お登勢 (小説)
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(お登勢 (テレビドラマ)から転送)
『お登勢』(おとせ)は、船山馨の小説。これを原作としてテレビドラマ、舞台演劇が制作されている。
概要
[編集]庚午事変と、その騒動に巻き込まれた娘・お登勢を描いた長編小説。正編・続編合わせて1,700枚に及ぶ。正編は毎日新聞日曜版(1968年1月7日 - 1969年3月30日)にて連載された。また、続編は北海道新聞日曜版(1972年6月18日 - 1973年6月3日)にて連載された。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
淡路島の農家の娘・お登勢は16歳になり、洲本の加納家に奉公することになる。途中の船で出合った青年・津田貢に心惹かれるが、彼は勤王の志士であり、加納家の娘・志津の恋人であった。
刊行一覧
[編集]- お登勢(1969年、毎日新聞社)
- お登勢(1970年、角川文庫)
- お登勢(続)(1973年、毎日新聞社)
- 船山馨小説全集 第8巻 お登勢(1975年、河出書房新社)
- 船山馨小説全集 第9巻 続お登勢(1975年、河出書房新社)
- 続お登勢(1977年、角川文庫)
- お登勢(上)(1997年、講談社文庫コレクション大衆文学館)ISBN 978-4-0626-2082-6
- お登勢(下)(1997年、講談社文庫コレクション大衆文学館)ISBN 978-4-0626-2088-8
- お登勢(2001年、講談社文庫)ISBN 978-4-0627-3164-5
- お登勢(2001年、角川文庫・改版)ISBN 978-4-0412-9701-8
テレビドラマ
[編集]TBS
[編集]お登勢 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 船山馨 |
脚本 | ジェームス三木 |
出演者 |
音無美紀子 原田大二郎 ほか |
製作 | |
プロデューサー | 山田和也 |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1971年3月29日 - 9月25日 |
放送時間 | 月 - 土 12:40 - 13:00 |
放送枠 | ポーラテレビ小説 |
放送分 | 20分 |
回数 | 全13週、78 |
1971年3月29日から9月25日に「ポーラテレビ小説」枠の第6作として放送された。同枠のカラー化第1作となった。
キャスト(TBS)
[編集]- お登勢:音無美紀子
- 津田貢:原田大二郎
- 志津:上村香子
- 加納市左衛門:織本順吉
- おはま:津島恵子
- 佐伯織部:新田昌玄
- 三田昂馬:夏八木勲
- 吉田稔麿:橋本功
- 多村慎吾:村井国夫
- 伊三治:下川辰平
- 津田頼母:佐々木孝丸
- 淺川繁:地井武男
- 儀平:吉田義夫
- 睦太郎:明石勤
- りく:北城真記子
- 仙吉:島田靖彦
- 尾関源内:陶隆
- 近藤勇:瑳川哲朗
- 吾平:山崎竜之介
- 十兵衛:津田伸
- お梶:猪俣光世
- 玉三郎(ナレーター):宇野重吉
スタッフ(TBS)
[編集]NHK
[編集]お登勢 | |
---|---|
ジャンル | 時代劇 |
原作 | 船山馨 |
脚本 | ジェームス三木 |
出演者 |
沢口靖子 森口瑤子 葛山信吾 ほか |
製作 | |
プロデューサー | 吉川幸司(制作統括) |
制作 | NHK |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2001年4月6日 - 6月22日 |
放送時間 | 金曜 20:00 - 20:45 |
放送枠 | 土曜時代劇 |
放送分 | 45分 |
回数 | 12 |
2001年4月6日から6月22日に、NHK総合の金曜時代劇で放送された。撮影は、ドラマの舞台である淡路島及び徳島県鳴門市・徳島市近郊にて行われた。このドラマに因み、2002年に洲本城「下の城」跡(淡路文化史料館前)にお登勢の銅像が建てられた[1][2]。
キャスト(NHK)
[編集]- お登勢:沢口靖子
- 志津:森口瑤子
- 津田貢:葛山信吾
- 加納市左衛門:橋爪功
- おはま:汀夏子
- 石毛弥一郎:蟹江敬三
- 加納睦太郎:嵐広也
- 津田頼母:竜雷太
- 儀平:笹野高史
- 佐伯織部:篠井英介
- お梶:正木佐和
- 新居与一助:山本圭
- 太助:井之上チャル
- 三田昂馬:菊池均也
- 尾関源左衛門:御木本伸介
- 小室信夫:浅野和之
- 伊三治:清水圭
- 津田りく:柳川慶子
- 多村慎吾:杉崎ひろや
- 多村礼次郎:蔵本隆史
- 寺沢甚内:須永慶
- 浅川繁:小市漫太郎
- 菊太夫:名取幸政
- 吉田稔麿:平井真軌
- 玉太郎(語り):すまけい
スタッフ(NHK)
[編集]舞台
[編集]前進座
[編集]劇団前進座の制作・上演で2004年10月に初演[3]、2005年・2007年に再演[4]。各地での巡演も行った[4]。同劇団所属の嵐広也がテレビ版と同じ役で出演、脚本・演出は2度のテレビ版に関わった脚本家ジェームス三木が担当した[5]。
- お登勢:浜名実貴
- 志津:今村文美
- 津田貢:中村梅雀
- 加納市左衛門:藤川矢之輔
- はま:田中世津子
- 加納睦太郎:嵐広也
- 市毛弥一郎:山崎竜之介
- 佐伯織部:中村梅之助(2004年) / 瀬川菊之丞(2007年)
- 津田頼母:志村智雄
- りく:前園恵子
東宝
[編集]2005年1月2日 - 2月28日に東宝が制作し芸術座で上演[6][7]。テレビ版のヒロイン沢口靖子と葛山信吾が同じ役で出演[8]、脚本は飯島早苗、演出は水谷幹夫が担当した[9][7]。
キャスト
[編集]- お登勢:沢口靖子
- 津田貢:葛山信吾
- 志津:国生さゆり[8]
- 佐伯織部:大高洋夫[8]
- 土方歳三:金子昇[8]
- 加納市左衛門:松山政路[8]
- 津田頼母:松田隆男
- 伊三治:福本伸一
- 久慈芳之助:各務立基[10]
- 加納睦太郎:小林滋生
- お玉:山本陽子[8]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “お登勢の像(兵庫県/洲本温泉)|営業時間・アクセス”. るるぶ&more.. 2023年9月24日閲覧。
- ^ “史跡洲本城跡整備基本計画 第5章 史跡洲本城跡の現状と課題 3.公開活用等の現状と課題 (11)下の城 表 5-23 各施設の現状と課題” (PDF). 洲本市. p. 142. 2023年9月24日閲覧。
- ^ a b “舞台写真集 ●『お登勢』(2004年10月)”. 劇団前進座公式ウエブサイト. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “前進座公演だより | 『俊寛』『一夕噺』だよ”. 前進座公式blog. 2023年12月20日閲覧。
- ^ a b “2007年 お登勢 公演案内 - スタッフ・配役”. 劇団前進座公式ウエブサイト. 2023年12月20日閲覧。
- ^ “芸術座『お登勢』”. web.archive.org. 東宝演劇部公式HP (2004年12月5日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b “『東京駅』製作発表”. www.theater-forum.com. シアターフォーラム. 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “出演者紹介”. web.archive.org. 東宝演劇部公式HP「芸術座『お登勢』」. 2023年11月9日閲覧。
- ^ “制作発表レポート”. web.archive.org. 東宝演劇部公式HP「芸術座『お登勢』」. 2023年11月9日閲覧。
- ^ “各務 立基 | 株式会社アーツビジョン”. www.artsvision.co.jp. 株式会社アーツビジョン. 2023年11月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- 金曜時代劇 お登勢 - NHK at the Wayback Machine (archived 2008-05-24)
- 金曜時代劇 お登勢 - NHK放送史
- 劇団前進座公式サイト お登勢
TBS系 ポーラテレビ小説 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
花もめん
(1970年9月28日 - 1971年3月27日) |
お登勢
(1971年3月29日 - 9月25日) |
ひまわりの道
(1971年9月27日 - 1972年3月25日) |
NHK総合 金曜時代劇 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
-
|
お登勢
(2001年4月6日 - 6月22日) |
茂七の事件簿 ふしぎ草紙
(2001年6月29日 - 9月21日) |