セリ科
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(カラカサバナ科から転送)
セリ科 | ||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
ApiaceaeLindley (1836) nom. cons. [1] (Umbelliferae Juss. (1789) nom. alt. et cons. [1]) | ||||||||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||||||||
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セリ科 (セリか、Apiaceae) は、ニンジンやパセリを含む被子植物の科の一つ。芳香を持ち、ハーブや野菜、香辛料として使われる種を多く含む。
セリ科の植物には抗変異原性があるものが多い[2]。かつて、セリ科の植物は、デザイナーフーズ計画でがん予防に効果のある食物として上位の重要度に位置付けられていた[3]。
特徴的な散形(傘形)花序をつけるので、古くは散形科または傘形科(さんけいか)と呼ばれた。ラテン名の代替名である Umbelliferae も同じ意味である。牧野 (1940) はからかさばな科と訳している[4]。子房下位で果実は分果(2個に割れる)。
含まれる属・種
[編集]およそ400属3700種が含まれる[5]。代表的なものを記す。
- ツボクサ属 Centella [6]:ツボクサ - かつては下記のチドメグサ属とともにチドメグサ亜科(Hydrocotyloideae)とされていたが、APG分類体系ではチドメグサ属がウコギ科に移されたため、チドメグサ亜科はウコギ科の亜科を指すものとなっている。
- (参考:かつてはセリ科に含められた)チドメグサ属 Hydrocotyle [6] -チドメグサ
ウマノミツバ亜科
セリ亜科
- エゾボウフウ属 Aegopodium -エゾボウフウ
- イノンド属 Anethum - イノンド(ディル)
- シシウド属 Angelica - アシタバ、トウキ、アンゼリカ
- シャク属 Anthriscus - シャク、チャービル
- オランダミツバ属 Apium -セロリ
- エキサイゼリ属 Apodicarpum
- ミシマサイコ属 Bupleurum -ホタルサイコ
- ヒメウイキョウ属 Carum - キャラウェイ
- セントウソウ属 Chamaele -セントウソウ
- ドクゼリ属 Cicuta -ドクゼリ
- ハマゼリ属 Cnidium -ハマゼリ
- エゾノシシウド属 Coelopleurum -エゾノシシウド
- ミヤマセンキュウ属 Conioselinum -ミヤマセンキュウ
- ドクニンジン属 Conium -ドクニンジン
- コエンドロ属 Coriandrum -コリアンダー
- ミツバ属 Cryptotaenia -ミツバ
- クミン属 Cuminum -クミン
- ニンジン属 Daucus -ニンジン、ノラニンジン
- セリモドキ属 Dystaenia -セリモドキ
- ヒゴタイサイコ属 Eryngium
- ウイキョウ属 Foeniculum -フェンネル(ウイキョウ・茴香)
- オオウイキョウ属 Ferula -オオウイキョウ、アサフェティダ
- ハマボウフウ属 Glehnia -ハマボウフウ
- ハナウド属 Heracleum -オオハナウド、ジャイアント・ホグウィード
- イブキボウフウ属 Libanotis -イブキボウフウ
- マルバトウキ属 Ligusticum マルバトウキ
- ミルリス属 Myrrhis - スイートシスリー
- セリ属 Oenanthe - セリ
- ヤブニンジン属 Osmorhiza - ヤブニンジン
- ヤマゼリ属 Ostericum - ヤマゼリ
- アメリカボウフウ属 Pastinaca -アメリカボウフウ
- オランダゼリ属 Petroselinum -パセリ、イタリアンパセリ
- カワラボウフウ属 Peucedanum -ハクサンボウフウ
- ミツバグサ属 Pimpinella
- オオカサモチ属 Pleurospermum -オオカサモチ
- イワセントウソウ属 Pternopetalum -イワセントウソウ
- シムラニンジン属 Pterygopleurum -シムラニンジン
- ムカゴニンジン属 Sium -ヌマゼリ
- カノツメソウ属 Spuriopimpinella -カノツメソウ
- シラネニンジン属 Tilingia -シラネニンジン
- ヤブジラミ属 Torilis -ヤブジラミ
脚注
[編集]- ^ a b APG II (2003)
- ^ 上田成子, 桑原祥浩, 平位信子 ほか、「野菜類およびキノコ類の抗変異原性について」 日本食品工業学会誌 1991年 38巻 6号 p.507-514, doi:10.3136/nskkk1962.38.507
- ^ 大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11
- ^ 牧野, 富太郎『牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年、目次3頁 。
- ^ Stevens (2001 onwards) では約434属3780種、Watson & Dallwitz (1991 onwards) では約420属2850種、
- ^ a b チドメグサ属(Hydrocotyle:雑草のチドメグサや外国産の水草を含む)、ツボクサ属、ソライロゼリ属 (Trachymene) は従来セリ科に入れられていたが、APWeb (Stevens 2001 oward)ではウコギ科の系統に含める。アゲハチョウ亜科の一部の蝶(キアゲハなど)はセリ科植物を食草とするが、そのうちPapilio ajax はチドメグサ属植物を食べなかったとの報告もある。
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他(編)『日本の野生植物』 草本II 離弁花類、平凡社、1982年。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Stevens, P. F. (2001 onwards). “Apiaceae”. Angiosperm Phylogeny Website Version 9, June 2008 [and more or less continuously updated since]. 2012年7月29日閲覧。.
- Angiosperm Phylogeny Group (2003). “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG II” (PDF). Botanical Journal of the Linnean Society 141: 399–436 .(APG II。オープンアクセス)
- The Angiosperm Phylogeny Group (2009). “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG III” (PDF). Botanical Journal of the Linnean Society 161 (2): 105-121 .(APG III。オープンアクセス)
- Watson, L., and Dallwitz, M.J. (1992 onwards). “Umbelliferae Juss.”. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 18th May 2012.. 2012年7月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- Royal Botanic Garden Edinburgh. “Umbellifer Resource Centre”. 2012年7月29日閲覧。