部、シリア北東部、イラク北部を中心に使われている。中央方言のソラニーはイラク北東部から小ザブ川周辺とイランのコルデスターン州が中心で、南部方言はイランのケルマーンシャー州を中心に使われている[83]
- ^ 2014年以降にISILがクルディスタンに侵攻したため、シリアやイラクのクルド人はISILとの戦闘で大きな犠牲を出した[97]。
- ^ Mahkânlı, Atma族の支族で、テュルク系民族のトルクメン人がクルド化したという言説がある[101]。
- ^ Hürriyetはトルコ語で『自由』の意味[8]。
- ^ HDPは日本語で人民民主党とも表記される[116]。
- ^ 全体の選挙結果では、緑の左派党は56議席(9.3%)を獲得し、第5党の座についた[124]
- ^ 国土交通省によれば全国の解体業者は2018年と比べて2023年には1.5倍に増えており、令和4年の有効求人倍率の全国平均1.31倍に対して解体業は13倍を超えている[153]。
- ^ 区の調査によると、コンクリ片などの廃材が現場付近の歩道をふさいでおり、隣接マンションとの境のフェンスは廃材の重みでゆがんでいたという[153]。山積みになった廃材の上では重機が傾きながら動くという有様であり道路側へ倒れそうな状態であった[153]。目撃者によると、作業員がTシャツに短パン姿でヘルメットもかぶらず、高所で命綱も付けないまま解体作業をしていたため注意したところ、「ニホンゴワカラナイ」「シャシン、トルナ」と威嚇されるということがあり、周りの住民も怖がっていたという[153]。
- ^ 殺人未遂事件で逮捕されたクルド人男性のうち一人は強制送還された。しかし、2024年5月に、飛行機で再度渡日し、入管が上陸拒否したにもかかわらず空港で暴れるなどの行為に及んだためやむをえず収容所に収容したところ、ハンガーストライキをし、また事件時の指の治療などを理由に病院での治療を求め、仮放免を認められた。その後、治療の必要がない虚偽が判明したため、再度、強制送還された[109]。
- ^ クルド系解体業者の過積載トラック[176]、無免許運転[176]、あおり運転[25][176]、飲酒運転[13]、一方通行での逆走[176]、改造車[4][176]、路上駐車違反[25]、閑静な住宅街での騒音を伴う走行などが問題としてとりあげられることがある[205]。
- ^ トラックが大型化しており、地元住民は「地響きを立てて通るたびに震度4の地震くらいに揺れる。資材置き場のはずなのに、コンクリート殻を破砕する騒音や振動が絶えず、本当に困っている」などと述べている[159]。
- ^ この意見書は冒頭で 「現在、川口市には40,000人を超える外国籍の住民がおり、加えて、住民票をもたない外国人の中には仮放免中の方も相当数いるものと推定されている。多くの外国人は善良に暮らしている」と前置きしたうえで、「一部の外国人は生活圏内である資材置き場周辺や住宅密集地域などで暴走行為、あおり運転を繰り返し、人身、物損事故を多く発生させ」ていると述べられており、「クルド人」というような特定の国籍・民族名は明記されてはいない[209][210][211]。 ただし、市議からは「彼ら(在日クルド人)を念頭に置いた議論だった」と説明がされている[210]。 意見書を取りまとめた若谷正巳市議(自民党市議団幹事長)は埼玉新聞の取材に「意見書は外国人排除を目的としたものではない」としている。 意見書が採択された僅か2ヶ月前の4月の市議選のなかで、有権者から市議候補者への相談として「川口の治安が良くない」などの声が各市議候補に寄せられたことも意見書採択の背景にあった[209]。ただし川口市の2022年の認知犯罪件数は3815件(うち1205件は自転車盗)であり、ピークだった2008年の1万6,314件と比べて4分の1にまで減少している[212]。
- ^ この発言について、川口在住のクルド人のユージェル・マヒルジャンは「1人のクルド人が"国に帰れ。変な外人"と言われた時に、"病院に行きなさい、精神科に行きなさい"と参加者に言い返した」と主張している[216]。
- ^ 履行期限は2027年1月31日、同年3月開設予定[221]。
- ^ 呼びかけた団体は日本労働組合総連合会東京都連合会、情報労連東京都協議会、東京交通労働組合、東京地下鉄労働組合、自治労東京都本部、東京都公立学校教職員組合、東急観光労働組合、全水道東京水道労働組合などがある[249]。
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参考文献
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- 片山奈緒美「博士論文 - 在日クルド人コミュニティにおける異文化間コミュニケーションの研究ー「わかりあえる日本語コミュニケーション」に向けて―」、筑波大学、2021年3月、2024年9月3日閲覧。
- セラハッティン・デミルタシュ 著、鈴木麻矢 訳『セヘルが見なかった夜明け』早川書房、2020年。(原書 Selahattin Demirtaş (2017), Seher)
- 鈴木麻矢『訳者あとがき』。
- 鴇沢哲雄『日本で生きるクルド人』ぶなのもり、2019年。
- 福島利之『クルド人 国なき民族の年代記 老作家と息子が生きた時代』岩波書店、2017年。
- 舟越美夏『その虐殺は皆で見なかったことにした トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』河出書房新社、2020年。
- 三浦尚子「ワラビスタン(埼玉県蕨市・川口市)と北クルディスタン(トルコ南東部)における クルド人の社会・空間構造の比較調査」、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所、2022年、2024年9月3日閲覧。
- 室橋裕和『日本の異国―在日外国人の知られざる日常』晶文社、2019年。
- 山口昭彦 編『クルド人を知るための55章』明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2019年。
関連文献
- 鈴木慶孝「現代トルコにおけるクルド市民への社会的排除に関する一考察 : 国内避難民問題に関する報告書を中心として」『法學政治學論究 : 法律・政治・社会』第99巻、慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会、2013年12月、199-229頁、2024年9月3日閲覧。
- 中島直美『クルドの食卓』ぶなのもり、2022年。
- 道家木綿子, 辻惠介, 大山みち子「在日クルド人難民申請者のメンタルヘルス--来日後の収容経験」『こころと文化 = Psyche & culture』第6巻第1号、多文化間精神医学会、2007年2月、51-60頁、2024年9月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 一般社団法人日本クルド友好協会 - 2020年3月3日で更新停止