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人吉駅

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人吉駅(JR九州)
人吉温泉駅(くま川鉄道)
JR駅舎(駅前広場が整備される前の駅舎)
ひとよし
Hitoyoshi
ひとよしおんせん - HITOYOSHIONSEN
所在地 熊本県人吉市中青井町326-1
北緯32度12分59.08秒 東経130度45分14.5秒 / 北緯32.2164111度 東経130.754028度 / 32.2164111; 130.754028 (人吉駅(JR九州)
人吉温泉駅(くま川鉄道)
)
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
くま川鉄道
電報略号 ヒト
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
 477人(くま川鉄道)人/日(降車客含まず)
- 2013年度-
開業年月日 1908年明治41年)6月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 肥薩線
キロ程 51.8 km(八代起点)
西人吉 (3.4 km)
(10.4 km) 大畑
所属路線 湯前線
キロ程 0.0 km(人吉起点)
備考 共同使用駅
JR九州:直営駅
JR九州:みどりの窓口
テンプレートを表示
2・3番のりばから見た構内
左側の4・5番のりばがくま川鉄道のホーム

人吉駅(ひとよしえき)は、熊本県人吉市中青井町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・くま川鉄道である。楽チャリ設置駅である。

くま川鉄道の駅は人吉温泉駅(ひとよしおんせんえき)の駅名を用いている。また同社公式サイト内等では命名権による副名称が付され、神城文化の森人吉温泉駅(しんじょうぶんかのもりひとよしおんせんえき)と表記されている。

概要

熊本県南東地域の主要都市である人吉市の代表駅であり全列車が停車する。JR九州の肥薩線と、くま川鉄道の湯前線の2路線が乗り入れており、湯前線は当駅が起点である。かつては湯前線も日本国有鉄道(国鉄)・JR九州が管轄していたが1989年(平成元年)にくま川鉄道に経営移管されて当駅はJR九州とくま川鉄道の共同使用駅となった。くま川鉄道の駅は「SL人吉」の運転開始に伴い2009年平成21年)4月1日に人吉温泉駅に改称された。

肥薩線の運行上の拠点となる駅で、八代方面・吉松方面からの列車いずれもすべて当駅を始発・終着としている。八代市熊本市への輸送がある八代方面は特急「くまがわ」・「九州横断特急」など比較的本数が多いが、宮崎県鹿児島県との県境の山間部を通る当駅 - 吉松駅間は観光列車「いさぶろう・しんぺい」を含めて1日5往復のみの運転である。

湯前線の列車は国鉄・JR九州時代、第三セクター化後の初期には八代方面との直通運転があったが、現在はすべて当駅 - 湯前駅間のみの運行となっている。

歴史

駅構造

駅本屋に直結した単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の、3面5線のホームを有する地上駅。JR九州は駅本屋寄りの2面3線を使用し、くま川鉄道は駅本屋から最も遠い1面2線を使う。

各ホーム間の移動には従来から跨線橋が使用されてきたが、跨線橋の老朽化とバリアフリー化のため、2013年[注釈 1]に跨線橋を閉鎖した上で跨線橋の手前に新たに構内踏切を設置した。なお、くま川鉄道へは、新設した構内踏切で連絡しているほか、駅横から直接ホームに入場可能な跨線橋を兼ねた自由通路が利用できる[注釈 2]

八代側に車両基地があり、日本国内で現役唯一の石造車庫(旧人吉機関区。後身の人吉鉄道事業部は2005年(平成17年)3月に熊本鉄道事業部へ統合)がある。なお、ホームにはかつての特急「おおよど」の号車案内が残っている。

JR九州の駅は直営駅で、みどりの窓口が設置されている。なお肥薩線で起終点の八代駅・隼人駅を除けば、出改札業務も直営で行う直営駅は当駅のみである(起終点を含めると隼人駅も直営駅)。

のりば

のりば 路線 方向 行先 備考
1 肥薩線 上り 八代熊本別府方面 特急「九州横断特急・くまがわ」は1番乗り場から発車。
2・3 上り 下り 八代熊本別府方面・吉松方面 一部上り列車は2番及び3番乗り場を、八代方面からの到着列車の一部は3番乗り場を使用。
4・5 湯前線 湯前行き

利用状況

くま川鉄道
2013年度の乗車人員は一日平均477人である。
当駅は、くま川鉄道の駅では利用者が一番多い。
近年の一日平均乗車人員の推移は下記のとおり。
年度 一日平均
乗車人員
2006年 526
2007年 499
2008年 511
2009年 510
2010年 504
2011年 464
2012年 502
2013年 477


駅弁

栗めし
大村横穴群
駅前(南側)

「人吉駅弁やまぐち」という業者が調製・販売している。全国的にも珍しくなった駅弁の立ち売りが行われている(特急・観光列車停車時のみ)。主な駅弁は下記の通り[1]

  • 栗めし - 2015年(平成27年)3月6日の「第11回九州駅弁グランプリ決勝大会」で第9位になった[2]
  • 鮎ずし
  • 鶏のてりやき弁当
  • 人吉球磨弁当
  • 山彦かしわめし

駅周辺

人吉市街地の北端に位置している。南東側にはアーケード街がある。駅前には城の形をした観光用からくり時計と温泉を引き湯した噴水がある。また、西側に産交バスやまえ乗合バスの人吉駅前バス停がある。

また、駅前に「人吉鉄道ミュージアムMOZOCA(モゾカ)ステーション868」が2015年5月30日にオープンした。施設は木造2階建てで駅を結ぶミニトレインが設置されている[3]

駅至近(北側)

駅至近(南側)から球磨川まで

球磨川から南側

バス路線

産交バス

  • 人吉周遊バス(じゅぐりっと号):人吉IC乗降口(人吉医療センター・九日町・鬼木町経由)
  • 石水寺~人吉線(国道経由):石水寺入口(人吉医療センター・人吉産交・カルチャーパレス前・西人吉駅前経由)
  • 石水寺~人吉線(旧道経由):石水寺入口(人吉医療センター・人吉産交・カルチャーパレス前・中神経由)
  • 人吉五木線:頭地・宮園・上荒地(人吉電力所・相良村役場・五木役場経由)
  • 人吉五木線:内谷(人吉電力所・相良村役場・五木役場経由)
  • 人吉五木線:椎葉入口・上田代(相良)(川村駅入口・相良村役場・茶湯里温泉経由)
  • 七地循環線:南町・浪床町・七地町方面循環 ※月曜・木曜運行
  • 大柿線:涼水戸温泉前(総合病院前・人吉産交・カルチャーパレス前・中神町・瓜生田経由)※火曜・金曜運行
  • 小柿線:小柿公民館前(総合病院前・矢黒町・西瀬団地前経由)※火曜・金曜運行
  • 上原田線:馬草野(総合病院前・瓦屋町・上林町・上原町内会館前経由)※月曜・木曜運行
  • 湯前線(木上経由):湯の前駅前・市房登山口・古屋敷(九日町・建設事務所前・吉野尾・木上小学校前・深田・あさぎり駅前・あさぎり町役場入口・多良木町役場前経由)
  • 湯前線(西村経由):湯の前駅前・市房登山口・古屋敷(人吉南高速のりば前・旧西村農協前・一武小学校前・下乙・五本松・あさぎり駅前・あさぎり町役場入口・多良木町役場前経由)
  • 各線:人吉産交

人吉市予約型乗合タクシー(事前予約制、いずれも人吉スターレーン発着)

  • 鹿目線:鹿目(人吉医療センター・人吉スターレーン・西瀬橋経由)
  • 山江温泉線:山江温泉センター(人吉医療センター・上合の原経由)
  • 大畑線:下田代(大畑)(南町・蟹作・赤池水無・漆田・大畑小学校前経由)
  • 田野線:大塚・田野車庫(人吉医療センター・西間・古仏頂経由)
  • 田野線:大塚・田野車庫(東間・古仏頂経由)

やまえ乗合バス「まるおか号」(事前予約制)

  • 山田線:山江村役場経由大川内
  • 万江線:温泉ほたる経由合子俣
  • 役場経由万江線:山江村役場・温泉ほたる経由合子俣

駅名の由来

開業時の地名(球磨郡人吉町)が由来。周辺に日当たりの良い盆地が多く、古くは「日豊(ひとよし)」と読まれていたものが「人吉」に転化した。

隣の駅

九州旅客鉄道
肥薩線
渡駅 - 人吉駅
快速「SL人吉」(不定期運転)
渡駅- 人吉駅
いさぶろう
人吉駅- 大畑駅
普通
西人吉駅 - 人吉駅 - 大畑駅
ただし、直通列車はない。当駅で乗り換えが必要である。
くま川鉄道
湯前線
田園シンフォニー・普通
人吉温泉駅 - 相良藩願成寺駅


脚注

注釈

  1. ^ 詳細な時期は不明だが、GWの時点で跨線橋は閉鎖されていた(画像参照)。
  2. ^ 駅構内の跨線橋は撤去されたが、くま川鉄道ホームへ通じる跨線橋は残されている

出典

  1. ^ 『JR時刻表』2015年7月号、交通新聞社、2015年、453頁。 
  2. ^ 遠山和宏(2015年3月7日). “九州駅弁グランプリ:九州一うまい駅弁は? 大分の「山海三昧」に 地産地消、評価され”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  3. ^ 朝日新聞デジタル (2015年5月31日). “熊本)人吉駅前に「鉄道ミュージアム」がオープン”. 朝日新聞 (朝日新聞社). オリジナルの2015年6月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150601143005/http://www.asahi.com/articles/ASH5Z32C4H5ZTLVB005.html 2015年6月4日閲覧。 

関連項目

外部リンク