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びるご (2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
びるご(2代)
陸奥湾を行くびるご(2代目)
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
インドネシアの旗 インドネシア
所有者 東日本フェリー
運用者 東日本フェリー
道南自動車フェリー
津軽海峡フェリー
建造所 三菱重工業下関造船所[1]
母港 函館港(1990 - 2014)
ジャカルタ(2014 -)
姉妹船 べにりあべがびるたす
IMO番号 8921755
改名 VIRGO 18
経歴
進水 1990年
竣工 1990年9月[1]
就航 1990年10月1日
引退 2014年4月15日
現況 インドネシアの旗 インドネシアで就航中
要目
総トン数 6,358 トン[2]
全長 134.60 m[2]
全幅 21.0 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 NKK-SEMT-PIELSTICK 14PC2-6V 2基[1]
推進器 固定ピッチプロペラ 2軸[2]
出力 18,200馬力[1]
最大速力 22ノット[1]
航海速力 20ノット[1]
旅客定員 600名[1]
車両搭載数 乗用車20台、8tトラック96台[1]
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びるご (VIRGO)は、東日本フェリー並びに津軽海峡フェリーが運行していたフェリー。船名はゼウステミスの間に生まれた女神の名前から命名されている。

概要

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青函連絡船の廃止に伴い、青函航路の充実のために建造された初代べにりあ型の2番船であり、展望室の設置も本船が2番目。典型的な中距離航路仕様の船であり、2000年からは青蘭航路でも使用されるようになった。

また、初代べにりあ型の「べにりあ」「びるたす」は既に引退しており、「べが」も川崎近海汽船にリースしていたが、2013年に引退した。

過去には、青蘭航路に配船されていたこともあったが青森港第3バースの工事により横付けができない「びるご」に変わって(びるごには船首右舷サイドランプウェイがないため横付け停泊が不可能)、横付けができる「びなす」に配船が変更になっていた。

2008年12月1日東日本フェリーの撤退に伴い、同社のグループ会社である道南自動車フェリー(現:津軽海峡フェリー)に譲渡され運航を継続、その後2014年4月15日をもって「ブルーマーメイド」と入れ替わる形で引退した。

その後、インドネシアに売却され、VIRGO 18となり、スンダ海峡を横断する航路で運航されている。

設備

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Aデッキ

Bデッキ

  • プライベートドッグルーム(新設)
  • ドッグルーム(新設)
  • 1等洋室
  • 1等和室
  • 2等和室
  • エントランスホール
  • 売店案内所
  • 浴室
  • 喫煙所
  • トラックドライバー室
  • 身体障害者用トイレ

事故・インシデント

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1999年10月28日、8時29分ごろ、青森港フェリーターミナル第3バースへ着岸する際、曳船の支援を受けていたが強風に圧流され、左舷中央部が桟橋先端部に衝突した。衝突により本船は左舷中央部の防舷材が凹損を生じ、第3バースの桟橋の先端部約30メートルが海没した。事故発生当時、天候は雨で風力7の北東の風が吹き、波高約1メートルのうねりがあった。事故原因は強風下での着岸作業にあたって風圧に対する配慮が不十分であったこととされた[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 新船紹介 東日本フェリー株式会社「びるご」 - 旅客船No.176(日本旅客船協会 1991年)
  2. ^ a b c d 門司地方海難審判庁 (28 September 2006). 平成18年門審第49号旅客船ありあけ乗組員負傷事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年2月23日閲覧

外部リンク

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