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コリン・ファース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コリン・ファース
Colin Firth
Colin Firth
2017年
本名 Colin Andrew Firth
生年月日 (1960-09-10) 1960年9月10日(64歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド
ハンプシャー州グレイショット英語版
国籍 イギリスの旗 イギリス
イタリアの旗 イタリア[1]
身長 187cm
職業 俳優
活動期間 1983年 -
配偶者 リヴィア・ジュージョリ(1997年 - 2019年)[2][3]
主な作品
映画
アナザー・カントリー
恋の掟
イングリッシュ・ペイシェント
恋におちたシェイクスピア
ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ
謀議
ラブ・アクチュアリー
秘密のかけら
真珠の耳飾りの少女
マンマ・ミーア!』シリーズ
シングルマン
英国王のスピーチ
裏切りのサーカス
レイルウェイ 運命の旅路
キングスマン』シリーズ
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
メリー・ポピンズ リターンズ
1917 命をかけた伝令
スーパーノヴァ
テレビドラマ
高慢と偏見
受賞
アカデミー賞
主演男優賞
2010年英国王のスピーチ
ヴェネツィア国際映画祭
男優賞
2009年シングルマン
ヨーロッパ映画賞
男優賞
2011年『英国王のスピーチ』
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
2010年『英国王のスピーチ』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
2010年『英国王のスピーチ』
放送映画批評家協会賞
主演男優賞
2010年『英国王のスピーチ』
英国アカデミー賞
主演男優賞
2009年『シングルマン』
2010年『英国王のスピーチ』
ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマ部門)
2010年『英国王のスピーチ』
全米映画俳優組合賞
主演男優賞
2010年『英国王のスピーチ』
キャスト賞
1998年恋におちたシェイクスピア
2010年『英国王のスピーチ』
その他の賞
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コリン・アンドリュー・ファース(Colin Andrew Firth, CBE, 1960年9月10日 - )は、イギリス俳優

来歴

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生い立ち

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ハンプシャー州グレイショット英語版出身。父のデイヴィッド・ノーマン・ルイス・ファースは歴史学の教授、母のシャーリー・ジーン(旧姓)は宗教学の講師[4][5]。妹のケイト、弟のジョナサンも俳優。祖父母はインドで宣教師をしていた[6][7][8][9]。生後数週間でナイジェリアに移り、4歳の時にイギリスに帰国[10]

キャリア

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ドラマセンター・ロンドン(現、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ)で演技を学び、舞台版『アナザー・カントリー』に出演。それが縁で映画版にも出演することになった。

1995年にBBCで放映されたジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』のダーシー役でスターの座を確たる物にする[11]ヘレン・フィールディングはこのドラマのファンで、コリン・ファース扮するダーシー氏を元に『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシーのキャラクターを作り上げたという。ファースは映画化された『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ3作にも出演し、マーク・ダーシー役を演じている。

2009年公開のトム・フォード映画初監督作品『シングルマン』でヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞し、第82回アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた。

2016年

2010年には『英国王のスピーチ』でイギリス王ジョージ6世を演じ、第68回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した。また、2年連続で英国アカデミー賞主演男優賞も受賞し、更にアカデミー主演男優賞も受賞した。

2015年にはマシュー・ヴォーン監督の映画『キングスマン』でタロン・エガートンらと共演。映画は全米でヒットを記録してシリーズ化された。

私生活

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2009年、配偶者のリヴィア・ジュージョリと

1995年、アメリカ人女優のメグ・ティリーとの間に一男をもうけているが結婚はしなかった。1997年にイタリア人の映画プロデューサーであるリヴィア・ジュージョリ (Livia Giuggioli) と結婚し、ルカ(2001年生)・マテオ(2003年生)の二人の息子を得ている[11]。2015年から2016年にかけて夫妻は一時的に別居していたが、この時期に妻リヴィアはイタリア人ジャーナリストと交際しており、2018年にはこのジャーナリストにストーキングされたとして訴訟を起こした[2]。2017年にはイタリアパスポート市民権を取得して二重国籍となったほか、妻リヴィアの側も英国籍取得手続き中であることを明かした[1]。2019年12月13日には夫妻の離婚が発表された[3]

2011年、大英帝国勲章を授与された[12][13]

出演作品

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映画

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題名 役名 備考 吹替
1984 アナザー・カントリー
Another Country
トミー・ジャッド なし
椿姫
Camille
アルマン・デュヴァル テレビ映画
1985 ときめきアムステルダム
Dutch Girls
ニール
1987 ひと月の夏
A Month in the Country
トム
秘密の花園
The Secret Garden
コリン テレビ映画
1989 アパートメント・ゼロ
Apartment Zero
エイドリアン
コリン・ファースの恋の掟
Valmont
ヴァルモン
1995 サークル・オブ・フレンズ
Circle of Friends
サイモン・ウエストワード
1996 イングリッシュ・ペイシェント
The English Patient
ジェフリー・クリフトン 大塚芳忠(ソフト版)
檜山修之Netflix版)
1997 シークレット/嵐の夜に
A Thousand Acres
ジェス・クラーク なし
ぼくのプレミアライフ
Fever Pitch
ポール
1998 恋におちたシェイクスピア
Shakespeare in Love
ウェセックス卿 大塚芳忠
2001 ブリジット・ジョーンズの日記
Bridget Jones's Diary
マーク・ダーシー 井上倫宏
謀議
Conspirasy
ヴィルヘルム・シュトゥッカート テレビ映画 佐藤祐四
2002 アーネスト式プロポーズ
The Importance of Being Earnest
ジャック 平田広明
2003 スプリング・ガーデンの恋人
Hope Springs
コリン・ウェア 森田順平[14]
真珠の耳飾りの少女
Girl with a Pearl Earring
ヨハネス・フェルメール 伊藤栄次
ラブ・アクチュアリー
Love Actually
ジェイミー 中田和宏
ロイヤル・セブンティーン
What a Girl Wants
ヘンリー・ダッシュウッド 山野井仁
2004 トラウマ
Trauma
ベン なし
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
Bridget Jones: The Edge of Reason
マーク・ダーシー 木下浩之
2005 ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
Nanny Mcphee
セドリック・ブラウン 江原正士(劇場公開版)
木下浩之(ソフト版)
秘密のかけら
Where the Truth Lies
ヴィンス・コリンズ なし
2007 The Last Legion Aurelius Antonius 日本未公開
And When Did You Last See Your Father? ブレイク・モリソン
いとしい人
Then She Found Me
フランク・ハート (吹き替え版なし)
聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦
St Trinian's
ジェフリー・スウェイツ
2008 New York 結婚狂騒曲
The Accidental Husband
リチャード・ブラックストン (吹き替え版なし)
マンマ・ミーア!
Mamma Mia!
ハリー 木下浩之
Easy Virtue ジム・ウィテカー 日本未公開
Genova ジョー
2009 Disney's クリスマス・キャロル
A Christmas Carol
フレッド 森川智之[15]
ドリアン・グレイ
Dorian Gray
ヘンリー・ウォットン卿 なし
シングルマン
A Single Man
ジョージ・ファルコナー 英国アカデミー賞 主演男優賞受賞
ヴェネツィア国際映画祭 男優賞受賞
内田直哉
聖トリニアンズ女学院2 不良女子校生たちの最悪ミッション!パイレーツの秘宝をねらえ!!
St Trinian's 2: The Legend of Fritton's Gold
ジェフリー・スウェイツ なし
2010 英国王のスピーチ
The King's Speech
イギリス王ジョージ6世 第68回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)受賞
英国アカデミー賞主演男優賞受賞
アカデミー主演男優賞受賞
堀内賢雄
ストレンジャー
Main Street
ガス・リロイ (吹き替え版なし)
2011 裏切りのサーカス
Tinker Tailor Soldier Spy
ビル・ヘイドン 森田順平
2012 モネ・ゲーム
Gambit
ハリー・ディーン
2013 アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方
Arthur Newman
アーサー・ニューマン / ウォレス・エイブリー (吹き替え版なし)
2014 レイルウェイ 運命の旅路
The Railway Man
エリック・ローマクス
デビルズ・ノット
Devil's Knot
ロン・ラックス 森田順平
マジック・イン・ムーンライト
Magic in the Moonlight
スタンリー・クロフォード
リピーテッド
Before I Go to Sleep
ベン・ルーカス 堀内賢雄
キングスマン
Kingsman: The Secret Service
ハリー・ハート 森田順平[16]
2015 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
Eye in the Sky
製作
2016 ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
Genius
マックスウェル・パーキンズ [17] (吹き替え版なし)
ラビング 愛という名前のふたり
Loving
製作
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
Bridget Jones's Baby
マーク・ダーシー 井上倫宏
2017 レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー
Red Nose Day Actually
ジェイミー テレビ映画 なし
キングスマン:ゴールデン・サークル
Kingsman: The Golden Circle
ハリー・ハート 森田順平[18]
喜望峰の風に乗せて
The Mercy
ドナルド・クローハースト (吹き替え版なし)
2018 さすらいの人 オスカー・ワイルド
The Happy Prince
レジー・ターナー
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
Mamma Mia! Here We Go Again
ハリー 木下浩之
潜水艦クルスクの生存者たち
Kursk
デイヴィッド・ラッセル 森田順平[19]
メリー・ポピンズ リターンズ
Mary Poppins Returns
ウィリアム・“ウェザーオール”・ウィルキンズ / オオカミ 声の出演(オオカミ)
2019 グリード ファストファッション帝国の真実
Greed
本人役 (吹き替え版なし)
1917 命をかけた伝令
1917
エリンモア将軍 森田順平
2020 シークレット・ガーデン
The Secret Garden
アーチボルド・クレイヴン卿 なし
スーパーノヴァ
Supernova
サム 井上和彦
2021 帰らない日曜日
Mothering Sunday
ゴッドフリー・ニヴン (吹き替え版なし)
2022 オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-
Operation Mincemeat
ユエン・モンタギュー 森田順平
エンパイア・オブ・ライト
Empire of Light
エリス (吹き替え版なし)
2023 ライ・レーン
Rye Lane
Burrito Maker カメオ出演
バービー
Barbie
ミスター・ダーシー アーカイブ映像 不明
2026 The Dish プリプロダクション

テレビ

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題名 役名 備考 吹き替え
1986 Lost Empires Richard Herncastle ミニシリーズ
1995 高慢と偏見
Pride and Prejudice
ミスター・ダーシー 小山力也
1997 Nostromo Charles Gould
2022 ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-
The Staircase
マイケル・ピーターソン 森田順平
TBA
Young Sherlock Holmes
Sir Bucephalus Hodge Amazonオリジナルドラマ TBA

舞台

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題名 役名
1983 アナザー・カントリー
Another Country
ガイ・ベネット
1984 The Doctor's Dilemma ルイ・デュベダ
1985 The Lonely Road フェリックス
1987 Desire Under the Elms エベン
1991 The Caretaker
1993 Chatsky チャットスカイ
1999 Three Days of Rain ウォーカー / ネッド

日本語吹き替え

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裏切りのサーカス』以降、森田順平が専属(フィックス)として大半の作品で担当している[20]。なお、初担当は同作以前の『スプリング・ガーデンの恋人』であった。

このほか、木下浩之井上倫宏大塚芳忠堀内賢雄なども複数回、声を当てている。

脚注

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  1. ^ a b “Actor Colin Firth gets dual British-Italian citizenship”. BBCニュース (英国放送協会). (2017年9月23日). http://www.bbc.com/news/uk-41374020 2017年9月24日閲覧。 
  2. ^ a b Fernandez, Alexia (2019年12月13日). “Inside Colin Firth and Ex Livia Giuggiolo's Affair Scandal That Occurred 2 Years Before Split”. ピープル. 2019年12月14日閲覧。
  3. ^ a b Middleton, Joe (2019年12月13日). “Actor Colin Firth splits from wife Livia after 22 years almost two years after it emerged she had an affair with her childhood friend”. デイリー・メール. 2019年12月14日閲覧。
  4. ^ Colin Firth's Lineage”. Firthessence.net. 3 May 2010閲覧。
  5. ^ Colin Firth Biography (1960–)”. Filmreference.com. 3 May 2010閲覧。
  6. ^ lmw (7 May 2001). “Colin Firth – Fresh Air interview 2001”. Hem.passagen.se. 3 May 2010閲覧。
  7. ^ Karen. “Colin Firth: Bridget Jones' Sweetie Would Rather Play Bad Guys”. Spring.net. 3 May 2010閲覧。
  8. ^ Fresh Air from WHYY. “British Actor Colin Firth”. NPR. 3 May 2010閲覧。
  9. ^ Karen (18 May 2002). “Globe and Mail – The Other Face of Colin Firth (May 18, 2002)”. Firth.com. 3 May 2010閲覧。
  10. ^ Stated in interview on Inside the Actors Studio, 2011
  11. ^ a b Biography.com
  12. ^ "No. 59808". The London Gazette (Supplement) (英語). 11 June 2011. p. 7.
  13. ^ “Main list of the 2011 Queen's birthday honours recipients”. BBC News UK. http://news.bbc.co.uk/2/shared/bsp/hi/pdfs/11_06_11honours_mainlist.pdf 11 June 2011閲覧。 
  14. ^ スプリング・ガーデンの恋人”. ディズニー公式. 2021年3月22日閲覧。
  15. ^ Disney's クリスマス・キャロル”. ディズニー公式. 2021年3月22日閲覧。
  16. ^ キングスマン”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月22日閲覧。
  17. ^ “コリン・ファース×ジュード・ロウ「ベストセラー」名作誕生の過程描いた予告解禁”. 映画ナタリー. (2016年8月12日). https://natalie.mu/eiga/news/197842 2016年8月12日閲覧。 
  18. ^ キングスマン:ゴールデン・サークル”. ふきカエル大作戦!! (2018年1月5日). 2021年3月22日閲覧。
  19. ^ メリー・ポピンズ リターンズ”. ふきカエル大作戦!! (2019年1月15日). 2021年3月22日閲覧。
  20. ^ 飯森盛良 (2015年9月1日). “飯森盛良のふきカエ考古学 ヴァンパイアとは、パイア(鳥)がヴァン(ではない)である!?の巻”. 吹替キングダム. 2023年11月13日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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