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いなみ野ため池ミュージアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いなみ野ため池ミュージアム
施設情報
専門分野 ため池
事業主体 いなみ野ため池ミュージアム協議会
外部リンク http://www.inamino-tameike-museum.com/
プロジェクト:GLAM
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いなみ野ため池ミュージアム(いなみのためいけミュージアム)とは、日本には約21万箇所のため池が現存する中で5万箇所弱を擁する、日本で最多の都道府県である兵庫県[1]東播地方のため池群を包括して1つの展示物として見立て、ため池群全体を範囲とした博物館である。

ため池の環境を保存すべく、以下に述べる広域的な協議会により積極的な活動を行い、親水や保全・研究活動が行われている。2010年3月25日には、いなみ野ため池ミュージアムとして農林水産省ため池百選に選定された[2]。加えて、文化庁の「文化的景観180カ所」や地球環境関西フォーラムの「関西自然に親しむ風景100選」、「疏水百選」に選定され、「近代化産業遺産」にも認定された。

いなみ野ため池ミュージアム協議会

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一級河川の加古川と二級河川の明石川に挟まれた印南野台地を中心とする地帯に密集する約600箇所のため池群を中心に、2007年3月25日に、いなみ野ため池ミュージアム協議会が設立された[3]。いなみ野ため池ミュージアムが対象とする、ため池が点在する範囲は明石市加古川市高砂市稲美町播磨町にわたる。

主なため池

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  • 明石市
    • 釜谷池・稲葉池・中笠池・岩蛇池・大池・皿池・新池
  • 加古川市
    • 寺田池(寛平年間に作られたとされる[4]ため池百選に選出された。)・駅ヶ池(まきがいけ、836年に作られたとされる[4]。)・野田池・峠の池
  • 高砂市
    • 堂池・市ノ池・阿弥陀新池
  • 稲美町
  • 播磨町
    • 北池・秋ヶ池・大池・石ヶ池

疏水百選

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近代化産業遺産

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  • いなみ野灌漑関連遺産[5]  

生物相

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東播地方のため池はカモコハクチョウの越冬地でもある。さらにダルマガエルカガブタ車軸藻類オニバス等の絶滅危惧種も生息している。ため池の周囲の土手の中には兵庫県の県花に指定されているノジギクが自生している箇所もある。このため、いなみ野ため池ミュージアム協議会において、自然形態の保全や研究がなされている。

出典

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注釈

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  1. ^ 「お入」という女性が人柱にされたとの伝説が残っている。池の名前は彼女の名前に由来する。

出典

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  1. ^ ため池の概要農林水産省
  2. ^ いなみ野ため池ミュージアム - 農林水産省 - ため池百選
  3. ^ いなみ野ため池ミュージアム協議会構成員
  4. ^ a b 加古川市職員政策研究会+兵庫大学附属研究所「いろはにほへと 加古川事典」神戸新聞総合出版センター(2001年11月)ISBN 4-343-00140-7、p.66
  5. ^ いなみ野灌漑関連遺産

関連項目

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外部リンク

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