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エメラルファイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エメラルファイト
第36回マイルCS出走時(2019年11月17日)
欧字表記 Emeral Fight[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 芦毛[1]
生誕 2016年4月9日(8歳)[1]
抹消日 2022年3月17日(JRA)[2]
2024年10月3日(NAR)[3]
クロフネ[1]
セトウチソーラー[1]
母の父 スペシャルウィーク[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 金成吉田牧場[1]
馬主 高橋勉[1]
調教師 相沢郁美浦
石井勝男船橋[1]
競走成績
生涯成績 26戦3勝
中央:22戦3勝
地方:4戦0勝[1]
獲得賞金 8823万3000円
中央:8613万3000円
地方:210万円[1]
勝ち鞍
GII スプリングステークス 2019年
テンプレートを表示

エメラルファイトEmeral Fight[1]は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2019年スプリングステークス(GII)。馬名の意味は「冠名+戦い」[4]

戦績

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2016年4月9日、北海道浦河町の金成吉田牧場[注 1]で誕生。1歳4ヶ月までを同牧場で過ごし、フジワラファームとグロースフィールドでの育成を経て、美浦相沢郁厩舎に入厩[5]

2018年6月23日の新馬戦東京芝1600m)でデビューし、石川裕紀人とのコンビで新馬勝ちする。続く札幌2歳ステークスニシノデイジーの4着、アイビーステークスはクロノジェネシスの3着だった。4戦目の朝日杯フューチュリティステークスではウィリアム・ビュイックが騎乗し、6着ながら上がり3ハロンは出走馬中最速の33秒5をマークした[6]

2019年は初戦の白梅賞を藤岡康太騎乗で制し、2勝目を挙げる。次戦のスプリングステークスでは3戦ぶりに石川が騎乗し、10番人気ながら中団待機からゴール前の混戦を制して優勝。生産者の金成吉田牧場にとっては2007年ガーネットステークスのスリーアベニュー以来12年ぶりの重賞制覇となった[5]。しかし、本番の皐月賞は捻挫のため回避を余儀なくされ[7]、ぶっつけで挑んだ東京優駿では距離も合わず12着に敗れた[8]

秋はマイル路線に矛先を向け、富士ステークスから始動。主戦の石川は「デキは過去最高と言えるくらい」と自信を示していたが[9]、結果は7着に終わる。続いて勝利経験のある京都マイルが舞台のマイルチャンピオンシップに挑戦したが、見せ場なく最下位の17着に沈んだ[6]

古馬となった2020年以降も勝ちきれないレースが続き、2022年3月17日付けでJRAの競走馬登録を抹消、船橋競馬に移籍[2]。翌2023年3月、京成盃グランドマイラーズで復帰して4着に入る。続く3戦は着外、7月の海ほたる特別は競走除外となった。以後の出走はなく、翌2024年10月3日付で地方競馬からも登録を抹消され引退した[3]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2018.06.23 東京 2歳新馬 芝1800m(良) 15 3 4 005.40(3人) 01着 R1:36.4(34.3) -0.0 0石川裕紀人 54 (ミディオーサ) 446
0000.09.01 札幌 札幌2歳S GIII 芝1800m(良) 14 2 2 070.40(8人) 04着 R1:50.4(37.1) -0.3 0石川裕紀人 54 ニシノデイジー 446
0000.10.20 東京 アイビーS OP 芝1800m(良) 10 3 3 008.00(5人) 03着 R1:49.1(33.1) -0.5 0石川裕紀人 55 クロノジェネシス 444
0000.12.16 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 15 8 15 064.10(7人) 06着 R1:35.1(33.5) -1.2 0W.ビュイック 55 アドマイヤマーズ 448
2019.01.12 京都 白梅賞 500万下 芝1600m(良) 15 2 2 004.40(3人) 01着 R1:35.1(35.3) -0.0 0藤岡康太 56 (マイネルウィルトス) 448
0000.03.17 中山 スプリングS GII 芝1800m(良) 16 5 9 027.1(10人) 01着 R1:47.8(34.9) -0.0 0石川裕紀人 56 ファンタジスト 454
0000.05.26 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 2 3 131.7(14人) 12着 R2:24.3(36.0) -1.7 0石川裕紀人 57 ロジャーバローズ 460
0000.10.19 東京 富士S GIII 芝1600m(稍) 18 6 12 024.90(8人) 07着 R1:33.6(34.5) -0.6 0石川裕紀人 56 ノームコア 450
0000.11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 8 16 267.5(16人) 17着 R1:35.0(35.2) -2.0 0石川裕紀人 56 インディチャンプ 450
2020.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 18 1 1 042.5(12人) 06着 R1:34.9(35.5) -0.9 0石川裕紀人 56 サウンドキアラ 460
0000.02.23 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(良) 14 6 9 018.60(5人) 11着 R1:50.2(37.2) -1.9 0石川裕紀人 56 カデナ 464
0000.04.04 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 7 13 035.2(12人) 12着 R1:34.0(35.7) -1.2 0石川裕紀人 56 クルーガー 464
0000.05.23 東京 メイS OP 芝1800m(良) 13 7 10 056.10(9人) 05着 R1:44.8(34.3) -0.5 0石川裕紀人 56 アイスストーム 464
0000.06.14 東京 エプソムC GIII 芝1800m(不) 18 5 9 038.5(13人) 18着 R1:52.4(39.5) -4.7 0石川裕紀人 56 ダイワキャグニー 460
0000.10.04 中京 ポートアイランドS L 芝1600m(良) 16 7 13 064.0(13人) 13着 R1:34.4(35.1) -1.4 0柴山雄一 57 ドナウデルタ 464
0000.11.14 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 5 10 115.0(14人) 12着 R1:37.0(37.3) -2.0 0石川裕紀人 57 サンライズノヴァ 460
2021.01.10 中山 ポルックスS OP ダ1800m(良) 16 2 4 057.0(14人) 14着 R1:55.6(38.9) -1.6 0石川裕紀人 57 ダノンスプレンダー 470
0000.02.07 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 8 15 297.0(15人) 16着 R1:33.7(35.5) -1.3 0石川裕紀人 56 カラテ 470
0000.03.14 中山 東風S L 芝1600m(重) 14 6 10 047.7(11人) 05着 R1:35.2(35.8) -0.8 0丹内祐次 57 トーラスジェミニ 472
0000.04.03 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 15 8 15 046.2(10人) 11着 R1:33.7(34.5) -1.1 0丹内祐次 55 テルツェット 474
2022.01.08 中山 ニューイヤーS L 芝1600m(稍) 16 1 1 122.4(16人) 16着 01:36.4(36.6) -3.0 0石川裕紀人 57 カラテ 472
0000.03.13 中山 東風S L 芝1600m(良) 14 7 12 182.7(14人) 13着 R1:35.0(34.1) -0.9 0丹内祐次 57 ボンセルヴィーソ 468
2023.03.16 船橋 京成盃Gマイラーズ SII ダ1600m(良) 8 8 8 023.90(5人) 04着 01:46.0(41.5) -2.2 0本橋孝太 54 ゴールドホイヤー 476
0000.04.12 船橋 こぼれ桜特別 A2B1 ダ1800m(良) 9 5 5 009.10(5人) 08着 01:58.5(41.5) -2.2 0本橋孝太 57 デスティネ 480
0000.05.04 船橋 端午特別 A2 ダ1600m(良) 9 4 4 046.10(8人) 07着 01:44.3(38.3) -1.1 0木間塚龍馬 53 ショットメーカー 477
0000.06.22 船橋 桑島孝春記念 A2 ダ1600m(良) 9 1 1 033.40(8人) 06着 01:44.1(38.5) -0.8 0本橋孝太 56 ホウオウスクラム 482
0000.07.24 船橋 海ほたる特別 A2B1 ダ1600m(良) 5 5 5 除外 0本橋孝太 57 ロマンスグレー 482

血統表

[編集]
エメラルファイト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系
[§ 2]

*クロフネ
1998 芦毛
父の父
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
父の母
*ブルーアヴェニュー
Blue Avenue
1990 芦毛
Classic Go Go Pago Pago
Classic Perfection
Eliza Blue Icecapade
*コレラ

セトウチソーラー
2007 鹿毛
スペシャルウィーク
1995 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
母の母
*サマーヴォヤージュ
Summer Voyage
1997 黒鹿毛
Summer Squall Storm Bird
Weekend Surprise
La Voyageuse Tentam
Fanfreluche
母系(F-No.) 4号族(FN:4-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10][11]
  • 母セトウチソーラーは未勝利。半兄エメラルエナジー(父ファルブラヴ)は中央で5勝を挙げている[11]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ ウオッカの母タニノシスターやフロンテアクイーンの母ブルーボックスボウの生産者(いずれも生産名義は吉田実)としても知られている[5]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o エメラルファイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月20日閲覧。
  2. ^ a b エメラルファイトが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年3月16日). 2022年3月16日閲覧。
  3. ^ a b エメラルファイト 出走履歴 - 地方競馬全国協会、2024年10月10日閲覧
  4. ^ 競走馬登録馬名簿・馬名意味”. JRA. 2019年11月20日閲覧。
  5. ^ a b c 2019年03月17日 スプリングS G2”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月20日閲覧。
  6. ^ a b c エメラルファイト | 競走馬データ.netkeiba.com. 2019年11月20日閲覧
  7. ^ 【皐月賞】エメラルファイトが捻挫により回避 スプリングSの優勝馬”. netkeiba.com (2019年4月9日). 2019年11月20日閲覧。
  8. ^ 【富士S】エメラルファイト「休み明けとしてはいい感じ」”. 東京スポーツ (2019年10月15日). 2019年11月20日閲覧。
  9. ^ 【富士S】エメラルファイト過去最高のデキ”. サンケイスポーツ (2019年10月18日). 2019年11月20日閲覧。
  10. ^ a b c エメラルファイト 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月20日閲覧。
  11. ^ a b c エメラルファイトの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月20日閲覧。

外部リンク

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