エイドリアン・ブロディ
エイドリアン・ブロディ Adrien Brody | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023年ベルリン国際映画祭 | |||||||||||||||||||
生年月日 | 1973年4月14日(51歳) | ||||||||||||||||||
出生地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク クイーンズ区 | ||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||
身長 | 185cm | ||||||||||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||||||||
活動期間 | 1988年 - | ||||||||||||||||||
活動内容 |
1988年:映画デビュー 2002年:アカデミー賞受賞 | ||||||||||||||||||
著名な家族 | シルヴィア・プラヒー(母) | ||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||
『シン・レッド・ライン』 『サマー・オブ・サム』 『戦場のピアニスト』 『ヴィレッジ』 『キング・コング』 『ハリウッドランド』 『ダージリン急行』 『スプライス』 『プレデターズ』 『ミッドナイト・イン・パリ』 『グランド・ブダペスト・ホテル』 『ドラゴン・ブレイド』 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』 『ブロンド』 | |||||||||||||||||||
|
エイドリアン・ニコラス・ブロディ(Adrien Nicholas Brody, 1973年4月14日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。2002年公開の『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞。29歳343日での受賞記録は、現在でも史上最年少記録である。
生い立ち
[編集]ニューヨーク市クイーンズ区にて、ポーランド系ユダヤ人の画家で元歴史教授のエリオット・ブロディと、ハンガリー人とチェコ系ユダヤ人のハーフであるフォトジャーナリストシルヴィア・プラヒー (Sylvia Plachy) の間に生まれる[1]。父エリオットはホロコーストで家族を失い、母シルヴィアは1956年のハンガリー動乱の時にアメリカに亡命していた。
幼少の頃は母親のカメラの被写体になっていた。少年時に素行不良の友人と関係を持っていたため両親により強制的に演劇学校(アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ)に入学させられた。1992年にオートバイを運転していたところ交通事故に巻き込まれリハビリに数か月を費やす重傷を負った[2]。
キャリア
[編集]1986年にテレビ映画でデビュー。1988年に『Home at Last』で映画デビュー。
1999年に映画撮影中に鼻を骨折したため、現在も鼻が曲がっている。
2002年公開の『戦場のピアニスト』で実在したピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンを演じ、29歳343日という史上最年少でアカデミー主演男優賞を獲得した。セザール賞を受賞した初めてのアメリカ人でもある。
『ダージリン急行』や『グランド・ブダペスト・ホテル』などウェス・アンダーソン監督作品に出演することが多い。
私生活
[編集]2007年からスペイン人女優エルサ・パタキーと交際していたが、2009年5月に破局。
2020年からファッションデザイナーで女優のジョージナ・チャップマン(Georgina Chapman)と交際している。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1988 | Home at Last | ビリー | — | |
1989 | ニューヨーク・ストーリー New York Stories |
メル | 第2話「ゾイのいない生活」に出演 | |
1991 | The Boy Who Cried Bitch | エディ | — | |
1993 | わが街 セントルイス King of the Hill |
レスター・シルバーストーン | 日本劇場未公開 | |
1994 | エンジェルス Angels in the Outfield |
ダニー・ヘマーリング | ||
ゲッタウェイ!エンジェル Jailbreakers |
スキニー | テレビ映画 | ||
1996 | ゼロ・ゲーム Nothing to Lose |
レイ・ディグロヴァニーニ | 日本劇場未公開 | |
サイバー・ソルジャー Solo |
ビル・ステュワート医師 / ソロのデザイナー | 日本劇場未公開 | ||
ハード・ブレット 仁義なき銃弾 Bullet |
ルビー | 藤原啓治 | ||
1997 | 死にたいほどの夜 The Last Time I Committed Suicide |
ベン | ||
危険な結婚 The Undertaker's Wedding |
マリオ・ベリーニ | 日本劇場未公開 | ||
ハード・デイズ Six Ways to Sunday |
アーニー・フィンケルスタイン | 日本劇場未公開 | ||
1998 | レストラン Restaurant |
クリス・キャロウェイ | 山野井仁 | |
シン・レッド・ライン The Thin Red Line |
ファイフ二等兵 | 中原茂[3] | ||
1999 | サマー・オブ・サム Summer of Sam |
リッチー | 関俊彦 | |
人質 Oxygen |
ハリー | テレビ映画 | TBA | |
リバティ・ハイツ Liberty Heights |
ヴァン・カーツマン | 日本劇場未公開 | ||
2000 | ブレッド&ローズ Bread and Roses |
サム | ||
戦場のジャーナリスト Harrison's Flowers |
カイル・モリス | WOWOWでは「戦場に消えたカメラマン」という題名で放送 | ||
2001 | ラブ・ザ・ハード・ウェイ〜疑惑の男〜 Love the Hard Way |
ジャック・グレース | 日本劇場未公開 | 宮本充 |
マリー・アントワネットの首飾り The Affair of the Necklace |
ニコラ | 郷田ほづみ | ||
2002 | ダミー Dummy |
スティーヴン | 日本劇場未公開 | TBA |
戦場のピアニスト The Pianist |
ウワディスワフ・シュピルマン | アカデミー主演男優賞受賞 | 宮本充 | |
2003 | 歌う大捜査線 The Singing Detective |
ファースト・フード | 日本劇場未公開 | (吹き替え版なし) |
2004 | ヴィレッジ The Village |
ノア・パーシー | 宮本充(ソフト版) 桐本琢也(日本テレビ版) TBA(機内上映版) | |
2005 | ジャケット The Jacket |
ジャック・スタークス | 宮本充 | |
キング・コング King Kong |
ジャック・ドリスコル | |||
2006 | ハリウッドランド Hollywoodland |
ルイス・シモ | 井上和彦 | |
2007 | The Tehuacan Project | ナレーター | 声の出演 | — |
ダージリン急行 The Darjeeling Limited |
ピーター・ホイットマン | 東地宏樹 | ||
2008 | マノレテ 情熱のマタドール Manolete |
マヌエル・ロドリゲス・サンチェス(マノレテ) | 日本劇場未公開 | (吹き替え版なし) |
ブラザーズ・ブルーム The Brothers Bloom |
ブルーム | 浜田賢二 | ||
キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語 Cadillac Records |
レナード・チェス | 宮本充[4] | ||
2009 | ジャーロ Giallo |
エンツォ・ラヴィア捜査官 | 兼製作 | (吹き替え版なし) |
スプライス Splice |
クライヴ・ニコリ | 檀臣幸 | ||
ファンタスティック Mr.FOX Fantastic Mr. Fox |
リックキティ | 声の出演 | ||
2010 | High School | Edward "Psycho Ed" Highbaugh | — | |
プレデターズ Predators |
ロイス | 井上和彦 | ||
エクスペリメント The Experiment |
トラヴィス | 宮本充 | ||
エスケイプ Wrecked |
男 | 兼製作総指揮 日本劇場未公開 |
TBA | |
2011 | デタッチメント 優しい無関心 Detachment |
ヘンリー・バース | 兼製作総指揮 | (吹き替え版なし) |
ミッドナイト・イン・パリ Midnight in Paris |
サルバドール・ダリ | 大川透 | ||
2012 | バック・トー・ナテイン・フォティ・トー Back to 1942 |
セオドア・ホワイト | ||
2013 | サード・パーソン Third person |
スコット | 宮本充 | |
2014 | グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel |
ドミトリ- | 浜田賢二 | |
クライム・スピード American Heist |
フランキー・ケリー | 兼製作総指揮 | 置鮎龍太郎[5] | |
2015 | ドラゴン・ブレイド 天将雄師 |
ティベリウス | 中国・香港映画 | 宮本充[6] |
心霊ドクターと消された記憶 Backtrack |
ピーター・バウアー | |||
シーラーズの9月 Septembers of Shiraz |
イザック・アミン | 兼製作総指揮 別題『ボーダー -自由への扉-』 |
山路和弘 | |
2016 | 白い闇の女 Manhattan Night |
ポーター・レン | 兼製作 | 宮本充 |
2017 | キラー・ドッグ Bullet Head |
ステイシー | 別題『バレット・ヘッド』 | 宮本充(Netflix版) 赤坂柾之(ソフト版) |
2018 | エア・ストライク 大轟炸 |
スティーヴ | 中国映画 | 堤喬嗣 |
2021 | クリーン ある殺し屋の献身 Clean |
クリーン | 兼製作・脚本・音楽 | 宮本充 |
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 The French Dispatch |
ジュリアン・カダージオ | 上田燿司 | ||
2022 | ウエスト・エンド殺人事件 See How They Run |
レオ・コペルニク | (吹き替え版なし) | |
ブロンド Blonde |
アーサー・ミラー | 宮本充 | ||
2023 | Manodrome | Dad Dan | — | |
ゴーステッド Ghosted Ghosted |
レヴェック | 小松史法 | ||
Fool's Paradise | — | |||
アステロイド・シティ Asteroid City |
シューベルト・グリーン | 高橋大輔 | ||
TBA | The Brutalist | László Tóth | ポストプロダクション |
テレビ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2003 | サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live |
本人(ホスト) | 「Adrien Brody/Sean Paul, Wayne Wonder」 | — |
2014 | フーディーニ 幻想に生きた奇術師 Houdini |
ハリー・フーディーニ | ミニシリーズ、計2話出演 | 平田広明 |
2017 | ピーキー・ブラインダーズ Peaky Blinders |
ルカ・シャングレッタ | 計6話出演 | 小松史法 |
2021 | チャペルウェイト 呪われた系譜 Chapelwaite |
チャールズ・ブーン | 計10話出演 | 宮本充[7] |
メディア王 〜華麗なる一族〜 Succession |
ジョシュ・アーロンソン | 計2話出演 | 井上和彦 | |
2022 | ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生- Winning Time: The Rise of the Lakers Dynasty |
パット・ライリー | 計8話出演 | 内田夕夜 |
2023 | ポーカー・フェイス Poker Face |
スターリング・フロスト・Jr. | 第1話「Dead Man's Hand」 | 井上和彦 |
日本語吹き替え
[編集]『戦場のピアニスト』以降、大半の作品で宮本充が専属(フィックス)として担当している[8]。
このほかにも、井上和彦、藤原啓治、浜田賢二なども複数回、声を当てている。
参照
[編集]- ^ “Adrien Brody Biography (1973–)”. Filmreference.com. 2008年10月24日閲覧。
- ^ Susan Carpenter (2007年11月7日). “Adrien Brody's other passion”. Los Angeles Times (LATimes.com) 2012年2月3日閲覧。
- ^ “シン・レッド・ライン”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月14日閲覧。
- ^ “キャデラック・レコード”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月14日閲覧。
- ^ “クライム・スピード”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月14日閲覧。
- ^ “ドラゴン・ブレイド”. ふきカエル大作戦!! (2016年1月28日). 2021年3月14日閲覧。
- ^ “チャペルウェイト 呪われた系譜 キャスト&スタッフ”. スター・チャンネル. 2021年10月20日閲覧。
- ^ 吹替の帝王 -日本語吹替版専門映画サイト-| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント at the Wayback Machine (archived 2020-04-11)
外部リンク
[編集]- Adrien Brody (@adrienbrody) - X(旧Twitter)
- Adrien Brody (@adrienbrody) - Instagram
- エイドリアン・ブロディ - allcinema
- エイドリアン・ブロディ - KINENOTE
- Adrien Brody - IMDb