名古屋市営地下鉄
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名古屋市営地下鉄(なごやしえいちかてつ)とは、愛知県名古屋市の名古屋市交通局が運営している地下鉄で、現在は6路線で営業を行っている。名古屋市におけるこれらの公式名は、名古屋市高速度鉄道としている。
ユリカというトランパスに対応している地下鉄料金支払いに使用できるプリペイドカードが発行されている。
(ユリカが1998年に導入される前は、リリーカードが発行されていたが、2003年3月27日に利用停止、2006年3月31日までユリカとの交換を行っていた。現在は完全に無効となっている)
路線
色 | 記号 | 路線番号 | 路線名 | 区間 |
---|---|---|---|---|
H | 1号線 | 東山線 | 高畑駅 - 藤が丘駅 | |
M | 2号線・4号線 | 名城線 | 大曽根駅 - 栄駅 - 金山駅 - 名古屋大学駅 - 大曽根駅*1 | |
E | 2号線 | 名港線 | 金山駅 - 名古屋港駅*1 | |
T | 3号線 | 鶴舞線 | (名鉄犬山線)- 上小田井駅 - 赤池駅 -(名鉄豊田線)*2 | |
S | 6号線 | 桜通線 | 中村区役所駅 - 野並駅 | |
K | 7号線 | 上飯田線 | (名鉄小牧線)- 上飯田駅 - 平安通駅*3 |
- 正式には大曽根駅~栄駅~金山駅~名古屋港駅間が2号線、大曽根駅~名古屋大学駅~金山駅間が4号線。名城線と名港線を直通運転する列車がある(車両横には「名城線・名港線」の表示がある)。
- 鶴舞線は、上小田井駅より名鉄犬山線と、赤池駅より名鉄豊田線と相互乗り入れを行っている。
- 上飯田線は、上飯田駅より名鉄小牧線と相互乗り入れを行っている。
なお「5号線」は欠番となっているが、近鉄名古屋線戸田駅から金山駅・鶴舞駅・高岳駅・黒川駅を経て、東海交通事業城北線の比良駅ないしは名古屋空港に至る「金山線(仮称、後述)」として、計画上は存在する。しかし、緊急性を要さないとして建設には至っていないことから、現在の所は未成線である。
建設中
*印の駅名は仮称。
計画中もしくは計画が凍結された路線
- 上飯田線(延伸):平安通駅-高岳駅-新栄町駅-*丸田町駅
- 東部線:*笹島駅-*丸田町駅-吹上駅-名古屋大学駅-*高針橋駅
- 桜通線(延伸):*七宝駅 - 中村区役所駅
- 金山線:*戸田駅-高畑駅-金山駅-鶴舞駅-*丸田町駅-黒川駅-*楠町駅-*名古屋空港駅
- 桜通線(延伸):*徳重駅-*豊明北-*豊田市南部方面
- 南部線:桜本町駅-*大江駅-*東名古屋港駅
*印の駅名は仮称。
料金
大人片道普通料金。小児は半額(10円未満切り上げ。2005年現在)。
- 1区 (営業キロ数3km以内): 200円
- 2区 (営業キロ数7km以内): 230円
- 3区 (営業キロ数11km以内): 260円
- 4区 (営業キロ数15km以内): 290円
- 5区 (営業キロ数15km超): 320円
名古屋鉄道の犬山線・小牧線・豊田線を跨ぐ場合は別に定める料金が適用される。
- バス・地下鉄全線一日乗車券(大人850円 小児430円)
- 地下鉄全線一日乗車券(大人740円 小児370円)
- ドニチエコきっぷ(大人600円 小児300円 土曜・日曜・祝日と毎月8日のみ有効 地下鉄駅改札窓口、駅長室、市バス営業所、市バス車内、交通局サービスセンター定期券売り場、一部の乗車券委託販売所で発売)
- 1区特別きっぷ(大人3,800円 地下鉄1区間を22回利用可能)
車両
経営状況
経営状況は悪く、平成15年度は約130億9400万円の赤字となり、都営地下鉄に次ぐ赤字額である(日本の地下鉄を参照のこと)。
路線別収支状況
- 東山線(1号線) 純損益 約96億2900万円の黒字 : 累積欠損金 約994億6900万円の黒字
- 名港線(2号線) 純損益 約1億8900万円の赤字 : 累積欠損金 約871億4800万円の赤字
- 鶴舞線(3号線) 純損益 約10億4900万円の黒字 : 累積欠損金 約1296億8000万円の赤字
- 名城線(4号線) 純損益 約44億700万円の赤字 : 累積欠損金 約688億9600万円の赤字
- 桜通線(6号線) 純損益 約181億800万円の赤字 : 累積欠損金 約2473億7800万円の赤字
- 上飯田線 純損益 約10億6600万円の赤字 : 累積欠損金 約10億7900万円の赤字
以上のように東山線と鶴舞線が黒字で他は赤字である(全て平成15年度決算)。平成16年度 包括外部監査の結果報告書の9ページ目を参照のこと。
その他
- 名古屋市交通局は、「とことん地下鉄!!大名古屋」という、名古屋市営地下鉄版トレインシミュレータゲームをレトロ電車館などで販売している。
- 2005年より、名城線、名港線にて、チャイムに代わって列車到着時のアナウンス前に接近メロディが流れるようになったが、東日本旅客鉄道(JR東日本)で採用されている発車メロディと同じ物を採用しているため、出張などで首都圏から来る人の中には列車が発車するものだと勘違いする人もいる。
- 2004年12月より、東山線栄駅、伏見駅ホームにて、液晶モニタを使った広告表示システムを開始している。内容はテレビコマーシャルのほか、オリジナルのアニメーション広告、ニュースなど。公営の地下鉄駅としては珍しく、音声も流している。