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大正池 (井手町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大正池ダム
大正池ダム
所在地 京都府綴喜郡井手町多賀字一ノ谷20-1
位置
大正池 (井手町)の位置(日本内)
大正池 (井手町)
北緯34度48分41秒 東経135度51分16秒 / 北緯34.81139度 東経135.85444度 / 34.81139; 135.85444
河川 淀川水系玉川
ダム湖 大正池(ため池百選
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 26.5 m
堤頂長 89 m
堤体積 16,000 m3
流域面積 2.8 km2
湛水面積 4 ha
総貯水容量 230,000 m3
有効貯水容量 22,000 m3
利用目的 灌漑
事業主体 京都府
着手年 / 竣工年 1996年1999年
出典 「ダム便覧」大正池(再)
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大正池(たいしょういけ)は、京都府綴喜郡井手町多賀字一ノ谷20-1、淀川水系玉川に建設された灌漑用の重力式コンクリートダム湖である。2010年(平成22年)3月25日農林水産省ため池百選に選定された[1]。また、平成の名水百選[2]日本六玉川[3] の一つの井手の玉川の源流にあり、「井手町大正池 癒しと交流の空間」として[4]京都府景観資産にも選定されている。

造成

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前身となる旧大正池同地に存在していたが、昭和28年台風第13号直前の南山城水害により幅100m、高さ30mにわたり決壊。下流の井手町を襲い、大きな被害を出した。破堤の主な原因は集中豪雨であるが、堤防の設計や管理の不備なども専門家により指摘された[5]

災害後、旧大正池と同じく破堤した旧二の谷池の2つの池跡地を「淀川水系改修基本計画」により再構築、1960年(昭和35年)に現在の大正池が完成した。また、1994年(平成6年)「地域用水環境整備事業」等により周辺整備が行われ、2004年(平成16年)には林業経営構造対策事業によってバンガローキャンプ場が整備され、井手町野外活動センター「大正池グリーンパーク」としてオープンした[6]

京都府内の農業用ため池としては唯一のコンクリートダムであり、ため池として最大のものである。

自然

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2006年(平成18年)に井手町野外活動センターがオープンし、自然観察やため池の管理等にも利用されていて、センターを管理するNPO法人が周囲の環境整備等を行っており、ボランティアや企業が協力して周囲の山林の整備を行っている。[7]

2019年(令和元年)春より、公益財団法人青少年野外活動総合センター(城陽市)が指定管理者として業務している。

脚注

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  1. ^ 大正池 - 農林水産省 - ため池百選
  2. ^ 玉川 - 平成の名水百選 - 環境省
  3. ^ 「野路の玉川: 滋賀県草津市老上町・野田の玉川:宮城県多賀城市・調布の玉川:多摩川調布市田園調布・井手の玉川:京都府綴喜郡井手町・三島の玉川:大阪府高槻市・高野の玉川:和歌山県高野山
  4. ^ 井手町大正池 癒しと交流の空間
  5. ^ 小出博 「ため池も災害の原因となる」『日本の水害』p52 東洋経済新報社 昭和29年9月10日
  6. ^ 大正池グリーンパーク
  7. ^ 井手町野外活動センター施設の設置及び管理に関する条例

関連項目

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外部リンク

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