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アンヌ=マリー・ミエヴィル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Anne-Marie Miéville
アンヌ=マリー・ミエヴィル
生年月日 (1945-11-11) 1945年11月11日(79歳)
出生地 スイスの旗 スイス ヴォー州ローザンヌ
国籍 スイスの旗 スイス
職業 映画監督脚本家女優映画プロデューサー写真家実業家
ジャンル 映画テレビ映画
活動期間 1972年 -
活動内容 1972年 ジガ・ヴェルトフ集団に写真家として参加
1973年 ソニマージュ代表に就任
1975年 ゴダールと共同で脚本を初執筆
1976年 ゴダールと共同でテレビ映画を初監督
1983年 短篇映画を単独で初監督
1988年 長篇劇映画を単独で初監督
配偶者 ジャン=リュック・ゴダール (非公式 : 1973年 - 2022年)
著名な家族 長女 (ゴダールの子ではない)[1]
主な作品
うまくいってる?
マリアの本
ルーはノンと言わなかった
そして愛に至る
受賞
カンヌ国際映画祭
ユース賞
1988年私の愛するテーマ
その他の賞
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アンヌ=マリー・ミエヴィルAnne-Marie Miéville1945年11月11日 - )は、スイスシネアスト映画監督脚本家)、女優映画プロデューサー写真家実業家、元歌手である。映画監督ジャン=リュック・ゴダールとは1970年代初頭以来、公私にわたるパートナーであった。映画製作会社ペリフェリア代表。

来歴・人物

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1945年11月11日、スイス・レマン湖畔のヴォー州ローザンヌに生まれる。本人の回想によれば家庭環境は「プチブル的」であり、自らの感情を表現することに抑圧的な環境であったという[1]

1960年代にローザンヌを離れて、フランスパリに移り、短い期間、歌手として活動した[1]。やがて長女を出産し、それと前後して写真家に転向する[1]

1970年、24歳のときにパリでゴダールと出逢う[1]

1972年、26歳のときに、ジガ・ヴェルトフ集団による『万事快調』の撮影にスチルカメラマンとして参加する。ゴダールは同作を最後に「アヌーシュカ・フィルム」での製作をやめ、1973年12月1日、商号を変更し、ミエヴィルを代表者に「ソニマージュ」をフランス・イゼール県グルノーブルに設立する。同集団が解散前に手がけた最後の作品『ジェーンへの手紙』は、新会社の製作によるもの。パリを離れるゴダールとともに、グルノーブルで同居する。

1975年ジョルジュ・ド・ボールガールジャン=ピエール・ラッサムがプロデュースするジガ・ヴェルトフ集団解散後初のゴダールの新作『パート2』で、脚本を初めて共同執筆する。ゴダールは似ても似つかない本作を「『勝手にしやがれ』のパート2なのだ」と宣言する。つづいて1976年INAフランス国立音響映像研究所)の依頼でソニマージュが製作するテレビドキュメンタリーシリーズ『6x2』の脚本をゴダールと共同執筆し、共同で初めて監督する。同年、ジガ・ヴェルトフ集団が撮影したものの完成しなかった『勝利まで』(1970年)をゴダールとふたりで脱構築し、『ヒア & ゼア こことよそ』へとつくりなおす。また、1978年にゴダールとの共同脚本・共同監督作『うまくいってる?』に出演、セミ・ドキュメンタリーではあるがミシェル・マロとのふたり芝居を演じきる。これがゴダールにとっての「政治の時代」の最後の作品となる。

1979年、ゴダールとの活動拠点をスイスに移し、レマン湖畔の小村ロールノール通り15番地に工房を構える[2]。ゴダールはこれを機に商業映画に復帰、アラン・サルドプロデュースのもと、『勝手に逃げろ/人生』(1980年)の準備を開始する。ミエヴィルはゴダールに加えて、ジャン=クロード・カリエールと3人の共同脚本に取り組むことになる。

1983年、初めて単独で脚本を書いた短編映画『ハウ・キャン・アイ・ラヴ』を単独で監督する。翌1984年には、短編『マリアの本』を単独で脚本・監督、ゴダールの脚本・監督作『ゴダールのマリア』とともに全世界で公開され、注目を浴びる。1988年には初のソロ長編映画『私の愛するテーマ』を脚本・監督、第41回カンヌ国際映画祭若い映画賞を受賞、独立した映画作家としてのステップを着実に踏む。いっぽうゴダールは『ゴダールの映画史』(1989年 - 1998年)の長い単独作業の時期に突入する。

1994年には、6年ぶりのソロ新作『ルーはノンと言わなかった』を撮り、ジャニーヌ・バザンが創始した映画祭アントル・ヴュ(Entre Vues、ベルフォール国際映画祭)でグランプリを獲得する。

フィルモグラフィー

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監督

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監督作以外

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  1. ^ a b c d e コリン・マッケイブ『ゴダール伝』、堀潤之訳、みすず書房2007年6月9日 ISBN 4622072599, p.240
  2. ^ 『ゴダール伝』、p.263

外部リンク

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