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ウイルデイール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウイルディールから転送)
ウイルデイール
NHK杯出走時(1959年5月5日)
現役期間 1958年 - 1961年
欧字表記 Will deal
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1956年2月6日
死没 1978年10月
  (22歳没・旧23歳)
ウィルウィン
メードンスグリーン
母の父 ストレイトディール
生国 日本の旗 日本北海道門別町
生産者 マルタケ牧場
馬主 浅野國次郎
調教師 星川泉士中京
競走成績
生涯成績 22戦9勝
獲得賞金 1014万8575円
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ウイルデイール1956年2月6日 - 1978年10月)は、日本競走馬種牡馬である。

経歴

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第1回ワシントンDCインターナショナルを制したウィルウィンの持込馬として、1956年2月6日北海道沙流郡門別町(当時)のマルタケ牧場にて生誕。後に大成毛織株式会社の創業者であり、中京地区の有力馬主として知られた浅野國次郎が購入し、中京競馬場の星川泉士厩舎へ入厩する。

1958年12月7日阪神競馬場でのサラブレッド3歳新馬戦(芝 1,200メートル)にて宇田明彦騎乗でデビュー。デビュー戦は1番人気に応えて1着となる。その後京都競馬場での特別競走戦を連勝してその年のクラシック戦線の有力馬に数えられるようになる。

1959年4月5日中山競馬場での第8回スプリングステークスで関東初登場、このレースから当時の関東地区の有力騎手であった渡邊正人に乗り替わりとなったが、6番人気で2着に入り、皐月賞の出走権を得る。

1959年4月19日、第19回皐月賞に出走、前走の内容が評価されて2番人気に支持されてのレースは、渡邊正人の好騎乗で2分3秒3のレコードタイムでの優勝。渡邊騎手は前年のタイセイホープに続いて皐月賞を連覇した[1]。続く東京優駿トライアルNHK杯東京競馬場)も連勝、二冠達成の期待を担って東京優駿へコマを進める。

しかし、5月24日の第26回東京優駿では降りしきる雨の中、ドロドロの馬場に脚を取られて思うようなレースが出来ず、コマツヒカリの15着と敗れた。

ウイルデイールは東京優駿の後、3ヶ月の休養をはさんで9月20日の第7回京都杯に出走し、1着となる。だが菊花賞へは出走せず、平場オープン競走を叩いて1959年末の第9回クモハタ記念に出走し1着、年間を通じて11戦6勝と活躍したことが評価され、年度代表馬に選ばれた[2]

明け5歳となった1960年は、前年のクモハタ記念から僅か1週間後のアメリカジョッキークラブカップに出走(5着)、さらにその2週間後には金杯(2着)と、1ヶ月で3レースをこなすタフネスぶりを見せた。

3月6日の大阪杯に優勝し、春の目標であった天皇賞(春)に出走してクリペロの4着に入った。夏は全休した後、一戦して天皇賞(秋)に挑んだがオーテモンの3着となった。秋の天皇賞の後、有馬記念に出馬投票したが故障のため、レース直前で出走を取り消し、グランプリを走ることは出来なかった。

明け6歳となった1961年は、前年の秋の天皇賞以来、1年ぶりとなる10月28日の平場オープン競走に出走したが5着と敗れ、このレースを最後に現役を引退した。

エピソード

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  • 跳びの大きな馬であったため、道悪はからっきし下手な馬だった。反面、2000mまでの距離で良馬場だと強さを遺憾なく発揮し、これらの条件が揃ったレースにおいては、60kg以上の斤量を背負ったレースでも4勝を挙げている。
  • 1959年は、牝馬のガーネツトが秋の天皇賞及び有馬記念を制覇しながらも、活躍したシーズンがほぼ秋に偏っていたため、年間通じて活躍した当馬が同年の年度代表馬に選出された。

引退後

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1962年からウイルデイールは種牡馬となり、1965年生のダテホーライ1969年宝塚記念)、1967年生のダテテンリュウ1970年菊花賞)というGI級の産駒を世に送り出した。

ブルードメアサイアーとしてはインターグシケン[3](1978年菊花賞)などを送り出した。

1978年10月に23歳で死亡した。

主な産駒

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主な勝鞍

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血統表

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ウイルデイール血統ダークロナルド系Bayardo5×5=6.25%(母内)) (血統表の出典)

Wilwyn
1948 鹿毛 イギリス
父の父
Pink Flower
1940 鹿毛 イギリス
Oleander Prunus
Orchidee
Plymstock Polymelus
Winkipop
父の母
Saracen
1943 鹿毛 イギリス
Donatello Blenheim
Delleana
Lovely Rosa Tolgus
Napoule

*メードンスグリーン
Maidens Green
1946 鹿毛 イギリス
Straight Deal
1940 鹿毛 イギリス
Solario Gainsborough
Sun Worship
Good Deal Apelle
Weeds
母の母
Windsor Lady
1934 鹿毛 アイルランド
Beresford Friar Marcus
Bayberry
Resplendent By George!
Sunbridge F-No.19-b


半妹に1961年京阪杯を制したメーデンスレデイ(繁殖名ヒンヅメーデン)、1965年阪神牝馬特別を制したシードラゴンがいる。

脚注

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  1. ^ 【6】皐月賞3連覇!!渡辺正人騎手の思い出”. 東スポ競馬. 2022年6月16日閲覧。
  2. ^ 日刊競馬で振り返る名馬 - ウイルデイール(1970年・菊花賞)”. www.nikkankeiba.co.jp. 2022年6月16日閲覧。
  3. ^ 種牡馬情報:BMS成績|ウイルデイール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年6月16日閲覧。

外部リンク

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