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ガブリエーレ・マイネッティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガブリエーレ・マイネッティ
Gabriele Mainetti
Gabriele Mainetti
生年月日 (1976-11-07) 1976年11月7日(48歳)
出生地 イタリアの旗 イタリア ローマ
職業 映画監督脚本家俳優作曲家プロデューサー
ジャンル 映画テレビ舞台
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ガブリエーレ・マイネッティ(Gabriele Mainetti, 1976年11月7日 - )は、イタリア映画監督脚本家俳優作曲家プロデューサー

略歴

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ローマ生まれ[1]ローマ・トレ大学で映画史および映画批評を学び[2][3]、卒業後、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで映画製作を学ぶ[4]

俳優として、エリオ・ジェルマーノと共演した主演作『Il cielo in una stanza』(1999年)をはじめとする映画やテレビシリーズに多数出演し、また、作曲家として短編映画やドキュメンタリー作品の音楽を手がけるかたわら、短編映画の制作を始める。

2008年、アニメ『ルパン三世』へのオマージュとして制作した短編映画『Basette』がロカルノ国際映画祭をはじめとする国内外の映画祭で上映される。同作でルパン三世にあたる役はヴァレリオ・マスタンドレアが演じた。

2011年、映画プロダクションGoon Filmsを設立。翌2012年、短編映画『タイガー・ボーイ』を制作する。同作はナストロ・ダルジェント短編映画賞を受賞し、第57回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でも短編映画賞にノミネートされるなどイタリア国内で高い評価を得たほか、第86回アカデミー賞短編映画賞部門のショートリスト(全10作品)に選出されたが[5]、最終的なノミネート(全5作品)には至らなかった。

2015年、初の長編監督作となる『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を発表する。ローマ国際映画祭での上映(2015年10月17日[6]およびルッカコミックス&ゲームズでの上映(2015年10月30日[7]に続いて20162月25日からイタリア国内で公開された[8]同作は、約170万ユーロの製作費に対し500万ユーロ以上の興行収入を記録する[9][10]ヒット作となり、第61回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞新人監督賞とすべての俳優賞(主演女優賞主演男優賞助演女優賞助演男優賞)を含む最多8部門で受賞するなど高く評価された。

2021年、2作目の長編監督作となる『フリークスアウト』を発表する。同作は第67回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で16件のノミネートを獲得し、最多6部門で受賞した。

フィルモグラフィー

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映画

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公開年 邦題

原題

クレジット 備考
監督 脚本 出演 作曲 製作
1999 La vie ne me fait pas peur Yes
Il cielo in una stanza Yes
2000 Maestrale Yes
2001 Un altr'anno e poi cresco Yes
2002 Ultimo stadio Yes
2003 Itinerario tra suono e immagine Yes 短編
2004 Il produttore Yes Yes Yes 短編
2005 Ultima spiaggia Yes 短編
Eva d'estate Yes
2006 Circo nudo Yes
2008 Basette Yes Yes Yes 短編
Oscar Niemeyer - The Naked architecture Yes
2009 N.Variazion Yes
2010 Love in Central Park Yes Yes Yes 短編
2012 タイガー・ボーイ
Tiger Boy
Yes Yes Yes 短編

イタリア映画祭2023にてオンライン配信[11]

2015 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
Lo chiamavano Jeeg Robot
Yes Yes Yes イタリア映画祭2016上映時タイトル『皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」』[12]
2016 Ningyo Yes 短編
2021 フリークスアウト
Freaks Out
Yes Yes Yes Yes

テレビ

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放映年 邦題

原題

出演 備考
2000 Un medico in famiglia 2 Yes
2002 Stiamo bene insieme Yes
2004 La omicidi Yes ミニシリーズ
2005 Briciole Yes テレビ映画
2006 Crimini: Rapidamente Yes テレビ映画
Radio Sex 2 Yes シットコム
2009 La nuova squadra 2 Yes
2010 Tutti per Bruno Yes ミニシリーズ
Crimini 2: Niente di personale Yes テレビ映画
2011 La nuova squadra 3 Yes

舞台

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上演年 邦題

原題

出演 演出
1998 Barbecue Yes ルカ・モンティ(Luca Monti)
Colpo di coda Yes ルカ・モンティ
2000 L'iradiddio Yes フリオ・アンドレオッティ(Furio Andreotti)
L'ultima cena Yes フリオ・アンドレオッティ
Clerks a teatro Yes アンドレア・ベッツィッケリ(Andrea Bezziccheri)
2001 Proprietà privata Yes マルチェッロ・コトゥーニョ(Marcello Cotugno)
2002 L'ultima notte Yes アレッサンドロ・プレーテ(Alessandro Prete)
2003 Sing her heart out for the lads Yes パオロ・ズッカリ(Paolo Zuccari)

主な受賞とノミネート

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脚注

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  1. ^ Gabriele Mainetti” (英語). IMDb. 2023年6月7日閲覧。
  2. ^ Gabriele Mainetti” (イタリア語). RUFA - Rome University of Fine Arts (2016年11月25日). 2023年6月7日閲覧。
  3. ^ Roma.Com, Redazione (2021年11月7日). “Gabriele Mainetti, la romanità torna sul grande schermo” (イタリア語). Roma.Com. 2023年6月7日閲覧。
  4. ^ User, Super. “GABRIELE MAINETTI” (英語). www.giffonifilmfestival.it. 2023年6月7日閲覧。
  5. ^ Lovell, Wesley (2013年11月22日). “86th Oscars: Live Action Short Film Shortlist” (英語). Cinema Sight by Wesley Lovell. 2023年6月7日閲覧。
  6. ^ Al Festival del Cinema Santamaria il supereroe 'Jeeg Robot'” (イタリア語). la Repubblica (2015年10月17日). 2023年6月7日閲覧。
  7. ^ Lodato, Francesco. “Supereroi italiani a Lucca Comics and Games: Il ragazzo invisibile e Jeeg Robot ∂ FantasyMagazine.it” (イタリア語). FantasyMagazine.it. 2023年6月7日閲覧。
  8. ^ MYmovies.it. “Lo chiamavano Jeeg Robot” (イタリア語). MYmovies.it. 2023年6月8日閲覧。
  9. ^ Mainetti, Gabriele (2016-02-25), Lo chiamavano Jeeg Robot, Claudio Santamaria, Luca Marinelli, Ilenia Pastorelli, Goon Films, Rai Cinema, Ministero dei Beni e delle Attività Culturali e del Turismo (MiBACT), https://www.imdb.com/title/tt3775086/?ref_=nm_knf_t_1 2023年6月8日閲覧。 
  10. ^ Italian Box Office For 2016”. Box Office Mojo. 2023年6月8日閲覧。
  11. ^ イタリア映画祭2023”. 朝日新聞デジタル. 2023年6月8日閲覧。
  12. ^ 「イタリア映画祭2016」作品情報”. 朝日新聞社. 2023年6月8日閲覧。

外部リンク

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